Windows 7 SP1ってDTMにとってどうよ?

2月23日、Windows 7のService Pack 1(以下SP1)がMicrosoftからリリースされ、Windows 7ユーザーは無償でアップデートできるようになりました。Windows XPのときもWindows VistaのときもSP1の登場で、ようやく安定し、安心して使えるようになった記憶がありますが、Windows 7の場合はどうなのでしょうか?

もちろん単純にOSとしての安定性が一番気になるところだとは思う一方、DTMにとってSP1にするメリット、デメリットがどうなるかも重要なポイントです。中にはSP1を待ってWindows 7環境に移行したいと考えている人もいると思うので、さっそく試してみました。

Windows 7 SP1をDTM環境として試してみた


いろいろな報道からもご存知かもしれませんが、今回32bit版、64bit版揃ってSP1がリリースされています。これらに実質的な機能追加はなく、Windows 7 SP1は基本的にこれまでのWindows Updateの集大成といったところのようです。ただ、はじめてWindows 7の初期状態から現状のところまでのUpdateをかけるにはかなりの時間がかかるほか、これに含まれていない修正もSP1にはいくつか用意されているようです。

Windows UpdateでもSP1を適用できるが時間がかかる

SP1自体もWindows Updateで適用できるのですが、自動では適用されないので、自分で選ぶ必要があります。またWindows UpdateでSP1を適用すると、かなり時間がかかるので、下記のSP1ファイルをダウンロードして直接アップデートさせるほうが、時間的には早いと思います。

32bit版(約550MB)
http://download.microsoft.com/download/0/A/F/0AFB5316-3062-494A-AB78-7FB0D4461357/windows6.1-KB976932-X86.exe

64bit版(約925MB)
http://download.microsoft.com/download/0/A/F/0AFB5316-3062-494A-AB78-7FB0D4461357/windows6.1-KB976932-X64.exe

私のCore-i7のPCWindows 7 Ultimateが入った環境に、それぞれをインストールしてみたところ、32bit版で約12分64bit版で約15分で完了しました。

上記SP1をインストールしたところ意外と早く終わった

掲示板などを見ると、SP1の適用で起動時間が速くなったというレポートが結構上がっていたので、期待しながら試してみました。その結果、32bit版、64bit版それぞれの適用前、適用後の起動時間は以下のとおり。

SP1を適用しても起動時間に変化はなかった

そう、誤差範囲内の違いで、SSDドライブでは効果はありませんでした。HDDだといいのかもしれませんが、それは試していません。この結果からも分かるとおり、SP1云々より64bit版の速さが圧倒的なことが分かるでしょう。

とりあえず普段使っているテキストエディタやオフィス関連、グラフィック関連はまったく問題なく動きます。そして、Roland、Steinberg、M-Audio、KORGなどの各社のオーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどを接続してみましたが、従来からあるWindows 7用のドライバをインストールしたところ、問題なく動作してくれました。もっとも細かく検証したわけではなく、とりあえず動くことを確認した程度ではありますが……。

さらにSONAR X1、Cubase 6をインストールして起動してみましたが、特に変化もなく、まったく問題ないようですねSP1の話なんてどうでもいいからCubase 6のレポートをしろという要望が多いのは重々承知しておりますが、まあ、それは別の機会にということで(^^;…、はい来週AV WatchのDigital Audio Laboratoryでやります!

SONAR X1は問題なくSP1上で動作する

Cubase 6も問題なくSP1上で動く

まあ、もともとWindows 7は安定していて、Vistaの時のようなドライバトラブルもなく、DTM用としてみたとき、いいOSとして使えていましたから、SP1で急に何かが変わるということはないようです。とはいえ、セキュリティの修正などもしっかり施されていますから、すぐに安心して使うことができると思いますよ。

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