藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。


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以前、何度か紹介し、大きな話題になったヘビメタギターサウンド音源のHeavier7Strings。これは北京にあるThree-Body Technologyというベンチャー企業が生み出した超リアルなソフトウェア音源で、中国の技術のスゴさを思い知らされると同時に、思い切りヘビメタ好きな人たちが4年もかけて作り上げたんだなと、胸が熱くなる思い入れを感じました。

そのThree-Body Technologyが先日、第2弾製品、OwnTHDをリリースしました。今度はソフトウェア音源ではなく、エフェクト。それもサチュレーションにターゲットを絞ったものであり、ギター用にはもちろんのこと、ドラム、ベース、キーボード、ボーカルなど、さまざまな音源を簡単に気持ちいいサウンドに仕上げてくれるというもの。現在において、サチュレーションエフェクトというのは、そう珍しいものではないのですが、このOwnTHDは手軽に自分だけのオリジナル・サチュレーションサウンドを作り出せる、という点を前面に出したユニークなプラグインです。価格はアメリカドルで$129ですが、現在発売記念で$89。日本円で計算すると税抜きで1万円ちょっとです。実際どんなものな試してみたので紹介してみましょう。


簡単に自分だけのサチュレーションサウンドが作れるOwnTHD

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nanoKEYをSC-55mkIIに接続して直接演奏」、「KORG volca kickとArturiaのBeatStepを同期させる」、「MIDIキーボードを弾いてポケットミクを歌わせる」、「安価なボリュームペダルをMIDIのモジュレーションコントロール用に改造」……、これまでできそうでいてできなかった、さまざまなことを実現できるとっても不思議で便利で、超強力な小さな機材、midiglueが誕生します。

midiglue、つまりMIDIを介してノリのようにさまざまなガジェットをつなぎ合わせることを可能にするというもので、MIDI端子、USB端子とmicro USB端子、CV/GATE入出力などを備える機材。プリセットを呼び出すだけで、変幻自在に用途を変更でき、必要に応じて自分で細かく設定することも可能というもの。日本の20代のエンジニア6人が集まったスタートアップ・ベンチャー企業、sigboostが開発し、本日7月22日よりKickstarterでのクラウドファンディングが開始されました。実際、このmidiglueとはどんなものなのか、プロトタイプを見せてもらったので、紹介してみたいと思います。


7月22日からKickstarterでのクラウドファンディングがスタートしたmidiglue

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Audio Unitsといえば、普通はMacのプラグインを思い浮かべますよね。Logic ProGarageBandをはじめ、Mac上のDAWの多くがサポートするプラグインフォーマットであり、エフェクトもインストゥルメントも、数多くのラインナップが揃っています。でも、Audio UnitsはmacOS上のDAW用プラグインとしてだけでなく、iPhone、iPadで利用できるiOS用のプラグインとしても存在していることをご存知ですか?

まあ、iOS上のAudio Units(正確にはAudio Units Extention)という規格は2年ほど前に誕生しているので、いま突然始まったというものではありません。その数は着実に増えてきており、それらを活用できるDAWやユーティリティも増えてきています。将来的にはInter-App AudioAudiobusは廃れて、Audio Unitsが主流になるんだろうな……と想像しているところ。そんな中、とってもシンプルながら軽くて便利なアプリ、AUHostなるものが小久保佳則さんという方によって開発され、たった120円でリリースされました。試してみると、なかなか便利なものだったので、改めてiOS上のAudio Unitsとは何なのかも含めて、紹介してみたいと思います。


iOSのプラグインエフェクト、Audio Unitsを起動できる簡易ホストアプリ、AUHost

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ボーカル録りした後のピッチ修正の定番といえば、CelemonyMelodyneでしょう。もちろん、各DAWにも近い機能が搭載されるようになってきましたが、やはり使い勝手や性能の面で長年の実績を持つMelodyneが一歩先を行っているのは事実だと思います。

そのMelodyneが間もなくARAAudio Random Accessの新規格、ARA 2に対応することが発表され、Studio OneなどのDAWとの連携性がさらに高まっていくようです。先日、Melodyneのシニア・プロダクト・マネジャーであるシュテファン・リンドラー(Stefan Lindlahr)さんが来日した際、いろいろと話しを伺うことができたので、紹介してみましょう。


Melodyneのシニア・プロダクト・マネジャー、シュテファン・リンドラーさん

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以前「JBLの新型モニター、LSR305は魔法のスピーカー!?」という記事でも紹介したJBL PROFESSIONALのモニタースピーカー、LSR305。JBLが開発した「イメージコントロールウェーブガイド」という特殊な構造を取り入れたことで、聴く位置を移動しても音像、バランスを保つことができるという、魔法というか、なんとも不思議なスピーカーでした。そのLSR305がモデルチェンジし、MkIIに進化して発売されました。見た目は大きく変わらないマイナーチェンジですが、低域と高域のバランスがさらに良くなり、音の再現度も上がったとのこと。

リスニングポイントが広いだけに、ほかのモニタースピーカーと比較しても設置が簡単だし、5インチモデルの305P MkIIが実売価格で一本16,000円(税抜き)と手ごろであるのも大きな魅力。DTM用のモニタースピーカーをこれから買おうという初心者ユーザーにはもちろん、買い替えを検討している中上級ユーザーにとってもかなり魅力的な製品だと思います。そこでLSR305からどう進化したのかも含め、どんな製品なのか紹介してみたいと思います。


