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Abletonに殴り込み!? GarageBandが数多くの新機能を搭載だ

すでに入手した人も少なくないと思いますが1月21日、iPhone/iPad版のGarageBandがバージョンアップし、GarageBand 2.1となりました。2.0から2.1ですから、番号的にはマイナーアップデートの扱いですが、機能面においては3.0といってもいいほどの向上を果たしています。

 

大きな特徴といえるのがLive LoopsというAbleton Live風なライブパフォーマンス機能の搭載。これまでも楽器としてリアルタイムプレイが楽しめたGarageBandですが、Live Loopsの搭載により、従来とは違うプレイが可能となりました。また打ち込みとは違う感覚的にドラムパートを作成できるバーチャルDrummer機能、そしてiOS9で搭載されたAudio Units Extensionとういプラグイン機能への対応など、さまざまな機能強化が図られているのです。どんなアプリになったのかを紹介してみましょう。


大きく進化し、Ableton Live風な機能も備えたGarageBand 2.1

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GarageBand 2.1における、分かりやすい新機能はバーチャルDrummerLive Loopsの2つです。さっそく、その機能をちょっと使ってみたので、どんなものなのか、以下のビデオをご覧になってみてください。

約2分のビデオですが、新機能のイメージがつかめたのではないでしょうか?前半で使っているバーチャルDrummerは、Logic Pro Xに搭載されているものを、そのままGarageBandに移植したもの、といっていいと思います。


新たな音源としてバーチャルDrummerが追加された

EDMドラマーのMagnus、モダンロックドラマーのKyle、R&BドラマーのMasonなど9人のドラマーを選択の上、曲のスタイルを設定すると、それだけで、もうドラムパターンができてしまいます。それが即波形で見えてしまうのが、不思議なところなのですが、ここからこのパターンを自由にエディットできるのがバーチャルDrummerの面白いところ。


9人いるドラマーから1人を選択する

タンバリンをマラカスを使うのかといった楽器の変更もできるし、その強さをどのくらいにするかの設定ができるほか、パターンをより複雑にするのか単純にするのか、ドラム全体の音の強さをどのくらいにするのか、フィルを入れるのか、さらにはスウィングを設定するのか……など、パラメータをいじるだけで、波形がすぐに変化して、演奏する音が変わってくるのが面白いところです。


パラメータを調整すると、即座にリズムが変化すると同時にトラック上の波形も変化する

こうして作ったドラムパターンは、普通にオーディオトラックとしてそのまま使うことが可能になっていて、キーボードやストリングスなどほかの楽器パートと重ねていくことができます。また必要に応じて、再度バーチャルDrummerの画面に戻れば、後からドラムパートを修正することも可能というなかなかの優れものです。


これまでのGarageBandの基本として存在していたトラックとはまったく別のものとしてLive Loopsが追加された

その一方で、今回の最大の目玉ともいえるのがLive Loopsという機能でしょう。見れば分かる通り、Ableton Live風な画面、ユーザーインターフェイスであり、ループ素材を使ったリアルタイムプレイができるようになっているんですよね。


各セルに並ぶループをタップするとそれぞれ同期して再生される

このLive Loopsは従来のトラック画面とは別に新に誕生したもので、先ほどのビデオからも分かるとおり、トラックをループ再生させながら、それに加えて、Live Loopsでのプレイが重なる形になっています。

 

Ableton Liveについて、あまりご存じない方は、操作についてイメージが付きにくいところもあるかもしれませんが、マトリックス上に並んでいるループ素材をタップすると、すべて同期する形で音が鳴るようになっているのです。


FXをタップすると下にFXコントロール画面が現れ、フィルター操作なども可能になる 

 

またFXボタンをタップすると、画面下にはエフェクト関連の画面が出てきます。画面左側がフィルター、右側がリピーターとなっているほか、中央部分ではブレイクやスクラッチプレイなどができるようになっています。ただし、このFX画面はLive Loops専用というわけではなく、GarageBand全体で使えるようになっています。

また、よく見てみると、このLive Loopsのセルに置かれている各ループ素材はブルー、ベージュ、グリーンの3色がありますが、それぞれ意味合いが違うんです。まずブルーは一般的なオーディオループ素材であり、左上のボタンをタップすると設定画面に移り、ここでエフェクトの設定をし直すことが可能です。


セルを編集できるだけでなく、セルに録音したり、ループを新たに設定することも可能 

 

また、グリーンはMIDIループ。これはMIDIフレーズはそのままに利用する音源を切り替えることが可能。さらに、ベージュは戦術のバーチャルDrummerの素材であるため、そのドラムパターンの変更ができるようになっているんですね。


1000以上用意されているループ素材やオーディオ素材をセルに設定できる

必要に応じて、各セルに配置するループ素材を自分でセットしたり、そこに自分で録音するなども可能なので、じっくりと取り組めば、かなりオリジナリティーを発揮させることもできるはずですよ。


新たな音源としてAudio Units Extentionが追加された

 

