脳科学者監修による『究極の集中できる音楽』の効果はホンモノ!? 配信時代の今も異例のCD販売数が続くデラの音楽制作

音楽配信の時代になり、CDが売れないと言われる昨今で、異例のCD販売数を誇る株式会社デラ。「究極の眠れる音楽」「自律神経を整える」「疲労解消のための音楽」といったタイトルのCDを次々とリリースしているので、書店やレコードショップで見かけたことがある方も少なくないと思います。デラによれば全国約1500か所にこれらのCDが並んだ棚が置かれており、タワーレコード、HMV、TSUTAYA、山野楽器、LIBRO、新星堂、LIBRO、紀伊國屋書店、有隣堂、東急ハンズ……などの目立つ場所にその棚が設置されているので、会社の名前は知らなくても、その存在を目にしたことがある方は多いと思います。
そんな株式会社デラから新たに「究極の集中できる音楽~ドーパミンによるシータ波活性」が4月29日にリリースされます。タイトルにもあるように集中できる音楽となっており、監修は東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士の瀧靖之先生、楽曲の制作はmuneroさんが行っています。実際にどんな楽曲になっているのか、本当に集中力がアップするのかなどを担当者の株式会社デラの三留丈樹さんを含めた3人に伺ってきました

「究極の集中できる音楽~ドーパミンによるシータ波活性」なるアルバムがリリースされる

今回リリースされるアルバム「究極の集中できる音楽~ドーパミンによるシータ波活性」は、muneroさん作曲の6つの楽曲から構成されており、これを聴きながら仕事や勉強をすることで、モチベーションや集中力を高める効果が期待できる、というもの。CDアルバムはその6曲の入ったCDとともに、その効能などが詳しく記載されたブックレットが収録されています。実際、どんな雰囲気の楽曲なのか、そのPVがあるので、以下をご覧になってみてください。

このユニークなアルバムを制作したmuneroさん、瀧先生、三留さんにインタビューしていきました。
左から監修した瀧先生、音楽制作を行ったmuneroさん、デラの三留さん

--まず作品の話に入る前に、株式会社デラについて教えてください。
三留:当社は1972年創業で、ヒーリング系のジャンルに特化したコンテンツを中心にお届けしております。「CDが売れない」と言われている時代ではありますが、「究極の眠れるCD」は約40万枚の売り上げ、ほかにも「免疫力~病気にならないための音楽」についても大変ご好評いただいております。

全国、約1,500の店舗に設置されているデラのCDラック

とはいえ時代はCDから配信へと移行してきているのも事実なので、当社も音楽配信に力を入れており、最近では売り上げの比率も変わってきてはいます。それでも一般のレコードレーベルなどと比較するとCDの売り上げがかなりあるのは、CDを棚で各店舗の目につきやすい場所に置かせていただいている効果だと考えております。株式会社デラという名前はご存知ない方が多いとは思いますが、全国各所に棚を設置させていただいているので、棚の存在は多くの方に認知されていると自負しております。ヒーリング系の音楽は、今ではYouTubeなどでも聴くことはできますが、弊社のコンテンツについては、エビデンスを取っているものが多く、そこでの効果の違いで愛用していただいていると思います。

数万枚のセールスがざらなデラのヒーリング系CD

--たしかにこのCDの棚はいろいろなところで見かけます。さて、今回リリースされました「究極の集中できる音楽~ドーパミンによるシータ波活性」が作られることになった経緯について教えてください。
三留:企画が立ち上がったのは、昨年の夏ごろです。コロナ禍に入り、自宅でテレワークする人が増えましたが、テレワーク中の300人を対象にしたアンケート《調査元:株式会社ネクストレベル 縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/telework-motivation)》では、約98%の人が「モチベーションが下がった、集中力が切れたことがある」と回答しており、これは社会的な課題だと感じました。そこで、テレワークや受験勉強、試験勉強において周りの環境に左右されずに集中力を維持し、モチベーションを上げ、その作業効率を上げる音楽を制作し、作業時のBGMとして効果を発揮する作品を目指しました。

