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世界初!波形の上下を別々に歪ませるDeeVoltageと、超強力トランスエミュレータDeeTransが誕生。DOTEC-AUDIO 10周年で全品セールも開催中

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DOTEC-AUDIOのプラグインは、これまでもDTMステーションで数多く紹介してきましたが、そのユニークな機能性と高い品質で、DTMユーザーに支持されてきました。そのDOTEC-AUDIOが今年、ブランド設立10周年を迎え、これを記念し、夏に強力なサチュレーター兼ディストーションである「DeeVoltage」がリリースされました。そしてこの秋、今度は超マニアックなアナログ・トランスフォーマ・エミュレータ「DeeTrans」が登場します。

DeeVoltageは、おそらく世界初となる波形のプラス側とマイナス側を独立して歪ませる機能を搭載したプラグイン。一方DeeTransは、アナログ機材の「キモ」ともいえるトランス、つまり変圧器の特性を忠実に再現しつつ、内部のパラメータを自由にカスタマイズできてしまうという、これまた非常にユニークなプラグインとなっています。どちらもVST2、VST3、AU、AAXに対応し、価格はそれぞれ5,500円(税込)。ですが、11月28日から12月7日までの期間限定で、これら2製品を含むDOTEC-AUDIOの全製品がセール価格で展開されます。DeeVoltageやDeeTransといった5,000円の製品は、3,000円となるキャンペーンとなっているので、気になっている製品をゲットするのであれば、今がチャンス。今回も開発者であるフランク重虎さん、飯島進仁さんに、これら2つの新製品、DeeVoltageとDeeTransについてお話を伺ったので、詳しく紹介していきましょう。

アナログトランスを17パラメータで徹底カスタマイズ可能な「DeeTrans」と波形のプラスとマイナスを個別に歪ませるサチュレータ「DeeVoltage」

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DOTEC-AUDIOが10周年。夏と秋に強力な新製品をリリース

ーーM3の時期に合わせて新製品リリースとセールを行うのが恒例となっていましたが、今年は少しリリースのタイミングが違いましたね。
重虎:今年DOTEC-AUDIOが10周年を迎えまして、そのためのセールを夏に行ったのです。そして、ただセールをするだけでは面白みに欠けるので、合わせて出したのがDeeVoltageになります。そして、いつもの周期として、もう一つ製品を出したのがこのDeeTransです。例年秋のM3に合わせることが多いのですが、今年は夏のリリースと秋のリリースの間にM3がちょうど挟まる形になったので、M3とは時期的に別々の発表になっているという感じですね。

DOTEC-AUDIOのフランク重虎さん

世界初!?波形のプラス側とマイナス側を独立して歪ませるDeeVoltage

METALモード搭載、高域までジャリジャリに歪ませることができるDeeVoltage

ーーというわけで、今年は10周年を記念して夏と秋に2つの強力なプラグインが登場したのですね。ではまず、夏にリリースされたDeeVoltageから詳しく教えていただけますか?
重虎:DeeVoltageは、トラックに圧倒的な密度と存在感を与えるサチュレータです。軽くかければ音に厚みと暖かさが加わり、激しくかければ過激なディストーションサウンドを得ることができます。ほかのサチュレータとの違いは、POSITIVE/NEGATIVEと書いてあるように、プラス側の波形とマイナス側の波形で、それぞれ別のサチュレーション具合を調整できる点です。オシロでいうと、真ん中の線より上側と下側を別々にいじれるという意味ですね。

ーー通常、歪み系のものは上下均等に歪みますよね。
重虎:一般的なダイオードを使ったファズなどは上下均等に歪ませますが、DeeVoltageはあえてそこを分離させました。リンクボタンをオンにすれば、両方を同時に動かせるので普通のサチュレータのようにも使えます。ですが、このリンクを外し、ポジティブとネガティブを別々の値にすると、かなり変わった、トリッキーな歪みを与えることができます。

LINKを外すと、別々に調整可能になる

ーー波形のプラス側とマイナス側を独立させるプラグインというのは、これまでなかったですよね?
重虎:そうですね、知る限りはないですね。周波数帯域ごとに分けるマルチバンドディストーションのようなものは結構ありますが、波形のプラスかマイナスかで分けるものはありませんでした。ポジネガを別の値にすると、周波数的な特性もだいぶ変わってきて、かなり面白い掛かり方をしますよ。ドラムやベースに存在感を与えたいとき、ギターやシンセをアグレッシブにしたいときなど、さまざまな場面で活躍させることができます。

ーーちなみに面中央にオシロスコープは、リアルタイムの波形ですか?
重虎:いえ、これは入力された波形をリアルタイムで表示しているわけではなく、「パラメータを動かすと波形がこのようになりますよ」というイメージを表示するものです。リアルタイムで動かすよりも、このほうが変化のイメージがしやすいので、こうしています。また基本的な疑問かもしれませんが、オシロ表示において、波形がマイナス側から始まってますが、これは位相のX軸、つまり横軸の中央を0地点として表示しているからなのです。つまり、表示の左側がマイナスの領域になる、というわけです。そしてデザインはCRTではなくリアプロジェクションをイメージしてます(笑)。

