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MIDI、Bluetooth、USB、アナログ接続まで何でもあり!究極のフットコントローラー、XSONIC AIRSTEPのスゴさ

XSONICというメーカーが開発した、AIRSTEPなるワイヤレス接続のフットコントローラーが先日、国内でも発売されました。300×70×45 mm (W×D×H)というサイズに5つのフットスイッチが並ぶ、見た目にはシンプルな機材で実売価格27,500円(税込)のAIRSTEPと、見た目はほぼ同じながらBluetooth接続のみに絞り19,800円と価格を抑えたAIRSTEP LITEの2種類です。

これを使うことでDAWの操作をフット操作でできるだけでなく、楽譜をiPadなどに表示させてページめくりに使ったり、YouTubeの再生・停止・早送り…という操作を足で行えるほか、ここにMIDIキーボードを接続すると、ワイヤレスでMIDI接続ができるなど、「何だこれ!?」と思うほど、さまざまな機能を持ったフットコントローラーです。しかもAIRESTEPとAIRESTEP LITEを連携させることで、10個のフットスイッチを持つデバイスに仕立てることができるといった拡張性まで装備するユニークな機材。実際に試してみたので、紹介してみたいと思います。

AIRSTEP(下)とAIRSTEP LITE(中)はワイヤレスでDAWなどを操作できるフットコントローラー

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テレビでもビデオでもエアコンでも操作できる学習リモコンってあるじゃないですか。イメージ的にはその延長線上にあるDTMユーザー向けのフットコントローラーともいえるのが、このAIRSTEPという機材です。

あまりにもいろいろな機能を持ち、さまざまな操作ができること、また類似品がこれまでなかったことから、私もいったい、これが何の機材なのかを把握するまで、試行錯誤しつつ30分くらいかかってしまいましたが、これ、スゴイ機材です。

類似品がないといっても、Bluetoothで飛ばせるフットコントローラーとしてはIK MultimediaのiRig BlueBoardなどがあるので、これが近いといえば近いのですが、AIRSTEPはそれとは比較にならないほど多くの機能を持っているのです。順番に紹介していきましょう。

近いコンセプトの製品としてはIK MultimediaのiRig BlueBoardがあるが、AIRSTEPはそれと比較して非常に多才

非常に頑丈なアルミシャーシのAIRSTEPは、見た通り5つのフットスイッチが並んでいるので、基本的には足で踏んでスイッチを押すタイプのコントローラです。電源は内蔵バッテリーがあり、これで連続300時間動作するとともに、ギターエフェクターのように9Vで供給できたり、USBで供給し、充電もできるという仕様。

足で踏んで操作するボタンが5つ搭載されている

リアパネルを見るといろいろな端子が並んでいるのが分かります。MIDIの入出力、アナログのフットスイッチ出力(ここではRELAYと記載されているところです)、エクスプレッショペダルの入力、USB Type-C端子、そしてBluetoothアンテナ。いろいろあって、何に使うんだろう……ってなりますよね。

AIRSTEPのリアパネルには左からエクスプレッションペダル入力、MIDI IN、USB、フットスイッチ出力、MIDI INが並ぶ

まずはこれ、Bluetooth接続できるワイヤレス・フットコントローラーなので、そこからチェックしていきましょう。最新のファームウェアV1.7だと1台のAIRESTEPを最大3台のマシンとペアリング可能となっています。ここではMac(もちろんWindowsでもOK)およびiPhone(もちろんAndroidでもOK)の2台に接続することにします。

iOS/AndroidアプリのAIRSTEPは必須のアプリ

いずれも単純にペアリングするだけです。この際、iPhoneにはAIRSTEPというアプリをインストールしておきます。もちろん同じものがAndroid用にもあります。またMacにはBluetooth MIDI Connectというソフトをインストールしておきます。Windowsの場合は、以前にも紹介した@linclipさんが開発したMIDIberryと、loopMIDIという2つのソフトをインストールしてセッティングすると、Macと同様になります。

MacではBluetooth接続するとともに、Bluetooth MIDI Connectをインストールし接続する

これによって準備完了。ここで、iPhoneアプリのAIRSTEPを起動して、AIRSTEP本体と接続した上で数多くあるプリセットの中から、たとえばCubaseを選択します。

プリセットからCubase(MacOS)を選択するとAIRSTEPがCubase用の設定になる

これによりAIRSTEPがCubase用にセッティングされるので、MacでCubaseを起動すると、AIRSTEPの5つのスイッチで、Cubaseをコントロールできるのです。具体的には一番左のAボタンを押すとUndo、Bボタンだと録音、Cボタンはスタート/ストップ、DボタンはメトロノームのON/OFF、Eボタンがソロ、といった具合です。

AIRSTEPの各ボタンを操作すると、Cubaseがそれによってコントロールできる

もしエクスプレッションペダルが接続されていたら1番のほうはモジュレーション、2番でボリュームのコントロールができるようになっています。すごく便利ですよね!

