まるでDAWという見た目、機能を持つビデオ編集ソフト、Movie Pro MX
先日のAHS生放送のアーカイブ
このAHS生放送の番組中の尾形社長によるデモで、Movie Pro MXがどんなソフトなのか初めて見たのですが、確かに画面も操作方法もMusic Maker MXとソックリ。なかなかユニークなソフトなので、後日、改めてAHSに伺って、もう少し詳しくどんなソフトなのか教えてもらいました。
「実売価格が15,000円弱という製品なので、CORELのVideoStudio Pro X5や、CyberLinkのPower Director 10などと同じ価格帯ですが、機能的にはAdobeのPremiere Pro CS6やAfter Effects CS6に近いソフトなんですよ」と尾形社長。そもそも私自身、ビデオソフトは何度も挫折していて、苦手意識が強く、これらにどんな違いがあるのかすら、よく分かっていません。
「いわゆるビデオ編集機能は一通り何でも持っていますが、Movie Pro MXでは文字を3D化したり、動画として動かすような機能がたくさん入っています。もちろん、本当に複雑なものになると、After Effectsにはかないませんが、たいていのことはこれでできてしまいますよ」とのこと。また写真素材を元に動画化していくことができるので、ビデオ素材がなくてもビデオ作品ができるのが便利ということでした。実際に適当な画像などを入れてみましたが、変形や拡大縮小、移動は自由自在にできるのは面白いところです。
確かにそうした声はよく聞くし、結構切実な問題。別にボーカロイド楽曲に限らず、音楽作品をネットにアップする際には共通した悩みなので、動画作成が簡単にできるのであれば、それは嬉しい話です。
その発売前のMoive Pro MXのサンプルをいただいてしまったので、さっそく自宅に帰って触ってみましたが、確かに文字をいじれるのは面白いところ。試しに以下のような10秒ムービーを作ってみましたが、DAW感覚で使うことで本当に簡単にできてしまいました。もっとも、ビデオ制作はセンスも必要そうなので、そこに自分のネックも感じたところではありますが……。
ちなみに、このBGMに使ったのは、Music Maker MXでもお馴染みの自動作曲機能の「ソングメーカー」とほぼ同等の機能「自動BGM作成(サウンドトラックメーカー)」という機能があったので、これを使ってみました。
操作における考え方もDAWに近く、個人的には扱いやすく感じた
トラックの概念といい、フェードやオートメーション機能といい、まさにDAWという感じのソフトですが、操作していると、実際にMusic Maker MXと同じオーディオのミキサーがあったり、インサーションエフェクトがあったり、マスタリングエフェクトまで装備していたり……と、これは本当にビデオ編集ソフトなの?と不思議な感じのソフトです。
私自身は、ぜんぜん知らなかったのですが、このMovie Proのシリーズは、今回のMovie Pro MXがAHSのソフトとしては3世代目。新機能としては高速化するとともに、Windows8対応になったり、読み込めるフォーマットが動画、画像ともに非常に多くなったりと、いろいろ進化しているそうです。またこのフォーマットに関しては、Photoshopデータ(PSD)がそのまま読み込めたり、なぜかNintendo3DSの3D写真を読み込むことができのだとか……。
同社のWeb上にアップされているVOCALOID製品やVOICEROID製品などのプロモーションビデオは、ほぼすべてMovie Proひとつで作っているそうですから、どんなことができるのかの参考にもなりそうですね。
AHSのサイトには体験版(8月3日までには公開予定)もあるので、まずはこれを使って試してみるとどんなソフトなのかすぐに分かると思いますよ。