Native InstrumentsからMASCHINEの最新モデルMASCHINE+が誕生!スタンドアローンモードを搭載し、音楽制作からライブパフォーマンスまで行える機材に

Native Instrumentsから、MASCHINEの最新モデルMASCHINE+が発表されました。これは、MASCHINEにスタンドアローンモードが追加されたものであり、PC不要で使用できるNative Instruments MASCHINEのフラグシップモデル。従来のMASCHINE MK3のようにPCに繋いで音楽制作することも可能で、スタンドアローンモードが追加されたことにより、ライブパフォーマンスやMASCHINE+ 1台でのビートメイクが実現できる機材となっています。希望小売価格149,800円 (税込)、10月1日発売です。

ご存知の通り、MASCHINEはハードウェアであるMASCHINE本体とWindows/Mac上で動作するMASCHINEソフトウェアをセットで使うシステムでした。そこにスタンドアローンモードが加わり、より機動性高くMASCHINEを利用できるようになったのです。スタンドアロンモードで使える音源もMASSIVE、FM8、MONARK、PRISM……と人気の高い音源がいろいろ。より便利にドラムマシン、グルーヴボックスマシンとして、またサンプラー、アレンジャー、ミキサー、エフェクターとして活躍する音楽制作マシンになった、MASCHINE+を速報という形ではありますが、紹介してみましょう。

スタンドアローンモードを搭載したMASCHINE+が新登場

MASCHINEシリーズはこれまで上位モデルからMASCHINE STUDIOMASCHINEMASCHINE JAMMASCHINE MIKROと大きく4つのラインナップがありましたが、今回登場したMASCHINE+はここに5つ目のラインナップとして加わる形になります。MASCHINE MK3の後継機というわけではなく、MASCHINE MK3というラインナップは残したまま、MASCHINE+というスタンドアローンモードが搭載された新たなMASCHINEが追加される形です。まずは、Native Instrumentsからイメージビデオが公開されているので、こちらをご覧ください。

そもそもMASCHINEは、ソフトをまるでハードに内蔵された音源のように使える機材で、Native InstrumentsのソフトウェアとMASCHINEが完全に統合する音楽制作マシン。2つの高解像度カラーディスプレイが付いている現行のモデルでは、PCの画面を見なくても音楽制作が可能となっており、搭載されているノブやボタンを使って、スピーディーに作曲可能。ときにはオーディオインターフェイスとして、またMIDIパッド/MIDIコントローラとして使うこともできます。

高解像度カラーディスプレイが付いているので、ここでさまざまな操作を確認できる
とはいえ、これまでのMASCHINE自体は、コントローラであったため、Windows/Mac上でMASCHINEソフトウェアを立ち上げる必要がありましたが、しかし、今回登場したMASCHINE+はスタンドアローンモードが搭載されており、、PCを使うことなく音楽制作ができるようになったのです。

そう見た目、形はMASCHINE MK3とソックリではありますが、MASCHINE+内にはCPUが搭載されており、これ自体がコンピュータとなっているのです。もっとも、MACHINE MKE3と同様にPCと接続して使うことも可能で、その場合は今まで通りMASCHINEソフトウェアを立ち上げて使ったり、MIDIパッドとしてドラムを打ち込んだりするときに活用できます。

叩きやすい4×4のパッドが装備されている

スタンドアローンモードで使う際の使用感は、これまでのMASCHINE MK3とほぼ変わりません。でもPCとの接続が不要でこれだけあればビートメイクできる簡単さ、手軽さ、可搬性の良さはこれまでのMACHINEシリーズにはない最大のポイント。電源を入れて、すぐに音楽制作をすることが可能ですし、ライブにMASCHINE+を持って行けば、それだけでパフォーマンスすることが可能です。PCを使わないという恩恵はかなり大きいと思っていまして、ライブのときのPCトラブルを完全になくせるというのは、嬉しいところですよね。

MASCHINE+(左)とMASCHINE MK3(右)

ただし、MASCHINE+をスタンドアローンモードで使う場合は、Native Instrumentsのソフトウェアがすべて使えるわけではありません。代表的な音源や選び抜かれたエフェクト、大量のサウンドライブラリをパッケージにしたMASCHINE+ Selectionを使うことになります。具体的にいうとインストゥルメントとしては

