ボカロ界隈に激震!? 3Dキャラを自在に踊らせるキャラミん Studio誕生

9月5日、ボカロ界隈に激震が走る!」といった情報が先日来、Twitter等で話題になっていましたが、その製品が本日AHSから発表されました。それは9月26日に発売する「キャラミん Studio」という6,980円(ダウンロード版は5,480円)のソフト。一言でいえば、3DとかCGとかがまったくわからない人でも、キャラクターを音楽に合わせて自由自在に躍らせることができるというツールなのです。

VOCALOID曲を作っているけれど、ビデオを作ることができないので、ニコ動やYouTubeなどに楽曲を発表できない…」なんていう人も多いと思います。もちろんVOCALOID曲に限らず、PV制作は難しいし、とくに3Dでキャラクターを躍らせるなんていったら、普通の人にはできませんよね。ちまたにはMMD(MikuMikuDance)という画期的ソフトもありますが、なかなか素人初心者が使えるものではありません。以前、私もちょっと触ろうとはしたものの、難しすぎてまったく分からずに挫折しました。でも、キャラミん Studioを使えば、好きな3Dキャラクターを音楽に合わせて自由自在に躍らせたり、歌詞に合わせて口パクさせることができるというのです。発売前のベータ版をこっそり使わせてもらったので、どんなものなのか、レポートしてみましょう。

AHSから9月26日に発売されるミュージックビデオ作成ソフト、キャラミん Studio


あれ、キャラミん、って聞いたことある…」という人もいると思います。そう以前「萌えキャラ3D動画を一瞬で作成できるフリーウェア、キャラミん♪」という記事で紹介した「キャラミん♪」というソフトが、現在もフリーウェアとして配布されています。今回紹介するキャラミん Studioは、それを大きく発展させた別のソフトとなっています。

フリーウェアのキャラミん♪も同梱されている

そうフリーウェアのキャラミん♪は、MP3などの楽曲を入力するとキャラクタが踊るという、いわばプレイヤーソフトであったのに対し、キャラミん Studioは完全に3D動画生成ソフトとなっているのです。まずは、下のビデオをご覧になってみてください。これは、著作権フリー音楽ループ素材集のSoundPool Vol.10のデモソングをキャラミん Studioに読み込ませ、10分ほどかけて、歌詞の一部を入力して口ぱくをさせるなど、多少の調整を行ったものです。

どうですか?こんな動画、従来であれば、私には絶対作ることは不可能でしたし、MMDなどが操作できる人でも、ここまでの形に持ってくるには、かなりな時間がかかったのではないでしょうか?

どは、どうなっているのか、キャラミん Studioについて、もう少し具体的に紹介していきましょう。

ランチャーからキャラミん Studioを選択。しかし、なぜAHSソフトのパッケージにGUMIが??

まず、このアプリを起動すると、楽曲ファイルの読み込みを促されるので、目的の曲を読み込みます。基本的にはWAVかMP3、AACのファイル形式のファイルです。すると、解析がスタートし、数秒たつと、いきなり以下のような画面が現れます。

オーディオファイルを読み込むだけで自動的にビデオが作成される

なんだこれは!と思って、再生すると、なんともうとりあえず踊るビデオが完成しているんです。手抜きでよこれば、これで動画書き出しを行えばもう完成で、すぐにYouTubeでもニコ動でもUPすることが可能です。まあ、ここまでであれば、フリーウェアのキャラミん♪でも同様のことができたわけですが、キャラミん Studioでは、これを自由自在に編集できるようになっているのです。

GUMIのキャラクタを選択すると、動画はGUMIによるものに入れ替わる

編集といっても、ビデオや3Dに関する難しい知識が不要というのが嬉しいところです。まずは、画面左上に並んでいるキャラクタを選ぶだけで、踊るキャラクタが変更され、ステージを選ぶとバックが変更されます。

また画面下を見てみると、まず縦線が入っていることに気づくと思います。実は、これ小節や拍を示す線なんですよ。そう読み込んだ曲のスペクトル解析を行ったうえで、ビートを検出し、小節、拍を表示してくれていたんですね。通常は、ここはお任せで大丈夫だと思いますが、必要に応じて手動で修正も可能となっています。
【追記】
音楽を解析して、ビートを検出する技術は、産業技術総合研究所の後藤真孝さんが産総研に入る前に書いた論文を元にしているとのことです。(9月5日のAHS生放送の尾形さんの発言より) 

