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プロへの登竜門「DTM甲子園」今年も開催決定!エントリー受付は2025年8月23日から9月30日まで。秋には作曲家ドラフト会議も

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次世代の音楽シーンを担う若き才能の発掘を目的とした作曲コンテスト「DTM甲子園」。昨年も大きな盛り上がりを見せたこのイベントが、今年も開催されることが決定しました。昨年は747名のエントリーから4名がプロの作曲家として採用されるなど、単なるコンテストに留まらない、まさにプロへの登竜門といえるイベントとなっています。また今年は、秋ごろに著名な作家事務所など、多くのところが集まる作曲家ドラフト会議も開催予定。

今回も学生部門と社会人部門が設けられ、幅広いクリエイターが挑戦可能。大賞賞金は各部門30万円で、SOUNDRAW賞、サウンドハウス賞、フックアップ賞など、各賞も用意されています。エントリー受付は2025年8月23日から9月30日まで。未来のヒットメーカーを目指す全国のクリエイターにとって、見逃せないチャンスとなる、DTM甲子園の概要について、紹介していきましょう。

年度は747名がエントリーし、プロも輩出した「DTM甲子園」の受付スタート!

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昨年度は747名がエントリーした、プロを目指す作曲コンテスト

昨年、「プロに一歩近づく作曲コンテスト、賞金30万円の『DTM甲子園』エントリー開始!」という記事でDTMステーションでもこのコンテストを取り上げましたが、昨年開催されたDTM甲子園には全国から747名ものエントリーがあり、最終的に574曲の力作が提出されたのです。その中から厳正な審査を経て30名が金賞を受賞し、さらに4名がプロの作曲家としてのキャリアをスタートさせました。

この実績が示す通り、DTM甲子園は単なるコンテストに留まらず、まさにプロに一歩近づく作曲コンテストとなっているのです。そして今年、そのDTM甲子園がさらにパワーアップして帰ってきました。大きな目玉となるのが、秋に開催が予定されている「作曲家ドラフト会議」。これはコンテスト参加者を対象に、複数の作家事務所がスカウトを行うという画期的な試み。プロを目指すクリエイターにとって、昨年以上に見逃せないコンテストとなっています。

募集楽曲はワンコーラスの歌モノ

さて、そんな今年のDTM甲子園について、どんな内容になっているのか具体的に見ていきましょう。DTM甲子園で募集されるのは、一番のみで完結する、歌が入った楽曲です。インストゥルメンタル曲ではなく、ボーカルメロディーが入った、いわゆる「歌モノ」であることが必須条件となります。

そして楽曲の長さは、ワンコーラス。実際の音楽業界、特にJ-POPの楽曲コンペで採用されている標準的なデモの形式となっています。Aメロ、Bメロ、サビといった展開の中で、いかに聴き手の心を掴むキャッチーなメロディーを生み出せるか、そして楽曲の世界観を短い時間で表現できるかという、作曲家としての構成力やポテンシャルが総合的に試されます。

ボーカルについては非常に自由度が高く、自分で歌唱したものはもちろん、友人のシンガーに歌ってもらったもの、あるいはSynthesizer VやVOCALOID、CeVIO AIといった各種歌声合成ソフトを使用したものでも問題なし。実際の現場でも歌声AIが使われるので、現代の多様な音楽制作スタイルに完全に対応していますね。

またボーカルに限らずギターなどの録音のみをほかの人に依頼することやコライト、友人との共作もOK。ただし、応募は一人(一組)につき一曲までとされており、複数の楽曲にまたがって参加することはできませんので、注意してください。

そして、ジャンルやテーマは完全に自由。公式ページに「やりたいこと、表現したいものを全力で音楽にしていただきます」とあるように、特定の流行りに寄せる必要はなく、自身の個性や創造性を存分に発揮した楽曲を制作してみてくださいね。

募集期間は9月30日まで。部門は学生部門、社会人部門の2つ

続いて、募集部門やスケージュールは以下の通りとなっています。

募集部門

学生部門: 在学中の学生クリエイターが対象
社会人部門: 学生以外のすべてのアマチュアクリエイターが対象

スケジュール

エントリー期間:2025年8月23日~9月30日
審査期間: 2025年10月1日 ~ 10月12日
金賞作品発表: 2025年10月13日 ~ 10月19日
大賞・特別賞発表: 2025年10月26日

エントリー開始日の8月23日は、夏の高校野球の甲子園大会決勝を意識した日程設定になっていますね。約1ヶ月強の募集期間で、楽曲制作に取り組んでみてはいかがでしょうか?

大賞は賞金30万円!SOUNDRAW賞、サウンドハウス賞、フックアップ賞、伊良コーラ賞…なども

2025年度のDTM甲子園では、各部門の受賞者に賞金・賞品が用意されています。

大賞(各部門1名): 賞金30万円
特別賞: 複数の特別賞を予定
SOUNDRAW賞

SOUNDRAW賞について。SOUNDRAW の1ヶ月無料クーポン配布中!

