ミックス・マスタリングを最短で習得できるチャンス!ミックスコンテスト”MIX CONTEST 2023“に参加して、豪華賞品もゲットしよう!

現在、『DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION』出版記念「MIX CONTEST 2023」が実施されています。これは、よくあるミックスコンテストとはちょっと異なるもので、大鶴暢彦さんが書かれた書籍DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION』との連動企画となっているため、初心者でもこの本を読みつつ、ミックスしていき、でき上がった作品で応募できるようになっています。DAWにCubaseを利用することが条件とはなりますが、これからミックスやマスタリングに挑戦しようと思っている方にとっては、成長できる機会ですし、賞品も豪華なので参加して損のないイベントとなっています。

コンテストを主催するのは大鶴さんが設立したばかりの会社である株式会社ブレイシング・チューン。コンテストの協賛にヤマハミュージックジャパンやメディア・インテグレーションをつけたことで、賞品としてSteinberg WaveLab Pro 11.1、 Apogee Duet 3、YAMAHA HS5 MATCHED PAIR、iZotope Music Production Suite 5.1、YAMAHA HPH-MT8、Plugin Alliance Shadow Hills Mastering Compressor Class A……などなど豪華なハード、ソフトが用意されています。本を買って読みながら…というのをお勧めしますが、実際には本を購入していなくても、誰でも参加可能となっているイベントになっているので、これがどんなミックスコンテストなのか、詳細を紹介していきましょう。

『DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION』出版記念「MIX CONTEST 2023」開催中

MIX CONTEST 2023の概要

実際のコンテストの話に入る前に、まずは以下の楽曲を少し聴いてみてください。

これが、今回のミックスコンテストの題材曲「タワムレHEAVEN」で、新人のVSingerであるAcid GeneRing(アシッド・ジェネリング)の楽曲という位置づけになっています。この曲のパラデータ(全22トラック分)が配布されているので、これをミックスする、というコンテストなんですね。上記動画は、そのミックス例。各参加者は自由にミックスして応募する形となります。ただし、今回のコンテストはあくまでもミックスであって、リミックスではないので、自分でトラックを追加したり、曲の構成を変えてしまう、というのはNGです。

その、今回開催されているミックスコンテストMIX CONTEST 2023の応募期間は、3月20日(月)〜9月30日(土)。かなり長めの開催となっているので、初心者の方でも、なかなか時間が取れないという社会人の方でも、空いた時間を使ってコツコツ作業して応募できる形になっています。応募要項は、以下の通りとなっています。

募集要項
応募対象者:パラデータ素材をインターネット経由でダウンロードすることが可能で、それらをSteinberg Cubaseシリーズを用いてミキシングする環境をお持ちの方
応募期間:2023年3月20日〜9月30日
応募作の条件:Cubaseシリーズに付属のプラグインのみを使用して処理してください(プロジェクトファイル添付により証明)
応募の方法:
下記2つのファイルを1つのフォルダにまとめ、ZIPファイルに圧縮した上で、ファイル転送サービス等を使用してアップロード後、応募フォームにURLを記載してご応募ください。
・マスタリング済み2MIXファイル(16bit/44.1kHz)
・提出した2MIXのミキシングを行ったCubaseのプロジェクトファイル(プロジェクトフォルダ内にある、拡張子”.cpr”ファイルのみ)

※ファイル転送サービスの一例
・ギガファイル便:https://gigafile.nu  ・firestorage:https://firestorage.jp
以下は、よろしければ応募フォームにてご記載・ご選択ください。

・「ミックス時に特に工夫した点」「入賞に向けた意気込み」などを記載してください。
・賞品を選択することは出来ませんが、最も魅力を感じた製品を選択してください。
・このコンテストをどのように知ったかを選択してください。

このミックスコンテストは、Cubase限定のコンテストとなっており、使用可能なプラグインは付属のもののみ。サードパーティ製のプラグインは使用禁止となっているので、この点には注意して参加してくださいね。その背景としては、「今回、コンテストにおいてもCubase付属プラグイン限定としたのは、本の主旨に合わせただけでなく、純粋にミックス/マスタリングの腕を競っていただくためです。なので、歴が浅い方やプラグインにお金をかけられない方にも、平等にチャンスがあると言えます」とのこと。なお、2MIXのファイルに加えて、プロジェクトファイルの提出も必須となっています。

コンテストページから、パラデータ素材をダウンロード可能

パラデータ素材は、コンテストページ(https://www.bracing-tune.com/mixcon2023-app)にアクセスし、手順を踏むとダウンロードできるので、これをCubaseにインポートして、ミックスをスタートしていきます。また、完成した作品を応募するフォームも同じサイトの下の方にあるので、確認してみてください。