パラメータのイメージが表示される

ーーまたマニアックですね!DeeVoltageを見てみると、METALボタンがありますが、これはなんなのでしょうか?
重虎:これを押すと、歪みがさらに鋭角といいますか、細かく歪むようになります。まさにディストーションマシンへ変貌します。歪み系プラグインは、高い周波数になるほど矩形波になるまで歪ませても効果が分かりづらいのですが、DeeVoltageはMETALボタンを使うことによって、高域もしっかり歪むようになっています。低音のない単品の金物、たとえばシンバルなどですね、そういったものもジャリジャリに歪ませられますよ。逆にMETALモードを使わない状態で、ポジネガを20〜30%くらいの軽い設定でマスターにかけると、聴感上の音量がかなり上がって聴こえるようになります。

METALボタンをオンにすると、さらに歪ませることができる

ーーまた、INPUTとOUTPUTの音量を連動させるLINK機能も便利そうですね。
重虎:インプットを上げると歪みやすくなりますが、当然、音量も上がってしまいます。そこでLINKをオンにすると、インプットを上げてもアウトプットが自動的に下がり、聴感上の音量はあまり変えずに、歪み感だけをアップさせていくことができます。こういう機能はほかのディストーションにもありますが、意外とリンクしていないものが多く、インプットを上げてアウトプットを下げる、という操作を繰り返す必要があったので、そこを使いやすくしました。

インプットとアウトプットもリンクするの音量調節が行いやすい

アナログの「揺らぎ」と「分離」を生む、DeeTrans

17個のパラメータで仮想トランスを設計できるDeeTrans

ーーそして、この秋に登場するのが、もう一つの新製品「DeeTrans」ですね。名前の通り、トランス、つまり変圧器の特性を再現したプラグインだと思いますが、そもそもトランスとはどういうものか、改めて教えてください。
重虎:トランスは、コイルと鉄心などで構成される電子部品で、電圧を変えるために使われるものですが、オーディオの世界では音響用トランスが、マイクプリアンプやコンプレッサ、イコライザといったアナログ機材に数多く搭載されてきました。トランスを通すことで、電気的に絶縁されたり、インピーダンスを整合させたりする役割のほか、トランス特有の磁気飽和、いわゆるサチュレーションによる自然な倍音が付加されたり、音に密度感や温かみが加わったりと、いわゆる「アナログの音」を特徴づける重要な要素となっているのです。DeeTransは、このトランスの働きをプラグインでエミュレートしたものとなっています。

ーー具体的にはどんな効果が得られるのでしょうか?
重虎:マスターや各トラックに挿すだけで、自然な倍音と密度感を加え、音にアナログの息づかいをもたらします。 具体的には、聴感的に音が前に出てきたり、シャープすぎて痛い音質を程よく丸めたりできます。DeeTransを各トラック、あるいは複数のトラックに挿すことで、トラック間にアナログ的な差分を生ませて、音のかぶりや位相的なにじみを軽減し、音像を引き締めることができます。似たような音色のシンセをレイヤーするときなどに、片方、あるいは全部にかけてみると、分離がよくなりますよ。とりあえず、おまじないのように全トラックに入れてしまってもいいと思います。

ーーデジタルでミックスをすると、音が綺麗すぎてまとまりにくい、と感じている方は多いと思います。
重虎:デジタルで完結するミックスは、音が綺麗すぎる反面、各トラックの音が混ざりきらなかったり、逆に分離が悪くなったりすることがあります。DeeTransを挿すことで、アナログコンソールでミックスした時のような、適度な「揺らぎ」と「まとまり」を与えてくれる、というわけです。

ーーアナログ機材、とくにNeveなどに使われているトランスのサウンドは、デジタルでの再現が非常に難しいとされてきましたよね。
重虎:まさにおっしゃる通りで、トランスの磁束などを正確にシミュレーションしようとすると、各巻線の状態やヒステリシス、つまり磁気履歴など、さまざまな計算が必要になり、演算的にとんでもなく重いものになります。とてもリアルタイムで使えるようなものではありません。

ーーでは、なぜDeeTransは、それを実現できているのでしょうか?
重虎:初めはガチンコのシミュレーションで作ってみたのですが、やはりリアルタイムのバッファに間に合う演算量ではありませんでした。ですので、DeeTransはシミュレーションではなく「エミュレーション」を採用しています。つまり、トランスのさまざまな状態変化によって起こりうる音質変化を、シミュレーションではなく「結果を合わせる」という形で再現しているのです。

ーーCPU負荷を抑えつつ、トランスの特性をエミュレートしているのですね。
重虎:基本的には、UIの上部にある「LINE IRON」や「LINE NICKEL」といったプリセットボタンを押すだけで、シーンに合わせた音質を瞬時に得られるようになっています。そして、UI中央のネット、網の部分をクリックすると、内部のパネルが開き、17項目にもおよぶ詳細なパラメータが現れるのです。これは非常にマニアックな製品でして。この17個のパラメータをそれぞれいじって、独自のトランスを作れるようにもなっています。それこそ、巻線のコア、つまり鉄心の径や、漏れインダクタンス、ヒステリス特性など、変圧器を設計するのに必要なパラメータが、音に特に関わりそうなところを抽出して全部調整できるようになっています。

