Blue Microphonesという、ビンテージ風デザインのマイクをご存じですか? 国内外のアーティストのプロモーションビデオなどでもたびたび登場するので、見かけたことのある方も多いと思います。実売価格約44万円のフラグシップモデルであるBlue Bottleはカプセル交換を可能にするということから、この独特な形状・デザインが生まれたとのことですが、やはりボーカル用、アコースティック楽器の録音用として、高く評価されているんですよね。

そのBlue Microphonesが新たなシリーズ製品としてSLというモデル3製品をリリースしました。Blueではあるけれど、ブルーだけでなく、ブラック、ワインレッドの3種類の製品が登場し、5月15日まで新発売キャンペーンのイントロプライスということで2万円弱と手ごろな価格から入手可能となっています。実際、どんなものなのか、ちょっと試してみたので、このBlue Microphones SLシリーズについて、紹介してみましょう。


Blue Microphoneの新型SLシリーズ。左からBaby Bottle SL、Bluebird SL、Spark SL
 
探せばいくらでも出てくると思いますが、たとえば椎名林檎さんのビデオ



またEvery Little Thingさんのビデオ



などを見ても、Blueのマイクはフィーチャーされていますよね。やはりデザイン面も高く評価されているので、こうしたビデオの撮影の仕方をしているんだと思いますが、もちろん音的にも、音楽業界において幅広く認められているからこそ、使われているわけですよね。


SLシリーズの最上位となるBaby Bottle SL

そのBlue Microphonesから今回発売されたのは
Baby Bottle SL (実売価格:45,800円)
Bluebird SL (実売価格:34,800円)
Spark SL (実売価格:22,800円)
 
の3種類。これらが5月15日までイントロプライスで、39,800円、29,800円、19,800円であのBlueマイクが購入できるとのことです。


ブルー配色なため、フラグシップのBottleとかなりイメージも近いBluebird SL 

色は上位機種からブラック、ブルー、ワインレッドとなっており、別にカラーバリエーションというわけではなくて、機能・性能によって、色が違うんですね。


もっとも手ごろな価格設定となっているSpark SL 

となると、何が違うのかというところですが、まずは周波数特性と指向性をグラフで表したものをメーカーが公開しているので、ご覧ください。


 
見るとわかる通り、周波数特性は微妙に異なるものの、それほど際立った違いがあるわけではなさそうです。また、かなりフラットな特性となっているから、さまざまな用途に幅広く使えそうではありますが、指向性を見ると、結構違いがハッキリしてきます。


横から見ると、マイクの頭の部分の形状が異なることがわかる

ただし、マイクの形状を横から見てみると、丸くなっていたり、平べったい形になっていたりと、3機種それぞれ違うんですよね。これが先ほどの指向性との関係ということのようです。 

ここで実際にこの3つのマイク、どんな音なのか以下のSoundcloudを使って確認してみてください。3つのマイクそれぞれでボーカル、そしてパーカッション&アコギという音を収録したものを並べてみたので、ぜひ聴き比べてみてください


いかがですか?それぞれの特性で極端な違いがあるわけではないのですが、こうした差を元にして、何に向くのかを少しチャートにしてみました。まずボーカル用としてみた場合、以下のような感じでしょうか。




またアコースティックギター用としてみたら、以下のような感じです。



まあ、あくまでも参考用の指標なので、好みによって選べばいいと思いますし、場合によっては色で選ぶのもありかもしれませんね。

ところで、このBlue MicrophonesのSLシリーズに共通しているのは、いずれもコンデンサーマイクなので+48Vのファンタム電源の供給が必要である、ということと、このフロント面に2つのスイッチがついているということです。


20dBの減衰ができるパッドスイッチ

まず右側のスイッチがパッドです。これをオンにすることで20dBの減衰となるので、マイクプリアンプへ送るレベルをこれで簡単に調整できるようになっています。ギターアンプからの音をレコーディングする場合など、音声出力の大きい機器のレコーディングの際も柔軟に対応できます。


100Hz以下をカットできるハイパスフィルタ

一方で、左側は100Hzのハイパスフィルタです。まあ、ローカットと捉えてもいいと思いますが、ノイズの原因になりそうな低音がある場合、これでカットするというのにも使えますし、女性ボーカルのクリアさを打ち出したい場合に、これを使うといった方法もいいかもしれません。

また、SLシリーズすべて、マイクスタンドに取り付けて安定させるためのショックマウントも付属していますから、リハスタなどに持っていってもすぐに使うことができますね。


Blue MicrophonesのSLシリーズは、すべて木の箱に収められている 

また、ちょっと驚いてしまうのは、高級ワインボトルか!?と思うような、立派な木の箱に収められているということ。やっぱりBottleというネーミングからして、ワインをイメージしているんでしょうか……? もちろんコンデンサーマイクは湿気に弱くデリケートな性質のものですから、こうした木箱に保存して、持ち歩けるというのは大切なポイントですよね。

まだダイナミックマイクしか持っていないボーカリストやDTMユーザーの最初のコンデンサーマイクとしてはもちろんのこと、定番とは違うデザイン/音を求めている方のセカンドマイクとしても、いい選択ではないかと思います。この手ごろな価格帯で憧れの高級Blueマイクが手に入るのですから、いい時代になりましたよね。

【価格チェック】
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【製品情報】