WAVEDRUM Miniに、たった85円の強敵が出現か!?

先日、FacebookやらTwitter上で流れてくる話で知ったのですが、iPhone/iPad用のアプリとしてTableDrumなるものがリリースされました。標準価格315円、期間限定で85円でAppStoreで売られているドラムアプリです。

パっと見、ただのドラムアプリで、標準でスネア、ハイハット、シンバル、キックなど8つのサウンドが入っただけのもの……と思ったのですが、違うんです。これ、KORGの話題のマシン、WAVEDRUM Miniの強敵では、と思えるようなユニークなアプリなのです。

WAVEDRUM miniキラーのiPhone/iPadアプリとして登場したTableDrum


言葉でぐちゃぐちゃ説明するよりも、開発元であるDohi entertainmentが作ったプロモーション用のビデオを見るのが一番早そうです。

どうですか?これを見ても分かるとおり、iPhoneやiPadの液晶パネルを叩くのではなく、机とかコップとか缶とかを叩いて、鳴らすことができるという、画期的なアプリ。やはり誰もがWAVEDRUM Miniを思い浮かべるのではないでしょうか?

WAVEDRUM Miniについての説明はここでは割愛しますが、これもビデオで見ると分かりやすいので、もしご存知ない方はこれを見てみてください。

WAVEDRUM Miniの場合はセンサーを搭載したクリップを叩く対象に挟むことにより、叩いたことを検出し、それをドラム音に変換するということをしています。それに対し、TableDrumはiPhoneやiPadですから、センサーなどありませんし、オプションでセンサーを購入するなんて必要もないのです。

机やコップを叩く音を4種類まで割り当てることができる

では、どうやっているのか?これ、叩く音をiPhoneやiPad内蔵マイク(外付けマイクの利用も可能)で拾いそれを検知しているのです。たとえばコップをペンで叩く、カンッという音はハイハット、テーブルを手でトンと叩く音はキック、ペン立てを鉛筆で叩くコン、という音はスネア……といったように割り当てておくと、そのとおりに鳴ってくれるというわけ。

もっとも、それぞれのサンプリング音を正確に認識させるとなると処理時間がかかってしまいます。そこで、リアルタイムでスペクトラム分析をして、それを元に何を叩いた音なのかを判断して鳴ってくれるのです。しかも叩く強さも検知し、それによってベロシティもついてくれるから、なかなかのもの。

やはり重要なポイントは叩いてから音が出るまでの時間の遅れ=レイテンシーですが、感覚的には20msec弱という感じでしょうか?大半の人ならほとんど気にならない程度の高速処理をしてくれるんです。

使い方は簡単。まず8つあるドラム音のうち4つのみが使えるので、どの4つを使うかパッドに設定します。

8種類の音の中から使いたい4つを選択・設定できる

次に、コップをペンで叩く音をハイハットに割り当てるのなら、ハイハットを長押しすると、ハイハットの周りを光がゆっくりと1周するので、その間にコップを数回叩くと完了です。あとは、コップをペンで叩くと、ハイハットが鳴ってくれるという具合です。


割り当てたい音源を長押しし、アイコンの周りを光が回っている間にコップなどを叩く

難点はコップを叩く音と、iPhoneやiPadのスピーカーから出る音が重なってかき消されてしまうという点。ここはヘッドフォンをするということで、ある程度回避できそうです。また、工夫して叩くモノを決めないと、コップを叩くとハイハットもスネアもキックも、タムも鳴ってしまう……ということもしばしば。こればかりは、トライ&エラーで見つけ出さないと難しいところですね。

またうまく割り当てれば、ロールなどの演奏もできますが、叩くものによっては、ビデオのようにうまくいかないので、これもいろいろと試してみてください。

内蔵音色以外のライブラリの購入も可能

なお、TableDrumに収録されているのはClassicという前述の8音色ですが、それ以外にもアドオンでElectro & Glitch kit、Ethno & Jazz kitのそれぞれがあり、いずれも85円でダウンロードすることができます。

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