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VEGAS Pro 2026登場。MAGIXからBoris FXへの移管で何が変わった?新機能から導入方法まで徹底チェック

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DTMステーションでは、これまでビデオソフトのVEGAS Proや、波形編集ソフトのSOUND FORGE Pro、そしてループシーケンサ/DAWのACID ProなどMAGIX製品を何度も取り上げてきました。そのMAGIXが昨年経営危機に陥り、この1年で体制が大きく変わったのをご存知でしょうか。これら3つのソフトが2026年3月末、ドイツのMAGIXからアメリカ・フロリダ州マイアミの映像・音響ソフトメーカー、Boris FXへと事業が譲渡されました。そして2026年8月6日、Boris FX体制になって初めてのメジャーバージョンとなる「VEGAS Pro 2026」および上位版の「VEGAS Pro Suite 2026」が、これまで通りソースネクストから発売されました。

単にバージョンが上がっただけでなく、製品名の表記からアイコン、そしてインストール・アクティベーションの方法まで、旧来のユーザーにとってはちょっと戸惑うレベルで変化しています。上位版のVEGAS Pro Suite 2026には、Boris FX体制となった「SOUND FORGE Pro 2026」、「ACID Pro 2026」、そしてAIを使った音声修復・音声分離ツールの「CrumplePop 2026」もバンドルされています。実際に手元で新規インストールを試してみたので、その製品紹介に加え、新たな体制に関する情報もソースネクスト担当者から聞くことができたので、併せて紹介していきましょう。

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MAGIXからBoris FXへ。何が変わったのか

そもそもVEGAS Pro、SOUND FORGE、ACIDの3ブランドは、もともとSony Creative Softwareが開発していたソフトで、2016年にMAGIXへ売却されて以降、MAGIXブランドとして展開されてきました。冒頭で触れた「経営危機」は、会社そのものが倒産したという話ではなく、いろいろな製品を手放さざるを得ない状況になった、というのが実態のようです。その一環として、今回VEGAS/SOUND FORGE/ACIDの3ブランドがまとめてBoris FXに売却された形になります。ちなみにMAGIXが手掛けていたソフトのうち、SamplitudeとSequoiaはこれに先駆けて2025年にすでにBoris FXへ移っており、今回のVEGAS/SOUND FORGE/ACIDはいわばその第二弾という位置づけです。

なお、MAGIXという会社自体がなくなったわけではなく、Music Makerなど一部の製品は引き続きMAGIXブランドとして存続し、ソースネクストでの取り扱いも続くとのことです。

気になる開発体制ですが、Sony Creative Softwareの時代からコアエンジンを手掛けてきた開発者たちは、そのままBoris FXへ移籍し、開発を継続しているとのこと。ブランドやアクティベーションの仕組みは変わっても、ソフトの中身を作っている人たちは変わっていない、というのは安心材料といえそうです。

日本国内の販売については、これまで同様ソースネクストが継続して担当しており、Sony Creative Software時代から続く代理店関係が途切れずに維持されているのは、地味に見えて実はなかなか珍しいことです。

iZotopeも買収したBoris FXとは?

あらためてBoris FXについても触れておきましょう。アメリカ・フロリダ州マイアミに本拠を置く映像エフェクトソフトの開発会社で、Sapphire、Continuum、Mocha Proといったポストプロダクション向けプラグイン群で知られています。VEGAS/SOUND FORGE/ACIDに加え、先述のSamplitude、Sequoia、そして音声修復ツールのCrumplePopもBoris FXの製品ラインに含まれています。日本国内では、これらBoris FX製品を以前から取り扱ってきたフラッシュバックジャパンという代理店がありますが、VEGAS/SOUND FORGE/ACIDについては、従来からの流れがあってのことだと思いますが、ソースネクストでの扱いとなっているようです。

