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9月発売のsonible「learnシリーズ」が合計5万円のところイントロセールで7,412円!AIを駆使した新世代のミキシングがスゴすぎる!

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DTMステーションでも、AI搭載のインテリジェントなプラグインとして何度か紹介してきたオーストリアのメーカー、sonible。そのsonibleから、新たに「learn」と名付けられたシリーズが9月に日本上陸し、その全5製品をバンドルした「learn:bundle」がリリースされています。learnシリーズは、AIによる強力なアシスト機能によって、誰でも直感的な操作で素早くプロフェッショナルなサウンドメイクを実現できる、という実践的なツール群。そして、その洗練されたUIとフィードバックを通じて、使ううちに自然とミキシングのコツが身についていくという、学習の側面があるのも大きな特徴となっています。

バンドルには、ミックスの根幹をなすEQ、コンプレッサ、リミッター、リバーブ、そして音の被りを解消するアンマスクという、すべてが新作となる5つのプラグインが収録されています。価格も大きなポイントで、各プラグインは通常10,439円(税込)ですが、5製品をまとめたバンドルは通常30,096円(税込)。さらに現在、発売を記念したイントロセールが11月初旬まで開催されており、75% OFFとなる7,412円(税込)で入手可能となっているのです。単純計算で1製品あたり約1,482円と、単体で1つ購入する価格の約1/7という、驚異的な価格設定となっているので、実際どのような実力を持ったプラグインなのか、紹介していきましょう。

AI機能を搭載したsonibleの新製品、learnシリーズ

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AIを駆使し、現場目線での製品開発をする2013年設立のsonible

以前「AIアシスト機能で理想のリバーブを瞬時に作る。SONIBLEの新世代プラグイン、SMART:REVERB 2登場」という記事も書いたことがありましたが、sonibleは、AIが楽曲の周波数特性を自動分析して最適なイコライジングをしてくれるsmart:EQなど、オーディオ信号処理にAI技術をいち早く取り入れ、AI関連のプラグインを多く開発しているオーストリアのメーカー。sonibleを知ったきっかけが、2016年リリースで、現在定番EQプラグインとして定着しているsmart:EQだったという方も多いのではないでしょうか?

AIを駆使した画期的なプラグインをリリースしているsonible

そんなsonibleは2013年に設立され、もともとはオーストリアの工科大学でトップクラスのグラーツ工科大学で音響工学を学んだ3名のエンジニアが、自分たちの制作環境をより快適にするためのツール開発からスタートしました。その後プロのミキシングエンジニア、FOHエンジニア、音楽プロデューサ、DJ、ミュージシャンなど、ツールを使って音楽を作っていくメンバーも加入。そのため製品群は実際に使う人のことを考えた設計になっており、これもsonible製品の特徴となっています。

learnシリーズは、「smartシリーズ」と「pureシリーズ」のいいとこ取り

新しく登場したlearnシリーズは、これまで発売されてきた、「smartシリーズの多機能性」と「pureシリーズの直感性」の間に位置する、アーティストのための絶妙なバランスを持った製品となっています。プロエンジニア向けのsmartシリーズは非常に詳細な設定が可能ですが、クリエイタにとってはときとして複雑すぎることがあり、一方pureシリーズは究極のシンプルさが魅力ですが、もっと追い込みたいというときに少し物足りないという場面がありました。

「smartシリーズ」と「pureシリーズ」の強みを融合させている

そうした中、learnシリーズは、この両者の長所をうまく融合させ、プロが操作する効果的なポイントだけを表示する「Assistedビュー」と、全パラメータを操作できる「Advancedビュー」を搭載することにより、これまで開発してきたプラグインのいいとこ取りをしているのです。AssistedビューとAdvancedビューは、完全に連携しているので、たとえばAssistedビューで「音を明るくしたい」と直感的に操作した結果が、Advancedビューのどのパラメータにどう影響しているのかを確認することも可能。これにより、専門知識がなくともまず求める結果を得ることができ、さらに興味があればその仕組みを深く知ることもできるという、学習的な側面も持っているのです。

learnシリーズは全5製品となっており、その5つのプラグインをまとめたlearn:bundleも販売されています。

learn:EQ: AIが周波数バランスを分析・提案するインテリジェントEQ
learn:comp: AIがダイナミクスを制御するインテリジェントコンプレッサ
learn:limit: AIが最適な音圧とラウドネスを実現するインテリジェントリミッター
learn:reverb: AIがソースに最適な空間を生成するインテリジェントリバーブ
learn:unmask: AIがトラック間の音の被り(マスキング)を解消するツール

