スポンサーリンク

12月18日まで、オーディオテクニカのマイクとヘッドホンが最安になる!?AT40シリーズが30年以上愛される理由も判明!

この記事は約16分で読めます。
この記事にはアフィリエイトなどPRが含まれています

オーディオテクニカの定番コンデンサーマイク、AT40シリーズ。その中でも人気の高いAT4040AT4050、さらに定番モニターヘッドホンのATH-M50xATH-M50x WHが、期間限定の特別価格で購入可能になる「クリエイター応援キャンペーン」がスタートしました。期間は12月18日(木)まで。プロの現場で30年以上にわたり愛用され続けるAT4050、もうすぐ12周年を迎えるATH-M50xなどが、通常よりもお得に入手できる、絶好のチャンスとなっています。

しかし、そもそもなぜAT40シリーズは、これほど長く信頼され、使い続けられているのか。定番であるAT4040とAT4050には、具体的にどのような違いがあるか…などなど、その秘密を探るべく、株式会社オーディオテクニカ 商品開発部 マイクロホン開発課 マネージャーの沖田潮人さんへ直接インタビューを行ったので、キャンペーンの詳細とともに、紹介していきましょう。

12月18日(木)まで、「クリエイター応援キャンペーン」実施中

スポンサーリンク
スポンサーリンク

オーディオテクニカの定番マイク&ヘッドホンが期間限定価格に

今回スタートした「クリエイター応援キャンペーン」で対象となるのは、単一指向性コンデンサーマイクのAT4040、可変指向性コンデンサーマイクのAT4050、モニターヘッドホンのブラックモデルATH-M50xとホワイトモデルATH-M50x WHの、合計4モデル。価格は以下のようになっています。

オーディオテクニカ公式オンラインストア価格
製品名 通常価格(税込) セール価格(税込)
AT4040 ¥43,560 ¥36,520
AT4050 ¥93,170 ¥78,100
ATH-M50x ¥22,990 ¥19,250
ATH-M50x WH ¥22,990 ¥19,250

キャンペーン期間は、2025年11月21日(金)の午前0時から、2025年12月18日(木)の午後23時59分まで。年末の制作シーズンに向けて、約1ヶ月にわたり実施されます。

ATH-M50xは、世界中のエンジニアやミュージシャンから高い評価を得ているモニターヘッドホンの定番モデル。その最大の特長は、ミックスバランスの確認に不可欠な、全帯域にわたる解像度の高さと正確な音場再現力にあります。DTMでのシビアなミックス作業はもちろん、その耐久性と優れた遮音性からDJモニターとしても絶大な人気を誇っています。そして、ATH-M50x WHは、ATH-M50xのホワイトカラーモデル。スペックはATH-M50xと同様となっています。

ATH-M50x(左)とATH-M50x WH(右)

一方のAT40シリーズは、業務用レコーディングスタジオにも置かれている、コンデンサーマイクの標準モデル。AT2020などのエントリーモデルからのステップアップとして、ボーカルやアコースティックギターの録音品質を向上させたいクリエイターにはAT4040が、さらに多様な楽器録音やアンビエンスマイクとしての使用、ステレオ録音など、より高度なレコーディングに挑戦したい方には可変指向性を持つAT4050が、それぞれ最適な選択肢となっています。

AT4040(左)とAT4050(右)

30年以上の歴史を持つスタジオの標準、AT40シリーズの歴史

AT40シリーズが、なぜこれほどまでに多くのスタジオやクリエイターに、世代を超えて選ばれ続けているのか。その背景、30年以上にわたる長い歴史、開発当初から一貫して変わらない製品への思想など、その秘密を探るべく、株式会社オーディオテクニカで開発を担う、商品開発部 マイクロホン開発課 マネージャーの沖田潮人さんにお話を伺いました。

株式会社オーディオテクニカ 商品開発部 マイクロホン開発課 マネージャーの沖田潮人さん

ーーAT40シリーズの歴史は非常に長いと伺っていますが、最初のモデルはいつ頃登場したのでしょうか。
沖田:シリーズとして一番最初のモデルは、1987年に登場した、いわゆるペンシル型のマイクロホンであるAT4051になります。ただ、当時はまだ知名度がなかなか上がらず、AT40シリーズが世に知れ渡るきっかけとなったのは、1991年に登場したサイドアドレス型のAT4033でした。

