憧れの防音室を自宅の中に!スタイリッシュで組み合わせ自在で、低価格なVicBoothとは!?

自宅に防音室を設置するのが夢…、そんな思いを持っている人もすごく多いのではないでしょうか?専門業者に頼んで工事をしてもらうとなると、1,000万円近い価格にもなるので、あまり現実的ではないケースも多いですが、もっと手ごろな価格で、自分で設置ができてしまう防音室も登場しています。ポルトガルのメーカー、Vicousiticが出す次世代防音ブース、VicBoothというのがそれです。

最小で1m×1mという電話ボックスくらいのサイズから、用途に応じて2×2でも、3×3でも自由にスタジオの大きさを決めることができ、窓や防音パネル、調音パネルなどの組み合わせも自由自在。しかも組み立てはユーザーが行う形になっているからコスト的にも非常に安く抑えることができるのです。カタログスペック上、これでー30dBの防音ができるというのですから、まさに注目すべき防音室だと思います。レコーディング用、音楽制作用として利用できるのはもちろんですが、ビデオ制作用途、YouTuberやゲーム実況などの用途、さらには静かな環境で音楽鑑賞、ビデオ鑑賞したいという人にとっても、最高の環境を構築することができそうです。そのVicBoothを体験できるショールームに見学に行ってきたので、レポートしてみたいと思います。

自分の部屋の中にスタジオを簡単に設置できるVicBoothを見に行ってみた

従来、自宅に防音室、スタジオを作るとなると大きく2つの方法があったと思います。1つは専門業者に頼んで浮床工事をしたり、防音壁を作るなどして本格的な工事をする方法。もう1つはヤマハのアビテックスや、カワイのナサールなど、既製品の防音室を部屋の中に設置工事するという方法。

横浜のエムアイセブンのショールームに設置されていたVicousticのVicBooth

それに対し、3番目の方法として、今年8月に登場したのが、今回紹介するVicousticのVicBoothというシステムの設置だと思います。これもアビテックスやナサールなどと近い考え方のものであり、部屋の中に、防音室を置いてしまおうというものですが、従来のものとはいくつかの点で違いがあります。

【2×3】という比較的大きめなサイズのVicBoothの内側。音の響きも含めレコーディングスタジオという感じだった

1つ目は、とにかくカッコよくデザイン的に優れているという点。外側の壁は白、黒、木目調と、選択肢があるのも嬉しいところですが、2022年度のグッドデザイン賞を受賞しているのも納得のいくところです。そのグッドデザイン賞審査委員からの受賞理由として

近年のワークスタイルの多様化により、ブース製品の提案が増加しているが、本製品は調音という機能に特化したことで、他の類似製品にはない価値を提供している。演奏などが目的の防音室は従来より存在したが、それらは音楽用や研究用など専門的な性格が強かった。本製品はインテリア空間における親和性が高く、ビジネス用、演奏用など用途を問わず利用できる製品となっている。モジュール式で多様な設置環境に適応できる点も評価できる

とされているのだとか。ブース自体がスタイリッシュであるだけでなく、各種パネルや素材もカッコよく、色もいろいろ選べるなど、気分の上がるスタジオができそうです。

2つ目は、組み合わせが自由自在であるという点。冒頭で1mx1mと書きましたが、正確には外寸1076x1030x2277mmのキューブを【1×1】の基本ユニットとした上で、【1×2】【1×3】【2×2】【2×3】【3×3】と、最大【3×4】まで拡張可能で、窓やドアといったオプションアイテムを自由に組み合わせてカスタマイズできるのです。

吸音パネルを設置することで、部屋の中での音の反射を抑えるとともに防音性能を向上させることもできる

またスタジオの内側もどんな内装にするか、吸音パネルを設置するか、調音パネルを設置するか、も自由に選択できます。標準壁や天井も吸音素材が使われていますが、吸音パネルを追加設置することで、さらに防音性能が高まります。一方で、楽器演奏においては少しライブのほうが演奏しやすいため、拡散パネルを選ぶことができるなど、遮音/防音+調音ができ、場合によってはシチュエーションに応じてパネルを取り換えることが簡単にできるのも特徴です。


VicBoothの内側には調音パネルや吸音パネルなどを自由に設置できる

また照明をどうするかなども、自由自在に選ぶことができ、場合によっては手持ちの照明を取り付けたり、好きな照明を買ってきて取り付ける……といったこともできるようになっているのです。

照明はオプション品もあるが、自分の好きなものを自由に設置可能

実際どんな組み合わせができるのか、壁の色を変えるとどうなるか、窓付きにするとどんな見た目になるのかなどをシミュレーションするページもあります。選んだ結果を3D画像でグルグル回しながら見ることもできるので、どんな防音室になるか、だいたいの雰囲気もつかめそうです。

Vicousticサイトにおいて、サイズや部材などを選択することで、どんな部屋になるか3Dで見ることができる

そして、3つ目の違いは、組み立てをユーザーが行うという点。高さが2277mmとなっているので、自宅の天井の高さには十分注意する必要はありますが、小さなサイズなら2人で組み立て可能。【2×2】以上になったらもう一人いたほうが安心ではありますが、ネジ留め、ボルト留めなどをするだけなので、IKEAの家具を組み立てるくらいに簡単。引っ越しする際は自分でバラして、移動先でまた組上げることができるというのも嬉しいところです。この点では分解がほぼ不可能なIKEA家具よりも断然良さそうですね。

気になる値段はというと【1×1】のベースモデルで784,400円。【2×2】だと窓やドア、各種パネルをどうするかにもよりますが2,000,900円~といった感じです。工事費もかからないので、これならなんとか手が届くのでは……という人も多いと思います。詳細については、販売代理店であるエムアイセブンに問い合わせてみたほうが正確なことが分かると思います。

