SONICWIRE主催のクリエイター応援企画!楽曲コンテスト『ソニコン』が6月2日まで開催中!

現在「音」に関する製品をダウンロード販売する世界最大規模のストア「SONICWIRE」が主催する楽曲コンテスト「ソニコン」が開催中です。SONICWIREは、初音ミクの発売元でもあるクリプトン・フューチャー・メディアが運営している、サウンド素材・効果音・BGMやシンセ・ドラム・オーケストラなどのソフトウェア音源を販売しているウェブサイト。そんなSONICWIREは、ここ数年定期的にクリエイター応援施策として、コンテストを開催。今回のテーマは、5分以内の歌モノ楽曲で、「メロディー」「コード」「展開」「サウンド」「楽曲アイデア」を基準審査としています。

審査員は、ClariSのコネクトやLiSAのcrossing fieldの作詞作曲を手掛けた渡辺 翔さんをはじめ、yamazoさん、谷 正太さんなど、トッププロが勢揃い。最終審査に残った20名には審査員による楽曲講評コメント、さらに受賞者作品はコンピレーションアルバム「SONICON PowerPush Vol.1」へ楽曲が収録されます。最優秀賞、優秀賞、特別賞は、最大SONICWIREポイント10万円分や副賞が送られるなどといったコンテストとなっています。この春にDTMを始めたり、最近新しい製品を導入してそれを試そうという人にとっても、絶好のタイミングとなっているので、このソニコンがどういった内容になっているのか、紹介していきましょう。

SONICWIRE主催の楽曲コンテスト「ソニコン」が6月2日まで開催中

ソニコンは「メロディー」「コード」「展開」「サウンド」「楽曲アイデア」の5項目で審査される

これまで、SONICWIREはクリエイター応援企画として、コンテストなど数々の企画を行ってきましたが、「ソニコン」としては、今回が4回目。2019年からスタートしたソニコンのこれまでの応募数は、第1回743曲、第2回867曲、第3回773曲と、国内でもなかなか盛り上がりのあるコンテストとなっています。

さて、2024年のソニコンですが、テーマは5分以内の歌モノ楽曲。応募期間は2024年6月2日(日) 23:59まで。審査基準は、

メロディー 10点
コード 5点
展開 5点
サウンド 5点
楽曲アイデア 5点

の30点満点となっています。この審査基準がしっかりしているというのも、ソニコンの1つの特徴でもあります。ちなみに、メロをシンセで作った場合や歌詞の配点がないので、こういった部分の評価はどうなるのか、担当者の方に質問してみました。

「基本的には点数で受賞作品を決めていきます。メロディーがシンセでも問題はありません。シンセメロだからといって減点とはなりませんが、全体の印象や作品の完成度など、間接的に影響することはあります。また歌詞についても、審査基準に入っていませんが、人が審査している以上、とてもいい歌詞だった場合、印象がよくなるので、同じく間接的に関係することはあるかもしれません」とのことでした。

後述しますが、今回のソニコンでは初の試みとして、受賞者はコンピレーションアルバム「SONICON PowerPush Vol.1」への収録もあります。そのコンピレーションアルバムのジャケットは、すでに決まっているので、楽曲のテーマが決まらない人は、この画像からイメージを広げていくのもいいかもしれませんよ。

受賞作品のコンピレーションアルバム「SONICON PowerPush Vol.1」のジャケット

ほかのコンテストに応募した楽曲でも、そのままソニコンへ応募できる場合もある

そして結果発表は、2024年8月中予定しており、応募は特設サイトから行います。ソニコンのページへ行くと、下の方に「応募フォームへ」というボタンがあるので、ここをクリックして、必要な項目を入力後、応募する形になります。注意事項は、同サイトでしっかりご確認ください。応募する際のフォーマットはMP3。受賞作品は後から高音質(WAVかAIFF)のファイルの提出があるとのことです。

ちなみに注意事項はソニコンページでご確認くださいと書きましたが、1つ応募の際にポイントとなるものがあったので、それだけ解説しておきます。応募のきまりに「原則、過去に公開された楽曲は応募できず、公開が判明した時点で選考対象外となりますが、直近半年間(2023年10月2日~2024年4月2日の間)で行われた別コンテストへの応募楽曲に限り応募可能とします」とありますが、これはとりあえず応募楽曲は未公開曲であること。ただし、2023年10月2日~2024年4月2日の間に、ほかコンテストに送っていた楽曲は、応募曲として使ってもOKという内容になっています。

また担当者に聞いたところ、ニコニコ動画の運営企業ドワンゴが主催する「ボカコレ」の場合、応募の時点でニコニコ動画に楽曲をアップしますが、その場合でもソニコンへの応募は大丈夫とのことでした。YouTubeにアップしてしまっている楽曲はNGですが、上記の条件であれば、すでにコンテストに応募している楽曲でも、そのままソニコンに参加できるとのことでした。

プロの審査員が勢揃い

さて審査員は、以下の3名+SONICWIREスタッフとなっています。

渡辺 翔さん
ROCK やR&B、アイドル向けなどジャンルにとらわれないメロディーセンスは各方面で評価される、アニソン界では誰もが知るヒットクリエイター。sajou no hanaやCYNHNのメインコンポーザーとしても活躍している。
yamazoさん
専門学校卒業後、女性Vo.の二人組ユニットを結成し活動開始。
2009年解散後に作家活動に専念。
王道Jpopからロック、R&Bなどの楽曲も手がけ幅広くこなし、現在は劇伴のシーンに活動の場をうつしている。
谷 正太さん
人気アニメのテーマソング等を手掛けている作詞家/作曲家 “渡辺 翔”氏、有名アーティストへの楽曲提供等で活躍する傍らSNSでも人気を博している作曲家/編曲家 “yamazo”氏、日本の音楽シーンを支えるクリエイターの制作環境の構築をサポートする株式会社PleasureCreationの代表取締役 “谷 正太”氏

 

最優秀賞は、SONICWIREポイント(10万円分)や副賞から3製品などが送られる

まず最終審査に残った20名は、審査員による楽曲講評コメントが届きます。さらにそこから上位8名に残ると、コンピレーションアルバム「SONICON PowerPush Vol.1」への収録、YouTube(SONICWIRE公式チャンネル)でのクロスフェード動画の公開、SONICWIREにて受賞楽曲紹介記事の公開が行われます。

受賞者には、さまざまな特典が用意されている

特別賞は4名で、SONICWIREポイント1万円分と副賞から1製品。優秀賞は3名でSONICWIREポイント3万円分と副賞から2製品。そして、 最優秀賞1名には、SONICWIREポイント10万円分、副賞から3製品、応募作品が収録された音楽ダウンロードカード「SONOCA」の製作、SONICWIREにてインタビュー記事を公開という特典が送られます。

副賞はたくさんある中から受賞者が自由に選ぶ形となっており、オーディオインターフェイス、ヘッドホン、シンセやエフェクトのプラグインなどなど、多数用意されています。たくさんあるので、ここでは紹介しきれないので、こちらもぜひソニコンページでご確認ください。

受賞者は、たくさんある副賞から好きなものを選択できる

以上、SONICWIREが主催する「ソニコン」の概要を紹介しました。この春DTMを始めた方や最近新しく機材やプラグインを買った方など、いろいろと試すにはいい機会となっていますよ。審査基準もしっかりしているし、最終審査に残った20名にはしっかりとしたフィードバックもあるので、成長できる機会にもなっています。ぜひ、気軽にソニコンへチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
ソニコンサイト