さらに2026年7月には、iZotopeも新たにBoris FXの傘下に加わりました。もともとiZotopeは、2025年11月にNative Instrumentsが経営不振に陥った後、2026年5月にinMusicがNative Instrumentsブランド一式(iZotope、Brainworx、Plugin Allianceを含む)を買収することが発表され、6月30日に一度inMusic傘下に入っていました。しかしその直後の2026年7月2日、iZotopeだけがinMusicから切り出され、Boris FXに買収される形になっています。RXやOzoneといった音声修復・マスタリングの定番ツールが、VEGASやSOUND FORGEと同じ会社の製品になったわけです。なお、iZotopeの日本国内における代理店は、これまで通り株式会社メディア・インテグレーションが継続して担当しています。

短期間でVEGAS/SOUND FORGE/ACID、Samplitude/Sequoia、CrumplePop、そしてiZotopeと、映像・音響の主要ブランドを次々に取り込んでいるBoris FXの動きは、DTMユーザーとしても今後注目しておきたいところです。

名称がバージョン表記から年号表記に

これまでVEGAS Proは「VEGAS Pro 23」のようにバージョン番号で呼ばれてきましたが、今回から「VEGAS Pro 2026」という年号表記に変わりました。同様にSOUND FORGEとACIDも、それぞれ「SOUND FORGE Pro 2026」「ACID Pro 2026」という表記に統一されています。

ソースネクストの担当者によれば、SOUND FORGE ProとACID Proについては、今回は表記が変わっただけで、機能面での変更は基本的にないとのこと。一方のVEGAS Proだけは、後述するタイトル制作機能の強化など、実質的な機能追加が行われています。

もっとも、SOUND FORGE Pro 2026もACID Pro 2026もロゴやアイコンがBoris FX仕様に一新されており、見た目の面でも「別のソフトになった」という印象を受けるユーザーは少なくなさそうです。

インストール・アクティベーション方式が大きく変更に

今回の変更の中でも、既存ユーザーにとって特に気になるのがインストールとアクティベーションの方法でしょう。VEGAS Proだけでなく、SOUND FORGEやACIDも含め、ソフト全体がこの新しい方式に切り替わっています。

ランチャーアプリ「Boris FX Hub」を用いてインストールする

これまでVEGAS Proは、MAGIXのサイトを通じてアクティベーションする方式で、1つのシリアルにつき2台までのマシンに登録でき、不要になったマシンを解除して別のマシンに登録し直すことができました。今回のVEGAS Pro 2026からは、この仕組みがBoris FX側のアクティベーションに切り替わり、ランチャーアプリ「Boris FX Hub」を介したインストールが必須になっています。実際にソースネクストが公開しているマニュアルに沿って試してみたところ、大まかな流れは以下のようになっていました。

1. Boris FX Hubのインストール:まずランチャーアプリであるBoris FX Hubを導入します。初めて使う場合はメールアドレス(またはGoogleアカウント連携)でアカウントを新規作成、すでに持っている場合はサインインします。
2. 製品の引き換え(Redeem):ブラウザで`account.borisfx.com/redeem`にアクセスし、Boris FXアカウントでログイン。購入完了メール(件名「[ソースネクスト・サイト]ご注文ありがとうございます」)に記載されている32桁(8桁-4桁-4桁-4桁-12桁)のRedemption Codeを入力して製品を引き換えます。Suite版の場合は、VEGAS Proに加えてACID Pro、SOUND FORGE Pro、CrumplePopそれぞれのコードも個別に入力する必要があります。
3. Boris FX Hub経由でのインストール:あらためてBoris FX Hubを起動してログインし直すと、引き換えた製品が一覧表示されるので、そこから[Install]をクリック。表示言語を「日本語」に設定して進めれば、インストールが完了します。

つまり、旧MAGIXアクティベーション(シリアル番号をソフトに直接入力する方式)とは違い、「Webでコード引き換え→ランチャーアプリ経由でインストール・ライセンス管理」という、最近の他の映像・音楽制作ソフトでもよく見かける方式に変わった、というのが実態です。CrumplePopだけは引き換え後にもう一手間、Boris FX Hub内で別途ライセンスキーを確認・入力する必要がある点もやや独特でした。

