8月5日に開催された小南千明 Presents DAW女子会Vol.6 夏祭りSPECIAL
DAW女子会は2016年3月にスタートしたイベントで、3~4ケ月に1度のペースで行われていて、今回が6回目となるものです。以前に「男子も見に行けるDAW女子会。12月19日、東京・渋谷で開催!」というvol.4の告知記事を書いたこともありましたが、DTM業界にも少しずつ知れ渡るイベントになってきました。
DAW女子会 vol.6のタイムテーブル
DAW女子会の主催者であるDAW女シンガーソングライター、小南千明さん
主催者である小南千明さんも「普段は自宅に引きこもって制作しているし、ライブも1人で孤独なDAW女たちだけど、今日はそんな私たちのつくる音楽を受け取ってもらえて嬉しい!」との話に、会場の来客者もうなづいていたのが印象的でした。
今回のDAW女子会のステージに立った7人のメンバー
今回の7名のみなさんが使っているDAWをまとめると以下のようになります。
使用DAW | |
小南千明 | Studio One 3 |
YUC’e | Cubase Pro 9 |
Utae | Ableton Live 9 |
マキアダチ | Logic 9 |
ASOBOiSM | GarageBand & Logic |
おかありな | GarageBand & Music Studio |
小川ひなこ | Pro Tools 10 |
6、7トラックにまとめていた理由について小南さんは「やはり出音は、会場に行ってみないと分からない面も多いので、2chにはせず、ベースやドラム、シンセパート、コーラスなど大きくパートわけした状態のものを持ち込んでいます。実際にリハで鳴らしてみて、モコモコしていたら、ローを落とすなど調整しています。ハモ部分を歌いながら、本番中に音量調整することもありますね」とのこと。DAW女ならではのこだわりでもありますよね。ステージ上ではRolandのシンセ、JD-Xiを弾きながら歌ったり、曲によってはAIRAのTR-8を使ったりもしていました。
ASOBOiSMさんの後ろには、MacBook Proとともに、Scarlett 2i4が
2番手、今回初参加となったASOBOiSMさんはGarageBandで曲作りをし、Logicでアレンジをしているとのことですが、ステージ上にはこれを2mixした状態でDJソフトを使って再生していたとのこと。オーディオインターフェイスにはFocusriteのScarlett 2i4を使っており、この鮮やかな赤が、会場の一番後ろからでも目立って見えました。
普段はバンド形式でステージに立つことが多いという小川ひなこさんもDAW女子会は1人ステージ
同じく初出場の小川ひなこさんは、「バンドでの演奏が好きなので、普段はドラマーさんやギタリストさんを雇って出演することが多いんです。今回もサウンドはバンド仕立てで、ベースやギターはレコーディングしたものを使っていますが、今日は一人で演ります」と宣言してのステージ。
会場の音響がすごくいいこともあり、なかなかの迫力でした。ドラムは打ち込みで、Addictive Drumsを使っているほか、シンセにはNative InstrumentsのMassiveなどを使っているとのこと。そうして作ったものを、Pro Toolsで鳴らすわけではなく、それをWAVに書き出した上でZOOMのR8に読み込ませて、再生させていたのも印象的。PCではなく専用機を使ってしまうというのが、トラブルを回避する上で重要だったりするんですよね。
ギターを持ち、Ableton Liveのルーパーなどを駆使しながら歌う、Utaeさん
先日のDTMステーションPlus!でも出演していただいたUtaeさんは、シンセとボーカル・コーラスを融合させた、独特な世界観を持ったサウンド。ステージ上には、Ableton Live 9を入れたMacBook ProとNIのMASCHINE Jamを持ち込んでいたUtaeさん。不思議なボーカルサウンドの重ね合わせワザはLiveのルーパー機能を使っていたんですね。
UtaeさんはNIのMASCHINE JamをMIDIコントローラーとして活用する
Micro KORGを使いながらボコーダープレイもこなすマキアダチさん
「DAW女子会に呼ばれるまで自分がDAW女だとう自覚はなかったんですけど、もっとちゃんとDAWと向き合って勉強していきたいなって思いました!」と話ていた、おかありなさん。ステージから観客席側に降りて寝転がっての歌唱にはちょっとビックリしましたが、なかなかインパクトのあるサウンドでした。
各ステージの後は物販コーナーでCDなどを販売
Cubaseとともにパフォーマンス用に活用していたのはMASCHINE Mikro MK2
また歌いながら、機材操作をしていたのも印象的でしたが、使っているのはNI MASCHINEシリーズの中で一番小さい、MASCHINE Mikro MK2。このパッドにサンプルを割り当て、ドラムやノイズをリズミカルに叩きながらパフォーマンスしていたんですね。
DAW女子会 vol.6、最後のステージは小南さんが飾った
森中昭宏さんによるTouch Designerを用いたVJも重要なキーとなっていた
ところで、このDAW女子会 vol.6を盛り立てたもう一つのポイントには、ステージのバックを飾るVJがありました。これは森中昭宏さんがTouch Designerというソフトを活用しながらリアルタイムに動かしていたものなんです。ビートに合わせてグラフィックが動くなど、さまざまな趣向が凝らされていたんです。このソフト、マイクから入力された音からピークを検出することで、ビートを拾い、それに合わせてリアルタイムに画像を動かすなんてことができるんですよね。この辺もDAW女子会ならではの点なのかもしれません。
最後はみんなで記念撮影!
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