Banner B0
640x200伸縮サイズ
Banner B1
640x200伸縮サイズ
Banner A0(728x90)伸縮サイズ

Studio One 5にメジャーバージョンアップ。ライブに活用できるマニピュレーション機能を新たに搭載

日本時間7月8日午前0時、米PreSonusStudio Oneのメジャーバージョンアップを発表し、同時にStudio One 5の販売が開始されました。Studio One 4から、約2年ぶりのメジャーバージョンアップで、現代の音楽にマッチした強力な新機能が追加されるとともに、数々の機能がアップデートされました。製品ラインナップは従来と同様、上位版のStudio One 5 Professionalと、エントリー版のStudio One 5 Artistの2種類。無料版のStudio One 5 Primeやデモ版は、8月ごろの公開予定となっています。

リリース後、さっそくStudio One 5 Professionalを入手し、試してみたので、ファーストインプレッションということで各機能を紹介していきます。Studio One 4.xとの最大の違いは、ソングページプロジェクトページに加え、ショーページなるものが追加されたこと。これはライブなどに使えるマニピュレーションのための機能で、Digital Performerなどにも対抗すると思われるもの。また、サンプル精度のゲイン・エンベロープが追加されたり、ポリプレッシャーとMPE対応したほか、標準搭載のエフェクトのデザインが一新されたほか、拡張ミキサー・シーン、リッスン・バス、64-bit/384 kHzレコーディング/マスタリング……とより強力なDAWへと進化しています。また嬉しいポイントとしてはStudio One 5 ArtistがVST/AU/ReWire標準サポートするとともに、iPadなどのタブレットからコントロールできるStudio One Remoteにも対応したことも見逃せません。そのStudio One 5の進化ポイントを中心に紹介してみましょう。

Studio Oneがメジャーバージョンアップし、Studio One 5になった

Banner B2
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner B3
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner A1(728x90)
伸縮サイズ


音楽制作する人にとっても、エンジニアにとっても、嬉しいDAWにバージョンアップした今回のStudio One 5。DTMステーションのアンケート調査などからもわかる通り、国内でも飛躍的にユーザー数が増えているStudio Oneは、日本のユーザーからのリクエストも数多くを反映しているとのことです。

2019年12月のDTMステーションのアンケート調査でもStudio Oneのシェアが20%で2位に

その結果、日本のDTMユーザーにとっても非常に使いやすいDAWに進化しているようなのです。そんなStudio One 5の新機能の中でも特にピックアップしたいのが、既存のソングやプロジェクトに加えて追加されたショー・ページ。

すでにStudio Oneを使っている方はご存知の通り、ソング・ページでは作曲やミックスを行うことができ、プロジェクト・ページではマスタリングができます。そして今回追加されたショー・ページでは、マニュピレーションやライブパフォーマンスに特化したデータを作成することが可能になりました。

新しく追加されたショー・ページは、ライブパフォーマンスに特化

ショーページは、ライブで使うことを想定して作られているので、基本的音源を2mixで扱います。もともと2mixの音源を読み込むことも可能ですが、特筆すべきなのはソングで作った楽曲をショーページにそのまま読み込めるということ。なので、細かいボリュームの調整やプラグインの設定をソングで行い、出来上がった音源をそのままショーページで扱うことが可能です。ソングデータを読み込む際は2mixになり、ショーページでは曲順を簡単に変更できたり、全体のボリュームバランスを調整できたり、とマニュピレーション時に楽曲の管理が楽になります。

ここからは具体的な使い方を紹介します。ショー・ページは、Studio One 5を立ち上げたら最初に表示されるメインメニューから、選択することができます。「新規ソング」「新規プロジェクト」に並んで「新規ショー」が追加されているので、これをクリックします。

メイン画面に「新規ショー」が追加されている

すると、新規ショーウィンドウが表示され、ここからテンプレートを選んだり、ショータイトルを決めたり、サンプリングレート、保存先の設定を行えます。試しにここでは「空のショー」を選択して、新規ショーを作成します。

新規ショーウィンドウで、ショータイトルやサンプリングレートを選択

これで、新規ショーが作成できたので、ここにライブで使う音源を読み込んでいきます。
空のショーを作成完了。ここに音源を読み込む

前述したようにソングデータを読み込むことが可能なので、ライブで使いたい音源を作ったソングを開き、「ソング」メニューから「ショーに追加」にカーソルを合わせ、先ほど作ったショーをクリックします。

