KVRという英語のサイトをご存知でしょうか?これはVSTAudioUnitsRTASAAX……といったプラグイン全般を扱うニュースサイトであり、膨大なプラグインのデータベースでもあります。市販のプラグインはもちろん、フリーソフトのプラグインであっても、たいていのものは、ここで探して、ダウンロードすることが可能な重要なサイトです。

その一方で、ユーザー、開発者ともに参加して議論し合うことができるフォーラムを設置しているのも大きな特徴。Googleで検索していたらKVRに行き着いたという人も少なくないでしょう。そのKVRが現在、第5回目となるフリーソフトのプラグインコンテストを行っていて面白いので、ちょっと紹介してみましょう。


フリープラグインのコンテストが8月24日までの期間で投票受付中
 
すべてのDTMユーザーにとって、KVRは非常に役立つサイトです(KVRという3文字に意味があるわけではないようです)。


KVRのトップページ

その中でも最大の魅力ともいえるのは、プラグインのデータベース。たとえば、キーワードとして「DX7」と入力すると、30年前のYAMAHAのシンセサイザ、DX7をエミュレーションするプラグインがズラリと表示されます。


データベースのページでキーワードに「DX7」と入力 

見てみるとFREEと書かれたものも、$3.99や€15と各国通貨での価格表示がされているものなど、いろいろ。とくにフリープラグインなら、ここからすぐにダウンロードページに行き着いて入手できるというのは大きな魅力です。


DX7に関連するプラグインがズラリと表示される

ここまでであれば、英語が苦手という人であっても、ほとんど苦にならず見つけてダウンロードできると思いますよ。

また対応OSや対応プラグインフォーマットが膨大にあるというのも、KVRのユニークなところです。そうWindows、Macに限らず、LinuxさらにはiOS、そしてAndroidまで対応しているんですから、何でもありですよね。「あれ?iOSやAndroidにプラグインなんてあったか?」と思う人もいると思いますが、その辺はかなり緩いようで、iOSやAndoroidで動作するスタンドアロンのソフトシンセやエフェクトも入っているみたいですね。下手にiTunesのAppStoreで探すより、KVRで探したほうが効率がいいかもしれません。


データベースは各種プラグインフォーマットに対応

プラグインのフォーマットとしてもVSTVST3AudioUnitsRTASAAXさらにはLinuxなどで使われているLV2LADSPADSSI、そしてDTMステーションでも何度か紹介してきたUAD、またプラグインというのかどうか分からないけれどReWireReと、まさに何でもありなのです。

このKVRのフォーラムでは、一部日本人ユーザーも英語で議論を重ねているようですが、その一人であるg200kgさんが、以前「KVRの歩き方」という記事を書かれているので、そちらも参考にしてみると、KVRの成り立ちやフォーラムでの議論の仕方などが分かってくると思いますよ。

と、KVRの説明に終始してしまいましたが、さて本題。KVRでは数年に一度の割合で、ユーザー参加型のコンテスト「KVR Developer Challenge」が行われています。これまで2006年、2007年、2009年、2012年と行われてきて、今回の「KVR Developer Challenge 2014」が5回目。

2012年の第4回のときは、日本からも前出のg200kgさんが参加するとともに、第3位に入賞するという偉業を成し遂げられていますが、今回は見送りだったようで、日本からの参加がないのがちょっと寂しいところ。

今回エントリーしているのは、先日の記事「アルゼンチンのフリーソフトで作るビンテージサウンド」で紹介したアルゼンチンの開発会社Solcito Músicaが作ったバーチャルアナログ/FMシンセサイザ、Crioをはじめとする全37作品。


今年のコンテストでは37作品がエントリーしている 

OS内訳としては
   Windows 29作品
   Mac 9作品
   Linux 1作品
   iOS 1作品
あるほか、サウンドライブラリなどがOSに依存しないものが6作品エントリーされています。

いずれもフリーなので、誰でもすぐに試すことができます。さすがに、全部チェックするとなると大変ですが、何か面白いものに出会えるかもしれないですからね。


面白そうなプラグインが色々並んでおり、いずれもフリーソフトとなっている 

なお、「KVR Developer Challenge 2014」の投票期間は8月24日まで。また投票するには、KVRへのユーザー登録した上で、ログインすることが必要です。ユーザー登録自体は無料で簡単にできるので、この機会に登録してみるのもいいかもしれません。

【関連サイト】 
KVR
KVR Developer Challenge 2014
KVR Products Database
KVRの歩き方