藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
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以前、「MatrixBrute、DrumBruteの投入でアナログシンセ、アナログドラムマシンに攻勢をかけるArturiaの狙い」という記事でも紹介した怪物ともいえるアナログシンセのMatrixBrute(マトリクス・ブルート)が先日発売になりました。この発売に合わせたユーザーイベントが、4月8日、東京・渋谷のRed Bull Studios Tokyo Hallで開催されたので、ちょっと見に行ってきました。

定価で298,000円と結構なお値段なので、気軽に買えるというものではないのですが、会場のホールには6台のMatrixBruteが展示され、来場者が自由に触れるようになっていた一方、ステージではお馴染みの氏家克典さん、Yasushi.Kさん、さらに飛び入りゲストとしてゲームミュージック作曲家のSota Fujimoriさんが出演して、MatrixBruteの実演セミナー&ライブが行われたのです。これを見ると、298,000円というのは、実はすごく安いのかも……と思わせてくれるものだったので、3人のセミナーのビデオも交えつつ、その内容を少し紹介してみたいと思います。


氏家克典さん(中)、Yasushi.Kさん(右)、Sota Fujimori(左)さんが出演して開催されたMatrixBrute Complete Session 

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iPhone、iPadのCPUが強化されてきたのに伴い、DAWやシンセサイザ、エフェクトなどもどんどん強力になってきているのと同時に、複数のアプリを同時に起動し、組み合わせて利用するのが当たり前になってきています。その組み合わせのための仕組みとして用意されているのがInter-App AudioAudioUnits Extension、そしてAudiobusの3種類。Inter-App AudioとAudioUnits ExtensionがAppleが用意している仕組みなのに対し、Audiobusだけはサードパーティーによる開発。でもGarageBandがAudiobusをサポートするなど、Appleも公認するシステムとなっているのです。

それぞれ一長一短あって、どう使い分けるかが難しいところではあるのですが、非常に自由度が高いのがAudiobusの大きなメリット。これまでAudiobus 2というバージョンだったのですが、つい先日、Audiobus 3 がリリースされました。Audiobus 1からAudiobus 2はバージョンアップであったのに対し、今回のAudiobus 3はAudiobus 2とは別アプリ。これまではアプリ間をオーディオで橋渡しするものだったのに対し、今回のAudiobus 3ではオーディオに加えMIDIの橋渡しも可能にしたことで、非常に柔軟性の高いものに進化しているのです。実際、どんなことができるのかを紹介してみましょう。


MIDIにも対応したAudiobus 3がリリースされた
 
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作曲家の方やアレンジャーの方と話しをする際、「最近どんな音源を使ってますか?」とよく聞いているのですが、そうした中、よく話題になるのが米output社の音源です。先日も「新進気鋭の米メーカー、outputのmovementが面白すぎる!」という記事で、同社の音源のようなエフェクトを紹介しましたが、そのoutputから、またまたユニークな音源が発売されました。

Analog Stringsというストリングス音源がそれ。Native InstrumentsKONTAKT5 Player上で動作する39GB超(圧縮時20GB)の大容量音源なんですが、オーケストラ系のストリングス音源とは大きく異なるもので、シネマティック系トラックを作成したり、クラブ系サウンドを作成するのを得意とする、非常にユニークな音源であり、作家にとってとても強力な武器となる音源なんです。実際、どんなものなのか、紹介してみましょう。

 
いま世界中が注目する音源メーカー、outputから新たな製品がリリースされた
 
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Blue Microphonesという、ビンテージ風デザインのマイクをご存じですか? 国内外のアーティストのプロモーションビデオなどでもたびたび登場するので、見かけたことのある方も多いと思います。実売価格約44万円のフラグシップモデルであるBlue Bottleはカプセル交換を可能にするということから、この独特な形状・デザインが生まれたとのことですが、やはりボーカル用、アコースティック楽器の録音用として、高く評価されているんですよね。

そのBlue Microphonesが新たなシリーズ製品としてSLというモデル3製品をリリースしました。Blueではあるけれど、ブルーだけでなく、ブラック、ワインレッドの3種類の製品が登場し、5月15日まで新発売キャンペーンのイントロプライスということで2万円弱と手ごろな価格から入手可能となっています。実際、どんなものなのか、ちょっと試してみたので、このBlue Microphones SLシリーズについて、紹介してみましょう。


