2つのリバーブエンジンで空間を作り出すLiquidSonics Reverberate 3

みなさんリバーブはどんなものを使っていますか? DAW標準のリバーブだけを使っているという人も少なくないと思いますし、ボーカル用、ギター用など素材によっていくつかのリバーブを使い分けている人もいると思います。世の中には数多くのリバーブがありますが、それぞれ特徴があり、リバーブの選び方によって曲の仕上がりも大きく変わってきます。そうした中、イギリスのLiquidSonics社が出したReverberate 3というリバーブ・プラグインは、2つのリバーブエンジン搭載したユニークなもので、長いリバーブと短いリバーブを組み合わせたり、初期反射と残響を別にコントロールするなど、さまざまな使い方ができます。

DAW標準のリバーブと比べると圧倒的いろいろなことができ、サウンドのクオリティは、サードパーティの中でもかなり上位に位置するReverberate 3。リバーブと一緒に使われるようなEQ、ディレイ、コーラスなどのエフェクトも装備しており、いいサウンドなのに便利なプラグインとなっています。さらに価格は11,500円と、高級ソフトブランドの中では比較的安いので、人気が高い製品となっているとのこと。そんなReverberate 3は、2月20日までDTMステーション読者だけが利用できるクーポンコードを使用すると、20%オフの9,200円という価格で入手することが可能です。実際にこのReverberate 3を試してみたので、紹介してみましょう。

2つのリバーブエンジンで空間を作り出すLiquidSonics Reverberate 3


LiquidSonicsは、リバーブ専門メーカーとして非常に人気の高いブランドで、シンプルな操作感と高品質なサウンドが魅力です。シンプルな操作画面ですが、プラグインによってはリバーブを作り込むことも可能なので、プロからの支持も厚く、簡単にいいサウンドを得られる面とカスタマイズできる面のバランスがとてもいいです。LiquidSonics製品には、 BricastiM7ハードウェアの最も忠実なエミュレーションであるSeventhHeavenLustrous PlatesIllusionCinematicRoomsなどがあります。

そんなLiquidSonicsの製品から今回ピックアップするのは、Reverberate 3というIRリバーブのプラグイン。そもそもリバーブプラグインは、リバーブの生成の仕方によって、コンボリューションリバーブデジタルリバーブ(アルゴリズミック)に分けられています。コンボリューションリバーブは、別名サンプリングリバーブIRリバーブとも呼ばれ、Impulse Responseデータという空間の音響特性データを読み込み、これを畳み込む形でリバーブを作っており、生に近いリバーブ感を得ることができるとされています。一方デジタルリバーブは、ディレイをアルゴリズム的に組み合わせて空間の響きを疑似的に作り出すというもの。歴史的には、デジタルリバーブが先に登場し、その後、デジタル処理能力が向上し、サンプリング技術が扱いやすくなってからにコンボリューションリバーブが登場したという背景があります。

Reverberate 3はイギリスのLiquidSonics社製

さて、Reverberate 3は、2つのリバーブエンジンを搭載していることが特徴であり、これによりミックスでよく使われる手法を1台でこなすことが可能になっています。よく使われる手法というのは、1つのリバーブでは再現が難しい奥行きの表現などを複数のリバーブを駆使して、リバーブは深いけどキレのあるサウンドだったり、奥行き広がりを自在に調整するというもの。もちろんできることがこれだけであれば、付属のリバーブを複数立ち上げて、コントロールしていけばいいのですが、Reverberate 3でしかできない表現があるので、これついて紹介していきます。

2基のリバーブエンジンを装備している

そのためには、まずReverberate 3の特徴を押さておく必要があります。1つ目は、Reverberate 3がIRリバーブプラグインであるということ。ただ一般的なIRリバーブとは違い、Fusion-IRと呼ばれる独自のモジュレーションキャプチャおよび再生技術フォーマットにあります。実際、別々にサンプリングされたアーリーリバーブコンポーネントとレイトリバーブコンポーネントが含まれているため、ハードウェアデバイスの場合と同様に、リバーブのアーリーコンポーネントとレイトコンポーネントのバランスを個別にとることができるのです。

2つ目は、従来のステレオのリバーブはもちろん、トゥルーステレオのIRも扱うことができる点。これにより、実際の人間の聴感に近いリバーブを作ることができ、実機ハードウェアのニュアンスに近づくような調節も、実機とかけ離れた新たな質感を生み出すことも可能。