ミックスが完成したら応募フォームを入力する

MIX CONTEST 2023の賞品

さて、賞品についてみていきましょう。以下の通りとなっています。

1位 2位
Steinberg WaveLab Pro 11.1 YAMAHAHS5 MATCHED PAIR
Apogee Duet 3 iZotope Music Production Suite 5.1

3位 特別賞
YAMAHA HPH-MT8 協賛各社の非売品グッズ(近日公開予定)
Plugin Alliance Shadow Hills Mastering Compressor Class A VSinger「Acid GieneRIng」特製グッズ(近日公開予定)

人気な製品が揃っているので、挑戦しがいのあるミックスコンテストですよね。また、「コンテスト開催記念! VSinger Acid GeneRing 無料NFT配布中!」と題し、題材曲「タワムレHEAVEN」を歌うVSinger 「Acid GeneRing(アシッド・ジェネリング、通称アシジェネ)」の無料NFTを記念配布中とのこと。さらに入賞者には、NFTマーケットプレイスHinataにて作品を販売し、著作者と利益をシェアできる特権も与えられるそうなので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。

マーケットプレイス「HINATA」

そして、審査員は杉山勇司さんと​大鶴暢彦さんのお二人。

杉山勇司 (すぎやま・ゆうじ)

1964年生まれ、大阪出身。 1988年、SRエンジニアからキャリアをスタート。くじら、原マスミ、近田春夫&ビブラストーン、東京スカパラダイスオーケストラなどを担当。その後レコーディング・エンジニア、サウンド・プロデューサーとして多数のアーティストを手がける。主な担当アーティストは、ソフト・バレエ、ナーヴ・カッツェ、東京スカパラダイスオーケストラ、Schaft、Raymond Watts、Pizzicato Five、藤原ヒロシ、UA、Dub Master X、X JAPAN、L’Arc~en~Ciel、44 Magnum、LUNA SEA、Jungle Smile、広瀬香美、Core of Soul、cloudchair、Cube Juice、櫻井敦司、dropz、睡蓮、寺島拓篤、花澤香菜、杨坤、张杰、曲世聰、河村隆一など。また、1995年にはLogik Freaks名義で、アルバム『Temptations of Logik Freaks』(ビクター) をリリース。

 

大鶴暢彦(おおつる・のぶひこ)

コンポーザー/ソングライター/サウンドプロデューサー。福岡県筑後市⽣まれ。早稲⽥⼤学教育学部卒。幼少よりピアノを習い⾳楽的基礎を固める。バンド活動やソロ活動等を進める中でDAWを駆使することを覚え、レコーディングやプログラミング、ミキシング、マスタリングまで習得。その延⻑で現在はプロデュースや楽曲提供、BGM制作等に活動の幅を広げており、⾃⾝も参加するユニット「EVERLAST」では海外公演も⾏っている。⼀⽅でオンラインDTMスクール「Sleepfreaks」で講師を務め、これまで300⼈以上に対してマンツーマンレッスンを提供。2015年にはInterBee Wavesセミナー、2016年にはAvid Creative Summitにおいて講師として登壇した。2022年12月には株式会社ブレイシング・チューンを立ち上げ、CEOを務める。

 

『DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION』とは

冒頭でも書いたように今回のミックスコンテストは、大鶴さん著書の「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」との連動企画となっています。が、実はこの本、以前に大鶴さんが書かれた「DAWミックス/マスタリング基礎大全」を全面的に書き直してCubase版としたもので、3年前にも「どんなDAWでもOK!聴き比べながらミックス/マスタリングが学べる書籍『DAWミックス/マスタリング基礎大全』が分かりやすい!」という記事で紹介したことがありました。
今回のこのCubase版の新しい書籍、非常に丁寧にミックスとマスタリングについて書いてあり、初心者はもちろんのこと、中級者の方でも、より理解を深めることのできる内容となっています。題材曲「タワムレHEAVEN」は、ミックスコンテスト用とこの本での教材用として用意されているので、本を読みながら進めたミックスを、そのまま応募できるのも嬉しいポイントです。ちなみに、用意されている楽曲は、ミックスコンテスト用や教材用として、作ったものではなく、本当にリリースするために作った本気の作品とのこと。プロの楽曲をミックスできるのは、かなり貴重な体験だと思いますよ。

ミックス/マスタリングの基礎やテクニック、ノウハウが詰め込まれている

少し、「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」についても紹介していきましょう。
こちらの本では、説明が難しい内容もしっかりと言語化されており、図解とともに書かれているので非常にわかりやすい内容となっています。冒頭では、まずミックスにおけるポイントや大事なことが書かれており、

