プロ御用達のマスタリングツールWaveLabの配信特化型バージョンWaveLab Castがリリース

先日、SteinbergからWaveLab Castが日本でもリリースされました。これは、ポッドキャスト、Facebook、YouTube、Twitter、Instagram……などSNS用のコンテンツを作るのに特化したソフト。プロも使用するマスタリングツールWaveLab Pro並みのオーディオエフェクト、高品質なツールが揃っており、サンプリングレートは96kHz/32bitに対応しているなど、音声のみの場合はもちろんのこと、動画に入っている話し声の編集やBGMを付けたりするのに最適です。

波形編集ソフトやDAWに詳しくない人でも扱いやすく、比較的安価に入手できるWaveLab Castの通常価格は、7,700円(税込)。また、WaveLab LEからのアップグレード版であれば2,200円(税込)でゲットすることができます。ちなみにWaveLab LEは一部の製品に無料で付属しているソフト。とりあえず持っていて損はないソフトとなっているので、WaveLab Castについて紹介してみようと思います。

YouTube、Twitter、Instagramのコンテンツ作りに最適なWaveLab Castがリリースされた


WaveLab Castは、Steinbergが開発した、Facebook、YouTube、Twitter、Instagramなどのためのコンテンツ作りに特化したソフト。サンプリングレートは96kH/32bitまで対応しており、WindowsまたはMacで使用することができます。ハンディレコーダーで録音したオーディオファイルを読み込んだり、WaveLab Castに直接録音することができ、トークなどの音素材を簡単に仕上げることができます。もちろん、オーディオイベントをカット編集したり、クロスフェードを掛けて、オーディオイベントの繋がりをスムーズにする操作も可能。また、BGMを付けることも容易で、話しているときはBGMを自動的に下げてくれるダッキング機能も搭載されています。

SNS用コンテンツ作りに特化したソフトWaveLab Cast

また声を聞き取りやすくするためのEQやエキサイター、マキシマイザーをはじめ、ノイズや歯擦音を取り除くツールが装備されており、パラメーターが厳選されているので、難しい知識がなくとも簡単に音質を調整することができます。

パラメーターが厳選された、高品質なエフェクトが搭載されている

さらに動画を読み込むことができ、自動的に音声が抽出されてオーディオトラックに配置されるので、ここから自由に編集することができます。WaveLab Pro譲りのメーターも多数搭載されているので、YouTubeなど業界規格のレベルにオーディオを設定することも可能です。

解像度の高いメーターが装備されている

そんなWaveLab Castですが、これは最上位版のWaveLab Proの派生形のソフトであり、前述の通りSNSのコンテンツ作りに特化したものとなっています。WaveLabには、WaveLab ElementsやWaveLab LEといった製品が存在しますが、これらはオーディオのマスタリングに特化したツールなので、多少使いどころが異なります。とはいえ、音楽業界のプロが使うマスタリングツールWaveLab Proの一部の機能がどのラインアップでも搭載されているので、高品質であることは間違いないです。

プロ御用達のマスタリングツールWaveLab Pro

WaveLab Castでできることは、WaveLab Proでもできるわけですが、ビデオに音声を付けたり、トークを編集するのであれば、WaveLab Castのほうが使いやすいのも事実です。というのも、WaveLab Proはできることが多いだけに、特に初心者ユーザーだと戸惑いがち。一方のWaveLab Castは役目が決まっているので、操作に慣れるのにもそんなに時間は掛からないと思います。いずれはWaveLab Proを使うにしえも、通常価格63,800円(税込)ですから、まずは WaveLab Castに慣れてから……というのでもいいかもしれません。

WaveLab Castは、簡単で使いやすい

さて、実際にWaveLab Castについて見ていきましょう。WaveLab Castを立ち上げると、まずダイアログが立ち上がり、ここからポッドキャスト用のプリセットを開いたり、ミュージック用のプリセットを開いたりすることができます。選択して立ち上げてみると、プリセットの名前にもあるサンプリングレートの設定がされていたり、トラックが最初から用意されているわけですが、ここではCreate Empty Windowをクリックして空の状態から始めてみます。ちなみにRecentからは、最近使用したファイルを選択して立ち上げることもできます。

まずは、空の状態で立ち上げる

空のファイルを立ち上げると、画像のように左上にはファイルブラウザー、右上にはレベルメーター、左下にはマスターセクション、右下には今はなにもないですが動画やオーディオの波形が表示されるようになっています。また右下のセクションでいろいろな操作を行っていくことになります。

