タッチスクリーンディスプレイを買ったので、SONAR X2aを試してみました
機材の詳細は割愛しますが、こうしたタッチスクリーンのディスプレイやHDMIやDVI端子でPCと接続するだけでなくUSBでも接続するんですね。今回買ったディスプレイはUSB 3.0のケーブルが付属しており、これでPCと接続。従来のディスプレイと置き換えただけで、即タッチ操作可能な環境ができてしまいました。未だにあまり好きになれないWindows8のUIですが、タッチスクリーン操作だと、ちょっとはいい感じになりました。
またこのディスプレイの面白いのは角度を30~80度の範囲で変えることができるようになっていること。当初、これまでのディスプレイと同じように立てて使ってみたのですが、これだとタッチ操作がややしづらい状況。そこで、SONAR X2をうまく使うためにマルチディスプレイというのに初めて挑戦してみました。そう、これまで使っていた23インチのディスプレイを元に戻し、新しく購入したディスプレイを寝かせる形で前に設置して使ってみました。
これによりフェーダーはもちろんパン操作なども指で行うことができます。マウス操作ではフェーダーは同時に1つしか動かすことができませんでした(グルーピングという方法で多少は扱えますが)。しかし、これによってコントロールサーフェスなしに初めて同時に複数素子をコントロールできるようになったわけです。
ストリップの幅がデフォルトの狭い状態だと、隣のトラックを触ってしまいそうになるので、ここでは幅を広くして使うと快適になりますね。とはいえ、平面のディスプレイ上を触って操作するのですから、本物のコントロールサーフェスにはかなわないのも事実。過剰な期待は禁物ですが、マウス操作と比較すると、革命的進歩といえるのではないでしょうか。
ドラムマシンを使う感覚jでパターン入力可能なステップシーケンサ
さらに、ステップシーケンサでも試してみました。こちらも、解像度が低い状態で表示させれば、ボタンが大きくなり、指での操作がしやすくなります。逆に通常の解像度だとボタンが小さすぎて、狙ったボタンが押せなくなってしまうので、解像度変更は必須だと思いますよ。ここではSession Drummer 3を起動させてドラムマシンとして使ってみましたが、タッチスクリーン操作ができると、まさにドラムマシンという感じでいいですね!
ちなみに、そのSession Drummer 3をタッチスクリーン上で叩いてみたところ、しっかり音は出るのですが、Windows 8とディスプレイドライバの問題だと思いますが、結構レイテンシーはありました。また、そもそも画面上で叩くものをリアルタイムレコーディングすることはできないため、直接大きな問題にはならないのではないでしょうか。
以上、触れるDAW、SONAR X2aを使ってみてのファーストインプレッション、いかがだったでしょうか?現状では、まだ値が張るタッチスクリーンディスプレイですが、近いうちにWindows8搭載のタブレットタイプやタッチスクリーン対応のノートPCが安くなってくるはず。そうなれば、触れるDAWもより身近な存在になってくるんだと思います。たとえば、家ではこうしたノートに従来のディスプレイをつけてデュアルモニターでのじっくり編集環境を構築し、外へはノート単体を持ち出して、タッチスクリーンで機動力を増す、そんな使い方もいいのかもしれませんね。
先日の「SONAR X2とWindows 8の関係をCakewalkの開発者に聞いてみた」のインタビュー記事でも紹介しましたが、Cakewalkは長年Windows専門でやってきただけに、新OSへの対応が早いですよね。いまWindows8でDAWを使うならSONAR X2は間違いなく抜きんでた存在だと思います。
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