正直なところ、事前にソースネクストのマニュアルを見ずに進めていたら、途中で迷っていたと思います。特にRedemption Codeの入力画面がBoris FX側の英語サイトであることもあり、初めて触る方は戸惑う可能性が高いです。逆にいえば、[公式のスタートガイド]さえ手元に置いておけば、迷わず進められる内容になっているので、これから導入する方はぜひ一度目を通しておくことをおすすめします。

ソースネクストのインストールマニュアル

もう一点、既存ユーザーが気になるであろう「複数台のマシンで使えるか」「PCを買い替えたときにどうするか」という点についても、実際に試してみました。MAGIX時代は、MAGIXのマイアカウントサイトを通じて1つのライセンスにつき2台までのマシンにインストール・アクティベーションでき、マイアカウントサイト上でディアクティベーションすることで、クラッシュしたPCの分の枠を新しいPCに付け替える、ということができました。

今回のBoris FX Hubでも、この使い勝手は基本的に踏襲されています。1台目のマシンでインストール・アクティベーションを済ませた状態のまま、2台目の別マシンでもBoris FX Hubからインストール・アクティベーションを行ったところ、問題なく2台とも有効化された状態で使うことができました。ディアクティベーションについては、Boris FX Hubアプリ自体からも行えるほか、ブラウザでMy Boris FX Accountにサインインし、「My Machines」のページを開くと、これまでにアクティベーションしたマシンの一覧(ホスト名・Host ID・アクティベーション日)が表示されます。ここで不要になったマシンの「Manage」ボタンをクリックし、「Sign Out」を選ぶと、そのマシンの登録が削除され、ディアクティベーションされる仕組みです。手順こそMAGIX時代と多少変わっていますが、「PCを買い替えても、古い方のマシンを解除すれば新しい方に付け替えられる」という基本的な使い勝手は変わっておらず、その点はひと安心です。

なお、これまで購入してきたユーザーが困らないかという点については、これまで販売されてきた過去バージョンについては、引き続きMAGIXでのアクティベーションが使える状態を維持すると約束されているとのことです。すでにVEGAS Proを持っているユーザーがいきなり使えなくなる、ということはなさそうです。

ラインナップは2種類。上位版にCrumplePopが同梱

VEGAS Pro 2026のラインナップは、以下の2種類です。

VEGAS Pro 2026 VEGAS Pro Suite 2026
VEGAS Pro 2026(映像制作ソフト本体)
SOUND FORGE Pro 2026(オーディオ編集ソフト)
ACID Pro 2026(作曲ソフト)
CrumplePop 2026(AI音声修復・音声分離ツール)

VEGAS Pro本体はどちらのラインナップでも同じもので、違いはあくまでバンドルされるソフトの有無です。Boris FX本国ではこのほかにもいくつかの上位版ラインナップが用意されているようですが、日本語化がまだ済んでいないツールが多いため、ソースネクストとしてはこの2ラインナップに絞って展開するとのこと。なお、上位版に同梱されるSOUND FORGEとACIDはいずれも上位グレードの「Pro」版で、両方とも日本語化されています。

価格は、VEGAS Pro 2026が34,980円(税込)、VEGAS Pro Suite 2026が99,800円(税込)。単体で揃えるとSOUND FORGE Pro 2026が48,000円、ACID Pro 2026が24,000円、CrumplePop 2026が55,000円と、合計127,000円相当になるため、これらを使う予定があるならSuite版の方が明らかにお得ですね。

VEGAS Pro 2026本体の新機能

VEGAS Pro 2026では、タイトル制作機能が大きく強化されました。目玉となるのが、プロ仕様の2D/3Dタイトル制作ツールセット「Continuum Title Pack」の新規収録です。Boris FXの看板製品である「Continuum」由来の機能で、別売プラグインなしでプロ品質のタイトル・テロップがVEGAS Proだけで作れるようになりました。タイムライン上のビデオエフェクトとして直接呼び出せるため、外部ソフトに切り替えることなく、テキストアニメーションや3Dタイポグラフィ、EPS形式のベクターアートワークを立体化するといった演出まで、いつもの編集ワークフローの中で仕上げられます。

