• 普通のマイクをUSBに接続するケーブル!? 7色のダイナミックマイク SONTRONICS PODCAST PROと同時に登場

マイクは通常、XLRケーブルキャノンケーブル)を用いてオーディオインターフェイスに接続することでレコーディングできますが、イギリスのSONTRONICSというメーカーから、マイクをそのままUSB端子に接続できるという不思議なケーブル、XLR-USB CABLEがメーカー小売価格4,400円(税込)と手ごろな価格で発売されました。ファンタム電源供給はできないので、ダイナミックマイクとの接続に限られますが、オーディオインターフェイス不要で使えるという意味ではまさに画期的なケーブルです。Lightning-USBアダプタがあれば、iOSデバイスとの接続も可能とのことです。

そのXLR-USB CABLEと同時に、超単一指向性ダイナミックマイクPODCAST PROというものも、同じSONTRONICSから国内発売されました。7色のカラーバリエーションを持つPODCAST PROはメーカー希望小売価格が20,350円(税込)となっており、名前からも想像できるとおり、配信などで活躍するマイクなのはもちろん、ボーカル用や楽器用としても使える優秀なマイクです。ちなみにカラーリングはBLACK、BLUE、GOLD、GREEN、COSMIC GREY、PURPLE、REDの7色。コンデンサマイクのような見た目ですが、側面でなく、天面に向かってダイアフラムが配置されているダイナミックマイクで、周りの音をなるべく拾わないような設計になっています。開発元のSONTRONICSは、2004年にイギリスで設立された比較的新しいメーカー。海外で評価の高いユニークなプロ向けのマイクを開発していますが、今回はもう少しライト層に向けた製品を開発したようなので、XLR-USB CABLEとともに紹介してみましょう。

SONTRONICSのダイナミックマイクPODCAST PROとXLR-USB CABLEを試してみた

イギリスのハイエンド・マイクメーカー、SONTRONICS

SONTRONICSは、2004年にミュージシャンでありオーディオマニアでもあるTrevor Coley氏が創設したイギリスの南海岸にあるメーカーで、すべての製品をColey氏が設計および開発されているとのこと。同社の新しいプロトタイプ・モデルはすべて、Flood氏(U2, Editors, The Foals)やPaul Epworth氏(Adele, Coldplay, U2)をはじめとする英国のトップ・プロデューサーや、Abbey Road Studioの複数のエンジニアによる厳しいベータテストを経ているそうです。

ボーカルレコーディングにも使える、配信に便利なマイクPODCAST PRO

そのSONTRONICSのトップエンドマイクは、独自の設計で作られた回路と手巻きトランスフォーマーが取り付けられた、ハンドメイドとなっています。製品群には、ステレオリボンマイクのAPOLLO 2、ギターアンプ用のダイナミックマイクHALO、ラージダイヤフラム単一指向性コンデンサマイクのSTC-2など、往年のスタイルを保ったマイクから前衛的なユニークなマイクが揃っています。

往年のスタイルを保ったマイクから前衛的なユニークなマイクまで揃っている

7色のカラバリで勢ぞろいさせたダイナミックマイク、PODCAST PRO

そんな、プロがスタジオで使う本格的なマイクを作っているメーカーから今回発売されたのがPODCAST PRO。ポッドキャスト、ボイスオーバー、ラジオ、ゲーム、ストリーミング、YouTube Vlog、ボーカルや楽器など、あらゆるシチュエーションで利用可能で、これもイギリスでハンドメイドされているのだとか。メーカー希望小売価格で20,350円(税込)、実売価格では16,280円(税込)程度と比較的入手しやすい価格帯となっています。そして、大きな特徴がカラーバリエーションが豊富であること。自分の好みに合わせて、自由に選択することができるのです。

豊富なカラーバリエーションが揃っている。
そのPODCAST PRO、コンデンサマイクのような見た目ですが、ダイナミックマイクなので、ファンタム電源は必要ありません。ほかのダイナミックマイクと違う点は、マイク本体にスタンドへ取り付けるためのパーツが付いているので、マイクホルダーが必要ないところ。角度も調整可能なので、口元にマイクを向けることができます。

マイクケーブルは底面に取り付け、本体のパーツでマイクの角度を調整できる

冒頭でもお伝えしたように、超単一指向性(スーパーカーディオイド)となっているので、たとえばエアコンの音や、室外からの車の音など不要な音を拾いにくい構造になっているのです。そのため、トークで使うのはもちろんのこと、自宅でボーカルや楽器を録る際に便利に使うことができます。コンデンサーマイクを使うと部屋の反響を気にする必要もあるので、ダイナミックマイクだと扱いやすいし、環境によってはPODCAST PROの方がよく録れる可能性もあるのです。