魔法のスピーカー、JBL LSR305(左)が305P MkII(右)へと進化した
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楽譜作成ソフトとしてFinaleSibeliusという老舗定番製品がある中に、1年半前、まさに殴り込みをかける格好で登場して話題となったSteibergDorico(ドリコ)。DTMステーションでもこれまで何度か取り上げてきましたが、この度、初のメジャーバージョンアップを果たしDorico 2.0となって発売が開始されました。今回のバージョンアップでは、上位版としてDorico Pro(市場想定価格57,600円)とエントリー版のDorico Elements(市場想定価格9,900円)の2ラインナップに分かれ、初めてのユーザーでも導入しやすい商品ラインナップになりました。※価格は税抜き、以下同

今回のバージョンアップでは楽譜作成ソフトとしての順当な進化をしていると同時に、Cubase譲りのMIDI機能が強化されたり、Nuendo譲りのビデオとの連携作業が可能になっているのが大きなポイント。一方、フル・オーケスラ用など本格的な楽譜作成だけでなくバンドスコア、コード譜などが手軽に作れるようになったのも重要なポイント。どんなソフトになったのか、その概要をチェックしてみましょう。

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ここ数年、毎年5月に取材に行っている「クリエーターズキャンプ真鶴」。これは東京から東海道線で向かって小田原の少し先にある真鶴町で行われているイベントで、プロの作曲家が集まって泊りがけでコーライティング(共同制作)を行ったり、一般の人がコーライティングを体験できるワークショップがあったり、音楽にまつわるハッカソンが行われるなど、ほかにはないユニークなことが行われるというもの。

今年もそのクリエーターズキャンプ真鶴に参加してきたのですが、その初日冒頭に、非常に興味深いトークセッションが開催されてました。それは最新ヒット曲を次々と打ち出している、まさに新進気鋭の若手作曲家5人が集まり、ヒット曲を生み出せるようになったキッカケ、そのコツをつかんだ瞬間について、話すというもの。その作曲家としてはCarlos K.(@CarlosK11)さん、Akira Sunset(@Akira_Sunset)さん、丸谷マナブ(@manabu_marutani)さん、Soulife佐々木望(@nozomusasaki)さんと河田総一郎(@soichiroK)さん)のお二人が登場。さらに司会進行や聞き手としては、ソニー・ミュージックレコーズのプロデューサーである灰野一平さん、NEWSの元プロデューサで現在フリーで活躍する伊藤涼(@ito_ryo)さん、そしてクリエーターズキャンプ真鶴全体をまとめるオーガナイザーでもあった音楽プロデューサーで、「山口ゼミ」や「ニューミドルマンラボ」主宰の山口哲一(@yamabug)さんが担当するという、超豪華なセッション。どんな内容だったのか、その一部を紹介してみましょう。


5月4日に神奈川県真鶴町で行われた作曲家5人によるセミナー

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オーディオインターフェイスについて調べていると、よく見かけるキーワードの一つにDSPというものがあります。これはDigital Signal Processorの略であり、辞書で調べれば「デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ」などと記載されています。でも、このDSPが何であるかをしっかり理解できている人って、結構少ないのではないでしょうか?初心者はもちろんのこと、DSP搭載オーディオインターフェイスを駆使している人でも、実は正確に把握できている人は少ないかもしれません。

このDSPはオーディオインターフェイスに限らず、デジタルエフェクターに搭載されていたり、AVアンプなどのオーディオ機器にも数多く使われているほか、実は携帯電話やデジタルカメラ、カーナビ……とさまざまなところにも搭載されているものなのです。このDSPがあると、どんなことができて、どんなメリットがあるのか、できるだけ分かりやすく紹介してみましょう。


オーディオインターフェイスなどに搭載されているDSPって何だ!?

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iOS上には、DAWやソフト音源、エフェクト、リニアPCMレコーダー……とさまざまな音楽関連アプリがありますが、日本発のアプリというと、まだまだ少ないのが実情。そんな中、日本のベンチャー企業が開発したPiascoreというアプリおよび、その関連アプリがリリースから7年半を経過した先日、累計で1000万ダウンロードを達成しました。歴史あるアプリなので、使っているという方も多いとは思いますが、ユーザーの77%が海外とのことなので、「知らなかった!」という方も少なくないかもしれません。

Piascore一言でいえば、楽譜を紙ではなくiPadで表示させる楽譜リーダーであり、重い楽譜を持ち歩くことなくペーパーレス化が実現できるというもの。もちろん、世界中のユーザーに受け入れられている背景には、単に楽譜表示するだけでなく、便利な譜めくり機能を装備していたり、膨大なクラシック音楽の楽譜が無料でダウンロードできたり、メトロノームやチューナー、ピアノ機能なども備えるなど、すごく便利なツールになっていることがあります。実際どんなアプリなのか紹介してみましょう。


iPadを利用した電子楽譜リーダー、Piascore

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ギタリストにとって、いまやスマホは万能アイテムともいえる機材となってきました。つまりアプリを立ち上げればアンプシミュレーターにもなるし、ディストーション、ディレイ、コンプ、フランジャー……などとして使えるマルチエフェクターにもなるし、ここでレコーディングもできる上、ネット接続することでいろいろな人たちとコラボというかセッションできてしまう時代です。ただ、そのスマホとギターを接続するのがちょっと面倒だったりもします。

だったら、スマホと直結できるギターを作ってしまおう、と実践してしまったのが音楽コラボアプリのmelocy(メロシー)を運営している株式会社ignoteの代表、中西孝之さん。日本のギターメーカーであり、音楽教育事業なども展開する株式会社ESPのクラフトマン養成学校、ESPギタークラフト・アカデミーの協力を得て、インターフェイス内蔵の melocyギターを完成させたのです。DTMステーション的にも、なかなか興味をそそられるこの melocyギターとはどんなものなのか、中⻄さんとESPギタークラフト・アカデミー講師の高橋泰典さんにお話しを伺ってみました。


iRig2を内蔵したユニークなギター、melocyギター誕生!

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