このほか、被写体と背景をより正確に分離する「Z-Depth 2.0」に刷新されたほか、スマートマスク、オートリフレーム、かすみ除去、シャープニング、スムージングなど、編集を時短するAI機能群も強化されています。映像フォーマット面では、ProRes RAWのネイティブ対応(Windows向けソフトとしては数少ない対応)や、NVIDIA Blackwell GPUによるHEVC/AVC 4:2:2のハードウェアデコードに対応し、最新の撮影素材を扱いやすくなりました。あわせてGPUアクセラレーションを含む編集エンジン自体も高速化されており、プロジェクトの読み込みやタイムライン操作の応答性も向上しているとのことです。

かすんだ映像をハッキリさせるためのヘイズ除去が追加された

単体でも人気になりそうなCrumplePop

個人的に今回のアップデートの中で注目しているのが、上位版に同梱される「CrumplePop 2026」です。AIを使った音声修復・音声分離ツールで、実際にインストールして試してみたので、その使用感も紹介しておきましょう。

ノイズ除去やステム分解を行うCrumple Pop

CrumplePopの中身は、「SoundApp」というAIエンジンを、3つの形態で使えるようにしたものです。1つは単体で動くスタンドアロンアプリ、2つ目はPremiere ProやDaVinci Resolveなど幅広いソフトで使えるVST3/AU/AAXプラグイン、そして3つ目がPro Tools、Cubase、Samplitude、SequoiaなどARA2対応DAW向けのプラグイン「SoundApp ARA」です。手元のCubaseで試したところ、ARA2対応だけあって、外部のアプリを行き来する感覚はまったくなく、Cubaseの一機能であるかのように、オーディオトラックに直接処理をかけることができました。

使い方はいたってシンプルで、まず処理したいオーディオを選んだうえで、「Denoise(ノイズ除去)」か「Demix(音源分離)」のどちらかを選択します。それぞれに複数のAIモデルが用意されており、Denoiseには「Indoor」「Outdoor」「Indoor Noisy」「Outdoor Traffic」「Outdoor Wind」という収録環境別の5モデル、Demixには「Voice – 2 Stems」「Music – 4 Stems」「Cinema – 4 Stems」という3モデルが用意されています。

モデルを選ぶとそれぞれの要素ごとにフェーダーが表示されるので、あとは聴きながらバランスを調整するだけ。解析にはやや時間がかかるものの、仕上がりはなかなか効果的で、ノイズ除去はもちろん、音源分離のクオリティも実用レベルだと感じました。Boris FXとしてはiZotopeのRXなどと社内競合するツールなので、今後どのように統合していくのかなども注目されるところです。

CrumplePop自体はソースネクストからすでに単体販売もされている製品で、価格は54,980円。今回VEGAS Pro Suite 2026に同梱されたことで、実質的にお得に入手できる形になっています。なお、現時点で提供されるのはWindows版のみで、Mac版については今後の対応が検討されているとのことです。

ちなみに、SOUND FORGEに以前バンドルされていたSteinberg製のノイズ除去ソフト「SpectraLayers Pro」については、MAGIXとSteinbergの契約が終了しており、今回のBoris FX体制では引き継がれていません。この点は注意しておくとよさそうです。

DTMステーション特別割引情報

今回、ソースネクストからDTMステーション読者限定の割引クーポンを発行してもらうことができました。以下の内容でご利用いただけます。

対象期間:2026年8月25日(火)〜9月8日(火)

【VEGAS Pro 2026】
割引額:11,000円OFF(34,980円→23,980円)
クーポンコード:DTM_26081

【VEGAS Pro Suite 2026】
割引額:50,000円OFF(99,800円→49,800円)
クーポンコード:DTM_26082

利用方法:以下のページから商品をカートに入れた後に、クーポンコードを入力してください。「ご注文の確認に進む」を押したタイミングで割引が反映されます。

販売ページ:ソースネクストVEGAS Pro 2026ダウンロード版 / ソースネクストVEGAS Pro Suite 2026ダウンロード版

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VEGAS Pro 2026製品情報
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【価格チェック&購入】
◎ソースネクスト ⇒ VEGAS Pro 2026
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