重要なのは、これらがsmartシリーズの廉価版というわけではない点。smartシリーズで培われた高品質なサウンド処理技術を基盤としながら、アーティストやクリエイタがより音楽的な判断に集中できるよう、UIと操作性が再設計されているのです。sonibleの製品は、エンジニアがミックスでどこに着目し、どう処理するのかという知見に基づいて開発されているため、初心者の方だけでなく、プロユーザーが素早く音をまとめるためのツールとしても、かなり使える製品となっていますよ。

各プラグインの詳細

さて、それぞれの製品について、もう少し詳しく紹介していきましょう。

learn:EQ

learn:EQは音作りの基礎であり、ミックスの品質を大きく左右するイコライザプラグインとなっています。まずトラックのプロファイルから、ギター、ボーカル、ベース、ドラムなどを選択してAIに音を聴かせることで、そのソースに最適化されたEQカーブを瞬時に提案してくれます。Assistedビューでは、AIが分析した結果に基づき、その音源にとって音楽的に重要ないくつかの周波数帯域が、トーンスライダーとして表示されます。特徴的なのは、このスライダーの項目が選択したプロファイルによって変化する点。

どこの周波数にどんな効果があるのか明確に分かる

たとえば、プロファイルで「Guitar | Electric」を選択した場合、「Body(胴鳴り)」、「Boost(中域の強調)」、「Picking(弦のアタック音)」、「Air(空気感)」といったスライダーが現れます。これにより、「ギターの音をもう少し太くしたい」と思えば「Body」を上げる、「ピッキングのニュアンスを際立たせたい」なら「Picking」を調整する、といった具合に、ギタリストが音作りをする際の感覚に近い形でEQを操作できるのです。一方、プロファイルを「Vocals | High」にすると、「Body(声の太さ)」、「Nasal(鼻にかかった成分)」、「Presence(存在感)」、「Sibilance(歯擦音)」といった、ボーカル処理で重要となる要素のスライダーが表示されます。このように、ソースに合わせてプロがどの帯域を調整しているのかを表示してくれるので、直感的に操作できるというわけです。

さまざまな楽器に対応したプロファイルが用意されている

一方、Advancedビューにすれば、Assistedビューで操作したパラメータはそのままに、通常のイコライザとしても使うことが可能。

Advancedビューにすれば、従来のEQプラグインのようにポイントを自由に動かせる

また各帯域をソロ再生する機能を使えば、その操作がどの音域に影響しているかを耳で確認できたり、Dynamicパラメータを上げると、EQカーブが入力信号のダイナミクスに追従して動的に変化する、ダイナミックEQに変化します。ほかにもwarmを選ぶと暖かいサウンド、brightを明るい音に変化したり、IntensityでAIが提案した補正EQカーブ全体の適用量を調整することも可能です。

learn:comp

コンプレッサは設定が複雑で初心者には難しいエフェクトの代表格ですが、learn:compはAIがアタック、リリース、レシオといったパラメータを自動で最適化してくれます。Assistedビューでは、ユーザーは基本的にプロファイルから楽器を選択し、learn:compにサウンドを読み込んで「Compression」ノブで圧縮量を調整、「Soft」「Neutral」「Hard」の3つのボタンでコンプレッションのキャラクターを選択するだけ。これだけで驚くほど自然で効果的なダイナミクスコントロールを行うことができます。コンプレッションが掛かる前と、掛かった後も視覚的に表示してくれるので、「この掛け方をすると、アタックが強調されるな」など、難しい判断も簡単に行うことが可能。

サウンドを読み込んで、Compressionを動かすだけで、コンプの設定ができる

もちろん、Advancedビューに切り替えれば、コンプレッションが掛かり始めるレベルを決める「Threshold」や、圧縮比率を決める「Ratio」、圧縮の掛かり始めの速さを決める「Attack」、圧縮を解除する速さを決める「Release」、そして圧縮の掛かり方を滑らかにする「Knee」といった、標準的な全パラメータをマニュアルで調整することもできます。

たとえばAttackのパラメータにマウスカーソルを移動すると、どの部分に影響するか画面に表示される

そして、このプラグインには「Spectral Balancing」機能というものも搭載しています。ユーザーとしてはオンとオフしか切り替えられませんが、内部の仕組みとしては信号を多数の周波数帯域に分割し、それぞれで独立してコンプレッションを行うというもの。これにより、強いコンプレッションをかけても全体の音色バランスが崩れにくく、各楽器の明瞭さや輪郭が失われない、透明感のあるサウンドを作れるようになっています。