Line Iron : 太め・少し丸い。Vocals, Drum Bus
Line Nickel : クリーンで透明。Mastering
Mic In : 低域が飽和しやすい。Vocal, Bass DI
DI : 楽器向けで派手に飽和。Guitar, Bass
Vintage : 厚みとザラつき。Lo-fi, 70s 風
Saturator : サチュレーション。特殊効果

ーー物理的なトランスはカスタマイズできませんが、ソフトウェアだからそれができると。
重虎:そうです。物理的な巻線は途中で変更できませんからね。まさに「仮想トランスフォーマ」です。さすがに、これらのパラメータを扱うには電磁気学の知識が必要になってしまうので、マニュアルの方に、各パラメータを触ると音がどう変わるか、といった解説や推奨値を細かく記載しています。ほぼ冗談みたいなパラメータなので、まずはプリセットでその効果を体感していただき、慣れてきたら自分だけの仮想トランス設計に挑戦してみるのも面白いと思いますよ。

基本コントロール
Drive (dB) : トランス入力ドライブ量。推奨値 0〜+12 dB
効果 = 倍音・コンプ感↑。Vocal/Snare +3〜6 dB、Bass/Guitar +6〜12 dB
Output Trim (dB) : 出力レベル調整。推奨値 -6〜+6 dB
効果 = Drive 後のレベル補正
Substeps : 内部サブステップ数(精度)。推奨値 2〜4
効果 = 大きいほど安定/高域クリーン、CPU 負荷↑
巻線・負荷
N1 (turns) : 一次巻線数。推奨値 N2 と同じ(1:1)
効果 = 違えると昇圧/降圧的に変化
N2 (turns) : 二次巻線数。推奨値 N1 と同じ(1:1)
R1 (Ω) : 一次巻線抵抗。推奨値 0.3〜1.0 Ω
効果 = 高いと暗め・力感↓
R2 (Ω) : 二次巻線抵抗。推奨値 0.3〜1.0 Ω
Lσ1 (H) : 一次側漏れインダクタンス。推奨値 0.5e-3〜2e-3
効果 = 高域が落ちビンテージ感↑
Lσ2 (H) : 二次側漏れインダクタンス。推奨値 0.5e-3〜2e-3
RL (Ω) : 二次負荷抵抗。推奨値 600 Ω(ライン)〜100 kΩ(DI)
効果 = 小さいと太く歪む、大きいとクリーン
コア形状
Area (m²) : コア断面積。推奨値 2.0e-4〜3.0e-4
効果 = 大きい=クリーン、小さい=飽和感↑
Path (m) : 磁路長。推奨値 0.10〜0.16
効果 = 短い=飽和しやすい、長い=落ち着く
ヒステリシス
Ms (A/m) : 飽和磁化。推奨値 6.0e5〜9.0e5
効果 = 小さい=早く飽和(歪み↑)、大きい=クリーン
a (A/m) : ランジュバン関数スケール。推奨値 100〜200
効果 = 小さい=サチュレート早め、大きい=自然
k (A/m) : ピン止めパラメータ。推奨値 70〜180
効果 = 大きい=ループ幅広がり厚み↑
c (0–1) : 可逆成分比率。推奨値 0.1〜0.3
効果 = 小さい=ザラつき↑、大きい=クリーン寄り
α (alpha) : 自己相互作用。推奨値 1e-4〜6e-4
効果 = 大きい=柔らかい、小さい=硬め
クイックレシピ
クリーン志向 : Nickel、Ms↑、Drive 控えめ
厚み・温かさ : Iron/Vintage、k↑、Lσ↑
攻めたい : Saturator、Drive↑、a↓
楽器 DI : DI、RL=100kΩ、Drive で味付け

11月28日からセールも開催!

ーー最後にDeeVoltageとDeeTransの価格について教えてください。
飯島:価格は、税抜き5,000円です。そして、11月28日から12月7日までのセールでは、これら5,000円のラインの製品は、3,000円のセール価格となります。また、これら2つの新製品だけでなく、ほかのDOTEC-AUDIOの全製品もセールの対象です。

DOTEC-AUDIOの飯島進仁さん

詳しくは、価格表をご覧ください。そして、DOTEC-AUDIOの公式サイトでの直販のほか、ソニックワイヤーさんなど、DOTEC-AUDIO製品を取り扱う販売店でも同じタイミングでセールを行うので、ぜひチェックしてみてください。

ーーありがとうございました。

【関連情報】
DOTEC-AUDIO 製品ページ
DeeVoltage 製品ページ
DeeTrans 製品ページ

【価格チェック&購入】
◎DOTEC-AUDIO ⇒ DeeVoltage , DeeTrans
◎SONICWIRE ⇒ DeeVoltage , DeeTrans , セールページ
◎ComputerMusicJapan Store ⇒ DeeVoltage , DeeTrans

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