前回のMini Moogシミュレーター、RA Mowgに続く第2弾。DTMマガジンなどでお馴染みの大須賀淳さんお勧めのフリーウェア。今回も、古い機材のシミュレーターである、Venom VB-303。そう、この名前からもすぐに想像が付くとおり、Rolandが1982年に発売した小型のシンセベース、TB-303を再現したWindows用VSTインストゥルメントです。

私自身もその昔、高校時代に楽器屋さんに通っては触って遊んでいた懐かしい音源であり、ドラム音源であるTR-808やTR-909と並んでテクノミュージック御用達ともいえる音源です。


Roland TB-303を再現するVenom VB-303

まあ、ぐちゃぐちゃ説明するよりも、大須賀さんが作られたビデオがあるのでこれを見れば、その雰囲気、面白さは分かると思います。



いかがでしょうか? このVenom VB-303について大須賀さんからは以下のようなコメントをいただいています。

かつてRolandから発売されていたベース用シンセ「TB-303」をシミュレートしたプラグインです。303ものはPropellerheadのRB-338もフリー公開されていますが、ReWire接続やディスクイメージのセットなどが結構面倒なので、利便性はVB-303にアドバンテージがあります。303サウンドは音源とシーケンサーとの組み合わせで初めて「あのサウンド」が出来ますが、VB-303はその辺のニュアンスをかなり上手く表現しており、内蔵のディストーションの作用も相まって実に心地良いサウンドが得られます。

画面がちょっと小さくて分かりにくいという問題はあるものの、このVB-303は単なる音源にとどまらないのも面白いところ。そうTB-303シミュレータだけに、ちゃんとシーケンサ機能も搭載されており、16ステップのプログラムを組むことができます。


画面下半分はシーケンサになっている

またオリジナルのTB-303は1オシレータであるのに対し、VB-303は2オシレータの設計になっており、デチューン効果を持たせたサウンドを作ることなども可能です。さらに、TB-303のフィルターは18dB/octと少し珍しいスロープになっているが、VB-303ではさらに24dB/oct、32dB/octにも対応するなど、かなり強化されたものになっているのだ。


リアパネルも用意されるなど、オチャメなところも
 

が、実はひとつとっても大きな問題があった。海外の掲示板などを見ても似た症状の人がいるようなので、私だけの問題ではないと思いますが、なぜかウチのマシンでは音を出すことができなかったのです。Windows 7-32bit環境においてSONAR、Cubase、Singer Song Writer、またフリーウェアのVST HostのそれぞれでVB-303を起動させたものの、どうにも音が出てこない。

大須賀さんのビデオを見て、「ぜひ、使いたい!」と思ったのに…。まだ何らかのバグがあるのでしょうか? もしうまく鳴らす方法や、実際鳴った環境があればコメント欄に書いていただけるとうれしいです。せっかくのフリーウェア、みんなで使えるように情報共有しないともったいないですもんね。

ごめんなさい。音が出ないと書いてしまいましたが、私のミスであることが発覚。問題なく音が出ました。原因はまず、一つ目は右手骨折中でまともにキーボードが弾けないから、とキーボードなしで操作をしていたこと。2つ目は、パターンを組まなくても「ドドドドドド…」というシーケンスが入っているものと思い込んでいたことでした。

Cubase、SONARそれぞれで試してみましたが、ちゃんとキーを押すとそれにトリガーされる形で音が出ました。ごめんなさい。うまく音が出ないと思ったら、とりあえずRANDOMボタンを押すとランダムなシーケンスができ、それがキーボードのトリガーで動きますから、試してみてください。

お騒がせしましたm(__)m



【Venom VB-303】
開発元:antto
環境:Win(VST)
URL:http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=256785

【大須賀淳さん】
Twitter:@jun_oosuga