ーー1991年というと、もう30年以上前ですね。
沖田:当時の録音スタジオ向けコンデンサーマイクは、欧米メーカーの独壇場であり、その多くが2,000ドルを超える非常に高価格帯の製品が主流でした。その中でAT4033は、それら高価格帯モデルと同等の品質や性能を持ちながら、1,000ドル以下という戦略的な価格を実現したのです。これがアメリカのスタジオで「信じられないコストパフォーマンスだ」と大きな話題になり、大ヒットしました。

ーー価格だけでなく、サウンド面での特徴も受け入れられたと。
沖田:ちょうど90年代はホームレコーディングが世界的に盛んになった時期でもあり、プロのエンジニアからの口コミと、ホームレコーディングユーザーの需要が一気に噛み合ったという背景があります。また、当時のボーカルレコーディングでは、高域の明瞭度が足りない分をEQで持ち上げることが多かったそうなのですが、AT4033はEQ処理をしなくても高域が綺麗に抜けてくる、と重宝されたと聞いています。デジタルレコーディングが普及し始めた時期でもあり、音が硬質になりがちな初期のデジタル機材環境においても、そのクリアなサウンドが非常にマッチしたという側面もあったようです。

ーーそのAT4033のヒットが、現在のラインナップにつながっていくわけですね。
沖田:AT4033の評判を受け、ユーザーからのさまざまな要望に応える形で、1994年にAT4050が登場しました。これは1インチの大口径ダイアフラムと可変指向性を備えたモデルで、当時の高価格帯マイクの標準的な仕様に合わせた、まさにフラッグシップモデルでした。これもAT4033と同様に、多くのスタジオに受け入れられました。その後も、1999年にはトランス出力タイプのAT4047/SV、1998年には真空管マイクのAT4060といった、エンジニアの多様なニーズに応えるモデルを拡充していきました。ちなみに、このAT4060は現在、AT4060aとして国内でも販売が継続されています。そして2002年に、今回キャンペーン対象となっているAT4040が登場するのです。

トランス出力とトランスレス、AT40シリーズの多彩なラインナップ

ーーAT40シリーズはラインナップが非常に多い印象がありますが、それも要望に応えていった結果なのですね。
沖田:ラインナップが増えた大きな要因の一つに、出力方式の違いがあります。AT40シリーズは、大きく「トランスレス出力」と「トランス出力」の2系統に分かれています。たとえば、今回のキャンペーン対象であるAT4040やAT4050は、トランスレスタイプになります。

トランスレス出力のAT4050とAT4040

ーー一方で、トランス出力タイプもあると。
沖田:代表的なモデルとして、単一指向性のAT4047/SVや、2009年発売の可変指向性のAT4047MPがあります。つまり、単一指向性でトランスレスのAT4040に対応する形で、単一指向性でトランス出力のAT4047/SVがあり、同じく可変指向性でトランスレスのAT4050に対応する形で、可変指向性でトランス出力のAT4047MPがある、という関係性になっています。

AT4050は、指向性を変えることができる

ーーなぜ2系統も用意されているのでしょうか。
沖田:この出力方式の違いは音質に直結するのですが、どちらが優れているかというのは、用途や好みによって評価が分かれ、なかなか決着がつかない部分なのです。たとえば、ギターの収音には温かみや独特の倍音感が得られるトランスタイプが合うという意見もあれば、ボーカルには色付けがなくクリアなトランスレスタイプが合うという声もあります。しかし、その逆の好みの方も当然いらっしゃいます。どちらのサウンドも求められ続けている以上、ラインナップとして両方を用意する必要があり、結果としてラインナップが多くなっているという事情があります。

AT40を核とする、AT20、AT50シリーズという製品展開

ーーオーディオテクニカのマイクには、AT40シリーズのほかに、AT20シリーズやAT50シリーズもありますが、これらはどのような位置づけなのでしょうか。
沖田:すべての根幹、柱となっているのが、今お話ししてきたAT40シリーズです。高価格帯の品質・性能を持ちながら、お求めやすい価格を実現するというのが、AT40シリーズのイメージの核となっています。その上で、まず2004年にAT2020が登場しました。これは、AT40シリーズが定番となった中で、さらに多くの方に使っていただくため、より低価格を実現するモデルとして生まれました。

写真のAT2020を含むAT20シリーズは、2024年に累計出荷台数200万台を超えた

ーーAT2020は、AT40シリーズの弟分のような存在なのですね。
沖田:ただし、単に安いだけでなく、AT40シリーズの思想をできるだけ受け継ぎたいという思いで作っています。生産は海外で行っていますが、音質の要である振動板だけは、オーディオテクニカの国内工場である日本の成瀬で作って調整したものを送り込んでいます。ですので、オーディオテクニカらしさ、AT40シリーズのキャラクターをキープしたまま低価格を実現したモデルであり、おかげさまでAT20シリーズは、2024年には累計出荷台数200万台を達成する大ヒットとなりました。

