ソウルやブルースなど、グルーブ感あふれるベースフレーズを誰でも簡単に制作・演奏できるUJAMのVirtual Bassist DANDYが誕生

本日、ドイツUJAM(ユージャム @ujam_jp )から、まったくベースを弾いたことがない人でも、グルーブ感のあるベースラインを簡単に作れる、というプラグイン、Virtual Bassist DANDYがリリースされました。毎月のように斬新な新製品をリリースしているUJAM。今回の製品は、ソウルやポップ、ブルース、ロックといったジャンルにピッタリなヴィンテージ系の音源となっています。これまでのUJAM製品と同様に、かなりリアルなサウンドを奏でる音源であると同時に、膨大な数のフレーズが収録されており、楽器の経験や知識がなくても、グッとくるフレーズが演奏できたり、打ち込みできます。

これまでVirtual Bassistとしては、アップライトベースのMELLOW、指弾きエレキベースのROYAL、ピック弾きエレキベースのROWDYがありましたが、今回リリースされたDANDYは、それらに続く新たな音源となっています。まさにダンディーなサウンドを鳴らすことができるこの音源が、実際どんなものなのか使ってみたので紹介してみましょう。

UJAMからVirtual Bassist DANDYがリリースされた


より現代的なサウンドをしていたROYALやROWDYとは、一味違うサウンドのVirtual Bassist DANDYですが、ほかのVirtual Bassistについては以前「誰でも簡単にカッコいいベースフレーズを作れてしまうベース音源、Virtual Bassist 2が3種類リリース」という記事で紹介したことがありました。
UJAM製品に関しては、Virtual Guitarist CarbonやVirtual Drummer 2など、ギターやドラム音源についても取り上げたことがありますが、総じていえるのは、初心者からプロまで、音楽制作をする人にとって非常に強力なツールだということ。

このVirtual Bassist DANDYの最大の特徴は、指一本で鍵盤を押さえるだけで、品格あるヴィンテージ系ベーシストが弾いているようなフレーズを簡単に弾けてしまうということです。サウンドそのものがハイクオリティなので、自分で演奏できるInstrumentモードを使ってリアルタイムに演奏するもよし、フレーズを打ち込んでVirtual Bassist DANDY上で音作りするもよし。ほかにも、プラグインからDAWのインストゥルメントトラックへドラッグ&ドロップするだけでMIDIデータを作成することだってできちゃいます。

MIDIトラックにドラッグ&ドロップすることで、ベースフレーズを入力できる

実際どんな音が出るものなのか、プリセットのメニューを切り替えながら少し鳴らしてみたので、聴いてみてください。

いかがでしょうか?接続しているUSB-MIDIキーボードを利用し、前半では、A2のキーを一度押してから、C3キーだけを弾いています。マウスで順番にプリセットを切り替えているだけで、演奏スタイルから音色まで、さまざまなキャラクターに切り替わり、いろいろアイデアが浮かんできそうな出音ですよね。また後半では、同じDANDYに用意されている各パラメーターを動かすと音がどんな風に変化するのか、試しています。

プリセットはジャンルごとに分かれているので、目的のものが見つけやすい

プリセットで切り替わるStyle PhrasesのC2~B2は、フレーズパターンが少し変わる形になっていて、さらに低いCommon PhrasesのC0~B1までだと、もう少し単調なフレーズパターンが演奏されます。ここはあくまでもスイッチとして鍵盤を弾いているだけなので、キーボードの演奏などまったくできないという人でもカッコよく弾けるというわけです。また黒鍵はFillsと書いてある通り、セクションの切り替わり部分で押してあげれば、グッとくるフィルインフレーズを追加することができますよ。

C0~B1、C2~B2のキーがフレーズの切り替えスイッチとなっている

C3から上の鍵盤は、それぞれ弾いた音程のコードでフレーズが演奏されます。たとえば単音ではなく、C4・E4・A4と3つの指で押さえたりすると、和音が出るのではなく、コードとしてAmだと認識してくれるのでAmでフレーズが鳴るようになっています。