VicBoothの内で音楽を再生してみたのをSPLメーターで計測すると91.8dB程度だった

でも、実際どのくらいの防音性能があるのか、実際に横浜にあるVicousticのショールームで試してみました。ここで試したのは【2×3】というちょっと大きめなブース。この中で音楽を鳴らしたときの音の大きさをSPLメーターでチェックするとともに、ドアを閉めた上でブースの外側でチェックした値を比較してみました。結果的にはブース内で90dBあったのが外だと70dB程度になっていたので-20dBということですね。防音性能としては他社製品とほぼ同等といえそうです。

VicBoothの外側でも音を測定

ニュアンスでいうと、ブース内で結構大きめな音を出していた時、外側でも多少は聴こえます。まったく無音になるというわけでは決してないけれど、ほとんど気にならないレベルです。その部屋を出てしまえば、まったく音は聴こえませんでした。家の中に部屋があり、その部屋の中でブースを作るわけですから、近所の家にはまったく迷惑をかけないスタジオを構築できると考えていいと思います。

22dBほど下がっており、聴こえないわけではないけれど、気にならない程度の音量まで下がってる

ただ浮床工事をしているわけではないので、ブース内にドラムを置いて演奏したりすると、キックは下のフロアには響いてしまうと思います。つまり完全な防音ができるわけではないけれど、生活上あまり気にならないレベルまでは抑えられるという感じです。

出入りするためのドアはオプションで、窓なし、窓ありなどを選択できますが、レコーディングスタジオの防音扉ほど強力なものではありません。冷蔵庫の扉のような感じ……と表現したらいいのでしょうか?パッキンを使った構造になっていて、これでかなり音漏れを遮蔽できるようになっているのも面白いところです。

ドア部分は冷蔵庫のパッキンのような構造になっており、音漏れがしにくくなっている

標準仕様で、壁と天井に吸音素材が使用されているとのことですが、中のアコースティックはまさにレコーディングスタジオという雰囲気であり、スピーカーから音を鳴らしても、非常に気持ちよく聴くことができた、という点も印象的でした。

案内をしてくれたエムアイセブン ジャパンの三橋武さんによると

8月に発表して以来、多くの方からのお問合せをいただいております。レコーディング用のスタジオに利用したいという方はもちろん、オーディオの視聴ルームとして使いたいという方、また、ゲーム用の部屋として、リモート会議用、さらには配信用のスタジオとして使いたいという方など、いろいろな方がいらっしゃるようです。シミュレーションページでどんな部屋になるか、だいたいのイメージはつくとは思いますが、やはり実物で確認したいという方も多く、その場合は当社へご連絡いただいた上で、こちら横浜のショールームへご案内しております。ぜひ、お気軽にお問合せいただければと思います

とのこと。また気になる空調などについても伺ってみました。

エムアイセブン ジャパンの三橋武さん

オプションの換気ユニットを利用することで、防音性能を保ちつつ、効率よく換気することが可能になっており、設置した部屋の温度と、VicBooth内の温度をほぼ同じにすることが可能です。そのため、非常に密閉されたスタジオと違い、エアコンの設置などは不要です。とはいえ、どうしてもエアコンを設置したい、という場合は壁に穴をあけてダクトを通すこともできますので、自由に設置いただいて構いません」(三橋さん)

床部分をあけると、音漏れしにくくも、空気が循環するようなユニークな構造になっていた

ちなみに電源ケーブルについてもVicBooth内にうまく引き込むことができる構造になっていて、取り回しもしやすそうでした。

電源の取り回しもしやすくなっている

ところで、VicBoothは環境面においても、さまざまな工夫がされているようです。先日、ポルトガルのVicoustic社に訪れて、さまざまな打ち合わせをしてきたという三橋さんによると

9月にポルトガルのVicoustic社に行った際、みんなで撮影したという写真

「やはりヨーロッパの製品というだけあって、環境負荷を少なくする工夫を徹底的に行っていることは印象的でした。一般的な防音室、防音壁にはグラスウールが使われていますが、VicBoothではペットボトルのリサイクル材を主材料とした優れた音響性能の不織布『VicPET Wool』でコーティングする形をとっています。この素材により【1×1】のブースを生産するごとに、500mlペットボトル1044本分のリサイクルを実現しています。しかも耐久性も高くなっています。さらに、輸送のためのフラットパッケージは、可能な限り廃棄物を出さないように設計されており、輸送時の二酸化炭素排出量を削減することができるようになっています」と三橋さん。

ペットボトルをリサイクルした素材が利用されている

自宅にスタジオを……という夢を叶えてくれる可能性のあるVicBooth、一度チェックしてみてはいかがですか?

 

Vicousticパネルを2枚単位で購入できる日本限定のトライアルパック

VicBoothのメーカーであるポルトガルのVicousticが出す音響調整パネルは、部屋に数枚設置するだけでも、大きな効果があり、見た目にも優れたデザイン性の高いパネルになっています。通常は数十枚単位での購入するものですが、実際、どれだけの効果があるのかを確認する上でも、まず少量を導入して試してみる価値がありそうです。

そのVicousticパネルを2枚単位で購入できる日本限定の「トライアルパック」なるものが先日、発売されました。吸音用音響調整パネルの2枚セット、拡散&吸音用音響調整パネルの2枚セット、吸音用音響調整パネルの2枚セットなど、計6種類が発売されたので、まずは、これらを試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?もちろん、その後VicBooth導入時には、VicBooth内に設置することも可能となっています。

 

【関連情報】
VicBooth製品情報
Vicousticパネル日本限定トライアルパック

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