キズナアイの声で歌うVoiSona新ボイスライブラリ#kzn登場とともにCubaseとのコラボパッケージが5月22日より本数限定で発売開始

テクノスピーチがAI歌唱ソフトVoiSonaの第6弾となる新ボイスライブラリ「Kizuna AI Original Singeroid “#kzn”」を発表すると同時に、ヤマハミュージックジャパンがCubaseとのコラボレーションパッケージ 「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」を5月22日から本数限定で発売することを発表しました。これは、Cubase Pro 12またはCubase Artist 12に、VoiSonaのボイスライブラリ「Kizuna AI Original Singeroid “#kzn”」の1か月無償サブスクリプションカードを同梱したオリジナルのパッケージ。価格は通常のCubaseと同じであり、数量限定のお得なパッケージになっています。

Cubaseはヤマハの100%子会社であるSteinberg開発の製品ということもあり、これまで歌声合成ソフトではヤマハのVOCALOIDとの連携を全面に出すケースはありましたが、他社製品との連携を打ち出すのは珍しいようにも思います。Cubaseとしては各歌声合成ソフトに対してフラットな姿勢であることを示す形になっているようです。今回のパッケージは映像クリエーターのKEIGO INOUEと、書体アーティストのゆうたONEによる描き下ろしデザイン。また発売を記念し、「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」を購入した人限定の抽選で、#kzn(キズナ)の12か月無償サブスクリプションカードを進呈するキャンペーンも開催するとのこと。実際これがどんなものなのか、新しいVoiSonaのライブラリ#kznの概要とともに、紹介していきましょう。

「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」が、5月22日からスタート

VoiSonaとCubaseのコラボパッケージが発売

今回、ヤマハミュージックジャパンから発売されるコラボレーションパッケージは、以下の2種類です。

CUBASE PRO 12 VoiSonaコラボ版 #kzn
CUBASE ARTIST 12 VoiSonaコラボ版 #kzn

Cubase初のコラボレーション商品となっており、数量限定の発売。価格は通常版のCubaseと同じとなっているので、Cubaseを買ったら、タダで#kznの1か月無償サブスクリプションカードをゲットできるというわけです。

CUBASE PRO 12 VoiSonaコラボ版 #kzn

また2023年5月22日(月)〜8月13日(日)の間に「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」を購入すると、#kznの12か月サブスクリプションカードを抽選でゲットできるキャンペーンも実施中なので、応募方法については「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」に同梱のフライヤーを確認してみてください。

CUBASE ARTIST 12 VoiSonaコラボ版 #kzn

CeVIO AIライブラリの#kznがVoiSonaに

さて、#kznについても少し紹介していきましょう。正式名称「Kizuna AI Original Singeroid “#kzn”」は、バーチャルYouTuberキズナアイの声を元に作られた歌唱特化型AIのキャラクター#kznのボイスライブラリ。もともとVoiSonaの姉妹ブランドであるCeVIO AIのサードパーティーボイスライブラリとして発売されていましたが、2023年4月21日からVoiSonaで展開することが発表されました。

YouTuberキズナアイの声を元に作られた歌唱特化型AIのキャラクター#kznのボイスライブラリ

<#kznプロフィール>
2022年2月、より多くの“世界中のみんな”とつながるため、アップデートを目的とした無期限活動休止(スリープ)期間に入ったキズナアイの声から生まれた歌唱特化型 AI “#kzn(キズナ)”。#kzn(キズナ)ちゃんはクリエーターとクリエーター、クリエーターとファン、クリエーターとテクノロジーをつなげていくハブとなり、キズナアイの「みんなと、あなたとつながりたい」をサポートしていきます。
実績:TVアニメ『絆のアリル』EDテーマ「寄花-Yosuga-」(作詞・作曲・編曲 みきとP)を歌唱

VoiSonaについてはこれまでもDTMステーションでは「AI歌唱ソフト「VoiSona」の誕生1周年に合わせ初の英語ボイスライブラリ「Chis-A [tʃíːseɪ] を発売開始」「AI歌唱ソフト、VoiSona の新ボイスライブラリとして、ゴールデンボンバー鬼龍院翔CVの『機流音』 、SILENT SIRENすぅCVの『AiSuu 』がリリース。AI歌声合成の世界に新しい波」「CeVIO Pro(仮)改めVoiSonaのβ版無料公開がスタート。VSTiに加えAudio Unitsにも対応し、M1にもネイティブ対応」といった記事でたびたび取り上げてきたのでご存じの方が多いとは思いますが、初めて知ったという人も少なくないと思うので、簡単に紹介しておきましょう。

テクノスピーチのAI歌唱ソフト「VoiSona」。今回新ボイスライブラリとして#kznがリリースされた

VoiSonaは、国立大学法人名古屋工業大学から生まれた大学発ベンチャーである、株式会社テクノスピーチが開発したAI歌声合成ソフト。ヤマハのVOCALOID、DreamtonicsのSynthesizer Vなどと切磋琢磨しながら競争している、まさに最先端分野のソフトであり、同じくCeVIOプロジェクトのCeVIO AIとは姉妹ソフトであるという関係でもあります。

CeVIO AIのエンジン部分はテクノスピーチの開発であり、歌声合成の性能としてはVoiSonaとは同等のものです。ただし、CeVIO AIが買い切り型のソフトとなっているのに対し、VoiSonaはエディタおよび日本語ボイスライブラリの知声は完全無料、それ以外のボイスライブラリはサブスクという形になっており、ここで合成された歌声の波形データは個人/法人、商用/非商用を問わず、原則、無料で利用することが可能となっている、というのが大きな特徴となっています。

VoiSona 1.5.0のタイミングでCubaseのARA2に対応。Cubaseの一機能のようにVoiSonaが利用できるようになった

VoiSonaは、リリース以降、着実にバージョンアップを繰り返し機能アップを図ってきていますが、4月20日にリリースされた1.5.0においてCubaseおよびNuenodのARAに対応したのが大きなポイント。

①Cubaseでオーディオトラックを作成
②エクステンションのVoiSonaを選択
③VoiSona上で左下のボタンでオーディオ入力をOFF

の順番で操作することにより、Cubaseの一機能のようにVoiSonaを使えるようになっているので、Cubaseユーザーはぜひ試してみるといいと思います。

そんなVoiSonaの新しいライブラリ#kznがゲットできる「CUBASE VoiSonaコラボ版 #kzn」の発売は、5月22日から。ぜひ、この機会にCubaseを導入してみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
Cubase公式ページ
Kizuna AI Original Singeroid “#kzn”情報

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