AKB48 チームBのメンバー、竹内美宥さんのDTMへの取り組みについていろいろ伺った
竹内:音楽で溢れた家なので、言葉が喋れれないうちから歌っていたみたいです。母といっしょに歌ったり、ハモったり……。おもちゃの小さなピアノを1、2歳のころから弾いて、4歳からはピアノのスクールに通っていました。
4月4日にニコニコ生放送およびFresh!で放送したDTMステーションPlus!で竹内さんにゲスト出演いただいた
--お母さんは以前、劇団四季に所属されていたんですよね?
音楽が溢れる家庭で育ち、小さいころからピアノも習ってきたという竹内さん
竹内:中学校の3年間、吹奏楽部でトランペットをやりました。本当は、サックスがよかったんですが、ジャンケンで負けてしまって……(苦笑)。ほかの楽器だと叔父の影響でギターをちょっと。私が5歳くらいの時、母に怒られて物置に入れられたことがあったんです。その物置に叔父のギターがあって、ポロポロ弾きながら歌ったとき、いつかギターをちゃんと弾いてみたいな…と思ったのを今も覚えてます(笑)。高校に入ってから誕生日に叔父にアコギをプレゼントしてもらい、それから独学ですが、TAB譜を見ながら練習していました。AKBで「GIVE ME FIVE!」というシングル曲があり、バンドの形でメンバーが歌うというものなのですが、そこでリードギターを担当したことがあります。その期間はちゃんと先生に教えてもらって、間奏部分にあるソロを弾いたりもしました。先生から「君は才能あるじゃん!」なんておだてられたこともあり、自分でもGIVE ME FIVE!と同じギターを買っちゃったんですよ(笑)。ほかにも21歳の誕生日にAKBの作曲をされている方々から、アコギをプレゼントしてもらったり、ふと仕事終わりに寄ったお茶の水の楽器屋さんで衝動買いしちゃったり……、まさに宝の持ち腐れなんですけど、ウチにギター、いっぱいあります(笑)。
小学校の2、3年生からGarageBandを使っていた竹内さん。Logicの入った赤いMac Book Proはいつも持ち歩いている
竹内:「大学に行こう!」って高1の後半に決めたんですが、その後予備校に通ったりもしたため、AKBでの活動も少し少なくなっていたんです。でも、このままじゃ影薄くなっちゃうし、何か音楽でできることないかな、ってネットを見ていたら、DTMをするにはオーディオインターフェイスと鍵盤、マイクなどが必要だって知ったんです。鍵盤はやはり叔父にもらったヤマハのMOX8があったので、予備校の授業の合間にヨドバシカメラに行ってRolandのDUO-CAPTUREとオーディオテクニカのコンデンサマイクを買ってきたんです。貯まっていたポイントを使ったこともあり、かなり安く買えちゃいました!
竹内:そうです。当時YouTubeを見ても、自分でそうした歌を発表しているケースはあまりなかったので、やってみたら面白そう、と思ったんです。ただAKBのメンバーの活動は、基本的にちゃんと許可を得ないとダメ。でも、自分の趣味の延長線上ということで、怒られることを覚悟してYouTubeに載せてみたところ、秋元先生から「面白いことやってるね」っておっしゃっていただけて!それで、今も続けているんですよ。2~3か月に1本くらいのペースなんですが、できれば1週間に1本くらいのペースに上げてみたいな、って。
先日のDTMステーションPlus!でも歌ってもらった「異邦人」のカバー作品
竹内:あの後、すぐに外付けHDDを初めて購入し、ここにKOMPLETEの音源をインストールしました。まずはピアノから試しているのですが、これまでのEXS24とは全然違う音で「ホントにテンションが上がります!」。HIGH-DEFINITION ACOUSTIC PIANOSの中の緑色のMAVERICKなんかもすごくいいですよね。あと面白いのがUNA CORDA。この音は曲のポイントとして使うのがよさそうで、音があまり入っていない静かなところで使うと壮大なイメージになるのかな……なんて思って試しているところです。他にもあまりにもたくさんの音源があるので、ワクワクしているところで、もっともっと使いこなしていきたいです!
竹内:私、普通のロック系のバンドの音よりも、ジャズっぽい感じの音や、ボンゴとかコンガが入った曲に惹かれる傾向があるんです。最初は何の音なのかちゃんと分かっていなかったのですが、そうしたパーカッションについて調べてみると民族楽器としていろいろなものが存在していることを知りました。さらに民族楽器を意識するようになって、YouTubeで調べてみると、いろんな演奏が聴けるんですよね。「これは面白い!」って母と一緒に驚いて見ていました。こういう楽器を使って新しい曲を作ってみたいな……なんて話をしていたら、19歳の誕生日祝いにって、母がETHNO WORLDという音源を買ってくれたんです。これはKONTAKTを使った音源なんですが、もらった当初はLogicもまともに分かってないのに、どうすればいいのかな……と放置状態だったんです。でも、今回KOMPLETEを入れたのをキッカケに最新のETHNO WORLD 6 COMPLETEにバージョンアップして使ってみたところ、ちょっとビックリです!
竹内:いろんなパーカッションが入っているんだろうな…と軽い気持ちで音を出してみたら、すごくリアルな音が出てきて驚いたのですが、それ以上に凄かったのが、声で向こうの人たちの「あ~~」とか「う~~」とか、何を言っているかは分からないけど言葉を喋っているというか、歌声みたいなのが、いろいろ入っているんですよ!「これ、楽器よりもさらに異国感が伝わるぞ!」って。これまでYouTubeでもAKBの曲をいくつかカバーしているんですが、原曲とはだいぶ違う感じでカバーしようとしたときに、これらのサウンドは使えそうだと思って、ホントにワクワクしています。KOMPLETEにしてもETHNO WORLDにしても、本当に音がめちゃめちゃいいんですよね。家でモニタースピーカーから音を出しながら「メッチャ、音いい!!」って一人で声出して言っちゃうくらいなんですよ(笑)。まるで、目の前で本当に人が叩いているみたい。
竹内:YAMAHAのHS5です。以前、どのモニターにしようかと探していたとき、母から「これがよさそう」って勧められて決めたんですが、これで音量上げて家で鳴らしていると、とってもテンション上がりますよ!iMacにRolandのQUAD-CAPTUREを接続し、そこからHS5に繋いでいます。それとは別にYAMAHAの安い小さなスピーカーも置いてあって、MOX8からも同時に音を出す場合なんかに使ってます。ちなみに普段はモニタースピーカーで聴いていますが、ボーカルのピッチ修正を行うようなときはオーディオテクニカのモニターヘッドホンを使ってますね。
竹内:私は音楽をキッカケにしてAKBに入りました。そして井上ヨシマサさんの「10年桜」という曲に衝撃を受け、AKBの音楽をとってもリスペクトしているんです。いつかは自分の作った曲をAKBとして歌えたらいいですが、さすがにそれはまだ夢の夢。そんな中、もしかしたら行けるかも……と、今思っているのがアレンジです。AKBの楽曲の中には、あまり知られていない昔のめちゃくちゃいい曲がたくさんあるので、こうした曲をアレンジして、YouTubeでもいくつか発表しました。が、ただカバーしてYouTubeで発表するだけじゃなく、自分のアレンジでAKBのコンサートができたら……なんて考えているんです。もちろん、そんなに簡単なことでではありませんが、自分のアレンジでコンサートをするというのを目標に頑張ってみたいな、それがもしできたら最高ですよね!
これまでAKB48の楽曲いろいろカバーしてYouTubeで公開している。「毒蜘蛛」
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