3つ目は、エフェクトとモジュレーションが充実している点。リバーブを掛けると低域が膨らみがちになるので、これを抑えるためにEQを掛けたりします。また、ディレイとリバーブを掛け合わせる手法などもReverberate 3に搭載されているエフェクトで行うことができます。

これらを組み合わせて、2つのエンジンを使い、リバーブを作れるので、従来の複数リバーブを掛ける手法を行える以上にいろいろなことができます。たとえば、定番ハードウェアの初期反射と別のハードウェアの残響を組み合わせたり、ステレオリバーブをトゥルーステレオ処理を行ったり…など、これまで存在していたリバーブ以上のいいサウンドに仕上げることができます。

きれいにデザインされているので、分かりやすい構造になっている

では、実際にReverberate 3の画面を見ていきましょう。一見すると、パラメータがいっぱいあるので難しく見えますが、非常にきれいに整理されたデザインとなっているので、ちょっと触れば、すぐに分かってきます。上段はエディットゾーンとなっており、REVERBERATION、EFFECTS、MIXというタブが配置されています。基本的には、ここでリバーブの音を作っていくことになります。

中段はビジュアルゾーンで、波形やEQ、ルーティング、メーターなどが表示されます。

中段はビジュアルゾーンで、波形やEQ、ルーティング、メーターなどが表示

下段のパネルセレクターでそれぞれを選択すると、中段のビジュアルゾーンに対応したものが表示されます。右下のFILE BROWSER、PRESET BANKを選択すると、下段のファイルとプリセット管理ゾーンにずらっと項目が表示されるようになっています。

下段のパネルセレクターでプリセットやファイルにアクセスする

面白いのが、REVERBERATIONタブで表示されるリバーブトポロジーで、ここでIRの信号経路と処理方法を選択できるようになっています。

IRの信号経路と処理方法を選択

たとえばFILE BROWSERタブを選択すると、ずらっとIRファイルが表示されるわけですが、もし手持ちのIRファイルがあれば、それを読み込むことも可能。シグナルルーティングにIR-A、IR-Bと書いてあったようにここにIRファイルを選択することができ、デフォルトでもかなりの量が用意されています。シンプルなのは、Basic Chanmber 44k_L.wav / Basic Chanmber 44k_R.wavと同じIRファイルを選択することですが、まったく別のIRファイルを組み合わせることもできてしまうのです。

IRファイルを選択可能

触ってみればわかりますが、本当に幅広い音作りが可能なので、まずはPRESET BANKからプリセットを読み込んで、いろいろと試してみるのがよさそうです。実際、DAW上でいくつかプリセットを選んで、そのサウンドをチェックしてみましたが、どれもいい感じにセッティングされていて、リバーブがきめ細かく、すごくモダン寄りなサウンドだという印象。作りたい方向性のプリセットを選んで、それぞれパラメーターを調整していくのがいいかと思いますよ。

まずはプリセットを選択

エフェクト画面もとても見やすくできており、ここではEQ、DELAY、CHORUSを設定することができます。この3つのエフェクトは、実際のミックスでもリバーブと組み合わせてよく使うものなので、あらかじめ相性のいいものがセットされているのは嬉しいところ。下段のタブにあるROUTINGを選ぶと、信号の流れが見れるとともにエフェクトのオン/オフを行なっていくことができます。また、並列に2つのリバーブを使う以外にも、直列に繋ぐ、といったこともできるようになっています。

エフェクトも充実している

MIXタブでは、リバーブ1とリバーブ2のブレンド具合を調整することやパン、レベルを調整できます。ある程度リバーブを作って、実際に楽曲を再生しながら、ここのブレンド具合を調整するだけでも、魅力的なリバーブを作り出せます。たとえば、長いリバーブと短いリバーブを作っておいて、最後にここでブレンドしていってあげるのがいいと思いますよ。

2基のリバーブを使って音作りを行なっていく

以上、Reverberate 3の概要を紹介してみましたが、ちょっと使ってみるだけでもいい音を作ることができて、使い込んでいくごとに深みのでる、なかなかいいプラグインだと思いました。世の中には膨大なリバーブのプラグインはありますが、これは持っていて絶対に損のない幅広い使い方ができ、音質的にも優れたリバーブだと思います。会計時に、以下のクーポンコードを利用すること、20%オフが適用されるようになっているので、ぜひこの機会に、入手してみてはいかがでしょうか?

クーポンコード: REV3P20
割引後価格:11,500円(税込)円→9,200円
有効期限 : 2022年2月20日(日)まで
利用方法 : 以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。
販売ページ :Reverberate 3

【関連情報】
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