MASSIVE

MONARK

PRISM

FM8

REAKTOR Factory Selection R2

KONTAKT Factory Selection

RETRO MACHINES MK2

が収録されています。またエフェクトとしては現在のところ

RAUM

PHASIS

の2種類。Expansionsとしては

DEEP MATTER

LILAC GLARE

SOLAR BREEZE

TRUE SCHOOL

VELVET LOUNGE

の5種類がありますが、このExpansionsすべてが付属しているわけではなく、このうちの2つを追加できるE-バウチャーが付属している形です。さらにMASCHINE Factory Libraryとして高品質なサウンド、ドラムキット、マルチサンプル音源、パターン、プロジェクト、スライスされたループを収録した8GBのライブラリと、詳細な設定とオートメーションが可能な5種類のドラムプラグインや多数のエフェクトを収録しているとのことです。

現時点では上記の通りですが、今後もMASCHNE+のスタンドアロンモードで利用可能なインストゥルメントやエフェクト、Expansionsなどは増えていくとのことなので、ここは期待したいところです。

自宅で本格的に楽曲を作る際には、PCに繋いで持っているNative Instrumentsのソフトウェアを使い、ライブや楽曲のスケッチを作る際には、スタンドアローンモードを使うといった、使い分けをしていくのがよさそうです。

音楽シーンからライブシーンまで使うことのできるMASCHINE+

またSDカードを使って、自分のサンプルやExpansionでサウンドライブラリを追加・拡張も可能。オーディオインターフェイスも搭載されているので、ここに直接音声を録音して、音楽制作していくこともできます。本体スペック自体は、クアッドコアCPUと4GBメモリ搭載、32GBのeMMC内蔵フラッシュメモリー。SDカードからサンプルを読み込んだりすれば、スタンドアローンモードでも十分に活用できそうです。

SDカードからサンプルやサウンドライブラリを読み込ませることが可能

基本のデザインは、MASCHINE MK3と大きく変わらないですが、使われている素材がアルマイト加工のアルミを使った強固なものになっていて、持ち運びで使う際でも安心して使用できると思います。実際にMASCHINE MK3と並べてみても、ボタンの配置などは一緒なので、これまでの使用感のままMASCHINEをスタンドアローンで使うことができます。

MASCHINE MK3(左)とMASCHINE+(右)とリアパネル

オーディオインターフェイスの機能に関しては、USB 2.0接続(コントローラーモード時)で24bit/96kHz、スタンドアローンモードで44,1kHz/24-bit。2IN/2OUTという仕様となっています。端子としては1/4″TRSフォン(標準ジャック)出力×2、1/4″TRSフォン入力×2、1/4″ダイナミックマイク入力×1、ステレオヘッドホン出力×1を装備しているほか、MIDI入出力1系統、さらにフットスイッチ×1、MIDIコントローラーなどの外部機器接続用のUSBポートx2という構成になっています。

オーディオインターフェイス機能を搭載したMASCHINE+のリアパネル

MASCHINE MK3を踏襲したデザインであり、叩きやすい4×4のパッド、ダイレクトに機能を操作できるNOTE INPUT MODE、LOCK、MACRO、FILE MANAGEMENTといったボタン、高解像度のカラーディスプレイなども装備。各種メニュー操作を行うための大きいノブが4方向プッシュ式エンコーダー、ノートのストラミングやサウンドのピッチベンド、FXパフォーマンスが可能なSmart Stripも搭載されています。付属ソフトウェアは、スタンドアローンモードでもコントローラモードでも使える、MASCHINE+ Selectionがバンドルされています。

MASCHINE+の機能に便利にアクセスするボタンなどが搭載されている

Native Instrumentsからは、MASCHINE+の各機能を丁寧に紹介する11分23秒のビデオも公開されているので、こちらを見ると、より細かなニュアンスが分かると思います。

以上、最新機種MASCHINE+を紹介しました。発売は10月1日で、9月29日の20時半~22時半で予定しているネット放送「DTMステーションPlus!」において、先日発表されたKOMPLETE 13と共にMASCHINE+をじっくりと紹介していく予定ですので、ぜひご覧ください。

※2020.09.24追記
2020.09.15に放送した「DTMステーションPlus!」から、第159回「Serato StudioがDTMをお洒落にトラックメイキング♪」のプレトーク部分です。「Native InstrumentsからMASCHINEの最新モデルMASCHINE+が誕生!スタンドアローンモードを搭載し、音楽制作からライブパフォーマンスまで行える機材に」から再生されます。ぜひご覧ください!

【関連情報】
MASCHINE+製品情報

【DTMステーションPlus!放送予定】
9月29日 20:30~22:30
[YouTube Live] https://www.youtube.com/watch?v=RHsjJgBHnfI
[ニコニコ生放送] https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327973214

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