ーーでは、逆に上位のAT50シリーズというのは?
沖田: AT40シリーズが成功し、AT20シリーズも受け入れられる中で、「最高のマイクロホンとは何かを追求したい」という思いから生まれたのが、フラッグシップモデルであるAT50シリーズです。AT5040などがこれにあたります。AT40シリーズは、多くの方に使っていただくために価格などの制約がありますが、そうした制約を一切取り払い、実験的なプロジェクトとして開発したモデル、という位置づけになります。

左から、AT2020、AT4040、AT4050、AT5040

AT4040とAT4050、キャラクターと使い分けのポイント

ーーその核となるAT40シリーズの中で、今回のキャンペーン対象であるAT4040とAT4050について、改めて違いを教えてください。
沖田:AT4040は、2002年頃、AT4033が切り開いた市場に他社からも1インチダイアフラムを搭載したローコストモデルが登場してきました。まさに2002年頃の競合ですと、AKG C3000Bなどがそれに当たりますが、そうした競合に対抗するモデルとして開発されました。AT4033のダイアフラム径は16mmと少し小さかったため、同じ1インチダイアフラムを搭載し、価格を抑えた戦略的モデルがAT4040なのです。

ーーAT40シリーズの強みはどこにあるのでしょうか。
沖田:他社がコストダウンのために海外生産に移行する中でも、オーディオテクニカのAT40シリーズは、音質の心臓部であるカプセル、つまりユニットはもちろん、本体の組み立てに至るまで、すべて日本国内の自社工場で製造しています。さらに、最も重要なのが、完成した製品の音響特性を無響室ですべて検査する、全数検査体制をとっている点です。これは数多くの高価格帯マイクロホンブランドと同じ、あるいはそれ以上に厳しい品質管理であり、この徹底した品質管理が、個体差の少なさ、長期的な信頼性を生み出しています。この品質を維持しながら、あの価格を実現している点が、最大の強みだと考えています。

ーーAT4040とAT4050ですが、ユーザーがどちらを選ぶか迷った場合、どのような違いをポイントにすべきでしょうか。
沖田: 最大の違いは、AT4050が可変指向性であるのに対し、AT4040は単一指向性の固定である点です。AT4040の単一指向性は、ボーカルやギター録音など、狙った音をフォーカスして録る宅録環境では最も使いやすい指向性です。一方、AT4050は、単一指向性、無指向性、双指向性の3つをスイッチで切り替えられます。たとえばアコースティックギターを録る際に、1本で狙いつつも部屋の響きも取り入れたい場合は無指向性、対談やデュエットを1本のマイクで録る場合は双指向性、さらにMSステレオ収録、これは双指向性マイクと単一指向性マイクを組み合わせる手法ですが、これらを試したい場合など、多様なレコーディングスタイルに柔軟に対応できるのが強みです。

ーー音質的なキャラクターの違いはいかがでしょうか。
沖田: 根本的な違いとして、AT4050は可変指向性を実現するためにデュアルダイアフラム方式を採用しています。これは振動板が前後に2枚あるカプセルとなっています。一方、AT4040はシングルダイアフラムです。このデュアルダイアフラム方式には、マイクに近づいたときに低音が強調される「近接効果」をキャンセルする、つまり減らす効果があるのです。

AT4040は、シングルダイアフラム方式

近接効果は、意図的に声に太さを加えるために使われることもありますが、デュアルダイアフラムを持つAT4050は、マイクに近づいてもその影響が少なく、より自然な音で録音できます。どちらが良い悪いではなく、これは明確なキャラクターの違いであり、正直好みによりますね。聴いた印象としては、AT4040のほうが高域がクリアで明るい、いわゆる抜けの良い音に感じられる傾向があります。ロックやポップスのボーカル、エッジの効いたギターサウンドに向いているかもしれません。一方でAT4050は、より落ち着いていてナチュラルな、原音に忠実な音、と評価されることが多いです。アコースティック楽器やジャズボーカルなど、自然な響きを大切にしたい録音に適しています。

