そんな話を聞いたのは、つい先日。たまたま、OTAI RECORD(アナログレコード、DJ機材のネット通販)の店長で、オタイオーディオ株式会社の取締役、井上揚介さんとのお話のなかでのことです。「最近、学校の先生からの問い合わせが多いんですよ。目的はやはりダンスの授業なのですが、買っているのは主に体育の先生ですね」と井上さん。もちろん、こうした現象はOTAI RECORDに限らず、ネット通販を含めさまざまなショップで起きているようです
先日、「ダンスのための音楽を初心者が1時間で作曲。ビデオも完成!」という記事で、ダンスミュージックがACIDで簡単できてしまうことを記事にもしているので、ACIDがダンスに向いていそうだ、というのは理解しているつもりですし、実際ダンスシーンでACIDが定番ソフトとして利用されているという話はよく耳にしています。でも私自身、ダンスに関しては完全な門外漢。
以前、ACIDを使ったオリジナル曲制作にチャレンジしてもらった山田みなみさん
なんで、ACIDが中学の体育の先生に売れているのかなど、ハッキリは分からないので、井上さんにもっと根本的なことから尋ねてみたのです。そう、ヒップホップのダンス用の曲が、どんなものなのかというところから。
“アレンジをした”、“手を加えた”って、どういうこと?と思いたずねてみると「オリジナルを作るのではなく、既存の曲のイントロ部分をカットしてしまうとか、途中を切ってブレイクを入れたり、場合によってはテンポを少しいじってピッタリ時間内に収めるなど、さまざまな編集をしています。従来だとDTMなどが分かる知人に処理を頼むケースも多かったのですが、人に頼むと思い通りのものがなかなかできない……といった不満から最近では自分たちで編集作業をするケースが増えているようですね」と井上さん。実際、井上さん自身、お客さんからそうした相談、問い合わせが増えているといいます。
「ウチでは使いやすさという面からACIDをお勧めしています。実際、ダンスシーンではACIDが定番ソフトですしね。とくにACIDに搭載されているBeatmapperはとにかく簡単で便利ですから。曲の構成を変えたり、ブレイクを入れたりといった作業がすぐにできます。ほかのDAWを使ってもここまで簡単にはできませんからね。ただMacユーザーの場合、ACIDが使えないのでAbleton Liveをお勧めしている状況です」と井上さんは背景を話してくれました。また、ACIDを使うことで、ノンストップCDを手軽に制作できるという点もウケているようですね。
Beatmapperを通して読み込めば、後は自在に構成をいじったり、テンポを変えられる
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