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ヤマハ純正のFM音源コア搭載のiYM2151がDETUNEより登場

先日のニコニコ超会議の超軽音部の記事でもちょっぴり紹介したDETUNEのiPadのFM音源シンセサイザ、iYM2151 が予想より早く5月4日にApp Storeでダウンロード販売が開始されました。この名称や画面を見て、おっ、と感じられる方がいる一方、さっぱり分からないという方も多いはず。

 

一言でいえば、30年ほど前に大ヒットとなったヤマハのシンセサイザ、DX7の兄弟分といえるシンセサイザをiPad上で再現したというもの。DXシリーズを真似た音源はこれまでも多数ありましたが、この
iYM2151 はヤマハ自らが開発した音源コアを搭載した、ホンモノ。その音源コアを利用してDETUNEがユーザーインターフェイスやシーケンサ機能を作り込んで製品化したのが、このiYM2151なのです。先日紹介したシンプルな音源、I am Synthとは対照的で、かなりマニアックな音源ではありますが、非常に面白いアプリなので、周辺事情なども少し交えながら解説してみましょう。


5月4日にリリースされたDETUNEのiYM2151

 


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マニアックな話に入る前に、まずは、iYM2151に収録されているデモ曲をDETUNE佐野信義さんがYouTubeで公開をしているので、それを聴いてみてください。

 

1曲目はゲームミュージックの作曲家、細江慎治さんの作品「Digital jump out」です。

2曲目もコンピューターゲームの音楽を手がける作曲家、ヨナオケイシさんの作品「Eusion」です。

ちょっと懐かしい感じのするサウンドだと思いませんか?これがヤマハのFM音源の音なんですよね。ビデオをご覧になって分かるとおり、すべてこのiYM2151で鳴らしている曲になっているのも面白いところです。


iYM2151のメイン画面。当時を意識したとってもシンプルなユーザーインターフェイス

でもこのiYM2151という名称、どんな意味が込められているのでしょうか?これはヤマハが昔開発したICの型番YM2151から来ているもの。通称OPMと呼ばれたチップで、1985~1990年代前半ごろのアーケードゲームや、シャープのX68000X1 turboZといったパソコン、またYAMAHAのMSXの周辺機器であるSFG-01またSFG-05に搭載されていたものです。ちょうど、私の手元にもあったので、撮影してみたのがこれ。でもちょっと型番がかすれてしまっていますね。


私の手元にあったYM2151、ちょっと印刷が薄れているけど実物です

FM音源用語でいうと、4オペレータ・8アルゴリズムという仕様。同じ仕様で通称OPNと呼ばれたYM2203というチップもあり、これはNECのPC-8801mkIISRなど当時の多くのパソコンに搭載されていました。しかし、OPNが3音ポリのモノラルであったのに対し、OPMは8音ポリでステレオ。またDETUNE2というパラメータでより複雑な音色が作れるというものになっていたのです。佐野さんの会社、DETUNEという名前を最初に聞いて、私もFM音源を思い出したくらいなので、今回の話を聞いて、「ついに来た!」と思いましたよ。

8音それぞれを調整するミキサーも搭載されている

 

実際に搭載されていたチップ名は違うそうですが、当時のDXシリーズとして存在していたDX27DX100がほぼOPMそのものという仕様になっていたので、iYM2151はDX27/DX100を再現したものと考えても問題ないと思います。

すべてのパラメータをリアルタイム表示させるダンプリスト機能

 

で、実際、このiYM2151をダウンロードして使ってみました。画面は先日も何度か見せてはもらっていましたが、はっきりいって、凄いです。あまりにもマニアック過ぎて驚きました。当時を知っている方なら、誰もが笑いながら使うんじゃないでしょうか。ある意味、とっても分かりにくかったFM音源をそのまま再現している、という感じなのです。まさに膨大にあるパラメータを半分手探りで設定しながら音作りをしていくこの感覚は懐かしいですね。もっとも、簡易的に音色をいじれる機能も搭載されているし、プリセット音色もたくさんあるので、細かなことを知らなくても使うことはできますよ。


ポリフォニックにするには各音に同じ音色を設定する必要がある

また、キーボードの画面を出して面食らったのは、デフォルトでは単音しか鳴らせないこと。和音を弾いても音が出せないし、ポリフォニックボタンがあったりもしません。実は、8音すべてがバラバラな音色に設定されているとモノフォニックになってしまいます。2音同じ音色に設定すれば2音ポリ、8音すべてを同じにすれば8音ポリになる仕組みですね。


単音をコントロールするステップシーケンサ、MMLで細かな設定も可能

 

また、とってもマニアックなのがシーケンサ。これ、ちょっぴりピアノロール風になっていますが、デフォルトでは16ステップ1小節のステップシーケンサ。これを使い、8つある音それぞれ1つずつ組んでいくんですよね。今のDAWやMIDIシーケンサの世界から見ると、かなり原始的ともいえるのですが、こうした打ち込みが楽しいし、使いやすいという人もいるのではないでしょうか?

 

そのiYM2151、価格的には3,000円とiPadアプリとしては少し高めな設定とはなっていますが、これでDXの世界を堪能できると思えば、安い買い物といえるのではないでしょうか?まあ、このような打ち込み用音源だから不要としたのかもしれませんが、この初期バージョンではCoreMIDIには非対応でした。個人的には、打ち込みだけでなく、音源として演奏しても楽しそうに感じたので、ぜひ今後のCoreMIDI対応にも期待したいところです。

Commentsこの記事についたコメント

4件のコメント
  • おれくん

    HAL研の響!持ってました!
    探し方が悪かったんでしょうが、なぜか秋葉原では売ってなく、池袋西武のWAVEにDTMコーナーがあって、そこで購入しました。
    実は購入後に響の調子が悪く、神田須田町にあったHAL研に直接持っていった思い出があるんですが、場所がわかりづらくて(^^ゞ
    任天堂ビルの辺りをグルグル回ってようやく辿り着いた覚えがあります。無事に直って、響子で結婚行進曲を聞いた時は感動しました〜
    88SRで「響」と聞くと、HAL研の響とテグザーの五代響さんを思い出しますね。

    2012年5月26日 3:26 PM
  • 藤本健

    おくれんさん
    メッセージありがとうございます。響、使っていたんですね。ありがとうございます。
    個人的にはあのネーミングが失敗のひとつだったのではと思っているんですけどね。秋葉原にはある程度置いてあった記憶はありますが、いずれにせよ、超マイナー機種でした(^^;
    まさに、めぞん一刻の時代で、岩田さんとかがそれを意識しつつ付けたんだろうな、と…。当時は反対したものの、たかが大学生のアルバイトの立場でしたからね。また、ちょうど一太郎、桐とか松とか漢字のソフト名が流行った時代だったので、響というネーミングに…。

    2012年5月26日 4:38 PM
  • ボンバー三國

    このAPPが公開されなくなってしまいましたね…(T_T)
    開発、止まってしまったんですかね〜(;^_^A

    2017年2月5日 10:13 PM
  • 藤本健

    ボンバー三國さん
    佐野さんに問い合わせてみました。やはり現在休止中で、再開のメドはまだ立っていないようでした。

    2017年2月7日 9:46 AM

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