株式会社デラの三留丈樹さん

--夏ごろに企画が立ち上がって、その後muneroさんに楽曲制作依頼をしたということですか?
三留:もともと楽曲のコンセプトは決まっておりました。そこから、いろいろな方の音源を聴いたりして、探していたのですが、オタイレコードのようすけ管理人@inoueyosukeから、トラックメーカーの日本大会である「ビートクランプリ2020」の受賞者がいいのでは…と紹介いただいたことから、ファイナリストの作品を片っ端から聴いていった中、行きついたのが、muneroさんでした。今回の楽曲では単音で感覚を刺激するような音作りができる人を求めていた中で、すごく丁寧に音を作っていて、単音でグッと迫るものがあったからです。また、一般的な音楽と違って、作業しているもの自体に集中してもらう必要があるので、音楽的過ぎるとダメという禁欲的な部分があり、そこにハマるものとしてアンビエントというジャンルを得意とされているmuneroさんにお声がけさせていただきました。

--三留さんから連絡があり、そこから楽曲制作に入っていったというわけですね。
munero:7月にお話しをいただき、「集中できる音楽」と聞いて、そんなのできるだろうか…と思ったのですが、説明をいただいたところ、非常にコンセプトがしっかりしていて、まさに僕が得意とする部分を求めていらっしゃることが分かり、お引き受けしました。実際には9月から作業に入り、昨年中に完成させた格好です。7月~9月の2か月間で、イメージを固めていく時間はあったので、作業は順調に進めていけました。ただ、三留さんのお話にもあったように強すぎるメロディや、派手な音色を出せないという禁欲的な部分があり、普段の制作とは違った考え方は必要でした。どういう音楽要素を残して、何を外すかの線引きはいろいろ考えました。三留さんからいただいたコンセプトの中に一定のフレーズの繰り返しというものがあったので、そこはやはりミニマルミュージックを参考に2小節の繰り返しや4小節の繰り返し、長いものでは3分ごとの繰り返し……などをベースに絶妙なバランスを保っています。1曲の全体の長さは10分ぐらいで制作しており、曲を通して聴くと同じ骨組みで統一感があり、ゆっくりと変化していくのですが、たとえば1分間隔ごとで曲を飛ばせば変化の感じられる曲になるので、そういったところも楽しんでいただきたいですね。

今回の楽曲の制作全般を手掛けたmuneroさん

--全6曲が24時間をテーマに制作された伺いましたが、これについて教えてください。
munero:労働環境というと早朝から深夜まで、さまざまな方が働いているので、テレワークに限定せずに早朝、朝、昼、夕方、夜、深夜に割り振って、そのカラーに合う曲を作ったらどうかと、三留さんには相談させていただきました。モチベーションを上げる要素として、朝は朝の雰囲気、夕方には夕方の雰囲気など、その雰囲気を増幅させて、より作業に集中できるよう音楽を作りました。なので、フレーズや曲全体を、それぞれの時間帯に合うように色付けしました。

--muneroさんは、どんな環境で音楽制作をされているのですか?
munero:ずっと以前はギターを弾いて歌う、というスタイルでしたが、より広い範疇での制作を実現するために5~6年前から本格的にDTMを利用するようになりました。当初、音源はAbleton Liveの標準プラグインとNative InstrumentsのKOMPLETEに入っているKONTAKTやREAKTORを使っていました。その中でも一番好きなのは、FORMというサンプラで、自分で録ったサンプルを読み込ませて加工してシンセを作ったり、PRISMという物理モデリングのシンセで、プリセットを弄って遊んでいましたね。

muneroさんは、Bitwig Studioを使って制作している

DAWは最初にAbleton Liveを使い、ここ3年間ぐらいはBitwig Studioを使用してます。音楽仲間がみんなBitwig Studioを使用していることもあり、仲間内で、普段からオンラインを介してプロジェクトデータの交換などもするので、すっかりBitwig Studioに馴染んでしまいます。楽曲制作をしているときにソフトシンセを使っていくなかで、実機への憧れもあったので、現在はMoog Subsequent 37、Moog Matriarchを使っており、今回の楽曲でもこれらを用いました。またSubsequent 37は、エフェクトにstrymonのVOLANTEというテープエコーを繋いで使用しています。