ソングで作った楽曲をショーに追加する

すると画面が切り替わり、ソングで作った音源の2mixが読み込まれます。ソングで設定したテンポもしっかり反映されていることが確認できますね。

テンポやソングタイトルが反映された状態で、読み込まれる

同じ手順で、ライブで使う楽曲を読み込んだら、ミキサー画面で音量を整えたり、プラグインを追加したりして、ライブで使うデータを作成していきます。アーティスト名や会場名、タイトルを入力も可能です。

ボリューム調整やプラグインの追加、アーティスト名や会場などの情報を追加可能

また新しく追加されたAUXを使って音源と一緒にギターを弾いたり、インストゥルメントを立ち上げて同時に演奏していくこともできます。インストゥルメントを曲ごとに自動で切り替わるようにしたり、AUXトラックをエフェクトごとにいくつか立ち上げて、曲ごとにミュートをしたりと、演奏に集中できる工夫も組み込まれています。

音源に合わせて楽器を演奏したり、バーチャルインストゥルメントを使うことができる

セットリストの順番も簡単に入れ替えが可能ですし、1曲目が終わったら次の曲をそのまま再生するのか、それとも1度停止させるのか、ループさせるかも選択できます。またコントロール機能も充実しており、最大24個のパラメータをアサインして、即アクセスできる状態をつくれます。

コントロール機能も充実しており、最大24個のパラメータをアサインできる

ここではソングからの2mixを読み込んで使ってみましたが、たとえばパートごとのステムデータを読み込めば、アウトを複数設定することもできますね。またこれまでは、メイン機とサブ機2台のPCを同時に回して、お互いを同期させることは不可能でしたが、外部MTC/MMC同期に対応したので、これからはStudio One 5がもっと多くのマニュピレーターに使われていくのではないかと思っています。

マスター機にスレーブ機を同期させることが可能になった

ほかにも、付属のプラグインのUIが進化するとともに、それぞれ機能が向上しました。たとえばProEQはProEQ2になり、12dB/24dBモードのフェーズリニア低域EQ(20Hz/50Hz/80Hz固定)や入力メーター表示、1/12オクターブ分析モードとキーボード・オーバーレイなどが追加されました。付属のプラグインが、おまけレベルではなく、即戦力になりえるのがStudio OneのNative Effectなので、これからDTMを始めようと思っている人でも高品質でハイクオリティなプラグインを最初から使うことができます。

付属のプラグインのUIが進化し、それぞれ機能が向上した

また楽譜作成ソフトの代表の1つでもあるNotionをベースとする新機能のスコアビューでは、基本的な機能はもちろんのこと、多少複雑な入力も可能です。これまでStudio Oneを使っていた人にとっては、同じ操作感のまま楽譜も制作できるので、新しいソフトに移って、1から使い方を学ばなくてもしっかりしたスコアを作成することができますね。

実際に使うには、普段作曲などを行うソングページを開いて、エディター画面を開きます。ここの左上にピアノビューとドラムビューに加えて、スコアビューが追加されました。上部には、音符が並んでおり、全音符、2分音符、4分音符……などから選ぶことができます。左側に配置されている演奏記号では、再生時に反映される強弱記号やトリル、トレモロ、アルペジオ、グリッサンド、アクセント、スタッカート……などを追加することができます。

Notionをベースとするスコアビューが新搭載された

エディター画面での操作は、ピアノビュー、ドラムビュー、スコアビューのすべてがリンクしているので、ピアノビューで打ち込みしたデータは、スコアビューで反映されます。逆にスコアビューで入力した音符も、ピアノビューのピアノロールに反映されます。なので、ピアノロールで打ち込んだ曲を譜面にするのが容易なわけです。なお下の画面のようにスコアをダークモードで表示できるようになっているのも大きなポイントです。

エディター画面での操作はリンクしているので、ピアノロールで打ち込んだものがスコアビューに反映される

新機能については、エディションごとに利用できるものが変わってくるので、以下にまとめてみました。

Studio One 5 Professional Studio One 5 Artist Studio One 5 Prime
スコア・エディター
ショー・ページ
64-bit浮動小数点WAV録音とエクスポート
クリップ・ゲイン・エンベロープ
隣り合わせのエディター
アーティキュレーションとキー・スイッチ編集
Auxチャンネル
リッスン・バス
ミキサー・シーン
MTC/MMC同期
AU、VST2、VST3プラグインおよびReWireのサポート

表には記載していませんが全エディションで、MPE(MIDI Polyphonic Expression)対応になったのも、今回のバージョンアップの重要なポイントです。MPEとはピッチベンド、モジュレーションといったサウンドの変化をノート単位で自在に操れるようにするためのMIDI 1.0での拡張規格(MIDI 2.0への繋ぎの規格ともいえます)。Studio One 5がMPE対応したことで、MPE対応デバイスであるArtiphon Instrument 1やROLI Seaboardといった、MIDI機器の入力情報を記録することが可能で、多次元的な同時コントロールによる、直感的でアコースティックな表現を再現できます。