1画面にあらゆる機能が凝縮されている

まずは、動画を読み込んでみます。右下のセクションにあるファイルをクリックして、読み込むタブを選択すると、ビデオという項目があるので、これを選択します。あとは読み込みたい動画を選択すればWaveLab Castに読み込まれ編集可能になります。

動画を読み込む

カットしたり、フェードを掛けたり、基本的な操作はもちろんのこと、動画を読み込むと右上のセクションにビデオタブが表示されるので、ここで動画を再生しながら編集を行うことができます。各ツールに関しては、マウスカーソルを合わせると説明が出てくるので、扱いやすいですよ。

それぞれの機能の説明がマウスカーソルを合わせると表示され、動画をモニタリングしながら編集可能

また、動画を読み込むと音声は自動的に別トラックに配置されたのですが、それと同時に左下のマスターセクションにトラックインスペクタータブが追加され、ここでいろいろなエフェクトを掛けることができます。

7つのエフェクトが装備されている

表示されているエフェクトは、

クリーン
DeHummer   接地不良や不安定な録音機器によって発生するハムノイズ除去
DeNoiser   背景音やエアコンなどのノイズ除去
DeEsser    歯擦音を軽減できるコンプレッサー
エンハンス
Voice Exciter 高調波を追加して声を鮮明にする
Reverb    空間に広がりを持たせる
EQ      不要な帯域をカットしたり、足りない帯域をブーストできる
Maximizer   信号が-1dBを超えることなく、音圧を上げる

の7つ。クリーンの項目にあるエフェクトでは、ノイズを除去したり音声の質を整えるエフェクトが搭載されていて、エンハンスにはより積極的な調整ができるエフェクトが搭載されています。これらのエフェクトはパラメーターが多くて4つに厳選されているので、簡単に使うことができます。アイコンをクリックすることで、それぞれのエフェクトをオンにすることができます。

また、その他のエフェクトにはサードパーティー製のプラグインなどをインサートすることが可能で、VST2およびVST3プラグインを最大4つまでインサートすることができます。ちなみにマスターセクションにもサードパーティー製のプラグインを最大5つまでインサート可能。

サードパーティー製のプラグインを使うこともできる

BGMとなる音源は、ファイルメニューから読み込むを選択したり、ファイルをドラック&ドロップで追加することができるのですが、音声とBGMのボリュームバランスを取るのに便利なダッキング機能がWaveLab Castには搭載されています。トラックのDuckerボタンをオンにするとダッキング機能は使うことができ、トークのトラックをソースに設定することで、自動で話しているときはBGMを小さく、話していないときには大きくしてくれます。

自動でBGMとトークのボリュームを合わせるダッキング機能が搭載されている

BGMを設定したり、カット編集を行ったりしたあとは、全体の音量や音質を調整していくことになりますが、その際左上のセクションではスペクトロスコープタブを選択して、右上のセクションではレベルメータータブを選択すると、高性能なメーカーをモニタリングすることができます。マスターセクションにプラグインをインサートしたり、マスターレベルのフェーダーを操作して、コンテンツを完成させていくことができます。

解像度の高いメーター、高品質なエフェクトを使って仕上げを行う

すべての編集が終わったら、レンダリングをクリックして、データを書き出していきます。レンダリングでは、書き出す範囲を決め、保存先や名前を決めていきます。レンダリングに対応しているフォーマットは、AAC、AIFF、FLAC、MP3、Ogg、WAVE、WMAなど。ほとんどのオーディオフォーマットには対応しているのですが、これを見る限り動画の書き出しには対応していないようです。まあ、動画編集ソフトを使って編集した動画の音声をWaveLab Castで調整し、書き出した音声を動画編集ソフトに戻す、という流れを前提にしているのかもしれませんね。

レンダリングのオーディオフォーマットは、さまざまなものが用意されている

以上、WaveLab Castについての概要を紹介しました。音声コンテンツであればWaveLab Castで録音もできるので完結されることができますし、動画コンテンツであれば動画編集ソフトを使っているわけですから、音声は専用のソフトに任せるという役割分担は、理にかなっていると思います。

【関連情報】
WaveLab Cast製品情報

【価格チェック&購入】
◎Steinberg Online Shop ⇒ WaveLab Cast

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