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11月にはABILITYの大幅アップデートも予定、ユーザーの要望がすぐに反映される国内DAWの強み

6月に「国産の最高峰DAW、ABILITY誕生」という記事でも紹介した、インターネット社が発売した新しいDAW、ABILITY。従来からあった、Singer Song Writerの後継として位置づけのソフトで、上位版のABILITY Proと普及版のABILITYの2ラインナップがあるのは従来も紹介した通りなのですが、これまでも使っていると、頻繁に自動オンラインアップデートが実行されるんですよね。

 

毎回、それなりに大きなファイルをダウンロードした上でのアップデートなので、何が変わっているんだろう……と思っていたのですが、バグフィックスなんてものではなく、新バージョンといってもいいような機能強化が図られていることが判明しました!具体的に何が変わっているのかをチェックするとともに、その背景や今後のバージョンアップ予定などについてインターネット社の村上昇社長に聞いてみたので、その内容について紹介してみましょう。


6月の発売以降、頻繁にアップデートを繰り返しているAbility 

 


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Singer Song Writer時代からそうですが、ABILITYも起動時に、ネットに自動接続するとともに、最新のアップデータがあるかどうかをチェックし、最新版があればそれにアップデートするようになっています。


9月12日現在の最新版はVersion 1.00.7となっている 

 

9月12日現在、最新版にアップデートされたバージョン番号は1.00.7。まあ、まだ発売されて3か月ですから、普通そんな番号だろうし、この数字を見る限りは、リビジョンが微妙に上がり、微妙な修正が行われたんだろうと想像してしまいます。ところが、実際の機能強化点を調べてみると、Ver1.7といってもいいんじゃないか……と思うほどの内容になっているのです。ABILITYユーザーでも、ご存じない方もいそうなので、一つずつ紹介していきましょう。

 

まず、1点目はオーディオ素材をインポートした場合の扱いについてです。これまでもテンポ情報を持つACID(ACIDized)であれば、プロジェクトのテンポにマッチした形でタイムストレッチすることが可能でした。ところが、現在の1.00.7では、ACID以外のWAVファイルなどでも、テンポストレッチが可能になっているのです。


ACIDデータではないWAVファイルでもテンポに合わせたタイムストレッチが可能になった

 

方法は簡単。メディアブラウザを使って、WAVファイルやAIFFファイルなどを取り込む際、「テンポストレッチして入力する」を選択しておけば、プロジェクトのテンポに合う形で取り込んでくれるんです。拍が分かっていれば、それを入れるのが早いですが、ファイル名などでテンポが記載されているときは、その情報を与えてあげればOK。もし、まったくわからないときは、テンポ検出機能を用いれば、ピッタリと合わせることができます。これって、なかなか便利ですよね。

 

2点目も、このメディアブラウザに関連したところです。ABILITYでは、あらかじめ数多くのフレーズがデータベースとして収録されているため、これを並べていくだけで、簡単に曲の構築ができるのが特徴です。オーディオもMIDIも数多くあり、それがオーディオなのかMIDIなのかも気にせず、トラックに張り込んでいけばすぐに活用できるのがポイントなのですが、フレーズのデータベースに自分の作ったフレーズも簡単に登録できるようになったのです。


自分の作ったデータもフレーズのデータベースに自由に登録できるようになった 

 

自分が打ち込んだMIDIデータを登録してもいいし、ギターなどの楽器を弾いたサウンドをレコーディングした素材でも何でもOKです。この登録する際にジャンルや楽器、キー、タイプといった情報も登録できるので、あとで簡単に検索をすることができるし、もちろん、自分の作ったデータをすぐに呼び出すことも可能。先ほどのWAVファイルの取り込みと同様テンポ検出機能も装備しているので、かなり重宝しそうですよね。

 

さらに、このメディアブラウザに関連していくと、Windowsのエクスプローラからファイルをドラッグ&ドロップするとユーザーフレーズの追加ダイアログが自動的に開くようになったところも、地味ながら便利なところです。


ボーカルエディタの性能が大幅に向上している

 

一方、ボーカルエディタにおいても、大幅な性能強化が図られているようです。具体的にはオートハーモナイズの高速化や音質向上、ノイズの軽減が図られているほか、ブロック移動時のノイズが軽減されるなど、かなりブラッシュアップされていますね。

 

しかし、どうして、こんな微妙な数字のバージョンアップで、これだけ色々な機能強化を図っているのでしょうか?先日、インターネット社の村上社長に伺ってみたので、以下そのやりとりを紹介してみましょう。

 

--よくアップデートがされるんで、何をしているんだろうと思っていましたが、すごい機能強化ですよね。ユーザーインターフェイスの変更などとなると、普通は次期のバージョンアップで反映させるものではないのですか?

