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Miselu neiro版Polysixは超短期間で開発されていた!?

以前の記事でも取り上げたAndroid OSをコアにした新しいコンセプトの電子楽器、「Miselu neiro」の姿が徐々に明らかになってきています。先日アメリカで行われたGoogleの開発者イベント「Google I/O 2012」でプロトタイプがお披露目されたのとともに、この上で動作するシンセサイザアプリとしてコルグから「Polysix」が、さらにヤマハもコードネーム「MV-01」というVOCALOIDアプリが参考出品されました。

 

先日、AV Watchの連載「Digital Audio Laboratory」で「第515回:Android搭載で低遅延の楽器“Miselu neiro”~米Miselu CEOに聞く“Music SDK”の開発と展望 ~」という記事を書きました。ここでは米MiseluのCEO、吉川欣也さんにお話を伺ったのですが、実はコルグの開発担当者、さらにはヤマハの開発担当者にもインタビューをしているので、それぞれ紹介していきたいと思います。今回の記事はコルグ編です。


Miselu neiro上で動作しているKORG Polysix 


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コルグのPolysixの開発を担当したのは、福田大徳さん、岡村信久さん達のチーム。開発リーダーである福田さんには、以前iELECTRIBE for iPad」の開発者としてもインタビューをしたことがありましたが、今回の開発の経緯や苦労した点、またコルグの視点から見たMiselu neiroの面白さなどについて伺いました(以下敬称略)。


今回お話を伺った福田さん(左)と岡村さん(右)

 

--先日のGoogle I/OでPolysixが突然登場したのには驚きました。だいぶ以前からMiseluとはやりとりしていたのですか?

福田:当社としては1年ほど前からコンタクトをとっていたのですが、僕のところに話が来たのはゴールデンウィークの直前。Android OSを使っているとのことだったので、レイテンシーの問題など、難しそうだな…と思っていました。ただ、よく話を聞くと、NeiroはMusic SDKというものを使った、ある意味クローズドな世界なので、これなら開発しやすいのかも…とも思ったのです。実質、開発期間は1ヶ月しかなかったのですが、結構すぐにできてしまいましたよ(笑)。


開発リーダーの福田大徳さん

 

--そんな簡単に?課題とか難しかった点などはなかったのですか?
福田:そうですね、最初に思い浮かべていた課題は3点。まず、本当にレイテンシーが大きくないのか、ということ。またCPU処理速度的にPolysixを動かすのに十分な性能を持っているか、そしてUIの開発にどのくらいの手間が必要か、ということですね。機材のプロトタイプを受け取ったのが5月の初旬でしたが、さっそく触ってみると、想像していた以上に速いな、という印象でした。
岡村:実際の開発に入る前にKORG Legacy Collectionとして持っているPolysixのコアコードをDSPにして流し込んだのですが、あっさりと動いてくれました。実際に音が出るようになるまで1日でしたね。

 

--そんな新しいハードウェアに対応させるのにたった1日で?

福田:それだけKORG Legacy Collectionがよく設計されているということの証明ですね(笑)。コンパイルしなおすだけですぐに動作してくれますから。またオーディオコールバックやMIDIのレシーブメッセージなど、APIはMusic SDKがすべて用意してくれています。iOSとはAPIの名称が違うという程度だから、iOSのアプリを作っている人なら、誰でもすんなり開発できるのではないでしょうか?


開発エンジニアの岡村信久さん

 

--問題のレイテンシーについてはいかがでしたか?
岡村:Mac版やPC版と比較しても遜色ないものでした。実際に弾いてみれば分かると思いますが、なかなかいい性能を出していると思います。
福田:もちろん、ハードウェアのシンセサイザと比較すると、まだまだという点はあるのですが、Miselu neiroとしての世界観からすれば、まったく問題ないのではないでしょうか?

 

--もう一方の課題であったUIの開発はどうだったのですか?

福田:UIが一番苦労しました。UIはMacやPCとも違うし、iPadのものとも違います。Androidの場合、OpenGLを用いて画面を作っていくとてもプリミティブなものなのです。またマルチタッチを実現するには1ビューで動かさなくてはならないという制限があるのも難しいところでした。この辺はぜひ、Miseluさんに開発環境を用意していただけると嬉しいところですね。とはいえ、実際に作ってやりやすいと思ったのは、画面サイズや縦横比が固定されていること。普通のスマホだと、画面がさまざまなので、それに合わせていくのはとても大変です。でも、これは特化したハードだからその点はよかった。また、2オクターブ版のこの画面サイズはPolysixのUIとしてもピッタリマッチしましたね。


1ビューでの画面構成で開発したというPolysix

 

--今後のこのプロジェクトはどう進んでいくのでしょうか?
福田:Miselu neiro自体がまだ、いつどのような形でリリースされるのかが決まっていないので、その状況を見つつ準備していきたいと思っています。一方、Polysix自体は、つい先日コルグの別の開発チームがPropellerheadReason用に「Polysix for Reason」をリリースしたところなんです。今後も楽器として魅力的なプラットフォームには柔軟に対応していきたいと考えています。

 

--ありがとうございました。

 

【関連記事】
Androidをコアにした楽器デバイス、Miselu neiroとは

 

~米Miselu CEOに聞く「Music SDK」の開発と展望 ~

 

 

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