SOUNDRAW賞については少し特殊なので、詳しく紹介しておきますね。まず、大会期間限定で SOUNDRAWの1ヶ月無料クーポンが配布されています。クーポンコードは「KOUSHIEN」。決済画面でこれをいれると1ヶ月無料で使うことが可能となっています。

そして、SOUNDRAW のトラックを一部使用した提出楽曲が以下の賞金総額15万円+副賞の受賞対象となります。

最優秀賞 (1名):賞金10万円、受賞者インタビュー
優秀賞 (1名):賞金5万円
佳作 (2名):SOUNDRAWフリーアクセス1年分
入賞:入賞者の中から希望者の楽曲をアルバムとしてリリース

エントリーフォームにSOUNDRAWの使用にチェックをつけて、楽曲を提出。提出時、SOUNDRAWで生成したトラックのリンクが必要となるそうです。

ちなみにSOUNDRAWについては、以前「誰でも気軽に参加可能、日本のAI作曲サービス、SOUNDRAWを使ったオリジナル曲コンテスト実施中。優勝賞金20万円」という記事で詳しく紹介していますが、簡単にいうと、ジャンルやムード、曲の長さなどを指定するだけでAIが楽曲を生成してくれるサービス。生成された楽曲はロイヤリティフリーで利用できる上、各楽器のステムデータを書き出してDAWに取り込み、自分の楽曲の素材として活用できるのが大きな特徴となっています。

また、特別賞としてスポンサー各社から提供される賞品も充実しており、サウンドハウスからはAKGのヘッドホン「K812」、フックアップからはPSP AudiowareやSoftubeのプラグイン、そしてクラフトコーラの伊良コーラなどが贈られる予定。順次発表されるので、ぜひ公式ページをご確認ください。

豪華な審査員メンバーが集結

さて、審査員についても紹介していきましょう。現在発表されている審査員は、以下の豪華メンバーとなっています。

審査員名 プロフィール
前迫 潤哉さん @Junya_Junya

MOVEMENT PRODUCTION代表。
作曲はもとより、 制作ディレクターからアーティストの仮歌やコーラスレコーディング、
ボーカルディレクションなど多岐にわたる活動を行う。
2018年「ガラスを割れ!/欅坂46」を提供。
グループ初となるミリオンセラーを記録し、
2018年オリコン年間ランキング・作曲家部門において1位を受賞。
【参加者に一言】
第二回大会ということで、昨年を上回る活気に期待しています!
この夏1番を聴かせてくださいね!
Dr. Lilcomさん

MOVEMENT PRODUCTION 代表代行。
トラックメイク、アレンジ、ソングライティングをこなし、
ヒップホップからアイドルまで幅広く多彩なサウンドメイクを得意とする。
King & Prince、乃木坂46、ラブライブシリーズなどへの楽曲提供を行う。
DTMスクール「MUSIC MASTER COLLEGE JAPAN」の校長も務め、
分かりやすく生徒ひとりひとりにフォーカスした授業に定評がある。
【参加者に一言】
去年以上にパワーアップした様々な感性に触れられることを楽しみにしています。
ぜひ審査員を驚かせてください!
力丸 尊さん

MOVEMENT PRODUCTION 執行役員。
2015年NMB48『パンキッシュ』作編曲家としてデビュー。
映像作品やイベント関連の音源制作も行い、
えんとつ町のプペルVRや延岡城プロジェクションマッピング作品、
福岡パルコのコンテンツの音源制作に携わる。
【参加者に一言】
皆さんの頭の中に眠るアイディアやメロディを聴けること、
そして新たな才能に出会えるのを楽しみにしてます!
Akira Sunsetさん

HOVERBOARD Inc, 代表取締役。
自身のユニットSafariiとして2007年Hawaiiでデビュー。
2008年Sony Music Recordsからメジャーデビュー。
3rd single「この恋にさよなら」がスマッシュヒット。
2012年からは他アーティストへの作詞や楽曲提供といった活動を始める。
乃木坂46への提供楽曲で『気づいたら片想い』や
作編曲した『今、話したい誰かがいる』『ハルジオンが咲く頃』が、
それぞれ年間オリコントップ10入りを果たし、大ヒット。
アーティスト、アイドル、アニメやNISSAN、NTT Docomo、JA全中等の企業系楽曲まで幅広く手掛ける。
【参加者に一言】
AIの精度が増す昨今、それに負けない強烈な個性、光る何か。
そんな楽曲に出逢えたら嬉しいです。
石井 亮輔さん

合同会社NEWNOTES 代表。AKB48グループ等への楽曲提供をはじめ、
アーティストや音楽プロジェクトのディレクション・総合プロデュース、
新しい才能の発掘・マネジメント等を行い、
音楽を軸としたボーダレスなクリエイティブワークで、
多くのパートナーとともに心を刺激するエンターテインメントづくりに励む。
【参加者に一言】
勢いとオリジナリティを感じさせられる作品に期待しています!
良い出会いがありますように!
楠 太吾さん