村上:たぶん、普通はそうするものだと思います。でも、ユーザーのみなさんから、いろいろな要望や提案などを日々いただいているので、できることはどんどん改善、改良していきたいという思いから、機能強化を図っていて、これまで製品を発売してから7回のアップデートをしています。


インタビューに答えてくれたインターネット社の村上社長 

 

--今回の機能、もともとリリース前から予定していたもの、というわけではないんですね?
村上:基本的にはリリース後に、ユーザーのみなさんからいただいた声を元に反映したものですね。たとえば「ACIDデータ以外のオーディオファイルも、テンポに合わせてタイムストレッチしてほしい」とか、「テンポ情報のないものは、自動テンポ検出をつけてほしい」とか、要望がやってくるわけですが、「なるほど、それがあると便利かも!」と思わせられる機能も多々あり、ひとつひとつ反映させてはアップデートしているんですよ。

 

--そんな声がすぐに反映されるというのは、ユーザーとしては嬉しいですよね。

村上:そこが国産ソフトの強みだと考えています。やはり海外のDAWでは、要望を出しても、それが実際に反映されることも難しいだろうし、時間もかかります。当社としては、やはり日本のユーザーのみなさんの提案をいち早くくみ取って、反映させていくことで、よりよいソフトにしたいと考えているのです。


ユーザーからのフィードバックをどんどん新バージョンへ反映させている、という

 

--今回ボーカルエディタも途中から性能がよくなったのを感じますが、これもユーザーからの要望だったんですか?
村上:それに関しては、リリース後もいろいろ研究を重ねる中、ほかの手法のほうが効率的で、性能も向上することが判明したので、これまでのアップデートに反映させたのです。実際、アルゴリズム自体を変えたので、ボーカルエディタのエンジンを根幹から載せ替えています。その結果、パフォーマンス的には4倍程度向上しています。このパフォーマンスの向上はボーカルエディタに限らず、システム全体的にも改善させています。とくに処理速度の低いCPUでもパフォーマンスが向上するようにしたので、古いPCを使っている人などはより快適に使えるようになっていますよ。

 

--ほかにもユーザーからの声で修正している点などはあるのですか?
村上:はい、いくつか仕様の変更も図っています。たとえば、メディアブラウザでの試聴ですが、演奏時にクリックすると停止するようにしました。従来はクリックすると、次のファイルを試聴するという形になっていましたが、今回からはダブルクリックで次のファイルに行くようにしています。同様に、メディアブラウザのアレンジタブのWAVファイルのダブルクリックでの動作を変更しました。これまではダブルクリックすると波形表示されていたものを、試聴する形に変更し、波形表示は右クリックメニューにしているのです。さらにMIDIFILE読み込みでYAMAHA XFフォーマットのSMFのコード名に対応したのも一つのポイントです。つまり、ここに埋め込まれているコードデータがABILITYのコードとして取り込むことができるので、かなり便利に使えるはずです。まあXFフォーマットデータ自体、あまり普及しているわけではありませんが、ヤマハが運営する「音楽データショップ」などで販売されているのが、それですね。

 

--こうしたユーザーの声はどういうタイミングで拾われるのですか?

村上:当社には、サポートなどのために、多くの電話やメールがきていますが、その受け答えは、担当者が行っている一方で、どんなやりとりがされたのかは、私のところに逐一届くシステムになっており、私も必ずすべてに目を通しています。そんな中で、これは優先度が高いと思うものは、なるべく早めに対応させているのです。


インターネット社の開発室。村上社長自身もABILITYの開発、コーディングも手掛けている 

 

--今後のアップデート予定なども決まっているのですか?
村上:近々もっと大きいアップデートに向けて、現在準備を進めているところです。11月後半をメドにABILITY 1.5のリリースを考えています。まだ具体的なお話はできませんが、オーディオ編集機能として新たなエディタを追加したり、オーディオファイルの書き出しにおいて、全トラックを同時に別々のファイルとして書き出す機能などにも対応させる予定です。パフォーマンス向上については、日々努力していますが、この1.5では他社製品と比較しても圧倒的と言えるような内容にしたいと思っています。現状に対して20%程度の向上をめざしており、コア数の多いCPUではもっと大幅な性能向上が図れるように開発を進めています。とくに演奏時のパフォーマンスの向上ですが、VSTの負荷やCPUのスケジューリングをすることで、全体の負荷を軽くすると同時に、安定性も上がる予定です。

 

--それは有償でのバージョンアップなのでしょうか?
村上:いいえ、無料でのアップデートを予定していますので、いますぐにABILITYを購入いただいても、まったく問題ありません。ぜひ、期待していてください。

 

--ありがとうございました。

【関連情報】
ABILITY Pro/ABILITY製品情報
クロスアップグレード対応製品について

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