歌ってる姿は見えるのに声が聴こえない不思議なライブ。歌っていたのはMayJさん
では、どうやって報道関係者などは聴いていたのか。それは、まさにUltimate Earsの発表会だけに、会場のテーブルに置かれた新製品をそれぞれが耳にすると、ボーカルが聴こえるという趣向です。最初は、そのイヤフォンをして聴いていたのですが、外からどう見えるのかちょっと気になって、イヤフォンを外して、道路側に出てみました。すると、MayJさんが金魚ばちの中で口をパクパクしながら歌っているような感じで、なかなか妙なものでした。
報道関係者や招待客だけがUE100を耳にしてライブに聴き入った
その会場で使っていた新製品のイヤフォンはUltimate Ears 100 Noise-Isolating Earphones(以下UE100)というローエンドタイプ。色も5色用意されたファッショナブルなもので、実売価格は1,980円とUltimate Ears製品としてはかなり安価な設定となっています。ちなみに、金魚ばちの中にいたMayJさんは、歌う直前にロジクールからプレゼントされたハイエンドのプロ用モニター、Ultimate Ears 18 Proを使って歌っていました。実売価格が15万円とのことですから、ちょっと庶民には手が出せない製品ですけどね……。
カラフルな5色のUE100を横にMayJさんのトークセッションも行われた
で、気になるのがUE 100のデキ。外なので、私も厳密に音質チェックなどをしたわけではなかったのですが、結構いい感じでしたよ。安いのでチャチな音とか、ドンシャリな音かなと思ったのですが、結構バランスの取れたサウンド。低音がズンズン響くというのではなく、比較的ライトな感じで中高域はしっかり出ていたイメージです。パワフルさ重視な人にはやや物足りないとは思いますが、カジュアルユースとしてはいいのではないでしょうか。もっとも分解能がすごく高いモニターイヤフォンというものではありませんけれどね。
会場のモニター用に置かれていたUE100
「ロジクールがUltimate Earsを扱うなんて……」と違和感を感じる方もいるかもしれませんが、そこには結構面白い関係もあるんですよね。その辺、またいずれ記事にしてみたいと思っています。