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プロ御用達のあのシンセ、Serumも同梱!オーディオ分離機能も強化されたACID Pro 10 Suiteがリリース

昨年8月、STEM Makerという2ミックスされたオーディオをボーカル、ドラム、それ以外に自動分解する機能を搭載する形でACID Pro NEXTが国内リリースされましたが、そのACIDがさらに進化し、ACID Pro 10(通常価格21,890円)およびACID Pro 10 Suite(通常価格43,890円)となって4月23日にソースネクストから発売されました。

今回の新バージョン、ACID Pro 10では、STEM MakerがSTEM Maker 2となって性能が強化されたほか、ARA2に対応しMelodyneと機能融合できるようになったり、ACIDモーフ・パッドというユニークなエフェクト機能が搭載されるなど、さまざまな機能が追加されています。さらにそのACID Pro 10にプラグイン類やマスタリングツールをセットにしたACID Pro 10 Suiteには、XferのSerumがバンドルされているというのが大きな目玉。実際その進化内容について簡単に紹介してみましょう。

ACID Pro 10およびACID Pro 10 Suiteがリリース

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これまでもDTMステーションで何度も取り上げてきたとおり、ACIDはループシーケンスという概念を打ち出した老舗DAWであり、今年で登場22年目を迎えるもの。ACID Pro 7がリリースされて以降、9年近くバージョンアップが止まっていましたが、一昨年ACID Pro 8が発売されてからは、ACID Pro 9/ACID Pro NEXT、そして今回のACID Pro 10と1年以内のテンポでの進化が続いています。

ACID Pro 10 SuiteはACID Pro 10+プラグイン集という構成

昨年のバージョンではNEXTという、ちょっと変わった名称の製品が登場しましたが、今回はACID Pro 10に集約され、プラグイン類がバンドルされたACID Pro 10 Suiteとともにリリースされた格好です。昨年のACID Pro NEXTは「オーディオをボーカル・ドラム・それ以外に自動分解する機能を搭載した世界初のDAW、ACID Pro NEXT誕生」という記事でも紹介したように、ドイツZynaptiqが開発したSTEM Makerという機能が大きな話題になりましたが、今回のACID Pro 10にもその機能は踏襲されています。

STEM MAKERボタンを押せば、すぐにSTEM MAKER 2を使うことができる

使い方はいたって簡単。CDからリッピングしたWAVファイルなど、2ミックスされたオーディオデータを読み込むだけで、3つのトラックに分解してくれるのです。このSTEM MakerはAIのディープラーニングに基づくアルゴリズムとZynaptiqが特許申請中のDSPアルゴリズムによって開発された機能。基礎となるニューラルネットワークは常に学習をするため、今回のバージョンアップでSTEM Maker 2になるとともに従来よりも性能が改善しているとのこと。しかも、以前のACID Pro NEXTにはなかったStrict Modeというものが追加されています。

STEM Maker 2は以前はなかったStrict Modeが追加された

このStrict Modeにチェックを入れてオンにすることで、よりハッキリと分解してくれるようになる一方で、音質は多少落ちるとのこと。実際どうなるか、Strict Modeで試してみたのが以下のビデオです。

試してみたのは、DTMステーションCreativeの楽曲で、多田彰文@akifumitada)さん作詞・作曲、小寺可南子@cana_ko_tera)さんボーカルの「Sweet My Heart」。ご覧いただくと分かるとおり、1番上がCDからリッピングしたオーディオで、2番目がSTEM Maker 2で分解されたボーカルトラック、3番目がドラムトラック、4番目がそれ以外の音のトラックとなっており、キレイに分解されているのが分かると思います。

読み込んだトラックがボーカル、ドラム、それ以外の3トラックに分解される

前バージョンで試したビデオもあるので、それと比較してみると、確かに分解具合は、少し向上しているようにも思いますが、そこまで際立った差はないかもしれません。

STEM Maker 2で読み込む際、自動的にBeatmapperも起動する

なお、このSTEM Maker 2でオーディオを読み込む際、Beatmapperというものが起動するのも重要なポイント。これを使うことで、楽曲のビートを自動的に解析し、プロジェクトとして展開された際、テンポ・小節がピッタリと合うようになっているのです。そのため、ボーカル以外をすべてミュートし、ACID Pro 10に用意されているループ素材を並べてまったく新しい曲に作り替える……なんてことが簡単にできるようになっているのです。

各トラックのサウンドを直感的に変化させることができるACIDモーフ・パッド

もう一つACID Pro 10になって搭載された新機能がACIDモーフ・パッドというもの。これはループ素材を並べたトラックでもオーディオトラックでもインストゥルメントトラックでも利用できる機能で、複数の音やエフェクトを組み合わせてモーフィングさせ、新たな音を作り出せるという機能。

実際どんな感じなのか、ちょっとだけデモしてみたので、こちらをご覧ください。

ここではエフェクト機能のかかり具合をモーフィングさせた形ですが、パッドを動かすだけで、リアルタイムにサウンドを変化させていくことができるのは面白いところです。

さらに、もう一つACID Pro 10での大きな進化点が、ARA2への対応です。ARA2については、以前「ARA 2対応で何が変わるのか?Melodyneの開発者にインタビューしてみた」という記事で紹介しているので、そちらを参照いただきたいのですが、簡単にいうとACIDの一機能のようにMelodyneなどARA2対応ソフトの内部に組み込むことができるものです。