側面からの音を拾いにくい構造になっている

また、PODCAST PROは本体のグリル部分が、ポップガードの機能を有しており、歯擦音や破裂音を抑えてくれるというメリットもあります。安物のポップガードだと、位置を保てなかったりしたりするので、これが意外と便利。単純に追加でポップガードも買う必要がないので、初心者の方には嬉しいところですね。

上部の部分から音を拾う

音質は、非常にナチュラルで、近い距離で声を発すると近接効果で目立つけれど、誇張されていない厚さを加えることができます。マイクから離れると、厚さは控えめになり、距離感でもある程度、音質をコントロール可能。距離は離れても、マイクの直線上に居れば声をしっかり拾ってくれます。中低域も高域もしっかりある、すっきりとしたサウンドなので、トークでもボーカルでもピッタリはまるサウンドですよ。

音質もよく、見た目もカッコいいPODCAST PRO。PCのカラーリングに合わせて選ぶのも手

マイクをUSB端子に接続できる便利なケーブル、XLR-USB CABLE

さて、ここでもう一つ、冒頭でも紹介したXLR-USB CABLEについても見ていきましょう。見た目は以下の写真のようになっており、USB端子をPCと接続して、XLRをマイクと接続すれば、マイクの信号を直接PCへ取り込むことができます。48kHz/16bitまたは44.1kHz/16bitでのレコーディングに限定されるので、本格的なレコーディングに向くものではありませんが、簡易的な録音を行ったり、出先で使うには、かなり便利だと思います。なお、構造上ファンタム電源の供給はできないので、ダイナミックマイクで使用する形になります。

XLRとUSBが合体したケーブル

ここでは、マイクにPODCAST PROを接続して試しましたが、もちろんダイナミックマイクであれば何でもOK。SHUREのSM58でも、SENNHEISERのE945でも何でもOKですよ。専用のドライバは用意されていないので、WindowsだとWindows AudioやMMEドライバを使うかASIO4ALLなどを利用する形となります。一方MacであればCore Audioを使うことができるので、より効果的に使うことが可能です。まずは、Windows PCで接続してみました。

Windowsでセッティング

使用したDAWは、Studio Oneです。オーディオデバイスから、Windows Audioを選択、コントロールパネルのレコーディングデバイスでXLR-USB CABLEを選択しました。XLR-USB CABLEはPC上では、USB Audio Deviceと表示されています。しゃべりのレコーディングを行ってみましたが、問題なく録音することができました。ただ、レイテンシーを短く設定しても、実際の音の遅れやや大きく、歌のレコーディングは少し難しいかもしれませんね。ASIO4ALLを使っても同様でした。

Windows Audioを使って、XLR-USB CABLEを接続

一方、Macにも接続しました。Windowsに接続するときと違って、Macのほうがレイテンシーを短くすることができます。その意味ではXLR-USB CABLEはMacで使うのが、より効果的という印象です。ただ、XLR-USB CABLEでマイクを接続した音をモニターするには、PC本体のイヤホンジャックやオーディオを再生する機器が必要なので、本格的にレコーディングをするには、やはりオーディオインターフェイスを使ったほうがよさそうです。あくまでも簡易的に使ったり、応急的に使うものと、割り切ったほうがいいですが、手軽さでいったら、最強クラスなので、とりあえず持っておいて損はないと思います。

XLR-USB CABLEをMacに接続すれば、すぐに使える

Mac上でもXLR-USB CABLEはUSB Audio Deviceと表示されます。接続すればすぐ使える、画期的な製品だと思いますよ。ちなみにケーブルの長さは3m。Windows、Mac以外にもiOSデバイスにUSB-C、Lightningの変換アダプタを使って接続できました。ただし、マイク入力できても、ヘッドホン出力できないため、そこがネックにはなるところです。

Macでセッティング

なおSONTRONICSからはPODCAST PROと合わせて使うこともできるELEVATEというマイクアームも発売されています。デスクにクランプで挟んで使うタイプのアームで、1kgまでのマイクをセッティングでるということなので、基本的にはどんなマイクでも装着することが可能。アーム背面にケーブルスリットとクリップが付いているので、ケーブルをきれいに収納ができる、シンプルながらも安定性のある製品となっています。クランプ部分は、60mmまでと大きく作られているので、厚みのあるデスクにも簡単に取り付けることができますよ。

厚みのあるデスクにも簡単に取り付けることができた

以上、SONTRONICSのPODCAST PROとXLR-USB CABLEを紹介しました。PODCAST PROは、配信で映えるし、ボーカルレコーディング、楽器のレコーディングでも活躍するマイクだと思いますよ。指向性が狭いので、特に自宅環境であれば、ノイズを拾いにくく、反響も抑えれるので、最適なのではないでしょうか?またXLR-USB CABLEのケーブル1本で接続できる環境は嬉しいところです。本格的なマイクメーカーから出ている今回紹介した機材をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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PODCAST PRO製品情報
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