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異彩を放つシンセサイザの数々。シンセアニキ・江夏正晃さんが語る、Rob Papenの魅力

数多くのメーカーからさまざまなソフトシンセがリリースされていますが、その中でも異彩を放っているのがRob Papenの製品群。QUADB.I.T.VectoGo2SubBoomBass 2PUNCHBLUE IIRAW……など、多数のソフトウェア音源をリリースしているRob Papenですが、そのどれも存在感があり、抜群の表現力を有しています。最新の音楽に敏感な方であれば、ご存知かもしれませんが、世界中で注目されているオランダのソフトシンセメーカーです。以前「Rob Papenの新作、モーフ・オシレーター搭載の超強力シンセGo2は破格の5,000円!?」という記事で紹介したり、DTMステーションPlus!にも代表で開発者のRob Papen氏に出演していただいたこともありますが、未だ日本では浸透していないのも事実。

そんなRob Papenのソフトシンセをこよなく愛し、仕事でもバリバリ使っているというのが、株式会社マリモレコーズの代表取締役であると同時に、作曲家、プロデューサー、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニア、さらにはトラックメーカー、DJとしても幅広く活躍する江夏正晃さん。先日、江夏さんのスタジオにお伺いし、Rob Papenを使い始めた経緯やRob Papenシンセの特徴、また多数のハードウェアシンセを使いこなす江夏さんだからこそ語れるソフトウェア音源との使い分けなど、興味深いお話しを聞けたので、紹介してみましょう。

江夏正晃さんにRob Papenシンセサイザの魅力を聞いてみた

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--江夏さんは、Rob Papenのヘビーユーザーとのことですが、いつごろから使い始めたのか教えてください。
江夏:2012年か2013年のNAMM Showで、Rob Papenさんがデモをしていたところに居合わせたのが最初です。たしか、RAWかBLADEが登場したタイミングだったと思いますが、DAWのコーナーで演奏をしている彼に話を聞いて、興味を持ち始めました。一番最初に買った製品は、eXplorer 2でしたね。

日頃の仕事からRob Papenシンセサイザを多用しているとのことだった

--Rob Papenのシンセサイザ、独特なものという印象がありますが、その特徴は、なんなのでしょうか?
江夏:当時シンセサイザの音は、動的な音を作ることが流行りでした。フィルタ、エンベロープ、LFOを動かして、単調なADSRではなく、複雑なサウンドをいかに作るかが重要だったんです。そんな中、Rob Papenさんの作ったシンセは、ほかのソフトシンセサイザの上を行く、XYパッドを搭載しており、BPMや時間軸に合わせたり、マウスパットで音を作ったり、自由自在にいろいろなことができます。またプリセットがかなり豊富で、彼自身シンセが本当に好きなのが伝わってきますね。プリセットの1つ1つが、どれもいい音で、出てくるサウンドはとにかくパンチがあります。特に衝撃を受けたのは、RAWを触ったときです。ダブステップやベースミュージックのウォブル系のサウンドが、全部ストライクで、これはダブステップで使うなら最強の音源だと思います。またQUADもRob PapenらしいXYパッドを搭載しており、動的な音を作るのに最適な作りをしています。視覚的にも調整しやすいです。QUADはフェイズディストーション(PD)を搭載しているところから、カシオCZシリーズに採用されたPD音源搭載のシンセの進化系というものですね。カシオのCZはFM音源の変形ともいえるもので、当時は大ヒットしたシンセでしたが、現在のソフトシンセを見ると、FM音源は数多くあるのに、PD音源は非常に少ないので、その点でも面白いソフトシンセだと思います。とにかくRob Papenのすごいのは、アナログからFM、PD音源など、いろいろなシンセを作っているところです。まさにシンセサイザの宝庫ですね。

