YAMAHAの10ch入力を持ちUSBでPC接続も可能な小型ミキサー、MG10XU
まず、このMGシリーズについてですが、写真のように小さいものから大きいものまで数多くのバリエーションが用意されています。この中で、DTMユーザー用にお勧めできるのがMG●●XUという名称のXUモデルで、具体的には20chミキシングコンソールのMG20XU、16chミキシングコンソールのMG16XU、12chミキシングコンソールのMG12XU、そして今回使ったコンパクトな10chミキシングコンソールのMG10XUのそれぞれです。
数多くのバリエーションがあるYAMAHAのミキサー、MGシリーズ
10チャンネルというと、入力数的にはそこそこの規模ですが、このヘッドホンとの組み合わせの写真からも想像できる通り、思ったよりコンパクトなんですよね。ここにはUR22mkIIなどURシリーズでもお馴染みのマイクプリアンプ、D-PREが4つ搭載されており、最大4つのマイク、10のライン入力(4モノラル+3ステレオ)に対応したミキサーになっているんです。
MG10XUをヘッドホンと比較してみると、10chミキサーといっても、とてもコンパクトであることが分かる
「とはいえ、DTMは1人でやってるので、そんなに入力があっても……」と思うかもしれません。でも「iPhoneから音を流しながらちょっとキーボードをプレイしてみたい」、「この前買ったドラム音源をちょっと繋いで、一緒にならしてみたい」……となったときに、ミキサーが1つあれば、そこに何でも接続して1つのヘッドホン、1組のスピーカーですべてを鳴らせるというのは、やっぱり便利なんですよね。10chって思ったよりもすぐに埋まっちゃいますから。また、この大きさなら、机の上に置いておいても邪魔にならないし、全端子が上向きにあるから、接続においても奥行きが必要になったりしないんですよね。
MG10XU(左)とAG03 MIKU(右)
なお、それにしても10chもいらないよ、というのであれば、以前にも紹介したYAMAHAのAGシリーズというのを使うのも手。AG03なら3ch入力+α、AG06なら6ch入力+αの機能を持っているので、そもそも持っている機材がそんなにない、というのであればAGシリーズでもいいかもしれません。
さまざまなパラメータを持っているMG10XU
一方、多チャンネル入力のオーディオインターフェイスがあれば、それを使うとうのも手ではあるのですが、こうしたミキサーならコンピュータが起動するのを待つ必要なく、すぐに使えるというのも便利だし、いちいちDAWのミキシングコンソール画面を操作しなくても、ツマミを触ればすぐに音量やEQが調整できるというのは、圧倒的に便利です。
1~4chには3バンドのEQ(緑色)が装備されている
1~4chは、YAMAHA自慢のマイクプリ、D-PREが搭載されている
そして、このXUモデルの入出力において重要なポイントは、PCとUSB接続できる、という点なんです。DAWから音を出したいということもあるでしょうし、ソフトシンセをMIDIキーボードで鳴らして音を出したいということだってあるでしょう。そんなときに、USB経由で簡単に音が出せるというのはやっぱり便利です。
Cubaseから見ると、MG10XUは2IN/2OUTのオーディオインターフェイス
システム的にいえば、24bit/192kHzの2IN/2OUTという構成ですから、UR22mkII相当のものがここに内蔵されていると考えていいでしょう。WindowsではASIOドライバ、MacならCoreAudioドライバのデバイスとして使うことが可能です。もちろんWindows/MacからiTunesやWindows Media Playerなどで音を出すといったこともできますよ。
一方、このUSBは入力用だけに使えるわけではありません。全10chをミックスした音をPC側に流し込むことも可能であり、ミキサーに接続されている音を丸ごとDAWなどへレコーディングすることもできるのです。もちろん前述のEQやコンプを通した音のままレコーディングできるから、とっても分かりやすいですよ。
計24種類のエフェクトを切り替えて利用することが可能なSPX機能
そしてもう一つMG10XUに搭載されている大きな機能がマルチエフェクト、SPXです。個人的には30年前に購入した初代SPXシリーズであるSPX90が今も現役で手元にあるので、ちょっと不思議な感じもするのですが、当然のことながらSPX90を遥かに進化させて、音質的にも圧倒的にいいものが、MG10XUの中で使えるわけです。
今でも手元で現役機材として動作する30年前のYAMAHAのマルチエフェクト、SPX90
そして絶妙なのが、このSPX機能もパラメータが1つだけだ、という点です。24種類あるエフェクトを番号で選び、PARAMETERというツマミを回すだけ。リバーブであれば、ツマミを右に回していくと反響が大きくなっていくし、ディストーションなら歪みが強くなり、フランジャーであればフィードバックが大きくなっていく……という感じ。難しいことを考えずに、直感的にエフェクトが使えちゃうのも先ほどのコンプ同様に使いやすいです。
MGシリーズのXUモデルにはCubase AI 9がバンドルされている
ところで、前述のAG03やAG06にはCubase AI 9がバンドルされていますが、もちろんMGシリーズのXUモデルもCubase AI 9が付属しています。正確にいえば、Cubase AI 9のダウンロードコードが付属していて、これをネットからダウンロードする形ではありますが、DAWを持ってない、Cubaseは使ったことがない、という場合にはこれを使うのもいいですね。
iPhoneやiPadともUSBによるデジタル接続が可能
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