トラックメイク王者を決める選手権が12月に開催。現在エントリー募集中!

2008年~2010年に「GOLDFINGER’s KITCHEN」という伝説のイベントが行われていたのをご存じですか? これはAKAIMPCなどのサンプラーを利用してトラックメイクをしていくワザを競い合うというもの。その場でお題として与えられた素材をサンプリングし、それをスライスしたり、チョップした上で、ライブパフォーマンスとして、オリジナルの音楽として即興演奏し、誰が一番うまいかを決めていくというユニークなイベントでした。

それから5年、トラックメイキングの手法も当時のスタンドアロン機材で行うものからPCベースのものへと大きく変化してきましたが、その新環境で競い合う現代版のGOLDFINGER’s KITECHともいえる「ACHIVEMENT LIVE PERFOMRMACE BATTLE」なるイベントが年末に行われることが決まり、現在広くエントリーを募集中です。条件はAKAI ProfessionalMPCシリーズか、Native InstrumentsMASCHINEを使用する、ということになっているのですが、どんな内容のものなのかを紹介してみたいと思います。

MPCおよびMASCHINEを使ったライブパフォーマンスバトルが12月に開催される

ピアノ、ギター、ドラム……いわゆる楽器の演奏に関するコンテストというのはさまざまあるし、そもそもライブとして演奏する場というのはいっぱいありますよね。一方で、トラックメイキングのコンテストや発表の場というのは、あまりないのが実情ですよね。もちろん、ニコニコ動画やYouTubeを使っての作品発表というのは、重要な手段として広がっているけれど、もっとリアルにパフォーマンスして発表するという機会はなかなかないように思います。


大きく盛り上がったGOLDFINGER’s KITCHEN 

そういう意味では、昔あったGOLDFINGER’s KITCHENというのは、なかなか面白い場であり、「あれはよかったよね」なんて話をよく聞きます。そんなイベントが年末、復活することになりました。

AKAI ProfessionalとNative Instrumentsの2社が全面サポートの上、大阪のmikigakki djs=三木楽器が主催という形で、12月20日にライブハウス、OSAKA TRIANGLEで行われるのです(一般の方の入場は前売り1,500円、当日2,000円とのこと)。以前のGOLDFINGER’s KITCHENではトーナメント形式で、勝ち抜いていく形で勝負が決められましたが、今回はちょっとルールは異なるようです。

まずはYou Tubeで自分のトラックメイク作品そしてそのパフォーマンスを3分以内のビデオとして投稿し、エントリーした上で予選が行われます。そして、その中から14人が選ばれ、12月20日に本番の会場に集結しての勝負。この会場ではそれぞれ5分のパフォーマンスを行った上で審査をする、という仕組みになっているんです。


tofubeatsさんが今回のACHIVEMENT LIVE PERFOMRMACE BATTLEの審査員を務める

そして審査をするのは、熊井吾郎(@KUMAI_GORO)さんん、tofubeats(@tofubeats)さん、XLII(@XLIImusic)さんの3人を中心とした審査員の人たち。3人とも、まさに今、とにかく注目を集めまくっているトラックメーカー達ですが、熊井さんはGOLDFINGER’s KITCHEN 2010の優勝者でもあります。そんな彼らがジャッジしてくれるというのも嬉しいところですよね。

2010年のGOLDFINGER’s KITCHENの優勝者でもある熊井吾郎さん
見に行くだけでも楽しそうなイベントではありますが、自信のある人ならもちろんのこと、「自分のレベルってどの程度なんだろう…?」と思っている人も、試しに応募してみるのも面白いんじゃないでしょうか!?