--Bitwig Studioを使う人、ここ最近、少しずつ増えてきていますね。ハードウェアシンセはどう使い分けているのですか?

munero:Moogが登場するのは主にM1、M5なのですが、Sub37で使用しているVolunteのエコーの音質がすごく良く、音色もDrum/Tape/Studioタイプを選択できて、ツマミで劣化の程度も調整できるので音作りが楽しいです。Matriarchについては、Moogで4和音できるのがやはり醍醐味で、M5にその活躍の場を用意しました。2パート担ってもらい、まず一つは単音のシーケンスフレーズでアルペジエーター。もう一つは別トラックに和音で並行移動するメロディ。これがcutoffノブでじっくり登場してくというのは如何にもな使い方ですが飽きないですね。そのほか今回の楽曲制作では、M3でFenderのストラトギターとベース、VOX AC15のアンプとベース用にアッシュダウンのヘッドアンプ、martinezのガットギターを使用しました。ベースの音には強めにコーラスをかけてみたり、ギターのフレーズを1オクターブ下げてみたり、カセットMTRを使いテープ加工しているものもあります。登場が少ないですが、ソフト音源のcinematic studio woodwindsのフルートも使用しています。アンプ用のマイクはRØDEのNTKですね。レコーディングの際のオーディオインターフェイスにはRME Babyface Proを使っています。モニター環境は、以前はKRKを使用していましたが、音楽仲間の勧めもあり、今はFocalのClear Mg Proのヘッドホンを使用しています。すごいヘッドホンです。変えてから音作りがさらに細かくできるようになりました。

Moogのシンセサイザなどがある、muneroさんの自宅スタジオ

今回の音源で使用したソフトシンセは、Bitwig Studioに標準搭載されているものと、ソフト音源はNative InstrumentのUNA RORDA、Spitfireのピアノ音源、室内楽規模のstrings、cinematic studioシリーズのsolo stringsにwoodwindsの音源ですね。特にピアノはいろんな音色を用意しました。全6曲の内、5曲はピアノを使用していて、リバーブをたっぷり含んだものや、ハンマーの音が混じったピアノ、パーカッシブなピアノ(M4)などです。Padも音作りのアイデアから仕込んだものがあって、M6の後半に登場するPadは、BitwigのPolymerのプリセットを弄って、音色をHorn系のものに変えて和音を作り、Spitfireのchamber evolutionのストリングスで作った和音と重ねた後、先ほどのpolymerに低域を担ってもらい、ストリングスには中高域を埋めてもらったら、これもBitwig付属のものですが、Multiband Effectを使用して高域のみトレモロを使って揺らぎを混ぜました。そのPadが登場する際は、Multiband Effectの高域と低域がそれぞれ別々にfade inするようにして、いろんな機能を備えたPadを活かした使い方をしてみました。

音楽ディレクター/評論家の
柴崎祐二氏によるコメント
ヒーリング音楽の名門デラが手掛ける「本気のアンビエント」ときいて、興味をそそられないわけがない。

ミニマル・ミュージックや、ネオ・クラシカル、エレクトロニカ、ポストロック等……様々な音楽語彙が巧みに溶け込んだその内容は、うるさ型のリスナーへも十分にアピールするものだろう。
テリー・ライリーや、ギャヴィン・ブライアーズなど、様々な固有名詞の影を各曲に嗅ぎ取りながら聴くのも楽しい。とはいえ、全体としてはあくまで聴きやすく、いつの間にか「音楽を聴く」というより「音に取り囲まれている」状態へ運ばれていくのもわかる。そこでは既に、上に挙げたようなジャンル名や作曲家名が想起させる音の具体性は蒸発し、本来の機能である「音楽以外への集中」が巧みに補助される。