そして、その下に小節ごとに切り替わる形で「待機_後向き」、「右足立ち_腕交差」、「ターンハーフ_指差し」、「ステップ左_こちらへ」……といった文字が書かれています。これは何を意味しているのでしょうか?そう、これがキャラクタの動きを示すもので、「モーション」タブを選択すると、右上に、モーション一覧が表示されます。

画面右上に一覧表示されるモーションを選択すると、キャラクタがすぐにその動きをとってくれる

見てみると「ターン_左足キック&万歳」、「バイバイ_右手」、「ステップ前後_祈り」、「指差しワイプ」、「左右ルンルン」、「首振り_ぶりっこ」……なんて仕草を示す言葉が、これでもかというほど並んでいます。その数200種以上で、これをマウスで選択すると、その場で踊りをプレビューすることができるのです。ちょっとビックリです。

たとえば12小節目のところで、「バイバイ_右手」をさせてみようと思ったら、「バイバイ_右手」という文字をドラッグ&ドロップで下のタイムライン上12小節目に持って行けばOKなのです。
カメラワークを選択し、どの位置から撮影しているかなどを設定することができる

さらに、「カメラ」タブを選択すると、タイムライン上には「」、「引き」、「アップ」、「レール横」「クレーン正面」なんて文字が並びます。そう、これはカメラワークであり、ここでアップにしたいとか、クレーンを使って正面から上から近づいていきたい、なんてことが簡単にできてしまいます。

もちろん先ほどのモーションとは完全に独立しているので、「バイバイ_右手」をしているところを、いろいろな方向からカメラで撮影しているような見せ方ができるのです。

タイムライン上に、ひらがなで歌詞を入力する 

さらにすごいのが「リップ」タブです。これを選ぶと、キャラクタに口パクをさせることが可能になるのですが、すごくよくできているんです。歌に合わせて口を自然に動かすには、当然、文字によって口の開き方が変わってくるわけですが、それを簡単に設定できるようになっているのです。

キャラクタは入力された文字通りの口の動きをしてくれる

タイムライン上に、ひらがなで文字を1つずつ置いていくことができ、それに合った口の動きをしてくれるのです。だから、小節を確認しながら、歌詞を入力していけばいいだけなのです。

これによって、単に踊るだけでなく、歌いながら踊るという表現が可能になり、かなりリアルな感じになってくれます。実はこのソフト、1週間ほどいろいろと使って遊んでいたのですが、試していたら偶然にも面白いことを発見!マニュアルには書かれていなかったのですが、CeVioのデータを読み込むことが可能になっており、ここから歌詞をそのまま吸い上げることができてしまいました!もしかして、とVSQ、VSQXデータも試してみましたが、こちらは対応していないようでしたが……。

オンラインショップ上にはイカ娘ほか、さまざまなキャラクタが販売されている

キャラクタはデフォルトで14種類用意されており、この中にはVOCALOIDキャラクタである結月ゆかり、Megpoidも2つずつあります。「でも、ほかのキャラクタを使いたい」という人もいるでしょう。キャラミん Studioはそこにもバッチリ対応しています。まず、キャラミんのオンラインストアに行くと、イカ娘、猫村いろは、北条ミミ……といったキャラクタを追加購入できるようになっています。

初音ミクや鏡音リン・レンなどのボカロキャラが欲しいんだ」という人も大丈夫。キャラミん Studioはキャラクタデータとして、MMDのデータ(※追記:PMDファイル、PMXファイル)の読み込みも可能ですから、ネット上に数多くUPされているMMDライブラリを活用してしてムービーを作り上げることができるのです。

【追記】

MMDライブラリの中にはMMD以外での使用を禁止しているモデルもあるのでご注意ください。

以上、キャラミん Studioについて簡単に紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?これなら専門知識がまったくな人でも簡単に3Dキャラクタが踊るビデオを作れるので、DTMユーザーにとっても定番ツールとなりそうですね。

【関連サイト】
キャラミん Studio 製品情報
キャラミん 公式サイト
Sound PooL – 著作権フリー音楽ループ素材集

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