ベースラインをコードトーンで鳴らすことも可能

また音色はそのままで、フレーズのスタイルだけを変えたいという場合は、真ん中に表示されているメニューをクリックすると、さまざまなジャンル・スタイルが表示されるので、ここから選ぶことでまったく違うフレーズへと切り替えることができるようになっています。

数多くのフレーズが収録されており、メニューから選択することができる

ここで右上にあるMicro Timingというスイッチをオンにすると画面上部にいくつかのパラメータが表示されます。これは、演奏するフレーズの弾き方を調整するためのものとなっています。具体的にはSpeedでフレーズのテンポを倍にしたり、半分にしたりすることができます。またFeelでは演奏のノリを突っ込み気味にするかモタリ気味にするかを調整でき、Swingではスウィング感の調整が可能です。さらに一番右のTimingではフレーズをドンピシャなタイトなタイミングで演奏するか、もうちょっとラフな感じで演奏するかを調整可能となっています。

右上のTimingをクリックするとフレーズの調整パラメータが表示される

このように簡単にカッコいいフレーズを弾いていくことが可能なわけですが、前述したようにInstrumentモードを使えば、自分でベースパターンを演奏したり打ち込んでいくこともできます。この場合、上部にあるPlayerとなっているモード切替スイッチをInstrumentにすれば、普通に演奏できるベース音源になります。

Instrumentに切り替えることで、自分でベースパターンを演奏したり打ち込むことが可能

そして画面の下半分では、音作りをすることができます。一番左のツマミを使うことで弦を弾く位置をネック寄りかブリッジ寄りかを調整できたり、Characterを使うことで温かい感じか、丸い音なのか、普通なのか、鮮やかなのか…を切り替えることが可能です。AmpではベースアンプをRaw、Vintage、Creamと切り替えることができるほかDirectを選択するとアンプを通さず直接オーディオインターフェイスに接続したようなサウンドになります。さらにDriveを調整することで、アンプの歪みを加えることができます。

ベース音色を設定するパラメータ

その下の一番左のDrop Dは一番低い弦をDにするドロップDに設定できます。それ以外はすべてエフェクトの設定なのですが、Octaverはその名の通りオクターバー、Equalizerはイコライザー、そしてComressorはコンプレッサーです。そして中央にあるFinisherはマルチエフェクトとなっており、メニューからビブラートやコーラス、フェイザー、ディレイ……など選んで、ツマミで掛け具合を調節可能です。

Finisherは最終的に音をまとめ上げるためのマルチエフェクトになっている

以上、30個のスタイル、990個のフレーズ、100個のプリセットを搭載しているVirtual Bassist DANDYでした。現在、通常価格$129のところ、リリース記念特価として7月23日~8月2日の間は$89(7月23日現在でのSONICWIREでの税込み価格は9,537円)で販売されているので、ゲットするならこのタイミングがよさそうです。またROYAL、MELLOW、ROWDYをすべて持っている人に限り、リリース記念と同じ期間$79で、Virtual Bassist DANDYを入手することができますよ。

7月23日~8月2日まで、リリース記念特価として販売中

デモ版では製品版のフル機能を30日間使うことが可能です。なので、まずは試してみて、その後購入したらアカウントを入力することで、そのまま製品として使えるようになっているので、期間中にぜひゲットしてみてください。

※2020.07.29追記
2020.07.28に放送した「DTMステーションPlus!」から、第156回「待望のメジャーアップデート!Studio One 5」のプレトーク部分です。「ソウルやブルースなど、グルーブ感あふれるベースフレーズを誰でも簡単に制作・演奏できるUJAMのVirtual Bassist DANDYが誕生」から再生されます。ぜひご覧ください!

※2020.07.31追記 UJAMのジャネさんによるプロモーションビデオがUPされたので以下に紹介しておきます。

【関連情報】
Virtual Bassist DANDY製品情報(SONICWIRE:日本語ページ)
Virtual Bassist DANDY製品情報(UJAM:英語ページ)
Virtual Bassist DANDY体験版ダウンロード
UJAM日本公式Twitter @ujam_jp 

【価格チェック&購入】
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