Spectral Balancing機能をオンにすると、もとのサウンドを維持したままコンプを掛けれる

ほかにもパラレルコンプレッションを行うためのDry/Wetノブも搭載しているため、サウンドの芯を残しながら厚みを加えるといった、音作りにも対応していますよ。

learn:limit

learn:limitは、楽曲のジャンルを選択し、読み込ませるだけで、AIがそのジャンルに適したラウドネスとダイナミクスを自動で提案してくれるプラグインとなっています。名称に「limit」と書いていますがリミッターよりも、マキシマイザに近く、最終的な音量を調整することが可能。SpotifyやApple Musicといった主要なストリーミングサービスで求められるラウドネス値に自動で最適化し、デジタルクリッピングの原因となるトゥルーピークも確実に防いでくれるため、専門的な知識がなくても安心してマスタリング作業を完了することができます。

最終的な音量と音質を1つのプラグインで完結できる

画面下部には「Loudness」「Loudness Range」「Max. Peak」という3つの品質インジケータがリアルタイムで表示され、現在の設定が各種基準を満たしているかを視覚的に確認できるのも大きなポイント。Advancedビューにすると、これらが数値で確認できるのも、かなり使いやすい点ですね。

音量を決めるための便利なメーターもついている

さらに、単に音圧を上げるだけでなく、音質を作り込むための4つの調整モジュール「Bass Control」「Resonances」「Saturation」「Transients」も搭載しています。これらを使うことで、低域の迫力を増したり、耳障りな共鳴を抑えたり、アナログ的な温かみを加えたり、アタック感を強調したりと、最終的な音の質感を細かく仕上げることが可能です。もちろん、これらのパラメータもプロファイルを選択することで、おすすめ設定が行われるので、詳しくなくてもいい感じにしてくれますよ。

Advancedビューで、さらに細かく音質を作り込める

ほかにもリミッティングのスタイルも「modern」「neutral」「hard」の3種類から選択でき、クリーンなサウンドからパンチの効いた激しいサウンドまで、幅広い楽曲に合わせて調整できます。またLevel Match機能を使えば、処理前後の音量を揃えて純粋な音質変化を確認できるなど、客観的な判断を助ける機能も充実しています。

learn:reverb

サウンドに奥行きと響きを与えるリバーブも、AIがソースを分析して最適な設定を提案してくれます。learn:reverbの最大の特徴は、その独創的なUIにあり、以前記事でも紹介したsmart:reverb 2の使いやすさを継承しており、一般的なリバーブプラグインにありがちな難解なパラメータの羅列ではなく、「Size(空間の広さ)」「Position(音源の位置)」「Width(響きの広がり)」といった要素が、一つのグラフィカルなディスプレイに集約されています。

従来のリバーブとは違い、ビジュアルでリバーブ感を決めていける

これまで紹介したプラグインと同様にソースを選択して、読み込ませることで最適な設定にしてくれるので、そこからWidthを使ってもっと広げたり、Positionで手前に配置するのか、それとも奥に配置するのかなど、直感的に操作することができます。

また「natural(自然)」「balanced(バランス)」「artificial(人工的)」の3つのリバーブスタイルから大まかなサウンドの方向性を選択することもできます。実際に聴いた感じでは、naturalはハイが落ちた名前の通りのナチュラルなサウンドで、artificialに行くほど派手で存在感のあるリバーブになりました。

「natural」「balanced」「artificial」の3つのリバーブスタイルから選択可能

ほかにも、リバーブ音を逆再生して独特の浮遊感を生む「Reverse」、響きを無限に持続させてアンビエントなパッドサウンドを作り出す「Freeze」、リズミカルなピンポン効果を加える「Bounce」といったユニークなクリエティブモードも搭載。

Reverse、Freeze、Bounceといったクリエティブなリバーブも搭載している

Advancedビューでは、リバーブ音の明るさを調整する「Colour」や明瞭度をコントロールする「Clarity」、響きに揺らぎを加える「Modulation」など、さらに詳細な音作りが可能となっています。個別トラックにインサートして音作りの一貫として使ってもいいし、バストラックにインサートして全体の空気感を揃えるためにも使える、守備範囲の広いリバーブプラグインだと感じました。