ディープ・リスニングにも耐えうるとともに一方では実用音楽としても優れている本作は、熱心な音楽ファン、カジュアルなリスナー双方にお勧めできる作品だ。

--さて、瀧先生は監修という立場で携わっているとのことですが、どういった経緯でこのプロジェクトに参加されたのですか?
三留:まずは私から研究室の方に直接メールをお送りしました。瀧先生にお声がけさせていただいたきっかけは、イケベ楽器さんのイベントにご出演されているのを拝見したのがキッカケでした。脳科学の専門家でありながらご自身でもピアノやドラムを演奏され、音楽に造詣が深いということで、ぜひご協力していただけないかと、ご連絡いたしました。

--三留さんからの連絡を受けてどうでしたか?
瀧:私自身、認知症予防などが専門であり、運動とコミュニケーションというテーマであったり、子供たちの発達などの書籍も書いていて、取材も多々受けているのですが、今回のような音楽の監修をしたという経験はありません。ただ、さまざまな音楽ジャンルが好きですし、楽器も演奏している上で、脳科学と音楽を繋げていきたいという気持ちを以前から持っていたので、微力ながらも役に立ちたいと思い、今回お受けしました。とはいえ、脳科学的にいうと、人はマルチタスクが難しいので、音楽を聴きながらの作業は本来パフォーマンスを落とすことに繋がるので、お話をいただいたときに引き受けるかすごく迷いました。ただ、muneroさんの楽曲を聴いたときに、美しさはありつつもゆっくり変化していくことによって、音楽に集中しすぎない、絶妙なバランスを作られていたので、それに感動して、協力させていただくことになった次第です。

監修を担当した東北大学加齢医学研究所 教授の瀧靖之先生

--ある意味、瀧先生がこれまで発信してきた脳医学の内容と逆を行くものだったけれど、muneroさんの音楽に感動して、ご参加されたということだったのですね。
三留:瀧先生には、CDに付属しているブックレットの監修、実験の検証方法が妥当かどうかなど、相談させていただきました。音楽聴取による集中度、パフォーマンスの変化の実験は、30~50歳代の男女10名にお願いしました。環境音と今回制作の音源を用意して、それぞれ25分読書を行っていただき、その際の集中度の変化を最新のヒューマンセンシング技術で数値化しました。また時間内に読むことができた文字数を比較しています。結果としては、10人中9人に効果が表れ、集中力の上昇率は3%~37%でした。また文字数は6%~43%上昇しました。この結果から集中力の低下を防ぐ効果がある可能性が示されたと考えました。

--この検証方法受け、瀧先生はどう判断したのでしょうか?
瀧:検証にはレベルがありまして、論文レベルになるとかなり厳密な方法で実施します。ただ、こういった一般商品の検証では、高いレベルでの検証をすることは少ないです。これが一般的な検証内容ではありますので、それでいうと、今回の検証は妥当性があると考えています。内容的にはとても誠実的で、このように判断しました。

--CDにはブックレットがついているということでしたが、どういったことが書いてあるのか少し教えてください。
三留:ブックレットには、集中力を高めるための効果的な習慣についても紹介しています。あくまで今回制作したCDは、仕事や勉強の能率アップや集中力を高めるためのサポートツールです。健康的な生活習慣こそが意欲を保ち、高い集中力を維持させるための秘訣であると考えています。ブックレットでは集中力を高める、食事、運動、睡眠、仕事術といった習慣について、モチベーションを高めるためにはなにが必要か、などを紹介しているので、音源と一緒にブックレットも楽しんでいただけたら嬉しいです。

--ありがとうございました。

【商品情報】
タイトル:究極の集中できる音楽~ドーパミンによるシータ波活性
監修:瀧靖之(東北大学加齢医学研究所教授・医師・医学博士)
音楽:munero
価格:¥1,980(税込)
収録時間:約60分(全6曲)
商品番号: DLMF-3923
発売日: 2022年4月29日(金・祝)

【商品ページ】
https://healingplaza.jp/products/DLMF-3923
※商品は上記リンクからの他、各通販サイトや全国のレコード店などでお求めいただけます。

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