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27年の時を経てベクトル・シンセシスをiOSで再現。まったく新たなシンセに生まれ変わったKORGのiWAVESTATION

1990年にKORGから発売されたWAVESTATIONというシンセサイザ・キーボードをご存知ですか?当時22万円という価格で発売されたのを見て、憧れつつも、さすがに手も出せずに楽器屋で触っていたのを思い出しますが、そのWAVESTATIONが先日、KORGからiPad/iPhone版のiWAVESTATIONとして発売されました。

 

機能、音的には、まさに当時のWAVESTATIONをそのまま再現したものではありますが、使い方という面では、実機とは比較にならない次元で使いやすいものとなっていて、WAVESTATIONが本来目指した世界をこれで存分に実現できるようになっているんです。価格は3,600円と当時の1/60以下。しかも1月5日までは発売記念の特別セールということで2,400円となっているので、まさに今が購入のチャンス。どんなシンセなのか紹介してみたいと思います。


1990年発売のWAVESTATIONがUIを新たにしてiPad/iPhoneベースで復活


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WAVESTATIONと言われて、「おお、懐かしい!」なんて思う方も少なくないと思います。前述の通り、初代機は1990年に発売されましたが、その後、波形やエフェクトを追加したWAVESTION EX、2Uフルラックの音源モジュールとしたWAVESTION A/D、また1UフルラックサイズにしたWAVESTATION SRといったシリーズも発売され、世界的にも人気デジタルシンセとなったものです。

 

デジタルシンセといっても、普通のPCM音源とは異なり、ベクトル・シンセシス(av:advanced vector)方式のちょっと変わったもの。言葉で説明すると難しいので、まずは以下のKORGのビデオをご覧になってみてください。

なんとなく雰囲気は分かりましたか?実は、1990年にこれが登場して、楽器屋さんで触ったときは、「すごい未来的なシンセサイザな音だ!」と思った記憶はあるのですが、ベクトル・シンセシスと聞いても、イマイチ、ピンと来なかったのも事実です。いろんな波形を組み合わせているんだろうな……ということ以上がよくわからなかったのが実態です。


iWAVESTATIONは画面が小さいもののiPhoneでも使うことができる。BLE-MIDI対応のmicroKEY Airともベストマッチ 

 

いま、考えてみれば、WAVESTATIONの実機での操作なんて、膨大な機能・編集項目がある中、小さなモノクロ液晶を使って主に文字表示だけで行うのですから、かなり無理があったのも事実。そう、ここでさまざまなサンプリング音を組み合わせて音を作っていくんですからね。全体像を頭に思い浮かべつつ、そのごく一部だけを文字表示でエディットしていくのは、なかなかストイックな作業で、誰でも簡単に使えるというものではありませんでした。

 

ところが、今回登場したiWAVESTATIONでは、WAVESTATIONの面白さを今のiPad/iPhoneのUIを使って最大限引き出せるようになっているんです。個人的には、画面の大きいiPadで使うほうがいいなとは思うのですが、今回使ってはじめて、「なるほどWAVESTATIONってそういうものだったのか!」と理解できた次第です。


短い波形が連続して並べられているiWAVESTATIONのもっともベースとなる画面 

 

WAVESTATIONには、いろいろな機能・パラメータがあるのですが、一番の特徴ともいえるのが数多く用意された0.2秒~0.5秒程度の短いウェーブテーブルをつなぎ合わせて1つの波形を構成していくという点。極端な話、ピアノ、オルガン、ストリングス、ブラス…と順番につなげて音を出すというようなことをするトンでもない発想の音源なんですが、これがうまく繋がっていい感じに鳴ってくれるんですよね。

 

最大で32ステップまでつなげることができるので、ある意味32個の音が順番に出る波形を鳴らすシーケンサともいえるのですが、各ステップごとの時間や音量、さらには音程も自由に設定できるようになっています。

 

さらにそのシーケンサをマルチトラックで鳴らすことができるので、1つのトラックではストリングス系を中心に鳴らし、2つ目はベース、3つ目はドラムなんて作っていくと、DAWというかループシーケンサのような感じで、1つのキーを押しただけでも、それっぽい演奏ができちゃうのも面白いところですね。


RANDOMボタンを押して、ランダムに並べてみても、毎回いい感じで鳴ってくれるのも面白いところ 

 

でも、どの波形をどんな順番に並べればいいのか、それぞれの音量やピッチをどう設定すればいいのか……ってさっぱり分からないですよね。でもいいんです。これ、適当に選んで並べるだけでも、それっぽい感じにできてしまうので、ある意味音色作りは偶然の産物を作り出していくようなもの。だからこそ、RANDOMなんていうボタンがあって、これを押せば一発で、さまざまな波形を適当に順番に並べてくれるんですね。