Advancedビューでリバーブの質感をさらに細かく調整できる

learn:unmask

最後に紹介していくのが、learnシリーズの中で最もユニークなlearn:unmask。他社からもアンマスク系のプラグインがリリースされていますが、もちろん基本的にはどのプラグインもマスキングを解消するためのツールとなっています。マスキングというのは、キックとベースがぶつかる、ボーカルがギターに埋もれるといった問題のこと。ある一方により、もう片方の音が聴こえづらくなる、といった現象なわけですが、解消するには、EQで帯域を削る、サイドチェインでダッキングするといった操作を行います。ただこれを行うためには被りを判断する耳と、的確にぶつかっている周波数を調整する技術、そして解決策を知っているかどうかの知識など、が必要になってきます。

そんな経験値が必要な作業を、誰でも簡単に行えるようにしたのが、アンマスク系のプラグインなわけですが、その中でもlearn:unmaskは、AI技術を用いることで、さらに簡単に、そして従来の方法よりも精度よくマスキングを解消できるようになっているのです。

マスキングを解消することのできるlearn:unmask

たとえば、ベースとキックのマスキングを解消したい場合、ベースのトラックにlearn:unmaskをインサートし、キックをサイドチェイン入力します。そして、AIに読み込ませることで、両者を分析され、キックが鳴る瞬間にだけ、ベースの衝突している周波数成分をピンポイントでリアルタイムに抑制するといったことができます。必要な瞬間に必要な量だけを自動で調整するので、キックが鳴っていないときは、ベースが低音を支え、キックが鳴り始めたら、ベースとキックで低音のバランスを取るといった、音楽的な結果を得ることができます。

サイドチェイン入力して、トラックの被りをコントロール

ほかにも、2mixのオケにボーカルを乗せるといったシチュエーションは多いと思いますが、そのときにもlearn:unmaskは活躍します。オケにただボーカルを重ねただけでは、ボーカルが浮いてしまったり、逆に埋もれてしまったり、自分の理想のミックスにならないことが多いですよね。そんなときlearn:unmaskを使えば、マスキングしている周波数を抑えてくれるので、埋まってしまう現象を避けることができ、オケとボーカルの棲み分けをいい感じにしてくれるので、オケとの馴染みもよくなるのです。

ちなみに処理の強さも「Light」「Balanced」「Heavy」から選択できるほか、「Resolution」パラメータで効果の精度を調整できます。値を大きくすれば、バランスの取れたサウンドになり、小さくすれば広帯域に作用するため、意図的にリズミカルなポンピング効果を作り出すといったEDM的なサウンドメイクにも応用可能。このサイドチェインという少し高度なテクニックも、learn:unmaskを使えばその効果を視覚的に確認しながら直感的に扱え、自然に身につけることができるようになっています。

EDMのベースサウンドのような表現も作ることができる

11月初旬まで、learn:bundleが7,412円のセール中

さて改めて、セール情報をまとめておきましょう。前述の通り、各プラグインは単体で10,439円(税込)。5つ揃えると52,195円(税込)になるところ、バンドルのlearn:bundleの価格は30,096円(税込)と、これだけでもかなりお得です。

そして、現在開催中のリリース記念セールでは、このバンドル価格からさらに75%OFFとなる、わずか7,412円(税込)で購入することが可能。これは11月初旬までの期間限定の特別価格となっており、1製品あたりに換算すると約1,482円となり、単体価格と比較すると実質的に9割引近い、信じられないほどのコストパフォーマンスとなっています。ミックスに必要な基本ツール一式を、最新のAIアシスタント機能付きでこの価格で揃えられる機会は、そうそうないでしょう。

learn:EQ 10,439円
learn:comp 10,439円
learn:limit 10,439円
learn:reverb 10,439円
learn:unmask 10,439円
合計 52,195円
learn:bundle通常価格 30,096円
learn:bundleセール価格 7,412円

なお、SONICWIREで販売されている海外メーカー製品の価格は、日々の為替レートに連動して変動するシステムになっています。そのため、ここに記載の価格も多少前後する可能性がありますが、これは常にその時点での最適な価格で購入できるというメリットでもあるので、安心して購入を検討してみてください。

以上、sonibleから新たに登場したAIプラグインlearnシリーズについて紹介しました。単なる初心者向けの学習ツールではなく、AIによる機能と、徹底的に作り込まれた直感的なインターフェイスによって、あらゆるレベルのユーザーが迅速に音楽的にミックスを仕上げることを可能にする製品となっていました。なにより、11月初旬までの期間限定とはいえ、7,412円(税込)という価格は驚異的。持っていて損のない製品となっているので、ぜひ試してはいかがでしょうか?

【関連情報】
learn:bundleセールページ
learn:EQ製品情報
learn:comp製品情報
learn:limit製品情報
learn:reverb製品情報
learn:unmask製品情報

【価格チェック&購入】
◎SONICWIRE ⇒ learn:bundle

 

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