Blue Microphoneの新型SLシリーズ。左からBaby Bottle SL、Bluebird SL、Spark SL
 
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ローランドの創業者であり、元社長、元会長。現在、ATV株式会社の代表取締役会長で、公益財団法人かけはし芸術文化振興財団名誉顧問である梯郁太郎(かけはしいくたろう)さんが4月1日、お亡くなりになりました。ご遺族の意向もあるようで、ATVやローランドからも正式な発表は現時点ではありませんが、ご冥福をお祈りいたします。昨年末のATVの新製品、aFrameの発表会のときにお見掛けした際にはとってもお元気でいらっしゃったので、楽器業界のために100歳くらいまでは……と思っていたのですが、87歳だったとのことです。

ご存じのとおり梯さんはMIDIの考案者・開発者であり、そのMIDIの功績からグラミー賞を受賞されている方でもあります。その梯さんに、2011年にインタビューさせていただいたことがありました。ちょうどスティーブ・ジョブズが亡くなった直後で、朝日新聞社のAERAのスティーブ・ジョブズ追悼号でのインタビューという形だったのですが、この際、かなりいろいろマニアックにお話を伺ったため、その内容の大半は記事にならないままお蔵入りとなっていました。内容的にはかなり貴重な情報もいっぱいあったので、その時のメモを元にインタビュー記事として書き起こしてみました。


2011年に梯さんのご自宅でインタビューさせていただいたときの写真 

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VOCALOIDというと、やはり初音ミクに代表される、ある意味、人工的な歌声で表現する使い方をイメージする方が多いと思います。ところが最近、それとはまただいぶ異なる使い方に注目が集まっています。それは、実在するアーティストの歌声、さらにはその人そっくりな歌い方を手元のDTM環境で再現するという使い方です。

その背景には、ヤマハのVOCALOIDエンジンの進化とともに、VOCALOIDの歌声ライブラリの作り方の進化があるようなのです。たとえばVOCALOID Fukaseを使うことでSEKAI NO OWARIのボーカリスト、Fukaseさんの声を再現できるし、つい先日発売された夢眠ネム(ゆめみねむ)を使うことで、人気アイドルグループ、でんぱ組.inc夢眠ねむさんの歌声を手元で自在に歌わせることができるのです。また2014年には、亡くなったX JAPANhideさんの歌声をVOCALOIDで再現させて、「子 ギャル」という新曲がリリースされたのを覚えている方も多いでしょう。いずれも、かなりリアルな感じで歌わせることができるのですが、なぜそんなことができるようになったのか、ヤマハで歌声ライブラリの開発を行う新規事業開発部VOCALOIDグループの馬場修三さんに話を伺ってきました。


最近のVOCALOIDの歌声ライブラリに関して、ヤマハの馬場修三さんにお話しを伺った
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音楽制作をする上で、もっとも大切なことの一つが、いいモニター環境を整えることです。モニター環境がよくないと正しい音で評価できないし、自分でいいと思って作った音が、結果としてその通りの音にならないからです。また自宅のDTM環境で作業する場合と、スタジオや出先のヘッドホン環境では音が違ってしまうのも困った問題であり、その解決はほとんど不可能のようにも思います。

ところが、どんな環境下においても、理想的なモニター環境に整えてくれるという不思議なプラグインが存在します。「モニター環境とプラグインって無関係では!?」と妙に感じる方がほとんどではないかと思いますが、ちょっと魔法のようなシステムになっているんです。ヨーロッパのSonarworksという会社が開発したキャリブレーション=補正を行うシステムがそれ。WindowsおよびMacのVSTAUAAXおよびRTASのプラグイン環境で利用できるソフトの4月からの国内発売を前に、Sonarworksから共同設立者で製品担当副社長のMartins Popelisさん、グローバルセールスのKarlis Briedisさんのお二人が来日し、お話を伺うことができたので、紹介していきましょう。

 
理想的環境を作るという不思議なプラグインSonarworksの日本発売に向けてお二人が来日

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