そして、もう一つGarageBand 2.1になっての大きなポイントはAudio Units機能拡張(Audio Units Extention)なるものに対応したことです。簡単にいってしまえば、プラグインの音源が使えるようになったということです。

 

Audio Units Extentionという名称からも想像できる通り、MacのAudio UnitsをiOSへと移植したもの。考え方としてはVSTもまったく同じであり、GarageBand上で新たな機能を追加して使えるようになるわけですね。ただし、ご存じのとおり、MacのAudio Unitsには音源とエフェクトがありますが、今回のGarageBand 2.1で対応したのは音源のほうのみ。きっと近いうちにエフェクトも追加されるものと思いますが、現時点ではそのような仕様となっています。


iPhoneの場合、現時点では音源にAudio Unitsのメニューは現れない

使い方としては、音源の選択画面の中、Inter-App Audioの隣にAudio Unitsというものが現れるので、これを選んで追加すればいいのです。ただ、中には「Audio Unitsなんて項目現れないぞ!」という方もいると思います。いや、おそらくそういう人のほうが多いでしょう。またiPhoneユーザーの場合、1月23日現在、この項目は現れないはずです。


2016年1月23日現在、Audio Units Extention対応の音源はiSEMだけ(と思われる。他に知ってたら教えてください!)

というのも、この項目が現れる条件として、「Audio Units Extention対応のアプリがインストールされていること」となっており、いろいろ調べた限り、まだArturiaのiSEMシンセサイザーというシンセアプリしか存在してないんですよね。これはiPad専用のアプリだから、iPhoneでは使うことができず、結果として、iPhoneではAudio Unitsという項目すら表示されないというわけなのです。
iSEMは現在キャンペーン価格として通常の半額の600円で販売されていますよ。


GarageBandのキーボードの上にiSEMが現れ、まさにGarageBandと一体化している 

 

ここでiSEMを組み込んでみると、まったく違和感なく、GarageBand専用の音源のように使うことができます。単体のiSEMと同様、シンセパラメータを動かして音づくりはできるし、モジュラーマトリックスを使った複雑なサウンド設定、エフェクトを作った音の加工などでき、それもすべてGarageBandの画面内でできてしまいます。


Audio Units Extention版のiSEMにおけるFX画面 

 

先日「iPad/iPhoneでDTMを使いこなすためのInter-App Audio基礎知識」という記事でも紹介したInter-App Audioとどう違うんだろう?という思う方も多いでしょうが、端的にいえばInter-App Audioの場合別アプリと連携させていたのに対し、Audio Units Extentionの場合は、GarageBand内で起動されるプラグインなんです。さらに、Inter-App Audioの場合は1つのアプリは1つしか起動できませんでしたが、Audio Units Extentionなら複数起動することができるんですね。


GarageBandのトラックに2つのiSEMトラックを作り、別々の音で鳴らすことができた 

 

このiOSのAudio Units Extentionについては、いま正に調査中なのですが、1月25日UP予定のAV Watchの連載、「藤本健のDigital Audio Laboratory」でまとめる予定ですので、ぜひ、そちらも併せてご覧ください。

GarageBand 2.1には、他にもiCloud Driveへの対応や3D Touch機能を使ったアフタータッチへの対応、各トラックボリュームのオートメーション対応……と他にもいろいろ強化されているので、ぜひ試してみてくださいね。

 

そういえば、このGarageBand 2.1と同じタイミングでMusic Memosという無料アプリもAppleから無料公開されました。これ、まだあまりしっかり使っていないのですが、これは鼻歌や楽器でちょっとフレーズを弾いたものをメモとして録っておく、というアプリです。


思い浮かんだメロディーをメモするMusic Memosも同時リリースされたけれど…… 

 

単にメモとして使うだけでなく、自動でコードを振ってくれたり、リズムを検出してドラムを追加してくれたり、ベースも追加してくれるという、とっても便利そうな機能を持ったアプリのようなんですが、自分の鼻歌が下手なのか、コードが思ったように検出されないし、リズム検出もおかしかったり、リズムの頭がうまく揃えられないなど、使っていてイラッとしてしまうものでした。

 

自分だけがうまくいかないのかと思ったのですが、プロミュージシャンの方々も同様のことをFacebookなどに書き込まれているので、まだアプリの完成度が低いのでは……と思っているところです。きっと、そのうちもっと使いやすくなってくれるはずと期待しながら待っていてもよさそうですね。

【ダウンロード】
◎App Store ⇒ GarageBand
◎App Store ⇒ iSEMシンセサイザー
◎App Store ⇒ Music Memos



Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • カモノハシ

    ガレージバンドは素性がすばらしいので、バージョンが上がって新たな機能が追加されるとワクワクしますよね!僕のような万年素人には嬉しい限りです。LIVEのようなLoopyのようなサンプリング機能もいいですねぇ。早速興味がなかったOSのアップロードに取り組んでいます。
    情報ありがとうございます♪

    2016年1月24日 12:09 AM
  • toki

    いつも面白い情報を提供して頂きありがとうございます。毎回楽しみにしております。

    2016年1月24日 7:23 PM

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