基本的なミックスの考え方から解説している

初歩ですが、とても重要な信号の流れについてなどにも、細かく紹介されています。

理解が難しい信号の流れについても、図解で解説されているので分かりやすい

EQやコンプ、リバーブなどは、それぞれセクションごとに紹介されており、基礎的な使い方から使いこなすためのポイント、各パラメータについても深く解説しています。

各エフェクトの基本から応用的なところまで、しっかり載っている

中盤では、「サウンドメイキングの実際」と題し、各楽器に使用するプラグインと値を具体的な数字とともに紹介し、「ミキシングの実際」では完成に向けたミックスの手順を紹介しています。

各パラメータの値が具体的に記されている

また、後半ではマスタリングについてやM/S処理、ラウドネス、トゥルーピーク、音圧についてなど、ミックスした音源を世の中にリリースできるクオリティまで上げる方法が書かれています。

楽曲をリリースするまで必要な知識も習得できる

最初から最後まで丁寧に実践すれば、ミックス/マスタリングのクオリティが上がること間違いなしの内容になっているので、ぜひミックスコンテストとともに、「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」もチェックしてみてください。

大鶴暢彦さんインタビュー
ーー大鶴さんは、Sleepfreaksの講師という印象があるのですが、なぜ今回こういったミックスコンテストを開催されたのでしょうか?
大鶴:正直な話をすると、これまでアーティストやプロデューサーとして活動してきてもいたのですが、最近は講師としての色が強くなってきて、これは自分のキャリアとしては違うと思っていたのです。やはりプロデュースをしていきたいと思っており、今回のコンテストでの題材曲であり、DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITIONの教材曲でもある「タワムレHEAVEN」を歌うVSingerのAcid GeneRingの存在を広めていくためにも、ミックスコンテストを開催しました。もちろん、ほかにも本の売れ行きを伸ばすためなど、さまざまな理由があるのですが、大きなところでいうと、Acid GeneRingのプロモーションというところですかね。
DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITIONの著者 大鶴暢彦さん
ー一方で、大鶴さんは最近会社を設立したと、事前に伺ったのですが、その理由についても教えてください。
大鶴:自分がプロデュース活動などで動く際に、新しい売り方、新しいターゲットに活路を見出し、既存の売り方に固執しないために会社を設立しました。今の音楽業界に閉塞感を感じており、それを変えるため、また新たに音楽業界が盛り上がれる環境を作るため、という理由ですかね。それこそ、今プロを目指しても、DTMより一段上の世界があるという夢を描きにくい時代でもあると思います。以前より多くの人々の才能が開花しやすくなった今、そういった人々が音楽でしっかり身を立てることができ、かつやり甲斐を持てる状況を実現したいという思いです。
ーーそこでキーワードになるのがNFTということですね。
大鶴:あくまで、NFTというのは、1つの要素でしかないです。僕自身の強みとして、DTMの前にIT系の人間という部分があるので、これを活かして音楽業界に貢献したいという思いがあります。正直、日本の音楽業界はIT活用において遅れている面もあると思います。テクノロジーとのミックスが自然と起きればよかったのですが、僕がSNSで世界と直接繋がってから10年経ってもあまり状況が変わっていないため、僕自身がもう一度一石を投じていく必要があると感じました。僕もいい年になってきたので、自身の作品だけでなく、新しい次代を担う若い皆さんに希望がある音楽業界を作っていきたいですね。最終的にはそこを目指すための、「まず隗より始めよ」だと思っています。
ーー「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」についてもお伺いしたいのですが、この本のポイントはどういったところですか?
大鶴:こういった本に入っている楽曲って、権利絡みなどもあって、どうしても実際の商業的な作品のレベルに達していないものが多かったんですよね。あくまで”教材”として作られた「最低限学べる要素が入っていれば良い」的なものが多かったんです。一方で、「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」で取り上げている楽曲は、本気で売り出すために作った楽曲なので、そういう意味でも本物が入ってます。商売として世の中に出そうと思っているものをミックスできるのは、滅多にない機会なので勉強にもなるし、楽しんでもらえるのではないかと思っています。またダイナミックEQの1つ1つのQやスレッショルドの値なども細かく書いているので、もしかしたら初心者には若干難しいかもしれないのですが、それだけ本気で大公開しています。すべてにおいて手を抜かず作りました。プロの作品をミックスして「MIX CONTEST 2023」に参加してみよう
ーー最後に「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」を買おうかなと思っている方や「MIX CONTEST 2023」に参加される方へのコメントをお願いいたします。
大鶴:まず、「DAWミックス/マスタリング基礎大全 Cubase ORIENTED EDITION」は隅から隅まで、本気で書いた本なので、ぜひお手に取ってミックス/マスタリングを楽しんでほしいと思います。また、この本を読み進めながら作った楽曲で、ぜひ「MIX CONTEST 2023」へのご応募もお待ちしています。さらにNFT事業であるHINATAでは、新しい音楽業界のあり方を作っていきたいと思っています。VSingerのAcid GeneRingとともに応援していただけたら幸いです。
ーーありがとうございました。

【関連情報】
MIX CONTEST 2023

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