萌えキャラ3D動画を一瞬で作成できるフリーウェア、キャラミん♪

DTMで楽曲を作ってはいるけれど、自分で動画を作れないので、YouTubeやニコニコ動画などに投稿できなくて……」という方も少なくないと思います。別に本格的な動画を作らなくても、写真だけを並べてスライドショーにしていくといった方法もありますが、3Dアニメーション動画を一瞬で作ってくれるという、Windows用のスゴいフリーウェアが存在しているのをご存じですか?

キャラミん♪」というソフトがそれ。完成しているWAV、MP3などのファイルを、キャラミん♪へドラッグ&ドロップするだけで、MP3を解析し、その曲のテンポに合わせて、萌えキャラが躍る動画が完成してしまうのです。しかも背景はもちろん、キャラクタも自由に変更に変えることができるというもの。ちょっと紹介してみましょう。
キャラミん♪を使って無料で誰でも簡単3D動画作成だ!


この「キャラミん♪」の位置づけは本来、動画制作ソフトというわけではなく「新感覚メディアプレイヤー」とのこと。まさにその名のとおり、WAVやMP3をドラッグ&ドロップすれば、自作曲に限らず、どんな曲でも再生することができるのですが、その際、単純に音が鳴るだけでなく、キャラクタがそれに合わせて踊ってくれるのです。
※最初、MP3ファイルだけのような記述をしていましたが、MP3以外にもWAV、AAC、MP4、3GPなども直接扱えます。

最初に登場してくるのは白河観光物産協会公認キャラクタの「小峰シロ」

デフォルトで登場してくるのは、福島県の白河観光物産協会公認キャラクタの「小峰シロ」。背景であるステージはドラえもんにでも出てきそうな空き地になっていて、ここで小峰シロが躍ってくれるのです。ビート検出などをしているのでしょうか?MP3をドラッグ&ドロップすると10秒程度かけて解析が行われ、その後再生が始まると、テンポにピッタリ合う形で、キャラクタが躍りだすんです。

カメラアングルやキャラクタとの距離など、マウス操作で自在に変更できる

背景も含め、すべて3Dになっているので、マウス操作すれば、いろいろな方向から見ることができるし、キャラクタとの距離や向きなども自由自在。しっかり影も動いていますね。また曲の展開に合わせてカメラ視点も切り替わるようになっていて、飽きない演出がされるようになっているのも面白いところです。

ガイダンスも用意されているので、初めての人でも戸惑うことはない

とくに使う上で迷うこともないのですが、 ガイダンスもしっかり用意されているので、まったくの初心者でも、とてもわかりやすくなっていますね。

ステージを変更すると、ずいぶん違った雰囲気に!

この背景であるステージは5つほど用意されているので、それらを切り替えて使うことができるほか、Moostaステージモデルというものに対応しているので、ネット上で配布されているさまざまなデータを読み込んで使うことも可能のようです。
ストアでは、東北ずん子ミニミニモデル、ゆめのあきちなどのキャラクタやステージが入手できる

さらに、キャラクタのほうも小峰シロに限らず、いろいろと変えて使うことが可能です。まずは、キャラミん♪の「ストア」タブをクリックしてみると、以前にもVOICEROIDとして紹介した東北ずん子の「ミニミニモデル」があるほか、「ゆめのあきち」というキャラクタが用意されており、いずれも無料で入手できるようになっています。さらにいくつかのステージが有料で販売もされていて、今後ライブラリは増えていきそうです。

キャラクタに東北ずん子ミニミニモデルを選ぶと一瞬でキャラクタが変わり、そのまま躍りだす

ためしに、東北ずん子ミニミニモデルを選ぶと、瞬時にキャラクタが置き換わり、同じように躍ってくれます。

さらに、ここに用意されているキャラクタだけでなく、MMDモデルが読み込めてしまうというのも、キャラミん♪のスゴイところです。私も動画関係は疎いので、MMDの世界、全然理解できていないのですが、3DモデリングされたPMD/PMXというファイル形式のMMDモデルファイルが、いろいろと配布されており、これがそのまま読み込めてしまうのです。
MMDモデルファイルなどが読み込める

確かにネット検索してみると、初音ミク結月ゆかりほか、さまざまなボーカロイドキャラクタをはじめとするデータが配布されているようなので、これを使って楽しむことができそうです。もちろん、これらのモデルファイルの利用の際には、それぞれの利用規約を確認する必要があるとは思いますが……。