SOUNDRAW株式会社 創業者/代表取締役。
音楽テック領域の連続起業家。AI作曲サービスSOUNDRAWを開発し、
エミネムのマネージャーから出資を受けるなど、
世界中のクリエイターに愛用されるサービスを目指して、
日々開発と普及に取り組んでいる。
【参加者に一言】
今年からスポンサーとして新たにSOUNDRAW賞を設けました!
豪華賞金・賞品を用意していますので、ぜひ掴み取ってください!
ねじ式さん

2013年8月6日に「六等星の夜」を投稿しデビュー。
作詞・作曲だけでなく、全ての楽器演奏も自ら行っているマルチプレイヤー。
活動期間12年間の間に制作したオリジナルアルバムは12枚、
参加したコンピレーションアルバムは10作品以上、
動画再生サイトの総再生数はYouTube、ニコニコ動画を合わせて4000万再生を超える。
代表作は「フリィダム ロリィタ」「Ice breaker」「ピニャコラーダ」「ダチュラと林檎」など。
【参加者に一言】
最近はネットクリエイターとして活動する作家も多い中、
やはり熱量があり突破力のある曲が生き残って行くのだと実感しています。
様々な才能に逢えることを楽しみにしています!
灰野 一平さん

1996年にソニー・ミュージックエンタテインメントに入社し、
A&R/制作ディレクターとして活動。中島美嘉、Little Glee Monster、欅坂46、
森七菜、フィロソフィーのダンスなど多彩なアーティストを担当し、
発掘・育成・ボーカルディレクションを手がけるほか、gr8!recordsレーベルの統括や
ソニックアカデミーサロン運営にも関わる。
【参加者に一言】
技量やテクニックではなく、想いやこだわりが強い作品に出会えることを楽しみにしています。
皆さんのチャレンジングなスタイルを存分に発揮してほしいと思います。

ハッシュタグ「#DTM甲子園2025」で、DTM甲子園を盛り上げよう!

注意事項についてはきちんと公式ページを確認していただきたいのですが、前回と大きく変わった点として、今年から、エントリー期間中よりSNSでの楽曲公開が可能になりました。昨年は、金賞受賞曲を公式から発表し、その反響を最終審査に加味するという方式だったため、結果発表まで楽曲の公開ができませんでした。しかし、力作を長期間公開できないのはもったいない、そして参加者自身にもっとコンテストを盛り上げてほしいという運営の想いから、今年はルールが変更されました。

ハッシュタグ「#DTM甲子園2025」を付けて投稿することで、自身の作品を広くアピールでき、SNSでの再生数や「いいね」の数、インプレッション数といった反響も、最終審査で一部加点対象となるとのこと。ただし、最も重要なのはあくまで楽曲そのもののクオリティ。SNSでの影響力が大きいからといって、楽曲の評価が大きく左右されるわけではなく、審査は音源が最優先されるそうです。プロの作家を発掘するというコンテストの根幹に関わる部分であり、この点は運営側も明確にしています。

秋には、ドラフト形式で才能あるクリエイターを指名する「作曲家ドラフト会議」が開催予定

そして、今年のDTM甲子園は、単なる楽曲コンテストに留まらない、さらに大きな展開が用意されています。その目玉となるのが、コンテスト終了後の11月~12月頃にスピンオフ企画として開催が予定されている「作曲家ドラフト会議」です。これは、エントリーの際に「プロの作曲家を目指す」という意思表示をした参加者を対象に、主催のMOVEMENT PRODUCTIONはもちろんのこと、J-POPシーンで実績のある著名な作曲家が代表を務める複数の作家事務所が参加し、ドラフト形式で才能あるクリエイターを指名するという、非常に画期的な試みとなっています。

実はこの企画、昨年のDTM甲子園で4名がプロ契約を果たした実績が背景にあります。コンテストをきっかけにプロを目指すクリエイターが数多くいたことから、その輪をもっと広げたいという主催者側の強い想いから生まれたものなのです。近年の音楽業界では、新たな才能の発掘は非常に重要な課題となっており、多くの作家事務所が自社でスクールを開くなど育成に力を入れています。この作曲家ドラフト会議は、そうした業界全体のニーズと、プロを目指すクリエイターの熱意とをダイレクトに結びつける、これまでにない施策。

そして重要なのは、このドラフト会議がコンテストの受賞者だけを対象にするわけではない、という点です。たとえ受賞には至らなかったとしても、そのメロディーセンスや特定ジャンルへの深い理解といった一芸に秀でた才能が、それを求める事務所の目に留まれば、スカウトされる可能性が十分にあるのです。まさにプロ野球のドラフト会議のように、ここから未来の音楽シーンを担う新たなヒットメーカーが誕生するかもしれませんね。

以上、DTM甲子園2025について紹介しました。昨年よりもさらに規模を拡大し、すべてのクリエイターに参加の機会が開かれたこのコンテスト。自分の楽曲に自信がある方はもちろん、プロの世界に挑戦してみたいと考えている方も、この夏の最後、制作した楽曲で参加してみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
DTM甲子園公式サイト
2024年DTM甲子園情報
DTM甲子園公式Xアカウント @DTMKoushien

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