DTM機材もシンセも数多く出展された東京楽器博2023、オトトークの公開収録も実施

今さらか、というすごく遅くタイミングでのレポートとなりますが、昨年11月11日と12日の2日間、あの日本武道館のある北の丸公園にあるもう一つの大きな建物、科学技術館において東京楽器博2023なるイベントが開催されました。ここにはカシオ、ヤマハ、ローランド、コルグという4大シンセメーカーが集結するとともに、DTM関連のメーカーや輸入代理店、ギター関連、ドラム関連のメーカーなどが集まる展示会で、国内においては本当に久しぶりな楽器関連のイベントとなっていました。

その東京楽器博2023の会場において、、マリモレコード江夏正晃@DJebee1)さんとともに会場を回って全体を紹介するビデオを収録し、先日「江夏と藤本のオトトーク」として2回に分けて公開していました。さらに、その後カシオブースにおいて一般社団法人 日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(以下JSPA)の代表理事である氏家克典さん、同理事である浅田祐介さん、さらにこの東京楽器博2023実行委員会の委員長である小島高則さんの3人に順にお越しいただいて、オトトーク初となる公開収録も行ったので、その様子を紹介してみましょう。

東京楽器博2023のカシオブースで、オトトークの公開収録を行った

久々のリアルイベントで、多いに賑わった東京楽器博2023

2020年春にコロナ禍に入って以来、さまざまなイベントが中止になってしまったため、楽器関連の大きなイベント、展示会は長らくストップしていました。国内においては2018年10月に東京ビックサイトで楽器フェアが行われて以来だったので、5年ぶりとなるものだったこともあり、非常に盛り上がっていました。

2日とも1,000人を超える来場者がいたとのことで、どこも人でいっぱいだった

今回の東京楽器博、主催は東京楽器博2023実行委員会で、企画制作がJSPA。つまり全国楽器協会の付属機関である日本楽器フェア協会主催の楽器フェアとはまったくの別モノなんですね。ある意味、これまでJSPAが主催してきたイベント、シンセフェスタがギターやドラム関係も巻き込んで大きく拡大したもの、と言ってもいいかもしれません。ちなみに会場となった科学技術館は1987年に第1回目の楽器フェアが開催された場所でもあるんですよ。

数多くのブースが並び、楽器をリアルで見て触れる国内イベントは久しぶりだった

アコースティックピアノや弦楽器、管楽器がたくさんある楽器フェアと比較すると規模は小さいものの、国内では久しぶりのリアルイベントということもあり、両日ともに1,000人を超える来場者もいて、大きく盛り上がっていました。

その様子をとらえたのが以下のオトトークの#53です。

ご覧いただくと、さまざまな企業が、さまざまな製品を展示して賑わっている様子が分かると思います。ギターのコーナーのほうには以前「ギターストラップを伸ばすと“ギュイーン”と音を変化させられるコントローラー、DIMENSION TRIPPER。カシオがクラファン開始」という記事で取り上げたカシオのDIMENSION TRIPPERも出ていますね。ちなみに、このDIMESION TRIPPER、無事にクラウドファンディングの目標は達成したとのことで、今年の夏にモノも登場してくるようなので楽しみです。

コルグ、ローランド、ヤマハそしてカシオの4大メーカーが集結

そうした各ブースを回った後にやってきたのが東京楽器博2023のメイン会場ともいえるシンセサイザ関連が集まるフロア。コルグ、ローランド、ヤマハ、そしてCT-S1000Vを擁するカシオという4大メーカーがここに集結。その順番に江夏さんとともに回ってみたのが、こちらのオトトークの#54です。

DTMステーションの記事でインタビューしたことのある方や、DTMステーションPlus!にゲスト出演いただいた方などがここにいっぱい映っているので、「あれ?見たことある!」という方が結構登場しているのではないでしょうか?

科学技術館で開催された東京楽器博2023のフロアマップ

コルグ、ローランド、ヤマハと回って、最後にたどり着いたカシオブースには、CT-S1000Vの開発者であり、これまで数々のカシオのシンセを開発してきたレジェンドエンジニア、岩瀬広さんも登場していますね。

氏家さん、浅田さん、小島さんとのオトトーク

そして、本日公開したオトトークの最新版、#55がこちらです。

これは上記のカシオブースにおいて、公開収録したものです。以前「賞金10万円+副賞NAMM Showご招待!? CT-S1000Vのコンテストがスタート! 日比谷音楽祭 2022でオトトーク」という記事でも紹介した通り、国内では2022年の日比谷音楽祭で、また海外では「オトトークをNAMM Show会場で収録! CT-S1000V Challenge授賞式も」という記事でも紹介した通り昨年のNAMM Showでオトトークの収録を行っていたので、人の目の触れるところでのオトトーク収録は初めてではないのですが、しっかりPAを使って、ギャラリーがいる前での収録は今回が初。

PAを使った形での公開収録となった

3人のゲストに順番に登場いただき、まず最初にいらっしゃったのが、DTM・シンセサイザの世界では誰もがご存じのJSPA代表理事でもある氏家克典さん。氏家さんは上記の日比谷音楽祭のときにもオトトークに出演いただいているので、今回が2回目ですね。氏家さんはCT-S1000Vのバリバリのユーザーでもあるので、話がはずみます。

2022年の日比谷音楽祭に続きオトトーク、2回目の登場となった氏家克典さん

2番目に登場したのは、JSPA理事であり、音楽プロデューサーの浅田祐介さん。ふと検索してみるとDTMステーションでは過去7回も登場いただいているので、ご存じの方も多いと思いますが、JSPA理事だけあって、超シンセフリーク。ここではカシオの昔のシンセであるCZ-101の話になり、CT-S1000Vに搭載されているCZ-101の音色などを紹介しています。ちなみに江夏さんもJSPAの理事ですよ。

JSPA理事の浅田祐介さんもゲストで登場

そして3番目のゲストとして登場いただいたのは東京楽器博2023実行委員会・委員長の小島高則さん。まだ立ち上げたばかりの会社メジャーセブンス株式会社の代表取締役でもあります。この小島さん、電子楽器業界の人であれば知らない人はいないほどの著名人。つい1年前まではヤマハにいた方でもあり、この業界を引っ張ってきた中心人物。ビデオの中でも触れていましたが、その昔TG-100とかHello!Music!といったDTM関連製品を手掛けていた方でもあります。その小島さん、定年退職後にご自身の会社を立ち上げるとともに、業界全体を盛り上げるための裏方として委員長職を引き受けていたんですね。

東京楽器博2023実行委員会・委員長の小島高則さん

来年の東京楽器博は

氏家さんの話の中にもあるとおり、すでに2024年の東京楽器博のスケジュールも決まっています。次回も同じ科学技術館において11月2日(土)~11月5日(火)の4日間開催されるとのこと。第1回は1階の1フロアのみでの開催でしたが、氏家さんの話によると次回は全館貸切っての開催となり、さらに大規模で行われるとのこと。

詳細は、まだこれから詰めていくものと思われますが、またここでオトトークの収録ができたらいいな、と思っているところです。

【番組情報】
江夏と藤本のオトトーク・YouTube再生リスト

【価格チェック&購入】
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