さらにMIDI IN端子にMIDIキーボードを接続しておくと、ここで弾いたMIDI信号がBluetoothを通じてCubaseへと届く。つまり手持ちのMIDIキーボードをBluetooth-MIDI化することもできるわけです。しかも、USB Type-Cの端子に付属のOTGケーブルを介してUSB-MIDIキーボードに接続すれば、それをBluetoothで飛ばすこともできる。まさに万能な機材ですよね。

先ほどiPhoneアプリのプリセットでCubaseを選びましたが、Studio OneやStudio One、Logic、GaragebandといったDAWも用意されているので、これらを選べば即使うことが可能です。

そのほかにもプリセットにはBIAS FX、IK Effects(AmplitubeやVocaLive用)、ReValver 4といったエフェクトソフト用のものも用意されており、これらをワイヤレスのリモコンとしてコントロールすることもできるのです。

Acrobat ReaderのWin/Mac(Desktop)用、iOS用のプリセットがあるほか、Black MagicのATEM用プリセットなどもある

さらに見てみると、YouTube、Acrobat Readerなんてものまで用意されています。今度はWindowsマシンで試してみましょう。ブラウザでYouTubeを開いた状態で、AIRSTEPのフットスイッチを押していくと、Aボタンで頭から再生、Bボタンで文字起こし表示、Cボタンで再生/ストップ、Dボタンで早戻し、Eボタンで早送り……といった操作が可能になります。

さらにAcrbat Readerの場合は、Aボタンで最初のページ、Bボタンで前のページ、Cボタンで次のページ、DボタンでスクロールUP、EボタンでスクロールDown……といったように、PDFのページ送りができるから、たとえば楽譜を表示させておけば、フットスイッチでページめくりをすることができるのです。

Acrobat Readerで楽譜を表示させ、そのページめくりをフットスイッチ操作で行える

でも、何でこんなことができるのでしょうか?実はAIRSTEPはMIDI信号を飛ばすだけでなくHID信号を飛ばすことができるのがミソ。HIDとは、パソコンのキーボードやマウスのやりとりをするための仕組みで、各ボタンにスペースキーを割り当てるとか、Cキーを割り当てる、Ctrl(Command)+Zを割り当てる……といったことをすることができるので、DAWなどはキーボードのショートカットが押されたと認識され、操作できるんですね。

プリセットに限らず、5つのスイッチの割り当てはそれぞれ細かく設定できる

もちろん各ボタンに何を割り当てるかは、自由に設定することができるので、自分の使っているDAWなどのソフトに合わせて好きにカスタマイズすることが可能です。たとえばCubaseやStudio OneでファンクションキーのF3を割り当てればミキサー画面のオン/オフといったことが可能になるのです。

HIDとして、どのキーを押したことにするか、設定できるようになっている

また、ボタンの操作方法についても、ポンと押して切り替える動作や、押している間だけ機能する動作、トグルスイッチとして切り替える動作などボタンの使い方もいろいろ設定できるので、使いやすいように好きに直せるのも嬉しいところです。

このプリセットの切り替えはiPhoneやAndroidを使って行うのが基本ですが、最大5つまでの設定をAIRSTEP本体に覚えさせることもできるので、普段はそれでよさそうです。

またここではMacやWindowsをコントロールすることを紹介しましたが、もちろんiPhoneやiPad、Androidのアプリの操作を行うことも可能であり、iPadに表示させた楽譜のページめくりに利用することもできますよ。

と、ここまでBluetoothでの接続について見てきましたが、それはAIRSTEPの1つの接続方法に過ぎません。このUSB Type-Cの端子をWindowsやMac、また場合によってはiPhoneやiPadなどと接続することで、Bluetoothの代わりに使うこともできるのです。USB接続の場合、現在のところやりとりできるのはMIDI信号のみでHIDの送受信はできないとのことですが、確実に遅延なくMIDI信号を送るという意味では使えそうです。

USBでWindows/Macと接続できるほか、OTGケーブル経由でMIDIキーボードと接続することもできる

またMIDI OUTも1、2と2つあるので、ここを通じて外部機器をコントロールすることも可能。この場合はもちろんMIDI信号のみで、HIDは送れませんね。

さらにもう一つ用意されているのがアナログのフットスイッチ出力です。ここではRELAY 1および2と書かれた端子ですが、これはTRSの3極になっているため、AボタンとBボタンを1から、CボタンとDボタンを2から出力できるため、従来からある各種フットスイッチに対応している機材とアナログ的に接続することも可能になっています。かなりいろいろな機能があることがお分かりいただけたかと思います。

AIRSTEP LITE(上)とAIRSTEP(下)。それぞれ個別に使えるほかペアリングさせることで1つのシステムとしても使える

さて、ここで登場するのがAIRSTEP LITE。こちらは冒頭でも触れた通り、Bluetoothのみに機能を絞った機材。リアパネルを見るとMIDI入出力もUSB Type-Cもフットスイッチ出力、エクスプレッションペダル入力もありません。単純にBluetoothでフットスイッチのボタン操作を送るだけであればこれで十分ともいえます。

AIRSTEP LITEのリアパネル。電源入力とBluetoothのアンテナ以外何もない

が、このAIRSTEP LITEは単にAIRSTEPの廉価版というのではなく、AIRSTEPの拡張ユニットとしても使えるようになっているのです。Eボタンを押しながら電源のON/OFFを行うことでモード切替ができ、単体で使うスタンドアロンモードのほかに、拡張ユニットとして使うワイヤレス外部フットスイッチモードにすることができるのです。

こうするとA~Eボタンに加えF~Jボタンが追加され(実際には拡張ユニットのA~Eボタンという名称ですが)、全部で10の操作が可能になるのです。どう使うかはユーザー次第ではありますが、リモコン操作の幅が大きく広がりそうです。

以上、ワイヤレス・フットコントローラのAIRSTEPという機材について紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?設定内容については、触りを紹介しただけで、実際にはもっといろいろな設定ができるので、その辺はマニュアルを参考にしていただきたのですが、とてもユニークな機材で、さまざまな活用ができそうです。HIDに対応しているから、DTM系に限らず、さまざまなアプリをコントロールできるので、自分に合った使い方を考えてみても面白そうです。

※2021.5.16追記
この記事の影響か、各ショップで在庫切れとなってしまっています。発売元のフックアップに確認したところ「5月末までには大量に在庫補充するので、もう少しお待ちください」とのことでした。

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AIRSTEP製品情報

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