Rolandの新技術「V-Remastering」を搭載したR-MIX
V-Remasteringを言葉で表現すると「音楽を可視化し、直感的かつわかりやすくリアルタイムにコントロールする技術」となるのですが、こればかりは実際の動作をビデオで見るのが分かりやすいので、まずはこれを見てみてください。
画面中央にピラピラと表示されているグラフィックがありますが、これがV-Remastering技術の中枢部分であり、FFTの2次元?3次元?版といった感じのものとなっています。
このグラフィック、横軸がPAN=音の定位を表しているので、中央がセンター、右の音は右、左の音は左のほうに表示されます。また縦軸は周波数を示しており、上のほうが高い音、下のほうが低い音を表しています。さらに、このグラフィックには色がついていますが、白や赤が強い音、青が弱い音を表しているのです。
ちょっと見ていると雰囲気が分かってくると思いますが、たとえばボーカルは中央のやや上のあたりに定位していて、声が出ているときに赤く表示されます。この部分を四角く囲んだ上で、右側にあるフェーダーを下げていくと四角の外側が消えて、ボーカルだけを抽出することができます。反対に左側のフェーダーを下げると、ボーカルだけを消してキレイにカラオケを作ることができるのです。
R-MIXは12月の発売で価格などは未定ですが2万円前後になりそうとのこと。またVariPhraseやオーディオとしての書き出し機能はないものの、V-Remasteringのスゴさを存分に楽しめるiPad版、R-MIX Tabはもっと安い価格で登場するとのことなので、まずはこちらを楽しみに待ちたいところです。
iPad版のR-MIX Tabも安い価格設定でリリースの予定
【追記】
上記のローランドのグルーバルサイトに掲載されているデモ動画ですが、YouTubeにもアップされていたので、ここに掲載しておきます。英語ですが、デモ部分は見ればだいたい分かりますね!
【関連サイト】
Roland製品情報「R-MIX」