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推し曲も、ポートフォリオもスマートにシェア。クリプトン開発の誰でも無料で使える音楽リンクまとめサービス「nodee」

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初音ミクを生み出した会社としても知られる、クリプトン・フューチャー・メディアが、音楽生活を便利にする画期的なサービスを12月17日にリリースしました。その名も「nodee(ノーディー)」。これは簡単にいえば、あらゆる音楽配信サービスのリンクをひとつにまとめることができる、リンクまとめサービス。Spotify、Apple Music、Amazon Music、YouTube Music……と、いまや音楽を聴くためのサブスクリプションサービスは多岐にわたります。しかし、友人やSNSで「この曲いいよ!」とシェアしようとしたとき、「相手がどのサービスを使っているかわからないから、とりあえずYouTubeのリンクを送る」といった経験はないでしょうか。またクリエイタの方であれば、LinkfireやTuneCoreの機能を使って各配信サイトへのリンクをまとめているかもしれませんが、それらのサービスは基本的に配信者側が使うものであり、リスナー側が自由に作れるものではありませんでした。

ところが今回登場したnodeeは、配信者だけでなく、リスナーであっても、誰でも無料で、簡単にリンクまとめページを作成できるという、これまでになかった画期的なツールなのです。なぜクリプトンはこのようなサービスを無料で公開したのか、そしてこのツールが音楽シーンにどのような変革をもたらすのか。担当のクリプトン・フューチャー・メディアの小泉聖道さんにお話を伺ったので、紹介していきましょう。

気軽に音楽のリンクをシェアできる新サービス「nodee」

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ROUTER.FMの機能を一般開放、誰でも使える「nodee」

ーー今回、2025年12月17日に一般公開された「nodee」ですが、どのようなサービスなのでしょうか?
小泉:一言でいうと、「みんなに届く音楽のリンクまとめサービス」ですね。SpotifyやApple Musicなど、世界中の主要な音楽配信サービスへのリンクを自動的に集約して、ひとつのランディングページを生成するサービスなのですが、これをクリエイタだけでなく、リスナーも含めて誰でも使えるようにしたのが最大の特徴です。

ーーリンクをまとめるサービスということですね。でも、そういったサービスは今までにもあったように思うのですが……。
小泉:たとえばTuneCore Japanさんの「LinkCore」や海外の「Linkfire」などが有名ですよね。ただ、これらは基本的にアーティストやレーベルといった権利者がプロモーションのために使うツールであって、誰でも自由に作れるものではありませんでした。実はこのnodeeも、もともとは当社が運営している音楽配信サービス「ROUTER.FM(ルーター・エフエム)」や「KARENT(カレント)」を利用しているクリエイタさん向けに提供していた機能だったのです。それを今回、誰でも使えるように一般公開したのが大きなポイントです。

クリプトン・フューチャー・メディアの小泉聖道さん

ーーなるほど、もともと配信者向けだった機能を全開放したと。しかし、なぜあえて一般公開に踏み切ったのでしょうか?今まであまりそういうサービスがなかったのには、何か理由があるのですか?
小泉:配信をお受けする場合、我々は楽曲の情報や配信先のデータベースを持っていますから、リンクをまとめるのは技術的には当たり前にできることなんです。しかし、nodeeが挑戦したのは、そういった事前の情報がない楽曲、つまり世の中にあらゆる形で配信されている楽曲であっても、リンクを作れるようにすることでした。これまで、クリエイタ側は自分の作品のリンクを出せばよかったのですが、リスナー側からすると、その曲のリンクがどこにあるのかわからない、探すのが面倒だという課題があったのです。

ーーたしかに、SNSで「この曲いいよ!」と投稿したくても、公式のリンクが見つからないことは多々ありますね。
小泉:リスナーの方が、共通言語的にファンのコミュニティ内やSNSで曲を共有したいときに、いちいちクリエイタやレーベルのサイトにいってリンクを探すのは手間ですよね。世界的に有名なアーティストの曲であっても、配信さえされていれば誰でもリンクを作れるようにしたかったのです。

ログイン不要、1億曲以上を網羅し即リンク生成

ーーでは、実際の使い方について教えてください。
小泉:まず、nodeeの公式サイト(https://nodee.net/)にアクセスしていただくと、検索窓がひとつあるだけのシンプルな画面が表示されます。

検索窓にアーティスト名や曲名を入力

ここに、アーティスト名や曲名などを入れて検索していただくと、1億曲以上のデータベースから候補が表示されます。そこから目的の楽曲やアルバムのジャケットをクリックするだけです。

