VocAlign Project 3を用いてラップをリズムに合わせ込んでみた
まず、このVocAlignはWindows、MacのVST、AU、AAXのプラグインとして動作するソフトなので、ほとんどどんなDAWで使うことも可能です。ここではWindows上のCubase Pro 9を使って試してみました。
まず用意したラップのボーカルは、海外のフリー素材の配布サイトから持ってきたものです。具体的にはLoopermanというサイトから適当な長さのものを見つけてダウンロードしただけです。
この辺の使い方はDAWによって多少違いがありますが、Cubaseではドラムトラックをセンドで出力し、それをサイドチェインへと流し込んでいるんですね。
この設定ができたら、一度すべてをVocAlignへ取り込んでいきます。Pro ToolsのAAXだと、もっと簡単に各トラックのオーディオを取り込むことができますが、ここではリアルタイム再生して取り込んでいるわけですね。
適応させる際の強さを5段階で設定する画面があるが、基本はそのままでOK
まあ、先ほどのラップほどカッコよくは決まらなかったですが、それでもしっかりリズムに合わせて喋ってくれていますよね。VocAlingでは、音の強弱からリズムを検出してそこに合わせこむというシステムになっているので、できるだけハッキリと強弱がついているのがいいようです。
VOICEROID+の場合、抑揚というパラメータがあるので、これを少し高めの設定にしてみましたが、そのままではこの辺が限界かもしれません。そこでもっと喋りに強弱をつけるために、フェーダー操作でオートメーションを書いた後、Pro Toolsのボリュームオートメーションをクリップゲインオートメーションにコンバートする機能を実行してみることで、かなりハキハキとした発音になりました。
今度はPro Toolsでオートメーションを書いて発音の強弱をつけた上でラップ化してみた
この状態でVocAlignで合わせ込んだ上で、最後に以前紹介したNeutronで音の調整をフルオートで掛けてみた結果が以下のサウンドです。
どうですか?かなりいい感じのラップになってきますよね。
TwitterやFacebookなどの反応を見たところ、Revoice Proのタイミングの合わせ機能に興味を持った方が多いようだったので、そこだけにフォーカスしたVocAlign Project 3を取り上げてみたわけです。ちなみに、VocAlign Project 3の上にはVocAling Pro 4というソフトもあり、こちらならもう少し、細かくパラメータ設定が可能になっているので、試してみる価値もありそうですね。
いずれにせよ、14日間、フル機能を無料で使える体験版があるので、まずはこれを試してみるのが良さそうです。なお、Reveoce Proの記事でも書いた通り、体験版を使う場合にもiLokが必要となるので、これだけは用意しておいてくださいね。
【製品情報】
VocAlign Project 3製品情報
Revoice Pro 3製品情報
VocAlign Pro 4製品情報
【ダウンロード】
VocAlign Project 3体験版ダウンロード(14日間機能制限なし)
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