AT4050は、デュアルダイアフラム方式

ーー価格差も大きいですが、選び方のアドバイスはありますか。
沖田:まさにAT2020などをお使いの方が、ボーカル録音の品質をもう一段階上げたい、という場合はAT4040が非常にいい選択肢になると思います。一方で、AT4040が実売4万円台、AT4050が実売9万円台と価格差はありますが、将来的にいろいろな楽器を録りたい、多様な録音方法を試したいという拡張性を見据えるのであれば、最初からAT4050を選んでおくと、結果的に長く多目的に使えるという合理性がありますね。

使い方のコツとショックマウントの進化

ーーAT40シリーズを使う上で、何か知っておくとよいコツはありますか。
沖田:これは非常に細かい点なのですが、付属のショックマウントへの取り付け方です。AT40シリーズのヘッドメッシュの下部には溝があり、ショックマウント側でカチッと固定される設計になっています。この構造によって、マイクスタンドなどから伝わる物理的な振動、低周波ノイズを確実に遮断、アイソレートするわけです。ですが、ネットなどで使用例を見ると、この溝までしっかりはまらず、少し浮いた状態で使われている方を時折お見かけします。

ヘッドメッシュの下部に溝があるので、ここに合わせてショックマウントを装着する

ーー確かに、高価なマイクなので、壊しそうでそっと扱ってしまうかもしれません。
沖田:弊社のショックマウントもマイクも非常に頑丈にできていますので、マイク本体をしっかり握って、奥まで「カチッ」と音がするまで差し込んで使っていただくのが正しい装着方法です。そうすると絶対に落ちませんし、ショックマウント本来の性能も発揮できます。

カチッと音がするまで差し込む

ーーそのショックマウントも、以前のモデルから大きく形状が変わりましたね。
沖田: 以前のモデルであるAT8449は、正直なところ「不安定だ」「使いにくい」というご評価をいただくこともありました。ネットでは、他社、たとえばAKGのショックマウントを別途購入して使っている、という声も拝見しておりました。そこで改良したのが現行のショックマウントであるAT8449aです。脱着のしやすさ、安定性ともに格段に向上しています。もちろん、このショックマウントは単体でも購入可能ですので、過去のモデルをお持ちのユーザーの方も付け替えることができます。

2016年頃に改良されたショックマウントのAT8449a(左)と旧モデルAT8449(右)

ーーほかにも、たとえば宅録環境での録音のコツなどはありますか?
沖田:コンデンサーマイクは非常に感度が高いため、エアコンの音やPCのファンノイズといった環境音を拾いやすい側面があります。対策としては、とても基本的なことですが、マイクにできるだけ近づいて録音することです。一般的に15cmから30cm離れて使うことが多いと思いますが、30cmの距離と15cmの距離では環境音の入り方がまったく変わります。マイクに近づくことで声、つまりシグナル(S)のレベルが物理的に大きくなり、結果としてマイクプリアンプのゲイン、すなわち増幅度を下げることができます。ゲインを下げれば、録りたい声のレベルは保ったまま、相対的にノイズ(N)だけを下げることができますね。環境音に悩んでいる方はぜひ試してみてください。

マイクに近づけば、周りのノイズレベルを下げることができる

ーー最後に、まだ伺えてないAT40シリーズの特徴があれば教えてください。
沖田:AT40シリーズは、最大入力音圧レベルが非常に高く設計されています。これも大きな特徴ですね。これにより、繊細なボーカルやアコースティック楽器だけでなく、ドラムのオーバーヘッド、大音量のギターアンプの収音といった、非常に音圧の高いソースにも歪むことなく対応できます。このなんでも録れる汎用性の高さも、スタジオの常設マイクとして長年選ばれ続けている理由の一つだと考えています。

ーーありがとうございました。

以上、オーディオテクニカの「クリエイター応援キャンペーン」と、沖田さんから伺ったAT40シリーズについて紹介しました。定番モニターヘッドホンのATH-M50xも対象となる今回のキャンペーンは、DTM環境の入口と出口という、作品のクオリティを左右する重要な部分をアップデートできるチャンス。ぜひ、この機会にオーディオテクニカ製品の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

【製品情報】
クリエイター応援キャンペーン
AT4040製品情報
AT4050製品情報
ATH-M50x

【価格チェック&購入】
◎オーディオテクニカ ⇒ AT4040 , AT4050 , ATH-M50x
◎Rock oN ⇒ AT4040 , AT4050 , ATH-M50x
◎宮地楽器 ⇒ AT4040 , AT4050 , ATH-M50x
◎オタイレコード ⇒ AT4040 , AT-4050 , ATH-M50x
◎Amazon ⇒ AT4040 , AT4050 , ATH-M50x
◎サウンドハウス ⇒ AT4040 , AT4050 , ATH-M50x

コメント