• 240gの超小型オーディオIF、PreSonus AudioBox GOを試してみた! 1万円以下でサブ機としても優秀

PreSonusから、AudioBox GOという超小型のオーディオインターフェースが先週発表され、本日2月18日より発売が開始されました。Mac、Windows、iOS、Android…など、さまざまなデバイスで使うことが可能で、USB接続すれば電源いらずのバスパワー駆動。アナログ入力は、マイクや標準プラグを接続できるコンボジャック、ギターやベースなどを接続できるInst入力、合計2系統の入力を装備。もちろん、コンデンサマイクを接続する際に使う+48Vのファンタム電源も備えています。

24bit/96kHz対応で、重さは驚異の240g。ちなみにPreSonus史上最もコンパクトなサイズ感となっており、横幅108mm×高さ44mm×奥行き84mmの手のひらサイズ。小型ながらも必要な要素はすべて詰まっており、ツマミの操作などはとても快適。また価格は9,900円(税込)なのにも関わらず、総額10万円以上のソフトウェアが付属するのも魅力です。エントリー向けとしても2台目以降のモバイル用としても最適なAudioBox GOを一足早く試してみたので紹介してみましょう。

超小型のオーディオインターフェースPreSonus AudioBox GOが発売開始


PreSonusは、数多くのオーディオインターフェイスやミキサー、コントールサーフェイスなどを開発するメーカーであると同時に、国内でもCubaseとトップシェアを争う人気DAWのStudion Oneを開発しているメーカーでもあります。そのオーディオインターフェイスとしてはQuantumシリーズ、Studio USB-Cシリーズ、AudioBoxシリーズ……など、エントリーからプロまで愛用する機材を揃えています。

エントリー向けPreSonusのオーディオインターフェイス

今回発売されたAudioBox GOは、これまでのラインナップよりも安く、価格は1万円以下。これまでPreSonusの低価格モデルとしてはAudioBox iOne(15,400円税込)やStudio 24c(19,800円税込)などがありましたが、それを大きく下回る価格設定です。他社でも1万円以下は存在していますが、音を入出力するための最低限の機能しか装備しておらず、音楽制作用途には向かないものが多いのが実情。そうした中登場したAudioBox GOはドライバーもしっかり用意され、まさにDTM用途で活用できる機材。サンプリングレートも24bit/96kHzまで対応するなど十分なスペックを備えています。

エントリーとしてもモバイル用としても最適

マイクプリアンプは、25年以上に渡るレコーディング・スタジオ機器のノウハウを活かしてデザインされたPreSonusのXMAX-Lプリアンプが搭載されているとのことで、低ノイズでクリーンかつ明瞭なレコーディングを実現してくれるそう。また、前述の通り重さは240g。手のひらサイズなので、モバイル用としても最適です。

入力端子や出力端子はリアに装備されている

PCとの接続は、リア側のUSB Type-C端子に付属のUSB Type-C – USB TypeAケーブルを用います。ほかに電源ケーブルを接続する必要はなく、バスパワーで駆動するので、手軽に使用できます。もちろん別途USB Type-C – USB Type-Cケーブルを用意すれば、MacやWindows PCのUSB Type-C端子に直接接続することも可能です。

付属のUSB Type-C – USB TypeAケーブルを使って接続

入力はすべてリアに付いており、1chはXLRとTRSフォーン兼用のコンボジャックになっているので、ここにダイナミックマイクやシンセを接続して、録音することができます。

1chはXLRとTRSフォーン兼用のコンボジャック

またフロントにある48Vというボタンをオンにすれば、ボーカルレコーディングなどで利用するコンデンサーマイクも使用可能。

48Vのファンタム電源ONでコンデンサーマイクを使った録音も可能

2chはTSフォーン端子で、いわゆるシールドを接続するところになっています。Hi-Zの切り替えなどは特になく、ギターやベースなどを接続するのに適したジャックになっています。ゲインはフロントのツマミで調整でき、ピーク時はツマミ横のLEDが点灯します。これが視認しやすく、コンパクトサイズながらも、必要なものは装備されているな、という印象です。

操作しやすいゲインのツマミ

一方出力は、フロントにヘッドホン端子が1つと、リアにモニタースピーカーなどを繋げるためのバランスアウトが装備されています。ヘッドホンの音量は、ヘッドホン端子の上のツマミで調整可能。本体が小さいのにも関わらず、扱いやすいツマミで、想像以上に操作しやすいですよ。