待ち受け画面用などに画面キャプチャをとることも可能

このように、キャラミん♪は、基本的にはメディアプレイヤーソフトなのですが、ここには画面キャプチャ機能、さらには動画出力機能が搭載されているので、これで動画生成が可能なのです。現在のところ、この動画出力機能は試験機能とのことですが、試してみたところAVIファイルとして問題なく書き出すことができました。2年前に作った第2世代Core i7のマシンで試したところ、背景のステージありの状態で実時間弱で書き出すことができたので、速度的にもかなり速いように思いました。

試験機能とのことだが、動画書き出しも問題なくできた

今後、キャラミん♪を使ったオリジナル曲の発表がどんどん増えてくるのでは…と期待しているのですが、一度試してみませんか?
【関連サイト】
キャラミん♪

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Commentsこの記事についたコメント

10件のコメント
  • PAKU

    虚弱なわがメインマシン(XP32bitSP3)などというマシンでもそれなりに踊ってくれました。
    ビートを刻んでいるけど、歌は大きくフレーズとっているようなものだと、異様にちまちまパタパタしちゃいますが、4つ打ちでトントンと進むようなものだと、時々歌詞に似合うような振り付けの部分もあったりしてニヤけて見てしまいます。
    β版の方で吐き出しを小サイズ低ビットレートオーディオも試してみました。
    (さすがにこちらの処理だと息切れ気味w)

    2013年4月4日 9:46 PM
  • 藤本健

    PAKUさん
    レポートありがとうございます。
    無事、動いてくれてよかったです!

    2013年4月4日 9:55 PM
  • Sad Juno

    本文だとMP3しか使えないように読めますが、「ファイルを開く」から選択するとWAV等も読みこめます。

    2013年4月5日 11:55 AM
  • 藤本健

    Sad Junoさん
    ありがとうございます。記事、修正しました!

    2013年4月5日 4:32 PM
  • KIT

    「ファイルの解析に失敗しました」と出て使えませんでした。

    2013年4月6日 4:51 PM
  • 藤本健

    KITさん
    こんにちは。一応、すべてのデータの読み込みができることは保証しない、と書いてあるので、そういうこともあるのかもしれませんね。きっとWAVに変換すればうまく行くのではないでしょうか?

    2013年4月6日 5:24 PM
  • jr9_oda

    藤本様
     
    面白いですね
    初めてコメントを書き込みます。
    手持ちの2曲で試しました。(ミドルテンポのボカロ曲)
    同じようなテンポの曲だったんですが
    曲ごとに違ったパフォーマンスを見れたように思いました。
    エンディングのピアノソロでは(アルペジオ)で、
    彼女は余韻にひたるように動きを止めたりしまして、
    チョットびっくり。
    本格的な制作でなければ、これもアリと思いました。

    2013年4月6日 8:55 PM
  • 藤本健

    jr9_odaさん
    こんにちは。コメントありがとうございます。
    なかなか楽しいですよね。とりあえず、遊びで使うなら十分すぎる精度ですよね。
    p.s.
    JR9ということは、北陸地方なんですかね?
    私はその昔JO1のコールサインでしたww

    2013年4月7日 10:47 PM
  • maysmix

    この記事をきっかけに使ってみました。
    AVI化には少し時間かかりましたが、思ってたより早く処理が終わりました。
    MMDのモデルも読み込めました。
    ただデータによっては足が滑る感じになってしまいますが、ステージの選択しだいでそこそこの動きはしてくれました。
    今度、発表するボカロカバー曲に使用してみたいと思います。

    2013年4月12日 11:21 PM
  • 音・七乃葉

    藤本様
    この記事にてCharaminOMPを知り、PVを作ってみました。
    難点とすれば、ステージデータの形式がよくわからないのでキャラクタより選択の幅が少なくなるところと背景単色で動画出力できてもキャラクターの使用色数が多いとクロマキー合成がしづらいといったところでしょうか。
    それでも、これからが楽しみなソフトですね。
    ニコ動
    【結月 ゆかり】衝動判定 -pure syndrome-【オリジナル曲】
    http://www.nicovideo.jp/watch/sm21117010

    2013年6月15日 3:29 PM

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