関連する楽曲が表示される

ーーそれだけでいいのですか?
小泉:はい、それだけです。クリックした瞬間に、Spotify、Apple Music、YouTube Musicなど、主要な配信サービスへのリンクが網羅された「シェアページ」が生成されます。基本的にはログイン不要で、無料で使用可能です。検索していただいて、今まで誰もアクセスしたことがない楽曲の場合は、情報の取得に数秒ほどお時間をいただくことがありますが、一度誰かが表示したことのある楽曲であれば、瞬時に表示されます。

楽曲を選ぶと、シェアページが表示される

ーーブラウザのアドレスバーを見ると、専用のURLが表示されていますね。
小泉:実はそこも重要なポイントで、ひとつの楽曲、アルバムに対して、必ずひとつのユニークなURLが発行される仕組みになっています。誰が検索しても、同じ楽曲であれば同じURLが出てきます。つまり、一番最初に発行した人がサイコロを振ってURLを確定させ、二回目以降の検索はそれを表示しているという状態になります。このURLは恒久的なものです。人によってURLがバラバラだとSNSで拡散された時に情報の集約が難しくなりますが、nodeeならその曲を示すURLは世界にひとつだけになります。これにより、将来的にはその曲に対するアクセス解析やログ情報を蓄積し、より高度なデータ活用ができるようになるというわけです。

全世界共通の専用URLとなっている

ブログパーツとしての埋め込みや、プレイリスト機能も

ーーほかにはどういった機能があるのでしょうか。
小泉:たとえばブログなどで紹介したいという方のために、YouTubeの埋め込みのような埋め込みコードも発行できるようにしています。ブログパーツ的に記事の中にプレイヤーとして貼り付けることが可能です。

また、生成されたシェアページ自体にもプレイヤ機能を内蔵していまして、右上のギアアイコンから手持ちのSpotifyアカウントなどを連携させれば、nodeeのページ上でフル尺再生することも可能になっています。

アカウント連携を行えば、nodee上のプレイヤーで再生することも可能

ーーそれは便利ですね。あと、画面右上に「ユーザー登録」というボタンがありますが、登録すると何ができるようになるのでしょうか?
小泉:無料でユーザー登録をすることができ、ログインしていただくと、さらに便利な「nodeeプレイリスト」という機能が使えるようになります。これは、検索して見つけた複数の楽曲のリンクページを、さらにひとつのリストとしてまとめて公開できる機能です。たとえば「2025年ベストソング」みたいなテーマで、配信サイトを横断した楽曲リストを作って、それをひとつのURLでシェアするといった使い方ができます。

無料のユーザー登録をすると、プレイリストも作れる

ーーなるほど、自分だけのリストを作って公開できるわけですね。
小泉:クリエイタの方であれば、自分の作品をまとめた名刺代わりのショーケースとしても使えますし、たとえば劇伴作家さんなど、複数のレーベルからリリースしていてリンクが散らばっている場合などにも、この機能でひとつにまとめていただければ非常に便利かと思います。

好きな楽曲を選んだプレイリストも気軽にシェアできる

「収穫モデル」で挑む、音楽のインフラ化

ーーここまで高機能で便利なサービスを、なぜクリプトンは無料で提供しているのでしょうか。正直、どこでマネタイズするのか気になります。
小泉:これは当社の代表である伊藤もよくいっているのですが、収穫モデルという考え方に基づいています。まずは人を集めて、便利なものを使ってもらう。そこでお金のことは最初は考えない、というのが当初の思想です。マネタイズに関しては、セカンドフェーズ、サードフェーズで、ここに集積されるデータやノウハウ、あるいは特定の便利機能を必要とする方に対して課金をお願いすることはあるかもしれませんが、現在一般のお客様に提供している範囲を急に有料化することはありません。つまり、メインとなっているリンクをまとめる機能や、プレイリストの作成や共有などは、無料で使い続けることが可能です。普段使っている機能が急に有料化されたら大変ですからね。

ーーまずはユーザーに使ってもらい、インフラとして定着させることが第一ということですね。
小泉:方向性としては音楽マーケティングやコミュニティといった方向に向いていくかなと、ぼんやりと考えていますが、まずは音楽のインフラを作りたいという思いが強いです。たとえば、書籍やフライヤなどの印刷物に楽曲のリンクを載せたいというニーズがあります。しかし、短縮URLサービスなどはサービス終了でリンク切れになるリスクがありますし、スタートアップのサービスだと将来的な継続性に不安がある場合もあります。その点、当社は30年やってきた実績がありますので、安心してURLを使っていただけるという安心感も提供できると考えています。

ーーありがとうございました。

【関連情報】
nodee 公式サイト

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