3840×2160という非常に高解像度な4Kディスプレイに最新のFL STUDIO 12を表示させてみた
FL STUDIO 12には、「Harmless」、「Gross Beat」、「Pitcher」など今まで有償だった人気のプラグインが新しく付属プラグインとして追加されていたり、各種編集機能が強化されています。その中でも目玉の機能として挙げているのがベクトラルユーザーインターフェイスというものです。
東京・銀座にあるEIZOのショールーム、EIZO Galleria GinzaでFL STUDIO 12のテストをさせてもらいました
このショールーム初めてでしたが、日本のディスプレイメーカーの老舗であり、世界のトップブランドだけに、本当にいろんなディスプレイを出しているんですよね。その中で本日のお目当てはもちろん4K対応のディスプレイ。当日対応していただいたEIZOの浅井二郎さんに案内していただいたところ、ありました!EV3237というモデルです。
実は、ショールームに来るまでは、4Kディスプレイって50インチとかの巨大なものなのでは……と思っていたのですが、そこまで巨大ではないんですね。これは31.5インチだそうで、解像度は前述のとおり3840×2160。15インチのフルHDを4つ並べたようなもの……と表現すればいいのでしょうか?
でも、これがベクトラルユーザーインターフェイスというヤツなのでしょうか?まあDAWの4K表示はすごいけれど、これはPC側の話だから、何もFL STUDIOに限らずとも、ほかのDAWでも同じ体験ができそうですよね。
ところが、これは単に2倍表示させたわけではありません。ドット文字を拡大したようにギザギザになってしまうようなことはなく、4Kの解像度を保ちながら2倍サイズで表示されているのですね。文字だけでなくParametric EQ2でのFFT分析結果などを見ても、すごく細かい精度で表示されていることが分かります。ベクターグラフィックスの仕組みで作られたインターフェイス、これがベクトラルユーザーインターフェイスということのようですね。
現在ベクトラルユーザーインターフェイスに対応しているのはFL STUDIO本体とImage-Line製のベクトラルユーザーインターフェイス対応プラグインのみ。たとえばアナログシンセエミュレータである3x Oscは設定どおりの大きさに拡大表示されますが、人気音源のDierct WaveはImage-Line製ではあるものの、まだベクトラルユーザーインターフェイスに対応していないため、画面は小さいまま。そのことはMain GUI scalingを400%にしてみると、より違いがハッキリとしますね。
まだ、こうした機能を持ったアプリケーションというのはDAWに限らず、デザイン系のソフトでも聞いたことがありません。400%という設定があるということは8Kのディスプレイがやってきても、自分に快適なサイズを選択しながらとってもキレイな解像度で作業することが可能というわけですね。
ちなみに、4Kディスプレイを利用するためにはPC側もそれに対応させる必要があります。一般のPCに搭載しているグラフィックボードは4K出力を持っていないので別途4K出力に対応するグラフィックボードを追加する処置がいるわけですね。今回、小さなデスクトップPCを持ち込んだでいたものの、それでは4Kディスプレイに接続できなかったため、ショールームにあったPCをお借りしてFL 12をインストールした次第。FL12は、とっても軽いシステムなので手軽にインストールできたので助かりました。システムの軽さもFL 12の大きな魅力なんですよね。
さて、せっかくEIZOのショールームに来たので、見回してみると、いろいろなディスプレイがいっぱい。これらにもFL STUDIO 12を接続して試してみました。個人的にちょっとほしい!と思ったのは普通のフルHD=1920×1080のEV2450という機種と、それより縦がちょっと長い1920×1200のEV2455というモデル。
EV2455というディスプレイ、そのベゼルの薄さにはビックリしました
何がすごいって、このベゼルの幅。見てのとおり、モニターディスプレイ丸ごと全部が液晶という感じで気持ちいいんですよね。EIZOの浅井さんにお伺いしたところ、2台並べておいても横長の1台のように見えるので、とても人気なのだとか。
これらのディスプレイは90度回転させることができるため、縦長のディスプレイとしても扱うことができるんですね。実際に行ってみるとFL STUDIOもそれに追従し、縦長画面で表示することができました。が、これ、かなりカルチャーショックというか、不思議な世界ですよ。「DAWは横長であるべきで、ミキシングコンソールを俯瞰したり、タイムラインを追っていくべきもの」と決めつけていましたが、縦長にすると、膨大なトラックを一望することができ、これはこれでかなり使いやすいんですよね。
ところで、FL STUDIO 11からの対応ではありましたが、ディスプレイ関連ではタッチ操作に対応しているのも大きなウリとなっています。マルチタッチでの操作ができるDAWもいくつか登場してきていますが、FL STUDIOもそれに対応しているというので、EIZOのショールームにあるマルチタッチのディスプレイ、T2381Wという機種に接続して試してみました。
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FL STUDIO 12製品情報(フックアップ)
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