バージョンアップした耳コピアプリ、Chordana Viewer
このビデオからもわかる通り、解析した楽曲に合わせてコードが表示されると同時に、画面上の鍵盤やギターを弾くと、コードに合わせて演奏できるようになっているのです。
この際、普通のキーボード風な鍵盤の場合、目的のコードがどのキーなのかをマーカーで表示してくれるので、すぐに分かるし、簡易鍵盤に切り替えると、適当に弾いても、解析された結果のコードが自動的に弾けるようになっています。
このスライダーを左に動かすと元の音楽が、右に動かすとコード演奏の音のバランスが強くなる
また画面左側には、[Music-Tap]と書かれたスライダーボリュームがあります。これをMusicのほうに振っておくと、iTunesの楽曲のサウンドだけが再生させるのに対し、Tapのほうにスライダーを動かしていくとと、Chordana Viewerで鳴らすコードが強く聴こえるようになり、一番右の移動させると、iTunesからの音は聴こえなくなるのです。したがって、譜面を見ながら、原曲なしにコードでの伴奏ができてしまうのは、結構楽しいものですよ。
まあ、コード解析ソフトは、Chordana Viewerに限らず、完璧性を求めると、厳しいのは事実。ただ、曲にもよりますが、このアプリの場合かなり正確にコード表示してくれるし、少なくともどんなコードが使われているのかが、かなり確実な形で読み取れるので、それをヒントに自分でつなぎ合わせていけば、効率のいい耳コピができるはずです。
また、実際に解析した結果のコードを見て、、「これは明らかに間違っている」という場合には、編集して修正することも可能です。この際、コード候補が表示されるので、この中から選ぶこともできるし、必要に応じて、完全に手動で設定することも可能になっています。もちろん、修正すれば、その後に演奏すると、正しいコードで鳴らすことができるようになります。
新たに追加されたプリントアウト機能でAirPrint対応のプリンターから印刷することができる
実際、右上のプリンタアイコンをタップしてプリンタを選択した上で、部数を指定し、「プリント」をタップするだけ。が、残念ながら私が使っているHPの複合機がAirPrintに対応しておらず、その次のモデルから対応となっていて使えなかったのです。
が、調べてみるとなんとかなるもの。Mac用のフリーウェア、handyPrintというものをインストールすると、MacがAirPrintのサーバーの役割をしてくれて、Macに接続されているプリンタへ出力できるようになるほか、PDFで保存するなんてこともできるんですね!実際これを用いて出力したのが、以下のものです。こんなコード譜が簡単に出力できるのですから、便利なものです。
さらに、新機能としてChordana Viewerでの解析結果、編集結果をメールで送信する機能も搭載されました。これを使って友達にコード譜を送るなんてこともできるわけですね。反対に送られてきたデータはiPhoneやiPadで開くと、Chordana Viewerが起動して、データが読み込まれる形になります。
受け取ったメールの添付データをタップすると、そのデータが読み込まれる形でChordana Viewerが起動する
つまり、送る相手もChorana Viewerを持っていることが前提とはなりますが、まあ1,000円のアプリですから、バンド仲間みんなで持っておくなんていうのもいいのではないでしょうか?
ところで、Chordana Viewerがよくできている点として、MIDIの入出力機能が挙げられます。これは、iPadやiPhoneに接続されたMIDIキーボードで演奏したり、反対にChordana Viewerでのコード演奏を外部のMIDI機器で鳴らすことができる、というもの。Chordana Viewerで標準搭載されているピアノやギターの音色では物足りないといった場合、これがなかなか重宝するのです。
実際、Line6のMobileKeysやIK MultimediaのiRigKEYSをつないだところ、しっかり演奏することができたし、先日取り上げたiRig MIDI2でも使うことができましたよ。
なお、細かなアップデート機能として嬉しかったのが、小説解析位置の調整機能です。実際、解析した結果、半拍ズレてしまって裏打ち状態になってしまったとか、2拍ずれて、小節のど真ん中でばかりコードが切り替わるなど、ちょっと気になる結果になることもあります。この場合、無理に編集機能で修正していっても、今度は原音とコードがズレてしまい、うまくいきませんでした。
カシオによると、これらの機能は、ユーザーからのフィードバックを元に追加したとのことですが、さらに便利で使えるアプリになったと思います。まだ試していない人は、ぜひ使ってみてはいかがですか?
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