トラックやイベントから直接Melodyneを開いて編集できる

そのARA2対応を記念して、今回のACID Pro 10にはMelodyne 4 Essentialも標準でバンドル。これをインストールした状態で、オーディオイベントを選んで右クリックすると、ポップアップメニューの中に「Melodyneでイベントを編集」というものが出てきます。これを選んでみると、Melodyneが起動するとともに、オーディオがMIDIのピアノロール画面のように表示され、ここで自由にエディットしていくことができるのです。

STEM Maker 2で分離されたボーカルをMelodyneで開いてみた

これは先ほどのSTEM Maker 2で抜き出した小寺可南子さんのボーカルをMelodyneで開いた画面ですが、完全にボーカルを抽出でき、エディットが可能になっていることが分かると思います。

新たに追加された音源、1957 Wooden Clarinet

このACID Pro 10には開発元であるMAGIXのプラグインとして、数々のソフトウェア音源が収録されていますが、今回新たに4つの音源が追加されています。具体的にはクラリネット音源である1957 Wooden Clarinet、子供の聖歌隊であるChildren’s Choir、女性ボーカルシンガーの声を出せるSoloist Collection、そしてハンドベルやハンドチャイムのサウンドを奏でるHandchimes,Bells and Glassのそれぞれ。いずれもACID内でのみ使える音源で、ほかのDAWからは使うことはできないようですが、結構使える音源です。

子供の聖歌隊音源、Children’s Choir

と、ここまでACID Pro 10搭載の機能だけを紹介してきましたが、ACID Pro 10 SuiteにはACID Pro 10本体に加えて、さまざまなプラグイン類、そしてループ素材ライブラリが付属しています。トータル18GBを超える素材なので、ダウンロードするには、結構時間もかかるのですが、有用なツールが数多く用意されています。

付属音源やループ素材集が莫大にあるのでダウンロードにはかなりの時間を要する

その中でも最大の目玉となるのが、プロ作家御用達のシンセとして、最近いろいろなところで話題になるXferのSerumです。Serumは国内ではクリプトン・フューチャー・メディアが展開するSonicwireで購入可能なもので、税込み価格が2万円強というもの。それとまったく同じものが入手できるのです(ただし、クリプトン・フューチャー・メディアが用意している日本語マニュアルは付属しません)。

プロ御用達のウェーブテーブル・シンセサイザ、Xfrer Serum

このSerumはACID専用というわけではなく、VSTおよびAAXのプラグインとして動作するので、ほかのDAWで利用することも可能。しかもMac版もダウンロードすることが可能になっているので、SerumはMac上で別のDAWで使う……といったことも可能なのです。

ACID Pro 10 SuiteにバンドルされているVintage Effects Suiteのコーラス・フランジャー

その他ACDI Pro 10 SuiteにはVintage Effects Suiteというビンテージ風なエフェクトプラグイン集が用意されているほか、VariVerbIIという通常$199で販売されているコンボリューションリバーブが付属していたり、Vandalというギターアンプシミュレーターがあったり、さらにはコンプレッサ、リミッタなど高品質なマスタリングツールが搭載されているなど、まさにエフェクトテンコ盛り。

コンボリューションリバーブのVariVerbII

もしSerumを持っていないのであれば、それだけで十分元が取れるので、ACID Pro 10 Suiteを入手するのがコストパフォーマンス的にいいと思いますよ。

【関連情報】
ACID Pro 10製品情報
ACID Pro 10 Suite製品情報

【ダウンロード購入】
ソースネクスト ⇒ ACID Pro 10
ソースネクスト ⇒ ACID Pro 10 Suite

Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • ひまじん

    日本では代理店が存在しなくなってしまったsamplitudeが
    なにげにX5.0になりました。
    知らぬ間にフックアップ様の商品群から外れていたのに気が付かなかった私が悪いのだけれど…
    ソースネクスト様、もしくはシンタックスJAPAN様
    代理店契約できればよろしくお願いします。(本国へ頼めば問題ないんですけど)
    余計な呟きでした。
    ちなみにsamplitudX5.0の付属ソフトはこれまたてんこ盛りです。www(ずいぶん変わったし安くなったもんだ)
    もちろん藤本様のせいで?ACID PROは前回の格安セールの時に
    購入させていただきました。

    2020年4月28日 5:06 PM
  • ちんす

    Ableton Liveには無いACID独自の機能が「Beatmapper」で、
    それのおかげで、ある意味、DJayとTraktorくらい違う性能差なんですけど
    DAWの解説ページであまり触れられてないのが、非常に残念です。

    DJソフトだと、当然Traktorのほうがプロユースであり、
    同じ意味でLiveより、「Beatmapperが付いたACID」がプロユースなはずなのに
    世間ではそういう評価になってない

    2020年7月2日 8:36 AM

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