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プロ御用達オーディオIF、APOGEE製品ってどんなもの?

先日、Avid TechnologyPro Tools | DuetおよびPro Tools | Quartetという製品を発表したことで、いま話題になっているAPOGEE(アポジー)。国内では9月に入ったタイミングで、代理店がエレクトリからメディア・インテグレーションに変更になったばかりで、いろいろ注目が集まっているメーカーですが、みなさんはAPOGEE製品って使ったことがありますか?

 

プロミュージシャン、ハイエンドユーザー御用達のメーカーで、高級機材ばかり……といったイメージもあるAPOGEEですが、手ごろな製品ラインナップも揃っており、4~6万円とちょっと背伸びをすればハイクラスサウンドを味わうことができます。そこで、ここではDTMユーザーにとってのAPOGEEの世界を紹介してみたいと思います。


主なAPOGEE製品

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APOGEE=Apogee Electronics Corpはアメリカ・カリフォルニア州のサンタモニカに本社があるオーディオインターフェイスおよびA/Dコンバータ、D/Aコンバータのハードウェアメーカーです。


APOGEEのディザリングシステム、UV22HR 

 

ただCubaseユーザーにとっては、古くからUV22UV22HRというマスタリング段で使うディザ処理プラグインがバンドルされているので、ソフトウェアメーカーというイメージを持っている人もいると思いますが、これらももともとハードウェアの一機能として生まれたものなんですよね。


APOGEEのオーディオインターフェイスの最上位、Symphony I/O 

 

そのAPOGEEの主な現行の製品についてメディア・インテグレーションに紹介してもらったところ、大きい(高い?)ものから順に
Symphony I/O
Quartet for iPad & Mac
Duet for iPad & Mac
One for iPad & Mac
MiC 96k
Jam 96k
の大きく6種類があるとのこと。

 

特徴的なのは、いずれもMacおよびiOS対応であって(Symphony I/OはiOS非対応)であって、Windowsに対応していないという点。逆にAppleとはガッツリと組んでいるため、MacでもiOSでもドライバなどをインストールすることなく接続するだけで、使えちゃうんですね。そのため、iPadで作曲したアイディアをMacにもっていって仕上げたり、反対にMacで作っている楽曲データをiPadに持ってきた上で、ボーカルだけiPadで録音してくるなど、いろいろな使い方ができそうです。iOS環境でもMacと同じ音質で高品位なレコーディングできるというのは大きなポイントではないでしょうか?


今回借りて使ってみたDuet for iPad & Mac

 

実は私自身、APOGEE製品って、しっかり使ったことがなかったので、今回メディア・インテグレーションにお願いして、実売6万円前後というDuet for iPad & Mac(以下Duet)を少しお借りして試してみました。


ブレイクアウトケーブルの先には2IN/2OUTの端子が用意されている

まずスペックから見ていくと、これはUSB 2.0接続の2IN/4OUTのオーディオインターフェイスで、最高で24bit/192kHzに対応したもの。フロントにヘッドホン出力があるほか、リアにブレイクアウトケーブルを接続することで、オーディオの入出力が可能になります。具体的にいうと、コンボジャックの入力が2つと、ラインアウトの出力(-10dBV/+4dBu)が2つ。コンボジャックのほうには、ライン入力(-10dBV/+4dBu)とファンタム電源付のマイク入力、そしてギター入力にも対応しているので、まさにオールマイティーですね。


Duetのリアパネル 

USB端子はmini USB Aとなっており、Macと接続する際には普通のUSBケーブル(付属してます)を用い、iPadと接続する際には付属のLightningケーブルもしくは30pinDockケーブルを用いる形であり、Camera Connection Kitなどは不要です。ちなみにMacと接続する場合はUSBバスパワーでの駆動でOKですが、iPadと接続する場合は付属のACアダプタを使っての電源供給が必要になります。

 

さっそく接続して音を出してみると……、なるほど、すごくクリアでいい音です。無音を再生しながらボリュームを最大に持ってきてもノイズがまったくないし、解像度も抜群にいい感じ。オーディオマニア好みの音とはちょっと違うかもしれませんが、音楽制作において、1つ1つの音色を細かくチェックしていくにはもってこいのサウンドです。


結構な爆音が出せるDuetのヘッドホン出力 

 

そして何よりすごいのはヘッドホン出力の音量です。オーディオインターフェイスのヘッドホン出力って、比較的小さめな機材が多いですが、Duetはアウトプットレベル&ヘッドホンレベルを最大にすると、まさに爆音。音量デカ過ぎでちょっと耐えられないほどですが、これならライブ会場でモニター用として使ってもまったく不足はなさそうです。試してないのでわからないですが、MDR-CD900STのような緩めな密閉型ヘッドホンでも行けそうに思えます。これだけでも、プロユーザーが好んで使うのが分かるような気がしますね。


埋め込まれている液晶画面にメーター表示がされるほか、各種設定もできる 

 

一方、ユーザーインターフェイスが優れていて、カッコイイのもDuetの特徴。大きいノブを除いて完全フラットなデザインになっているのですが、上部には液晶ディスプレイが埋め込まれていて、ここにレベルメータが表示されたり、ノブを回すと音量調整画面が表示されたりします。また、このノブはPUSHボタン式になっていて、押すと入力1、入力2、スピーカー出力、ヘッドホン出力と切り替わるようになっています。

 

さらにノブの上の左右に○印がありますが、これがタッチパッドスイッチとなっており、ミュートボタンとして使ったり、DIMボタンとして使うなど、自由にアサインして使えるようになっています。