ヘッドホン端子はフロントに搭載されている

リアのMain Outに接続した機材へのボリュームは、フロントのMainと書かれた大きなノブで調整できます。扱いやすいのはもちろんですが、デザイン的にもカッコいいですね。

メインアウトのノブは大きく、調整がしやすい

また、Mixと書かれたツマミを左に回し切るとダイレクトアウトのみ、右に回し切るとPCからの音のみが、再生されます。たとえば、DAWに録音する際、遅延が気になる場合は、Mixのツマミを左に回し切ることで、入力している音のみを遅延なしでモニターすることができます。一方、ミックスをする際は、Mixのツマミを右に回し切るのがいいでしょう。中間に設定することも可能なので、オケを聴きながら、歌などを重ね録りしていく際は、自分の声がリアルタイムに聴こえつつも、オケがしっかり鳴るところを探ると、うまくいきますよ。

Mixのツマミで、PCの音とダイレクトアウトのバランスをコントロール

とにかく、AudioBox GOは小さいのが最大の特徴。実際、iPhone 12 Proと並べて撮影してみたのがこの写真。こう見ると、iPhoneが巨大に見えてしまいますが、実際にはAudioBox GOがとっても小さいんです。

iPhone 12 Pro(左)とAudioBox GO(右)

さて、AudioBox GOは、Mac、Windows、iOS、iPad OS、Android…などに接続できるUSBクラスコンプライアントなデバイスであるため、MacはもちろんWindowsでもドライバなど不要で、接続するだけで使えるようになっています。ただ実際使用する際は、PreSonusのページからダウンロードできる、UNIVERSAL CONTROLをインストールしておく必要があります。というのは、Macでは、これを通じてファームウェアのアップデートをするようになっており、Windowでは、ファームウェア・アップデートに加え、ASIOドライバがサポートされ、バッファサイズやサンプリングレートなどを設定できるようになるからです。

Studio One Prime特別エディションが付属している

なお、これまでPreSonusのハードウェアには、Studio One Artistがバンドルされていましたが、このAudioBox GOはStudio One Artistよりも低価格であることから、Studo One Artistは付属していません。その代わりにStudio One Prime特別エディションというものが付属しています。通常のStudio One Primeは無償配布されていますが、プラグインを使うことができません。それに対して、この特別版は、AudioBox GOに付属するプラグイン集、Studio Magicソフトウェア・スイートのプラグインが使えるようになっているのです。

10万円以上の音源やエフェクト、サンプルパックがゲットできる

このStudio Magicソフトウェア・スイートは、以前「PreSonus製品を買うともらえる総額10万円以上のプラグイン集、Studio Magicソフトウェア・スイートがさらに豪華に」という記事で紹介したものの今年度版であり、10万円以上の音源やエフェクト、サンプルパックがゲットできます。エントリーユーザーにとってはかなりいいスタートダッシュといえますね。すでにDTMを始めている方にとっても、楽曲制作環境を強化する手段になるはずです。

また、iPhoneやiPadと接続する際は、外部から電源供給可能なLightning-USB3カメラアダプタなどを介す必要はありますが、接続するだけで内蔵のスピーカー、マイクからAudioBox GOに切り替わり、高音質にモニターできたり、高音質にレコーディングを行うことが可能。Androidの場合は、類似のコネクタを使うか電源供給可能なUSB-HUBを介して接続するようにしてください。この電源供給がネックではありますが、小さな機材だけにスマホやタブレットとの相性は抜群です。

さらにiPadを持っているなら、Capture for iPadというアプリもおすすめ。機能的にはAudioBox GOと接続して、オーディオをレコーディング、編集するというもので、最高で24bit/96kHzまで対応。レコーディングした内容は、そのままStudioOneへ送ることができるので、AudioBox GOとStudio Oneを使うのであれば、ぜひチェックしておきたいところ。WiFiを介して、直接ファイルのやりとりができるので、面倒な手間が一切なく、メチャメチャ便利ですよ。

ちなみに無料で入手可能なCapture for iPad Duoは2トラックまでの利用、有償版のCapture for iPadのほうは32トラックまでのレコーディングが可能となっています。

iPadでAudioBox GOを存分に使いこなすためのアプリ、Capture for iPad Duo

AudioBox GOは、エントリーはもちろん、モバイル用として持っておいても損はない機材。価格もお手頃なのにも関わらず、Studio Magicソフトウェア・スイートも付いているので、かなりコストパフォーマンスの高いオーディオインターフェイスだと思います。

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