マッドサイエンティストが生み出した究極のエフェクトプラグイン!? UJAMからFinisher FLUXXがリリース

本日、ドイツUJAMからマルチエフェクタープラグインFinisher FLUXXがリリースされました。ほぼ毎月、斬新な新製品でユーザーを驚かしてくれるUJAM。今回リリースされた製品はVirtual GuitaristシリーズやVirtual Bassistシリーズ、Beatmakerシリーズといった音源系とは別で、Finisherシリーズに分類されるエフェクト系のプラグイン。販売価格は、通常99 €/$(SONICWIRE価格で10,351円)ですが、10月22日~11月1日の間はリリース記念特価69 €/$(SONICWIREで7,216円)となっています。またFinisher NEO、Finisher VOODOOの両方をお持ちの方は同じ期間、さらにお得な49 €/$で入手可能。

Finisher FLUXXは、GUIを見ると、なにやら怪しげな科学者が描かれていますが、UJAMいわく「Finisher FLUXXは、1人の天才科学者が生み出した、さまざまなクリエイティブなエフェクトを同時に発動させる究極のエフェクトプラグイン」とのこと。実際使ってみたところ、ドラムでも、シンセでも、ギターでも、なんでも使えるユニークなエフェクトでした。大胆に元のサウンドを変化させるものから、いい感じの雰囲気にサウンドを仕上げてくれるものまで搭載おり、かなり面白い使い方ができたので、どんなものなのか紹介してみましょう。

天才科学者が生み出した究極のエフェクトプラグイン、Finisher FLUXX


UJAMからは、これまでFinisher NEO、Finisher Microというエフェクトプラグインや以前「最高にハイになるギターサウンドを作り出す、UJAMのプラグインエフェクト、Finisher VOODOOがリリース」でも紹介したこのあるFinisher VOODOOがリリースされていました。今回Finisher FLUXXがFinisherシリーズに仲間入りを果たし、これでFinisherシリーズの製品は全部で4つ。そもそもFinisherシリーズのコンセプトは「フルラックのオーディオプロセッサーのパワーと柔軟性、そして音楽制作のクオリティとスピードを向上させるUJAMのアイデアを融合させたもの」。
Finisher FLUXXのようなマルチエフェクタープラグインは、リバーブやディレイ、フィルター、ディストーション、ビットクラッシャー、トレモロ……など、数多くのエフェクトをうまいこと掛け合わせ、元の音源をさらに魅力的に仕上げたり、飛び道具化させたりすることができます。お気に入りの音色があったら、その方向性は変えずに、音を変えることができたり、チープなサウンドもガラッと雰囲気を変えられたり、1つ持っておくとなにかと便利。

Finisher FLUXXは、マルチエフェクタープラグインの中でもシンプルな操作性で、グッとくるサウンドが多い印象。以下のビデオは、ドラムとピアノのループにFinisher VOODOOのプリセットを適用して、試したものとなっています。ぜひご覧ください。

いかがでしょうか?このビデオからFinisher FLUXXがどんなプラグインなのか、雰囲気はなんとなく伝わったのではないでしょうか?あえて4小節ループではなく5小節にしたのは、ディレイやリバーブなどの残響効果が激しくでているのを確認できるようにしたため。元の音が消えた5小節目を聴くと、エフェクトの面白さが分かりやすいと思います。

ビデオでは、プリセットを数個しか変えていませんが、プリセットは全部で121個登録されています。カテゴリーは、Introduction、Default、Chords、Arpeggios、Rhythmic、Soloに分かれており、IntroductionはUJAMのおすすめ、Defaultはエフェクトモードのおすすめ設定、Chords、Arpeggios、Rhythmic、Soloは名前の通り、その音源に適したプリセットとなっています。

プリセットは、全部で121種類

そんなFinisher FLUXXは、上記のビデオからも分かる通り、プリセットごとにパラメーターが別のものに切り替わっています。1個目に試した、Doubletime Fish Price Inquiryのパラメーターは、Randomizer、Spread、Finisher、Resonance、Shapeです。

プリセットのDoubletime Fish Price Inquiryを選択

それに対し2個目に試した、Dustys Springfieldのパラメーターは、Warmth、Humalong、Finisher、Echocluster、Shapeとなっています。

プリセットのDustys Springfieldを選択

このように真ん中のFinisher(エフェクトの効き具合)とShape(周波数調整、EQ)以外は別のパラメーターとなっています。このパラメーターは、そのエフェクトモードでおすすめのパラメーターが表に出てきているわけですが、エフェクトモードは中央左のエフェクトモード名をクリックすると画面に表示され、ここから選択できるようになっています。

中央左のエフェクトモード名をクリックすると画面にエフェクトモード一覧が表示される

搭載されているエフェクトモードは、全部で50個。CHORDSに14個、ARPEGGIOに10個、RHYTHMICに13個、SOLOに13個、UJAMオリジナルのエフェクトが搭載されています。エフェクトモードはプリセット欄のDefaultからも選択可能で、各エフェクトモードの説明はNOTESから確認することができます。プリセットには、エフェクトモードとパラメーターの値が一緒に設定してあり、これを選ぶだけでもいい感じのサウンドに仕上げることができますよ。

搭載されているエフェクトモードは、全部で50種類

エフェクトモードを切り替えてみると、Drive、Ambience、Growl、Warmth、Humalong、Echooluster、Randomizer、Spread、Resonance……と、パラメーターの種類はたくさんありますが、表示されているパラメーターは、共通のパラメーターを合わせても5つのみ。この5つを調整するシンプルな作りになっているため、集中して音を決めにいくことができます。

調整に使うパラメーターは5つなので、誰でも簡単に使える

このFinisher FLUXXをどの音源に使うかはユーザー次第。ソフトウェア音源に使ってもいいし、ループ素材に使ってもいいし、ギターやボーカルに掛けてもいい感じになりますよ。プリセットやエフェクトモードがChords、Arpeggios、Rhythmic、Soloに分かれているので、まずはここから選んで、パラメーターを調節することで、思いがけないサウンドにも出会えると思います。

ソフトウェア音源に使っても、いい感じに仕上がる

またオートメーションやMIDI Learnを使って、MIDIコントローラーにパラメーターを割り当てて、リアルタイム音を変えるといったことも可能です。

オートメーションを書くことで、リアルタイムに音をより複雑にしていくことができる

なお、Finisher FLUXXは、ほかのUJAM製品と同様Mac、Windowsに対応しており、VST、AudioUnits、AAXのそれぞれの環境で利用可能です。また、ほかのUJAM製品と同様、30日間は全機能を無料で利用できるトライアル期間が設けられています。あらためて販売価格は、通常99 €/$ですが、10月22日~11月1日の間はリリース記念特価69 €/$となっています。そして、 FN NEO、VOODOOの両方をお持ちの方は同じ期間、さらにお得な49 €/$で入手可能です。まずは体験版から試してみて気に入ったら購入してみてはいかがでしょうか?

※2020.11.04追記
2020.10.27に放送した「DTMステーションPlus!」から、第162回「世界初公開!Rob Papen新製品発表会」のプレトーク部分です。「マッドサイエンティストが生み出した究極のエフェクトプラグイン!? UJAMからFinisher FLUXXがリリース」から再生されます。ぜひご覧ください!

【関連情報】
Finisher FLUXX製品情報(SONICWIRE:日本語ページ)
Finisher FLUXX製品情報(UJAM:英語ページ
Finisher FLUXX体験版ダウンロード
【価格チェック&購入】
◎SONICWIRE ⇒ Finisher FLUXX
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