DuetをiPhoneと接続して使うこともできた

 

MacでもiPadでも同じように使うことができますが、試しにiPhoneに接続しても、使うことができました。Duet for iPad & Macという名前ではあるけど、iPhoneでも使えるんですね。


iPad版のMaestroでの出力設定画面

このようにUSBケーブルで接続するだけですぐに使えるDuetですが、ミキサー部の操作や、ファンタム電源のON/OFF、タッチパッドスイッチのアサインなどをするためのアプリケーションとしてMaestroというものがMacおよびiOS用に用意されています。もちろん、無料でダウンロードできるので、これを利用することで、細かな設定まで自在に行えるわけですね。


Mac版のMaestroの画面。ここでタッチパッドスイッチの設定ができる 

 

そして、このDuetにはもう一つ、便利な機能が用意されています。それがMIDIの入出力なのですが、とても便利なのはここにMIDI端子が装備されているのではなく、USB端子が用意されているという点です。最近のMIDIキーボードはMIDI端子を装備せずに直接USBで接続するものが大半。DTMステーションでも「DTM初心者のためのMIDIキーボード選び 2014」という記事で主なUSB-MIDIキーボードを紹介していますが、これらがDuetのUSB端子へそのまま接続できて使えてしまうのです。

 

Macなら、USBポートをもう一つ使って接続するだけのことではあるけど、iPadやiPhoneの場合、Duetに接続したら、ほかの機器には接続できないので、これは非常に大きなポイントです。以前紹介したiConnect MIDIなどを利用すれば、拡張性を高めることはできますが、DuetにUSB-MIDIキーボードが直接接続できるというのは大きなポイントですよね。


Duetの上位版となるQuartet for iPad & Mac 

 

ちなみに、このDuetが2IN/4OUTであるのに対し、2IN/2OUTでMIDI機能がないのがOne for iPad & Mac。4IN/8OUTとすると同時にWordクロックをサポートしたり、S/PDIF、ADATなどとの接続にも対応したのがQuartet for iPad & Macとなっているので、予算と規模に合わせて機種選択もできるわけです。
ところで、もう一つ気になるのが、Avid Technologyから発表されたPro Tools | DuetやPro Tools | Quartetです。発売は10月ごろになりそうとのことで、価格もまだはっきりしていないようですが、既存のDuetやQuartetと何がどう違うのでしょうか?

 

一言でいえば、APOGEEが開発・製造し、Avidブランドで売る、いわゆるOEM供給。そのためデザイン(配色)やロゴは違うものの、基本的には同じハードウェアであるのですが、いくつかの違いがあるようです。それを簡単にまとめたのが以下の表です。

APOGEE製品 Avid製品
販売形態 単体販売 Pro Toolsとのバンドル
Windows対応 ×
iOS対応 ×
EUCON対応 ×

最大の特徴はAPOGEEのオーディオインターフェイスとして初めてWindows対応となったわけですが、Avid製品のほうはiOSでの使用はできないとのこと。またAvid製品用にWindowsドライバが登場してきますが、これはAPOGEE製品での利用はできないとされています。


Avid版のDuetとQuartetは色違いなだけでなく、対応機種などに違いがある 

 

なおWindowsドライバは、Pro Toolsでの使用が前提となるので、ASIOドライバが採用されますが、Avidが保証するのはPro Toolsでの動作だけであり、ほかのDAWでの動作は保証対象外となっています。また、Avid製品はPro Toolsとのバンドルが前提となり単品販売はないようなので価格的には高くなってしまいますね。Mboxシリーズの上位版というような位置づけなのでしょうか……。

 

ちなみにPro Tools | DuetとPro Tools | Quartetの2製品に限っては、国内の発売元はAvidではなく、ほかのAPOGEE製品と同じくメディア・インテグレーションとなるそうです。

【製品情報】
APOGEE製品情報

【価格チェック】
◎Amazon ⇒ Duet for iPad & Mac
◎サウンドハウス ⇒  Duet for iPad & Mac

【関連記事】
MIDI、USB、LAN、WiFi…何でもOK!無敵のMIDIパッチベイ、iConnectMIDI4+
DTM初心者のためのMIDIキーボード選び 2014

Commentsこの記事についたコメント

4件のコメント
  • Lの字

    お疲れでしょうか、誤字ミスがありましたので、ご連絡します
    2行目:AOGEE -> APOGEE
    最後のリンク:APOGEE Qurrtet -> APOGEE Quartet
    大変目立つのですが、こっそり治して、このコメントも消してしまってくださいね

    2014年9月16日 3:47 午後
  • 藤本健

    Lの字さん
    ご指摘ありがとうございます。いま修正しました。
    戒めにコメント残しておきます(^^;

    2014年9月17日 7:49 午前
  • yukie

     Apogee製品のレビュー大変参考になりました。ありがとうございます。
     
     USB端子の形状がmini USB Aということですが、このタイプの端子はあまり見たことがありません。
     USB Type Bへの変換アダプタがあれば、Duet2からの買い替えでもケーブルを流用できるのですが・・・
      

    2015年8月25日 12:25 午前
  • 藤本健

    yukieさん
    このUSB端子、最近は減ってきていますが、珍しいものではまったくありません。
    私の家にも探せば20本くらいは見つかりそうですから。
    家電店などでも普通に売ってますし、もちろんネットショップでもすぐに見つかると思いますよ。

    2015年8月25日 9:54 午前

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