波形ごとにフィルタやエンベロープの設定も可能

また、それよりも直感的に面白いのは、最大32ステップあるシーケンサを一筆書きのように指でなぞっていくと、シーケンスパターンというかつなげた音色波形ができあがること。各ステップには、音量のような縦の棒グラフが並んでいますが、WAVEにおいては、これが波形の切り替えになっているんです。つまりある値のときはピアノを切り出した音、次の値はオルガンを切り出した音みたいに、ある意味バラバラな波形だから、一筆書きをすると、まったく別の波形に並び替えることができるんですね。RANDOMのようですが、まあ自分で決めるので、それなりに作った感じがあるわけです。


内蔵のマルチエフェクトもなかなか強力 

 

さらにエンベロープを設定したり、LFOを設定したり、フィルターを設定したり、強力なエフェクト機能を持っていたり……とパラメータを解説していけば、1冊の分厚い本ができるくらい、いろいろな機能を持っていっるのですが、iWAVESTATIONでは、適当に触るだけでもいい感じな音になるように、よくできているんですよね。


WAVESTATION実機に搭載されていたジョイスティック

またWAVESTATION実機においては大きな特徴となっていたのがジョイスティック。これを使って各波形のシーケンスをどのようなバランスで音を出すかを調整する重要なアイテムだったのですが、このジョイスティックはiWAVESTATIONでも健在。キーボードを使わなくても指を適当に動かすだけでもいい感じの演奏ができてしまうKAOSS PADとともに並んでいて、両手操作で楽しい演奏が簡単にできてしまうんですね。


KAOSS PADとともに並ぶジョイスティック。キーボードが弾けない人でも、いい感じのプレイがすぐにできる

このように見た目やUIはオリジナルのWAVESTATIONとはだいぶ変わっているのですが、音源としての機能や実際の出音は、実機とまったくといっていいほど同じ。デジタル音源だったからこそ、完ぺきな再現ができるのです。別のいい方をすれば、本来のWAVESTATIONの力をフルで発揮できるようにしたのがiWAVESTATIONであるといってもいいわけですね。


シンセサイザのエンジン、出音という意味ではPC版のKORG Legacy CollectionのWAVESTATIONと同じ 

 

ちなみにWAVESTATIONのソフトウェア化という意味ではPC版のKORG Legacy Collectionですでに実現されており、実際の音や、そのエンジン部分としてはiWAVESTAIONもほぼ同じであるとのことですが、使い勝手という意味では圧倒的にiWAVESTATIONがよくできているというように感じました。


膨大な波形データが標準で搭載されている

 

ところで音作りで重要になるのが波形であり、iWAVESTATIONにはオリジナルのWAVESTAIONが持っていた波形など500種類以上の波形が入っているいます。しかし1990年代当時は、WAVESTATIONで利用できる波形を増やすために、ROMカードが別売でいろいろと出ていたんですよね。実は、iWAVESTATIONでも、このROMカードが利用できるよう、オプションとして用意されています。


600円のオプションで、当時の別売ROMカードが一通り揃ってしまうのも魅力のひとつ 

 

具体的には当時発売されていた6種類のカードのほか、KORG Legacy Collectionで追加されたものなど波形で250種類以上、パフォーマンス350種類、パッチ245種類などがセットで600円となっているので、とりあえず買っておいて損はなさそうですね。


iWAVESTATIONを持っているとKORG Gadget内に機能追加できる 

 

そしてもう一つ紹介しておきたいのが、iPhone/iPad用のアプリ、KORG Gadgetとの関係です。KORG Gadgetについては以前「Ableton Liveとの連携も可能に!iPadユーザーなら絶対持つべき新KORG Gadget」という記事でも紹介しているので、そちらを参照いただきたいのですが、一言でいえば「初心者でもすぐに使え、プロにとっても有用なツールとなるEDM制作用DAW」です。この中にはさまざまなシンセやドラムマシンが入っているのですが、iWAVESTATIONのユーザーであれば、GadgetのアイテムとしてiWAVESTATIONも使えるようになるんですね。


KORG Gadgetの世界においてはMilpitasという名前になっている

 

もっとも、Gadgetの世界ではiWAVESTATIONという名前ではありません。アイコンを見れば分かりますが、Milpitasという名前になっているんですね。実際にこれを組み込んで使ってみるGadgetにマッチした形にUIも少し変更されており、ほかの音源とともにトラックを構成していくことで、その真価を120%引き出すことが可能になります。


UIはちょっと異なるけれど、音源・機能としてはiWAVESTATIONそのものが追加される 

 

もしも「KORG Gadgetって持ってない……」という方がいたら、この際なので騙されたと思ってiWAVESTATIONとともに入手してみてください。「iPadってここまですごいことができる機材だったのか!」と感激できるほど楽しい世界が待っているはずですよ!

【ダウンロード購入】
◎App Store ⇒ iWAVESTATION
◎App Store ⇒ KORG Gadget

【価格チェック】

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【製品情報】
iWAVESTATION製品情報


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