その応募に当たっては、まずは以下のハードウェア機材を使うことが条件となっています。

(AKAI/MPCシリーズ)
・MPC500
・MPC1000
・MPC2500
・MPC5000
・MPC RENAISSANCE
・MPC STUDIO
・MPC ELEMENT
※上記現行機種を使用する場合「MPCソフトウェア」のみの使用とする。※MPC ESSENNTIAL/iMPCの使用可
※iMPCアプリのみの使用不可(上記指定機材を必ず使用)

AKAI ProfessionalのMPC RENAISSANCE
(NATIVEINSTRUMENTS/MASCHINEシリーズ)
・MASCHINE MICRO
・MASCHINE MICRO MK2
・MASCHINE
・MASCHINE MK2
・MASCHINE STUDIO
※MASCHINEシリーズを使用する場合「MASCHINEソフトウェア」のみの使用とする

Native InstrumentsのMASCHINE STUDIO
また、使うのは上記のみ限定(オーディオインターフェイスを除く)ではあるものの、内蔵の音源ならびにプラグインの使用は自由というのもちょっと面白いところです。

さらにGOLDFINGER’s KITCHENと大きく異なるのは、サンプリング素材の扱いについてです。以前は、その場でお題となる素材が提供され、それをサンプリングして、スライスして……としていったのに対し、今回の予選においては内蔵音源、プラグイ音源、サンプリング音源(著作権の扱いは要注意)など何でも自由。もちろん、準備する時間もたっぷりありますから、じっくり吟味するといいですよね。

気になるエントリーの仕方ですが、まずは自分でトラックメイクした作品をパフォーマンスとして演奏し、それを撮影します。ここで重要になるのは、音楽やパフォーマンスにおけるセンスやスキル、構成力、エンターテイメント性なので、ビデオ映像の画質は問わないとのこと。ビデオカメラでもiPhoneやAndroidなどのスマホでもOKなので、定点撮影で問題ないようです。

参考映像:DJ IZOH meets KUMAI GORO
ここでのパフォーマンスは3分以内とし、あくまでも出場する本人がプレイするのが前提。そのため動画や音声を編集するのはNGとのことです。そして、このビデオを非公開の形でYouTubeにUPして、エントリーするのがポイントとなっています。つまり、あくまでも審査のためのYouTubeへのアップロードであるため「自分の演奏が、いきなり多くの人の目に触れるのはちょっと……」なんていう人も心配はいりませんよ。

エントリー方法についての細かいことは、「ACHIVEMENT LIVE PERFOMRMACE BATTLE」のサイトにあるので、そちらで確認していただくとして、エントリー締め切りは12月5日で、予選通過者の発表は12月10日とのことですから、参加を考える方は、早めに準備を進めるとよさそうですね。


審査員のひとり、XLIIさん

本番当日は、多くの観客とともに、熊井さん、tofubeatsさん、XLIIさんなどの前で5分間以内でのパフォーマンスプレイを行うことになります。その際の採点基準は

1.オリジナリティー
2.ライブ構成力
3.エンターメント(表現力/お客さんの盛り上げ方など) 
4.テクニック(パッド演奏など) 

の4項目において、各5点評価の 20点満点で競い合うことになります。


賞品として用意されているAKAI ProfessionalのMPC Touch 

その結果の勝者には、AKAI ProfessionalからはMPC Touchが、Native InstrumentsからはKOMPLETE 10など、超豪華賞品が用意されているとのことですから気合いが入りそうですよね。

Native Instrumentsからは賞品としてKOMPLETE 10が用意されている

そんな晴れ舞台に向けて、まずは、エントリーしてみるところから始めてみてはいかがですか?

【関連情報】
ACHIVEMENT LIVE PERFOMRMACE BATTLEサイト
AKAI Professionalサイト
Native Instrumentsサイト

Commentsこの記事についたコメント

3件のコメント
  • too shy shy

    こういうコンテストはどんどんやってほしいです、私は人前に出るのが苦手なので顔出ししないトラックメイクコンテストがあればいいなーなんて思います。

    2015年11月20日 9:58 PM
  • ギャン

    デコトラの話じゃなかったのね

    2015年11月24日 4:43 PM
  • しゃちょ〜

    東京でもやって〜♩
    GOLDFINGER’s KITCHENのDVDめっちゃ見てました。
    今はヘッズ側でもいつかは出場したいなぁ

    2015年11月27日 12:45 AM

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