また冒頭でも触れたとおり、Studio One 5 ArtistでAU、VST2、VST3プラグインが使えるようになりました。従来もオプションのアドオンソフトをインストールすることで使えはしたのですが、今回Studio One 5 Artistが標準で対応したことで、フリーウェアのプラグインなども使えることで、より安価にDTMを楽しめるようになったのです。またプラグインだけでなくReWireに対応したり、さらにはiPad、Androidタブレット、Windowsダブレットで使えるStudio One RemoteアプリもStudio One 5 Artistで利用可能になっています。

Studio One 5 ArtistでAU、VST2、VST3プラグインやStudio One Remoteがアプリが利用可能に

どう違うかについては上記の表でしっかり確認いただきたいのですが、Studio One 5の目玉機能であるショー・ページやスコア・エディターといった新機能はStudio One 5 Professionalのみとなっています。

目玉機能はStudio One 5 Professionalのみの搭載となっている

またミキサーやMIDI周りなどもいろいろ強化されたわけですが、このStudio One 5について、7月28日に放送するDTMステーションPlus!の番組で特集し、さらに新機能について深掘りしていこうと思っています。ゲストには「Studio Oneをもっとよく知ろうの会」の創設者であり、Studio Oneのヘビーユーザーとしても知られる、日本レコード大賞金賞受賞経験者の作編曲家・田辺恵二(@KG_Tanabe)さんをお招きして、さらに実践的な活用法を紹介していく予定です。その田辺さんが、いち早くStudio One 5の新機能を紹介したビデオをUPしていたので、そちらも合わせてご覧ください。

ちなみに最近Studio Oneを初めて登録したり、アクティベーションしたという人であれば、無償バージョンアップ対象になっているかもしれないです。具体的には日本時間2020年4月8日14時00分00秒~7月7日までに購入または製品登録した人が対象。同じエディションのStudio One 5へ無償でバージョンアップすることができるので、確認してみてください。一方、このStudio One 5登場のタイミングでメンバーシップサービスのPreSonus Sphereというものもスタートしたようです。こちらについては、また改めて紹介しようと思いますが、1か月ごとのラインセンス契約(税別1,391円)と年間契約(15,273円)の2種類があります。これらはStudio One 5 Professionalのライセンスのほか、Notionライセンス、30GBクラウド・ストレージなどいろいろなものがセットになっているので、使い方によってはこちらの選択肢もよさそうです。

なお冒頭でもお伝えしましたが、無料版のStudio One 5 Primeやデモ版は、8月ごろのリリースとなっているので、いち早くStudio One 5を使ってみたいユーザーは現在はStudio One 5 ProfessionalかStudio One 5 Artistを購入するか、無償バージョンアップ対象でゲットするかだけです。8月にStudio One 5 Primeがリリースされたら、紹介する予定なのでお楽しみに。

※2020.07.15追記
2020.07.14に放送した「DTMステーションPlus!」から、第155回「Synthesizer Vで歌声合成の新時代を先取りしよう!」のプレトーク部分です。「Studio One 5にメジャーバージョンアップ。ライブに活用できるマニピュレーション機能を新たに搭載」から再生されます。ぜひご覧ください!

※2020.07.29追記
2020.07.28に放送した「DTMステーションPlus!」から、第156回「待望のメジャーアップデート!Studio One 5」の特集部分です。ぜひご覧ください!

【関連情報】
Studio One 5製品情報

【価格チェック&購入】
(パッケージ版)

Studio One 5 Professional Studio One 5 Artist
Rock oN 通常版 クロスグレード版 アカデミック版 通常版 アカデミック版
宮地楽器 通常版 クロスグレード版 アカデミック版 通常版 アカデミック版
OTAIRECORD 通常版 クロスグレード版 アカデミック版 通常版 アカデミック版
Amazon 通常版 クロスグレード版 アカデミック版 通常版 アカデミック版
サウンドハウス 通常版 クロスグレード版 アカデミック版 通常版 アカデミック版

(ダウロード版)

Studio One 5 Professional
Music Eco System Music Eco System 通常版 バージョンアップ版 クロスグレード版 アカデミック版
Studio One 5 Aritist
通常版 バージョンアップ版   アカデミック版

(サブスクリプション)
◎Music Eco System ⇒ PreSonus Sphere(1か月) , PreSonus Sphere(1年間)