さまざまなシンセサイザをソフトウェアで作り上げるRob Papen。写真はQUAD

--いろいろな音源があって、カッコいいサウンドを鳴らせるのは分かったのですが、Rob Papenのシンセサイザは難しそうですよね……
江夏:彼のシンセサイザは、とても合理的でシステマティックで、ドラマティックなことができますが、パラメータが多いし、一瞬とっつきにくいユーザーインターフェースをしています。ですが、シンセサイザを長年触っている人にとっては、とっても分かりやすい構造になっているんです。特にBLUE IIは、アナログとFMのハイブリッドシンセなのですが、FMにフィルタをかけられたり、それをバイパスしてFXに飛ばしたり、いろいろな音作りができます。なので、かなり多用しており、鐘っぽい音がほしいときは、アルゴリズムを組んで、加算と減算を使って、仕上げたりしています。ただ一から音作りをしなくても、プリセットが非常に豊富にあり、どれもいい音がするので、まずは、プリセットからでいいので、ぜひ試してほしいですね。シンセサイザが分かってくれば、さらにRob Papenのよさが分かるはずです。ちなみに、もしシンセサイザを勉強したいと思っているのであれば、まずはハードウェアシンセサイザから始めるのがおすすめです。

3年前にRob Papenさん来日時に江夏さんのスタジオにも遊びにきている

--江夏さんは、多くのハードシンセを持っていますが、ハードシンセとソフトシンセの使い分けはどうしているのでしょうか?またハードシンセから勉強し始めたほうがいいということについて教えてください。
江夏:たとえば今話題のProphet-5 Rev4がありますが、これは素晴らしい音だと思います。ところが、Prophet-5のパラメーターで、Rob Papenの音は頑張っても出ません。ソフトシンセのいいところは、シンセサイザの音を動的にするところにあります。一方、ハードシンセは、取り込む際のアンプやAD/DAの方法によって、ただの正弦波、矩形波、三角波、のこぎり波であれ、うまく取り込めると、最高のサウンドがします。僕の使い分け方としては、動的な音を作るときは、ソフトシンセ。そして、ハードシンセから勉強し始めたほうがいい理由は、ハードシンセを使って勉強すると、動的な音がするソフトシンセがいかに凄いのかが分かるからです。ちゃんとオーセンティックなシンセサイザの構造は知っておくべきです。それにソフトシンセの場合は、基本的にはマウスで操作するから一度に動かせるパラメーターは1個です。一方、ハードシンセは、直観的に操作しながら、いろいろなパラメーターをいじれます。やはり、いろいろ操作しているうちに人間は、さまざまな発見をしますし、学ぶことができます。ソフトシンセは、マウスでクリックして使うので、オシレーターの1を動かす、オシレーターの2を動かす、フィルタを動かす、といった動作になり、シンセを分かっていないと音を変えられないです。ハードシンセは不自由ですが、ソフトシンセにはないものを持っています。

ハードウェアシンセサイザから勉強すると、使い方が分かってくるとのこと

--たとえば、江夏さんはソフトシンセを使うときにMIDIコントローラーを使ったりするのでしょうか?
江夏:今お気に入りの機材が、beatnic.jpの武田元彦さんに作っていただいた、フェーダータイプのMIDIコントローラーです。1本のフェーダーしか付いていないこの機材ですが、フェーダーをモジュレーションホイールのように使いたいと思い、制作してもらいました。ただの1パラメーターのMIDIコントローラーですが、ここにいろいろなパラメーターを割り当てて、感覚的に操作し、より動作な音を作っています。表情豊かになるので、最近は結構な頻度で使っていますね。世の中のMIDIコントローラーは、ノブが8つ付いていたり、パッドが8つ付いていたしますが、1つ1つにアサインする使い方なんて多くの人がしていないと思います。ひとつのパラメーターに集中したいがために、これを使っています。

あえて、1本フェーダーのMIDIコントローラーを使っているとのことだった

ーーProphet-5をはじめMiniMoog、またDX7などを含め、既存のハードシンセを再現するソフトシンセのほうが注目を集めているようにも思いますが、Rob Papenのソフトシンセは、これらとはちょっと違いますよね。
江夏:各社のエミュレーション系のソフトシンセも使ったし、それぞれよくできているな……とは思ったのですが、これだけいろいろな表情を持ったシンセサウンドを出せるRob Pappenのシンセに比べると使用頻度はおのずと出番が少なくなってしまうんです。その点、Rob Papenは動的な音作りをする設計になっているから、好きなんですよ。僕の楽曲、どのプロジェクトを立ち上げてみても結構Rob Pappenが入っているんですよ。抜けのいい音が欲しいときはBLUE IIを使うとか、インパクトあるキックが欲しいと思ったら、RAWのキックを使ってみるとか……。ソフトシンセならではのものだからこそ、魅力があるんですよ。

江夏さんが一番よく使うというRob PapenのBLUE II

ーー江夏さんというと、何でも音をゼロから作っていくイメージがありますが、Rob Papenのソフトシンセだと、どう音色を作ればいいか想像がつきにくいですよね……
江夏:いや、プリセットを使いますよ。まあ、そのまま使うことは確かに少ないけど、まずは求める音に近いものをプリセットから探して使ってみて、そこから調整していきます。この方法であれば、難しくなく目的に音に近づくことができるし、少し慣れれば、音作りの基本は、Rob Papenのどのソフトも共通化していて、分かりやすいんですよ。信号の流れは左から右へとなっているし、アルペジエーターは必ず下にあるとか……。

シンセサイザの話ではRob Papenさんと意気投合するという江夏さん

最後にRob Papenのシンセサイザの中で入門としておすすめの製品を教えてください。
江夏:Rob Papenの特徴でもあるXYパッドやアルペジエーターを搭載しているGo2です。シンセサイザの基本的な機能を搭載していて、難しくなく、少しシンセサイザの知識があれば、誰でも使えます。シンプルでありながらも、慣れてくれば複雑な音作りも出来るので個人的にも気にってます。値段も5,000円弱と、入手しやすいですし、分かりやすいRob Papenなので、最初の1つとしては最適だと思います。またRob Papenソフトウェアの全ラインナップ20以上の製品全部入りで49,940円(税込)のeXplorer 6というバンドルがあるのですが、Rob Papenの製品はすべて最高なサウンドをしているので、いきなりここから入ってもいいと思いますよ。

入門としておすすめなRob PapenのシンセサイザGo2

DTMステーション読者限定セールを10月23日~11月3日まで実施全部入りのeXplorer 6をはじめ、QUAD、BLUE II、RAW、Go2……など、すべてのRob Papen製品をDTMステーションの読者限定で特別価格になるセールをDirigentオンラインショップおよびbeatcloudにて実施しています。各ダウンロードサイトで購入時に以下のクーポンコードを入力してください。

クーポンコード: dtmstation

これにより、すべてのRob Papen製品が20%オフになりますので、ぜひご利用ください。

DTMステーションPlus! Rob Papen新製品発表会のお知らせ
日時 10月27日 20:30~22:30
【YouTubeLive】https://youtu.be/ozDM_IlgXd8
【ニコニコ生放送】https://live2.nicovideo.jp/watch/lv328682109
次回、10月27日放送のDTMステーションPlus!では、ゲストに江夏正晃さんをお招きした上で、Rob Papenの新製品発表会を行います。世界に先駆けて、まだ世の中に出ていない新製品の発表を!

※2020.11.04追記
2020.10.27に放送した「DTMステーションPlus!」から、第162回「異彩を放つシンセサイザの数々。シンセアニキ・江夏正晃さんが語る、Rob Papenの魅力」の本編部分です。ぜひご覧ください!

【関連情報】
Rob Papen製品情報

【価格チェック&購入】
◎Dirigentオンラインショップ ⇒ eXplore 6 QUAD BLUE II RAW Go2
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